FORK(フォーク)は神奈川県横浜市出身のラッパーです。
自称「横浜のシティボーイ」で、幼少期から現在に至るまで神奈川県横浜市瀬谷区を拠点に活動しています。
ラップクルーICE BAHNのMCでもあり、ソロでもフリースタイルバトルなどに出場し、多くのプロップスを得ています。
人気番組「フリースタイルダンジョン」では、モンスターとして多くのリスナーの人気を勝ち得ました。
彼は日本語HIP HOPの黎明期を支えたレジェンドであり、その名を知らないヘッズはいないほど、伝説のラッパーの1人としてその存在を確かなものにしています。
FORKのプロフィール
出生名 | 田中貴之(たなか たかゆき) |
アーティスト名 | FORK(フォーク) |
年齢 | 1980年3月11日(現在43歳) |
身長 | 173cm |
血液型 | B型 |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
事務所 | |
レーベル | HAMMERHEAD RECORDS |
公式サイト | http://www.icebahn.com |
自称「横浜のシティーボーイ」と名乗り、現在も横浜を拠点とし活動している。
スケートボードのビデオで流れているHIP HOPに興味を持ち、アメリカのHIP HOPミュージックを聴き始める。
DJがきっかけで日本語ラップに触れ、ラッパーの道へ進む。
FORKは神奈川県横浜市出身です。
幼少期から現在に至るまで横浜市を拠点とし活動しています。
中学生の頃、ストリートカルチャーに強い憧れを抱いていた彼はスケートボードを始め、それがきっかけでアメリカのHIP HOPを聴き始めます。
ラップに興味を抱いた彼は高校生の時にDJを始め、その勉強中に日本語ラップを聴きラップをすることに興味を持ち始めラッパーへの道を志しました。
自身でもクルーを結成し活動していましたが、メンバー間の仲違いなどで脱退していたタイミングで、ラップクルーICE BAHNのメンバーKITに誘われ、ICE BAHNに加入しました。
彼はソロでもB-BOY PARKやULTIMATE MC BATTLEなどのフリースタイルバトルに参加し、その名を広めていきます。
「フリースタイルダンジョン」の2代目・3代目モンスターを務めあげるなど、日本語HIP HOP界のレジェンドラッパーの1人として数え上げられるほどの存在となっています。
FORKの名前の由来
FORKの名前の由来は、ICE BAHN加入直後にFORKが玉露とKITと同じバイトをしていたことがきっかけで名付けられました。
バイトの内容がフォークリフトを使うバイトだったのですが、FORKが一番フォークリフトの操縦が上手かったので、KITから「フォークマスター」と呼ばれ始めたことでした。
ICE BAHN加入以前は本名の「TAKA」という名前でラップしていましたが、ICE BAHN加入以降はFORK MASTERと名乗っていました。
その後短くしFORKに改名しています。
FORKの彼女は?結婚しているの?
@FORK_IB 今、ダンジョン見てて、ビックリしましたよ。お子さん生まれたそうで、おめでとうございます。結婚してるとすら思ってなかったです。そっちも、おめでとうございます。
— baba-yasu (@yasubaba0223) January 22, 2020
FORKは結婚しているのでしょうか。
プライベートについては多くを語らない彼が結婚しているのかどうかはファンの間では謎の話でしたが、2020年にフリースタイルダンジョンの番組内で、FORK自身が結婚を発表しています。
またTwitterでは、「5歳の男の子の父親となり、娘を授かった」という発表をしていて、奥さんのお子さんと0歳の娘の2人に恵まれた幸せいっぱいの様子がうかがわれます。
沢山のお祝いのメッセージありがとうございます。昨年五歳の男の子の父親となり、先月娘を授かりました。
まさかその直後にパン作って占いしてそれから…なんて事になるとは夢にも思わなかった笑
一生忘れられない日になりました。
引き続き宜しくお願いします🙏#フリースタイルダンジョン pic.twitter.com/Oy8rPXW3kX— FORK (@FORK_IB) January 22, 2020
FORKはお酒が飲めない
高崎ROCに到着!
