ANARCHYは京都府伏見区向島出身のラッパーです。
ゲットーからジャパニーズヒップホップドリームを体現する日本のラップ界のレジェンドともいえる存在です。
過酷な家庭環境・生い立ちを綴ったリリックと逆境に立ち向かう生き様を体現した楽曲でリスナーの心を掴み、一気にスターダムへと上り詰め、日本を代表するラッパーの仲間入りを果たします。
2014年にはメジャーデビューを果たし、ラッパーとしてだけではなく俳優や映画監督と活躍のフィールドを広げています。
そんな彼の生い立ちやおすすめ楽曲を詳しく紹介します。
目次
ANARCHYのプロフィール
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出生名 | 北岡健太(きたおか けんた) |
アーティスト名 | ANARCHY(アナーキー) |
年齢 | 1981年9月2日(現在42歳) |
身長 | 171cm |
血液型 | O型 |
出身地 | 京都府伏見区向島(大阪府生まれ) |
事務所 | |
レーベル | |
公式サイト |
3歳の時に京都府向島に引っ越してきます。
彼が7歳の時に両親が離婚し、父親に引き取られて育ちます。
- ANARCHYは小学校の頃から金髪で、あだ名は「金髪ケンタ」
- 「冒険」と称して夜な夜な出歩き、鍵付きのバイクを探し歩く
授業はほとんど出席せず、喧嘩やバスケに明け暮れていました。
13歳の頃、HIP HOPに出会いラップを始めます。
しかし、友人が暴走族にボコボコにされ、暴走族に入る決意を固めます。
出所後、暴走族を引退し、本格的にラップの道へ進みます。
ANARCHYは1981年9月2日に大阪府で生まれました。
3歳の頃に京都府伏見区向島の市営住宅である向島ニュータウンに引っ越します。
彼が7歳の頃に両親が離婚し、母親が家を出て行ったため父親に引き取られました。
父親との生活はとても貧しく、食事はインスタントラーメンばかりでした。
中学校に進学したANARCHYは、バスケットボール部に所属しキャプテンを務めます。授業にはほとんど出席せず、バスケットボールや喧嘩に明け暮れる中学校時代を過ごしました。
ちょうどこの頃、ヒップホップと出会いラップを始めます。
中学校を卒業した後は進学を選ばず、バイトをしながらライブ活動を主に活動していました。
ANARCHY
ANARCHYが16歳の時に、地元で「喧嘩祭り」と呼ばれている京都府宇治市の「県祭り」で、友人が暴走族にボコボコにされる現場に居合わせます。
暴走族に立ち向かうことができなかった悔しさから、彼は父親に
ANARCHY
と宣言します。
地元の暴走族の総長にまで上り詰めた彼は、京都中の暴走族と仲良くなり、グループANARCHYを組むなど勢力を広げていきます。
ANARCHYは18歳の頃に喧嘩が原因で逮捕され、約1年間を少年院で過ごします。
実はANARCHY自身「暴走族はダサい」と思っていながら、暴走族の道に進みました。
ANARCHY
19歳で少年院を出たANARCHYは、幼なじみでもあるDJ AKIOから「これでメシ食おうや」と言われ、本気でラップを始めます。
ANARCHYの父親は超ロック
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ANARCHYを語る上で、父親・北岡翔の存在は欠かせません。
男手ひとつでANARCHYを育てた彼は、世間一般の父親像とはかけ離れた人でした。
父親は物事の全てを「ロックかロックじゃないか」を判断基準にし、生活は貧乏でもアメ車に乗り、家にもほとんど帰ってきませんでした。
ロカビリーバンドでボーカルを務め、アメリカンカルチャーにどっぷりハマる父親を見て育ったANARCHYは、父親から音楽面や男としての生き様を学んで育っています。
父親の破天荒なエピソード
彼の驚くべき行動やエピソードがいくつかあります。
ANARCHYが中学3年生の頃、父親は急に瓦職人の仕事を辞め、刺青の彫師として修行を始めました。
また、ANARCHYが決闘罪で逮捕された際には、
父親
と言い、新聞の切り抜きを家に貼った、というエピソードが残っています。
しかし、ANARCHYが決闘罪で逮捕された後、「肩の荷が下りたし、ここから1年間はゆっくり寝れるわ」「おまえが暴走族やってるときなんか寝れへんかった」と本音を漏らしていました。
- 京都府宇治市でアメリカンライブバー「Lucky’s Club」を経営している。
- ロカビリーバンド「Lucky’s Club Band」のLuckyとしてボーカルとギターを担当。
ANARCHYの元彼女はMARIA?