したら大学時代の友達から日本酒が届いてた(笑)渋川市にある聖酒造です。宜しく! pic.twitter.com/qET81FzTXl— FORK (@FORK_IB) March 18, 2017
いかにも酒が強そうな見た目のFORKですが、意外にもお酒は飲めません。
ICE BAHNのメンバーの玉露もお酒が飲めず、メンバーで唯一の酒豪のKITが、FORK・玉露の代わりに飲みます。
KITがお酒を飲み周りと仲良くなり、FORKがタバコに付き合い、風俗に誘うのが玉露というICE BAHN内でクラブでの役割分担がしっかり出来上がっているというエピソードがあります。
FORKの愛用ファッションブランド
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FORKのファッションは、ベースボールキャップに太めのデニム、アウターはマウンテンジャケットやコーチジャケットなどのシンプルなストリートスタイルが特徴的です。
ブランドは自身がプロデュースする「RHYME SAVER」を愛用していて、他にはTHE NORTH FACEやLafayette 、COCOLO BLANDなどのHIP HOPカルチャーに親和性の高いブランドウェアを着用しています。
帽子をかぶっていることが多く、ニットキャップやチューリップハットなどを好んで着用している姿をSNSで見ることができます。
FORKはなぜ「笑わない」のか?
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フリースタイルダンジョン以前のFORKを知っている人は特に「絶対に笑わない」「クール」というイメージを持っていると思います。
実際にフリースタイルダンジョン以前は、バトルやライブ問わずほとんど笑顔を見せることはありませんでした。
笑わないということについて彼は、
FORK
とインタビューで答えています。
最近では柔らかくなったとも語っていて、フリースタイルダンジョンでもFORKのにこやかな姿を垣間見ることができます。
FORKのイメージとギャップ
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バトルでも淡々と韻を踏みラップをするスタイルに加えクールな見た目のFORKですが、実はユーモアに溢れた一面もあります。
インタビューでは自分のことを真顔で「拙者」と言っていることが多く見受けられます。
また、フリースタイルダンジョンに審査員として登場したときには隣のLilyのメモをカンニングしてコメントしたりなど、お茶目な一面がわかるエピソードがあります。
ちなみに一番韻を思いつくテーマは「エロ」と答えていて、彼のユーモラスな受け答えにも魅力的なギャップを感じさせます。
FORKのラップスタイル
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- RHYME至上主義
- 文章が崩れることなく踏み続けられる韻
FORK、そしてICE BAHNの最大の特徴といえば「韻」です。
自ら「RHYME至上主義」を掲げ、とにかく韻に対して徹底的にこだわるスタンスを持ちます。
韻に関しては「被らない」「韻と韻の間の言葉」を特にこだわっていて、どれだけ韻を踏んでも文章が崩れることがないように制作されています。
どれだけ踏むんだというほど韻を踏みまくるスタイルは、フリースタイルだけでなく楽曲でも堪能することができます。
韻だけでなくリリックにもこだわるFORK
「RHYME至上主義」を掲げ、徹底的に韻にこだわるスタイルを貫くFORKですが、リリックへのこだわりも半端ではありません。
韻にこだわりリリックを練っていくことのほかに、文章として破綻しないように組み立ていて、さらに「気付かれない韻」にもこだわっています。
これはリスナーが韻を聴き意味を掘り下げていくうちに「ここで韻を踏んでいるんだ」と気づく楽しさを大事にしたいという意図があります。
ヒップホップヘッズの気持ちを失わない、まさに「韻中毒」なFORKらしさが現れています。
FORKがラップをはじめたきっかけ
FORKはHIP HOPに直接興味を持ったわけではなく、ストリートカルチャーへの憧れからスケボーを始めました。
そこでスケボーのビデオで流れるHIP HOPに衝撃を受け、高校1年生のときにターンテーブルを購入し、最初はラッパーとしてではなくDJとしてキャリアをスタートさせます。
DJとなったFORKはアメリカのHIP HOPミュージックを掘り下げていきますが、同時に日本語ラップも聴くようになりました。
これまで英語のラップを聴いているときには意識しなかった韻も、日本語ラップで韻の面白さに気付き、さらにHIP HOPの世界にのめりこんでいきます。
高校3年生のときにラッパーとしてのキャリアをスタートさせました。
FORKが影響を受けたアルバムは「空からの力」
FORKがラップを始めるようになったきっかけは、Zeebra・K DUB SHINE、DJ OASISからなるキングギドラの名盤「空からの力」の影響です。
「日本語で韻を踏む」ということを完成させたアルバムであり、日本語ラップをネクストステージに引き上げたアルバムと言えます。
FORKが執拗なまでに韻にこだわるようになったのは、このアルバムを聴いたことから始まりました。
また1996年7月7日に日比谷野外音楽堂で開催された伝説的ヒップホップイベント「さんピンCAMP」にも影響を受けたと公言しています。
ラップクルーICE BAHNとは?