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ANARCHYは結婚していませんが、彼女に関しての噂はこれまでいくつかあります。
SIMI LABのMARIAや、大阪でイベントのオーガナイズをしている女性などがお相手ではないかと噂に上がったことはあります。
しかし、ANARCHYは自身の恋愛についてはインタビューなどで公表したことはありません。
楽曲では、アルバムには1曲はラブソングを入れるようにしていると話しています。
2021年に発表したアルバム「NOISE CANCEL」のラストナンバーに、「Lisa」というタイトルで、Lisaという女性にまつわる切ないラブソングを披露しています。
ANARCHY
なぁLisa
何も無かったあの頃は幸せだったな
ただ夢を見てた
お金があっても無くても
ずっと笑ってた

決闘罪で逮捕され少年院へ
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ANARCHYは18歳の頃に逮捕され、少年院に入っています。
逮捕された際の罪名は「決闘罪」でした。
あまり聞き馴染みのない罪名ですが、決闘罪が適用されたのはANARCHYが日本で三例目でした。
「喧嘩祭り」と称される県祭りでの暴走族同士の喧嘩が大きくなり、露店などが潰れ出したために場所を変えることとなります。
結局200人以上が集まってしまったため、その場にいたOBの提案でお互いのチームから5人ずつ出し合い、5人対5人で決着をつけることとなってしまいます。
最終的に喧嘩したメンバーが全員警察に呼ばれることとなり、取調べの結果、彼は決闘罪で逮捕されました。
ANARCHYの愛用ファッションブランド
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- MISHA
- NIKE
- OFF-WHITE
- GRIMEY
- FORTYFOUR
- Supreme
- APHRODITE GANG HOLDINGS
ANARCHYの初期のファッションは、バスケシャツにベースボールキャップ・バッシュなどのアイテムを使った、いわゆる王道のB-BOYファッションでした。
MISHAやNIKEなどのストリート色の強いアイテムを多く取り入れていました。
最近はOFF-WHITEなどのラグジュアリーなハイブランドから、GRIMEYやFORTYFOUR・Supremeといったトレンドブランドまでスタイリッシュに着こなしています。
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また、舐達麻のメンバーが中心に運営しているブランド、APHRODITE GANGのシャツを愛用している姿もSNSで見られます。
ANARCHYのタトゥー
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- 首元・・ONEPERCENTの文字・フリーメイソン
- 胸・・イーグル
- 左右の指・・RUFF NECKの文字
- 手の甲・・手錠
ANARCHYは体の至る所にタトゥーを彫っています。
両腕は和彫りを基調としたデザインのもので、ワンポイントのタトゥーが様々な箇所に入っています。
首の後ろにあるフリーメイソンをモチーフにしたタトゥーや、自身のクルー「RUFF NECK」の文字を両手の指に入れているのが特徴的です。
彫師のDEEが手掛けているタトゥーもいくつかあります。
DEEは彼にタトゥーを彫ったことが、彫師としての人生の転機だったと話しています。
ANARCHYのラップスタイル
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- 自らのゲットーな生い立ちをストレートに表現したリリック
- 幅広い音楽性から紡ぎだされるカリスマ性の強い楽曲
ANARCHYのラップスタイルは、2nd Album「Dream and Drama」までは自らのハードな生い立ちを赤裸々に綴り、逆境に立ち向かうというコンセプトの楽曲が目立ちました。
しかし3rd Album「Diggin’ Anarchy」では、これまでのANARCHYのイメージやスタイルを自ら崩す「ANARCHYの10の顔を見せる」というコンセプトを掲げています。
MUROトータルプロデュースのもと、ラブソングやスムーズなトラックでのチルチューンなど、アーティストとしての音楽性の幅広さを見せています。
メジャーデビューAlbum「NEW YANKEE」以降はパーティーチューンも増え、メジャー志向の強い楽曲が多くなっています。