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- 玉露(MC)
- KIT(MC)
- FORK (MC)
- BEAT奉行(DJ)
- DJ BOLZOI(DJ、脱退)
- MEGU BURST(DJ、2005年脱退)
FORKが本格的にラップを始めたのは大学在籍時で、ICE BAHNとは別のクルーに所属し活動していました。
その後メンバーとの不仲を理由に脱退し、大学の同窓生であるKITに誘われる形でICE BAHNにMCとして加入します。
ICE BAHNにFORKが加入したことにより、玉露、KIT、FORK、DJ BOLZOI、MEGU BURSTの5人組となります。
玉露とKITは高校の同窓生でした。
さらにKIT・FORK・DJ BOLZOIは大学の同窓生、そしてMEGU BURSTと玉露と同じ予備校に通っていたという関係がありました。
玉露とKITが中心となり、彼らを誘う形で2001年にICE BAHNの初期ラインナップとなるメンバーが揃います。
2003年8月23日にEP(アナログ盤)「IB法」、2003年12月25日にアルバム「STARTREC」を続けてリリースし、デビューを果たします。
ICE BAHNとしての活動にこだわる理由
クルーでの活動を精力的に行なっているラッパーでも、ソロとして活動をするラッパーは数多くいます。
しかしFORKをはじめとするICE BAHNのメンバーは長いキャリアがありながら、ソロ活動はほぼ皆無です。
これまでICE BAHN名義でメンバー全員が揃わない楽曲を作る話や、実際にソロで楽曲を作ったことはあるそうですが、
ICE BAHN
と語っていて、基本的にはソロ活動はしないというスタンスを取っています。
FORK
ソロではなくクルーでの活動に絞っていくのは、ICE BAHNをブランディングしていくという意味合いもあるということです。
ちなみにFORKは丸々1曲書くのは大変だからやりたくないと、ソロをやらない理由をお茶目に答えてもいます。
FORK(ICE BAHN)のおすすめ楽曲【厳選3選】
FORKはこれまでにICE BAHNとして5枚のアルバムをリリースしています。
彼らはソロで作品を発表することはほとんどないですが、数多くのラッパー達と客演を重ね、その存在を確かなものにしています。
日本のHIP HOP界の黎明期を支えたFORKが所属するICE BAHNのおすすめ楽曲3曲と、その中で光るFORKのリリックを紹介します。
ICE BAHN / 越冬
2003年12月25日にリリースされた、ファーストアルバム「STARTREC」に収録されています。
フローなどは度外視、全てが韻を踏むことに振り切ったFORKのスタイルは多くのフォロワーを生みました。
今も色褪せない日本語ラップ屈指のクラシックです。
FORK
いつか成果出れば達成感
まるで活性炭
耳を貸せ一旦
ヤバイとこ見てまた生還
ICE BAHN / LEGACY
2018年11月に発表された、ICE BAHN の5枚目のアルバム「LEGACY」の表題曲です。
フリースタイルダンジョン以降初の音源で、期待を裏切らない韻と言葉がずっしり詰まった楽曲となっています。
FORK
五感全部熱く
刺激するワードセンスは互換性抜群
走れ銀行おろせ安月給
払ったB-Boyもれなくレスキュー
ICE BAHN / 韻守運転
2006 年4月に発表されたDJ NAPEYのアルバム、「FIRST CALL」に収録されています。
DJ NAPEYの複雑怪奇なビートを乗りこなし、固く踏み続けられる韻のマイクリレーは、レジェンドの風格を感じます。
激動のHIP HOP界で「韻守運転」を守り、疾走してきた3人のライムが光る一曲です。
FORK
バッチリ吸った後スタート一気にゲーム感覚ひき逃げ
へこんだボンネットあおる不安感 走る保安官 俺がWANTED
はがれた塗装誰も通そうとしない検問破って逃走
まだどこまででも追っかけてくる国家権力との「かけっこ」

FORKと仲のいいラッパー
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2001年にICE BAHNを結成して以降、DJやトラックメイカーの脱退はあったものの、FORK、玉露、KITのMC3人はオリジナルメンバーとして一度も活動休止することなく活動を続けています。
ICE BAHNの結成以前も含めてかなり長い時間を共にしている3人ですが、これまでメンバー同士のケンカはなかったといいます。