レジェンドラッパーとして強い影響力を持ちながら、彼のピュアで等身大のリリックを歌い上げる彼の姿は、ヘッズの心を強く掴んで離しません。
ANARCHYがラップを始めたきっかけ
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ANARCHYがHIP HOPにハマるきっかけとなったのは、中学生の時に初めて行ったクラブでした。
ANARCHY
今まで見たことのない世界を覗いたANARCHYは、ラップの世界へのめり込んでいくこととなります。
ANARCHY
クラブで流れる音楽や友達から回ってくるミックステープを聴き、友達と東公園に集まり、ラジカセを囲んでフリースタイルをする日々が続きました。
- ANARCHYたちが練習で使っていたラジカセや機材などは、全て自分たちで盗んできたものだった。
- 東公園は、向島にあった近所の公園。地元のヤンキーが集まる有名な溜まり場だった。
初めての自主企画イベントは中学生
ANARCHYは、中学3年生にしてなんとクラブを借り、自主イベント「覚醒」を開催します。
イベントを主催することに関して全く知識がなかったANARCHYですが、フライヤーとチケットを手書きで描き、コンビニで印刷し、隣の中学校まで配布して集客します。
結局、この企画は17時から22時のイベントながら、なんと300人を集客する大成功を収めます。
デビューまでの道のり
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ANARCHYは18歳の時に逮捕され少年院に入ることとなりましたが、少年院の中でZeebraが出演する音楽番組を見たことで、本格的にラッパーとなる覚悟を決めます。
そして自ら結成したチームの名前であるANARCHYと名乗るようになります。
しかし先輩ラッパーから自分がただのヤンキーだと思われていることを感じた彼は、その悔しさから2002年1月1日にシングル「GHETTO DAY’Z」を自主制作でリリースします。
ANARCHY
そのCDは界隈で話題となり、限定2000枚だったシングル「GHETTO DAY’Z」はすぐに完売し、ANARCHYの名前は京都中のみならず日本中に浸透していきます。
その後RYUZOから、
と聞かれ、彼が立ち上げているレーベルR-RATED RECORDSと契約を果たします。
ANARCHY
その後、2006年に1st「Rob The World」を発表します。
2014年1月にはavexのHIP HOP専門レーベル「CLOUD 9 CLiQUE」からメジャーデビューを果たし、7月にメジャーデビュー「NEW YANKEE」をリリースしました。
2018年には自主レーベルONEPERCENTを設立し、WILYWNKAやLeon Fanourakisなどの若手精鋭ラッパーを擁しています。
ラッパーとしてだけでなく、2019年10月には初監督映画「WALKING MAN」が公開され、話題を呼びました。
BADSAIKUSHなどのフレッシュなラッパーとも共演を果たすなど、現在もレジェンドながら日本のHIP HOP界の最前線に立ち続けています。
ラップクルーRUFF NECKとは
- DJ AKIO
- JC
- YOUNG BERY
- NAUGHTY
- ANARCHY
RUFF NECK(ラフネック)とは、ANARCHYが中心となって活動している京都府向島を拠点として活動しているラップクルーです。
RUFF NECKの前身となるクルー「サムライ」は、ANARCHYが中学生の時に幼馴染のJC、中学校の同級生のDJ AKIOらと共に結成しています。
ANARCHYらの溜まり場である東公園に、隣町の中学校に所属していたYOUNG BERYとNAUGHTYが訪ねてきたことにより彼らとの交流が始まりますが、それぞれ別に活動していたためクルー結成には発展しませんでした。
その後YOUNG BERYとNAUGHTYもお互いに相方がいなくなったこともあり、YOUNG BERYとNAUGHTYをサムライに吸収します。
しかしメンバーも変わり「元々のサムライと関係なくなってきた」という理由でANARCHYはサムライを解散させ、今はなき京都の老舗クラブのWHOOPEE’Sで解散ライブも開催します。
そして、2000年に現在のメンバーでRUFF NECKが結成されます。
2002年には1000枚限定のシングル「BLACK JACK」をリリースし、即完売となりました。
ANARCHYのデビュー曲は「9 BLOCK」
ANARCHYは2002年1月1日に「GHETTO DAY’Z」をリリースしていますが、これは自主制作盤でした。
正式なデビューシングルは、2005年12月21日にリリースされた「Ghetto King」となっています。
「Ghetto King」のA面に収録された「9 BLOCK」には、「過酷な環境を跳ね除けて成功を掴む」という彼の強い信念が感じられます。
過酷な環境、経験をそのまま彼の等身大の言葉で綴られたリリックは、オリジナルティ溢れるフローに乗ってリスナーの心を揺さぶりました。
荒削りなサウンドからは鬼気迫る緊張感を感じさせ、デビュー以降の快進撃を予言させる名曲と言えます。
ANARCHY初監督映画「WALKING MAN」
2019年10月11日に、ANARCHY初監督映画「WALKING MAN」が公開されました。
幼い頃から貧困な家庭で育ち、話すことが苦手な主人公が、ラップに出会いゲットーから抜け出していこうとする青春物語です。
完全オリジナルの脚本で、ANARCHY自身の実体験も入っているこの作品は、主人公役に野村周平が抜擢されました。
ANARCHY
ANARCHYが野村周平に直接歌唱指導をし、作品内では魂のこもった楽曲が繰り広げられました。
また、T-Pablow・WILYWNKA・Leon Fanourakis・じょう・サイプレス上野などの最前線ラッパーも出演し、この作品をさらに盛り上げています。
ANARCHYのおすすめ楽曲【厳選3選】
- Fate
- Growth
- 奇跡
ANARCHYは2021年現在、8枚のアルバムをリリースしています。
日本語ラップ界で彼の名を知らない人などいませんが、その中でも真摯にHIP HOPと向き合い、精力的に活動を続けている孤高の存在です。
そんな「THE KING」ことANARCHYのおすすめ楽曲を紹介します。
ANARCHY / Fate
2008年9月10日にリリースされた2nd Album「Dream and Drama」の収録曲です。
ラッパー・ANARCHYの名前を確固たるものにしたクラシックといえます。
Ambrosia「Drink Of Water」を大胆にサンプリングしたトラックは、バトルビートとして使われていることでも有名です。
貧乏な父子家庭、向島というハードな環境で育ったことに対し真っ向から立ち向かう力強いリリックは、日本語ラップという枠を超えて様々な人の心に届きました。
ANARCHY
笑ってるけど悲しい目
夜中の公園に裸足で
余裕なフリも頼もしいね
横には仲間がいて
バラバラでも家族あったかい家
夢掴め働いて
下向けば悲しいね
- FateのMVはスペースシャワーTV VIDEO MUSIC AWARDS 09にて「BEST HIP HOP VIDEO」を受賞。
- ANARCHYの原点である向島ニュータウンにて、RUFF NECKを始めとする地元の仲間と共に撮影している。
ANARCHY / Growth
2006年4月に発表されたこの曲は、ラッパー・ANARCHY、そして1人の人間・北岡健太を語る上で欠かせません。
「Growth=生い立ち」という直球なタイトルですが、この楽曲のタイトルはANARCHYの母親が残してくれたフォトアルバムから取っています。
ANARCHY
生い立ちを赤裸々にスピットしているこの曲は、「4分間のANARCHYの自伝」と言えます。
ANARCHY
仲間 生きる術にマイク 嘘じゃない
現実が黙ってない
ハッピーエンドはそうそう待ってないが
黙って待ってな
待ったなしの一生にだけ起きる奇跡がきっと
ANARCHY / 奇跡
2021年にリリースされたアルバム「NOISE CANCEL」に収録されています。
音楽はRIZEやThe BONESで活動しているJESSEが担当しています。
ギターとドラムスだけで構成されたトラックに、ANARCHYのピュアでストレートな熱いリリックがリスナーの胸を打ちます。
ANARCHY
神輿の上でANARCHYは
カッコつけてる
俺は全部BETするし
億を使う文無し
怖い夜は震えてるよ
お前達とおんなじ

ANARCHYのコラボ楽曲まとめ
- Ski Beatz, Anarchy, Rino Latina II, 漢 & Maccho / 24 Bars To Kill
- ANARCHY / Run It Up feat. MIYACHI
- ANARCHY & BADSAIKUSH / DAYDREAM
ANARCHYは様々なラッパーとコラボ楽曲を発表しています。
盟友であるTOKONA-XやAK-69・MACCHOから、WILYWNKAやLeon Fanourakisなどの若手ラッパーに至るまで、多くの客演に参加しています。
また、EXILE TRIBEのELLYやJESSEなど、ジャンルを超えたアーティストともコラボをするなど、柔軟な音楽性を発揮しています。
そんな彼のコラボ曲をまとめました。