また3人共通の趣味がサッカーであることから、他のアーティスト仲間とサッカーチームを組んでいたりもします。
またアルファのTSUBOIは「ICE BAHNの5人目のメンバー」とも比喩されるほど仲が良く、ICE BAHNのインタビューなどにも頻繁に名前が上がります。
同じ神奈川県横浜市出身のサイプレス上野とも仲が良く、彼はFORKのことを本名の「タカ君」と呼んでいて、お互いのSNSにも頻繁に登場しています。
般若
俺が初めて出たバトルが2001年のB-BOY PARK。予選の一回戦でボロ負けしたのが悔しく本気でfreestyleをやり始めた。
その時の対戦相手が今夜の放送をもってMCバトルを引退する。
やると言ったらやるし、やめると言ったらやめる人。最後に一緒にやれて良かった。#フリースタイルダンジョン#般若 pic.twitter.com/7lEMf9Pf3X— FORK (@FORK_IB) May 14, 2019
般若は妄走族、FORKはICE BAHNとして、お互いに日本語ラップの黎明期から活動を続けています。
それだけでなく、FORKが生まれて初めてバトルをした相手が般若であり、場所は2001年のB-BOY PARKの予選一回戦でした。
そこから般若とは、2002年のB-BOY PARKの本戦、2003年のB-BOY PARKのベスト8と幾度となくバトルをしています。
2003年B-BOY PARKのベスト8、FORK VS 般若で一触即発!
2003年のB-BOY PARKのベスト8でのFORK VS 般若の回は、判定を巡りお互いのクルーのメンバーもステージに上がる一触即発のシーンもあり、多くのヘッズの心に残るバトルとなりました。
ULTIMATE MC BATTLE 2006でFORKはバトルシーンから離れ、バトルというステージで2人がまた混じり合うことはありませんでした。
しかし10年以上の時が流れ、フリースタイルダンジョンで崇勲と戦う般若を見てFORKは感動します。
FORK
般若さんの昔と変わらない熱量にスゴい食らったというか、感動に近いモノを感じ、このままで俺は良いのかと思った。
それがきっかけで彼は再びバトルに返り咲きました。
殺伐とした当時のバトルシーンでトップをとった2人が互いをリスペクトし、般若とFORKが同じステージで戦う姿は、多くのヘッズの心を躍らせました。
FORKと呂布カルマとの関係
呂布カルマはFORKの3歳年下の後輩です。
2人は「現役最強のバトルMC」と呼ばれ、日本語フリースタイルブームの立役者でもあります。
お互いにフリースタイルダンジョンで2代目モンスターとして戦い、勝率の高さから3代目モンスターとして続投しました。
ラップスタイルはFORKは韻重視、呂布カルマはパンチライン重視で全く正反対のスタイルですが、呂布カルマがそのスタイルにたどり着いたきっかけは、FORKの存在でした。
彼はFORKが優勝したULTIMATE MC BATTLE 2006を見て
いかにFORKのスタイルが凄く、完成されたものであるかが分かるエピソードです。
FORKのパンチライン人気投票ランキング
FORKの評価
FORKの2バース目あんなに踏み倒してるのに、話の筋が全くぶれてなくてやばい
さすが、韻に踏まれてないわ〜— ZAKI (@RAP_Z_HIPHOP) December 13, 2017
JUMBO MAATCHはここから厳しい戦いになるんやろうなぁ
今週のFORKはマジで聞き応えしかなかった最高— よーへー (@gen_yo_heyhey) October 23, 2019
SIMON JAP vs FORK 最恐ラッパーSIMONが登場。それに対抗する2バース目のFORKがやばい。 pic.twitter.com/LIwLszIRFh
— ラップ好きの動画 (@Rap1Rap2DogaRap) September 26, 2019
PONEY vs FORK
マジで良い試合— 被害妄想なナンバー (@O2s20181226) October 22, 2019
マジでFORKさんのライムは鳥肌もんw
— あと1ぽん (@akiyou4649) October 22, 2019
FORKバチクソかっこよくてマジすき
一番カッケェわ— グングニル (@gu_ngnil) October 25, 2019
魅RIン vs FORK UMB2006年の王者として、FORKが新たなモンスター。 FORKの踏む韻はマジで、鳥肌もの! pic.twitter.com/7OkAVi7e8Y
— ラプレゲ☆Japan (@raprege_jp_A_) October 25, 2019