Ski Beatz, Anarchy, Rino Latina II, 漢 & Maccho / 24 Bars To Kill
2010年に発表された楽曲です。
アメリカ出身のプロデューサー / ラッパーであるSki Beatzが、日本で作品を作りたいというのがきっかけで制作された楽曲です。
RYUZOが気合を入れて集めたラッパーのおかげで、豪華な面々のマイクリレーが実現しました。
ANARCHYの先陣を切る気合の入ったフロウは、必聴です。
ANARCHY / Run It Up feat. MIYACHI
2019年に発表されたアルバム「THE KING」に収録されています。
このアルバムはなんと1万3千円という値段で売り出されました。
NYを中心に活躍していたMIYACHIを呼び、「自分の値段」を問い正すこの楽曲は、アルバムの軸をなるような1曲になっています。
ANARCHY & BADSAIKUSH / DAYDREAM
2020年11月にリリースされた、ANARCHYとBADSAIKUSHによるコラボEP「GOLD DISC」に収録されています。
レジェンドANARCHYと、一気にスターダムにのしあがったBADSAIKUSHとの共演は、多くのヘッズを沸かしました。
2021年7月現在、532万回再生を叩きだしています。
ANARCHYと仲の良いラッパー
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- BADSAIKUSH
- TOKONA-Xを始めとするM.O.S.A.D.のメンバー
- AK-69
- OZROSAURUSのMACCHO
- 般若
- SANDのMAKOTO
- RYUZO
- RUFF NECK
- 餓鬼レンジャーのYOSHI
ANARCHYは地元のラッパーや、多くの有名ラッパーと仲が良いです。
伝説のラッパー・TOKONA-Xとも交流があり、ANARCHYが「GHETTO DAY’Z」をリリースした時に、彼がラジオで流してくれたことがきっかけで多くのヘッズにANARCHYの名が知れ渡りました。
ANARCHY
また、AK-69とはデビューする前からの仲で、ANARCHYが後輩でした。
ANARCHY
現在でも楽曲のコラボや対談など、公私ともに仲の良さが分かります。
RYUZOとTOKONA-Xとの絆
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ANARCHYがラッパーとして全国へ羽ばたくきっかけとなったのは、RYUZOとTOKONA-Xとの出会いが大きく影響しています。
RYUZOは京都で伝説的クルー・MAGUMA MC’sのMCとして活躍していた、ANARCHYがボスと慕う人物です。
RYUZOとの出会いはANARCHYがまだ中学生の頃でした。
RYUZOの主催するイベントに行きましたが、年齢制限で入れてもらえず、ANARCHYが
ANARCHY
とRYUZOに直談判したのがファーストコンタクトでした。
中学生ながらに入れ墨が入っているANARCHYを見て、
とANARCHYを会場に入れたことがきっかけで、2人の交流が始まります。
しかし、RYUZOは彼をクルーに入れたり、プロデュースすることはありませんでした。
しかしTOKONA-XはANARCHYのラッパーとしての可能性を誰よりも早く見出し、RYUZOに、ANARCHYをプロデュースするよう説き伏せていました。
とまで言ったといいます。
それがきっかけで、ANARCHYはRYUZOのレーベルであるR-RATED RECORDSの立ち上げに合流し、日本のヒップホップシーンを巻き込む快進撃を開始します。
ANARCHYと餓鬼レンジャーYOSHIとの意外な関係
ALBUM聴いて途中経過。
anarchyやべぇ。
— YOSHI(餓鬼レンジャー/728) (@gaki44) August 25, 2015
ANARCHYと餓鬼レンジャーのYOSHIは、拠点も年齢も離れており、ラップのスタイルも全く違います。
そんな混じり合わないであろう2人には、ある運命的なエピソードがあります。
ANARCHY
実はこのリリックは本当で、餓鬼レンジャーのYOSHIはANARCHYに直接ラップを教えたことがあります。
京都でのRHYMESTERのライブに餓鬼レンジャーとMAGUMA MC’sがフロントアクトで出演し、そのライブを最前列で見ていたのが当時15歳だったANARCHYでした。
そのライブ後、YOSHIはANARCHYに京都河原町のマクドナルドで五十音表を使い、韻の探し方や繋げ方を教えました。
この思い出を餓鬼レンジャーのYOSHIは全く覚えておらず、「LOYALTY」を聴いて知ったといいます。
ポチョムキン