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バラエティ番組フリースタイルダンジョンの初代ラスボスとして、数々の伝説を残してきた般若(はんにゃ)についてまとめました。
般若は1978年10月18日生まれの現在42歳です。
バラエティ番組「フリースタイルダンジョン」では初代ラスボスを務め、伝説とも言える数々のバトルを繰り広げてきました。
主なバトルの戦歴として、B-BOY PARK 2002 MC BATTLE準優勝、ULTIMATE MC BATTLE 2008優勝などが挙げられます。
またバトルだけではなく、レーベル「昭和レコード」を主宰し音源リリース、武道館や渋谷公会堂でのワンマンライブ開催など、バトル以外でもヒップホップシーンに大きな存在感を示しています。
目次
般若のプロフィール
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出生名 | 武田 嘉穂(たけだ よしほ) |
アーティスト名 | 般若(はんにゃ) |
年齢 | 1978年10月18日(現在42歳) |
身長 | 175cm |
血液型 | 非公表 |
出身地 | 東京都世田谷区三軒茶屋 |
事務所 | – |
レーベル | 昭和レコード |
公式サイト | http://www.hannya.jp |
般若は1978年10月18日に東京都世田谷区三軒茶屋で生まれます。
本名は武田嘉穂であり、母親が日本人、父親が韓国人の日韓ハーフで、父親は般若が2歳になる頃にはすでにおらず、父親に関する記憶はないようです。
そのため般若自身が日韓ハーフであることは、20歳を過ぎるまで知らなかったそうです。
般若の出身地について「秋田県大館市」と紹介されることがあり、2019年8月22日放送のNHKのテレビ番組「NHKヤングラップバトル」にゲストライブに出演した際にも「秋田生まれ」と紹介されました。
中学校に進学すると、般若はサッカー部に所属します。
妄走族のメンバーであるMASARUも、般若と同じサッカー部でした。
高校に入るとサッカー部には入らず、同じ高校のフィメールラッパー・RUMI、DJ BAKUとともにラップグループ・般若を結成します。
ヒップホップ漬けの生活となってしまったことで、高校2年生のときには進級の危機もありましたが、無事進級し高校を卒業しています。
般若は地元・世田谷区三軒茶屋で、小学校や中学校の同級生を中心に暴走族・三軒茶屋愚連隊を結成します。
三軒茶屋愚連隊は、2012年に「六本木クラブ襲撃事件」を起こした関東連合の友好団体の一つでもあります。
その三軒茶屋愚連隊のメンバーで、自然発生的にラップグループ・妄走族が結成され、般若も妄走族の主要メンバーに名前を連ねます。
般若の奥さんはシンガーのSAY(セイ)
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般若は2014年2月にシンガーのSAYと結婚しています。
きっかけは2012年11月28日にリリースしたSAYのシングル「ペダル feat.般若 & SHINGO★西成」での共演でした。
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SAYは般若との結婚について
「無骨で、飾り気が無くて、それでも自分と音楽にまっすぐな般若さんに惹かれました。」
「私はワガママだし自分の事にいつも手一杯すぎて、誰かのお嫁さんになれるなんて思ってもいなかったけど、初めて自分の人生をかけて愛したいと思う人に出会う事が出来ました」
と語っています。
般若の車はトヨタとBMW
2017年まではボルボの人気SUV「XC90」を所有していました。
現在はトヨタ「ハリアー」とBMW「ミニクーパー」の2台を所有しています。
意外?そのまま?般若の父親姿
般若と言えばストイックで厳ついイメージがあり、子供といるところはにわかに想像し難いです。
そんな般若もSAYとの間に1人の男の子を授かり、父親としての一面も持ち合わせています。
般若の父親姿についてSAYは「素敵な父親。みんなの思うイクメンという感じではないと思いけど、般若のスタイルのままのお父さん」と語っていて、子供を使って筋トレまでしているようです。
「息子がラッパーになりたいと言ったら」という質問に般若は「構わないです」と答えつつ、奥さんであるSAYの前で「(ラッパーの人脈を使って)最終的にはお父さんに女の子を紹介してくれれば」と答えています。
またR-指定は「息子がR-指定に会いたがっている。一緒に幼稚園に迎えに行かないか?」と般若に言われ、飼い犬とともに般若の息子の幼稚園のお迎えに同伴したことがあるそうです。
般若が幼稚園に入ると、園児が一斉に「あー!有名人さんだ!」と声を上げ
どこにいても、どんな時も般若は般若であることがわかります。
般若がいじめられていた!?壮絶ないじめを経験した過去
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ラッパー般若を知るヘッズからするとにわかに信じられませんが、般若は小学校時代に壮絶ないじめを経験しています。
多くのセレブが住む上品な街である世田谷区三軒茶屋で生まれた般若は、複雑な家庭環境であったことも災いし、小学校1年生の頃からいじめの標的にされてしまいました。
いじめの内容はプールに沈められたり、蹴られたり、チャンバラと称して木の枝で叩かれたり、失明しかけるほどの暴力を受けたりと、かなり酷いものでした。
当時の般若は母親を始め誰にも相談できず「殺す」というねじれた感情を抱きながら、孤独と闘い続けていました。
そんな壮絶ないじめの経験が、ラッパーとしての反骨精神に繋がっているのです。
般若と父親との確執
般若は母親を置いて出て行った父親に対し、強い憎しみを持っています。
般若の楽曲内でも度々、父親が登場してきました。
これまで父親に対する憎しみをリリックにすることは多かった般若ですが、2014年7月23日にリリースしたアルバム「#バースデー」の収録曲「家族 feat. KOHH」で、父親との思い出を赤裸々に綴っています。
幼い般若と母親を置いて出て行ったこと、急に「兄弟がいる」と電話がかかってきたこと、いつも連絡が途絶えること、家庭や国籍について嘘をついていたなど、身勝手な父親を痛烈に批判しています。
ですが「悪い話ばっかりじゃない」という前置きから、10歳の頃にはサーカスに連れて行ってくれたことなど、楽しい思い出もあったそうです。
般若の父親は結局亡くなってしまったそうですが、楽曲の最後で「感謝してる」「愛を受けて俺は育った」と締めくくっています。
父親も亡くなり、般若も結婚して子供が生まれるなど環境や考え方も変わり、時が過ぎたことで憎しみ以外の感情も芽生えたようです。
般若は大麻否定派
本場アメリカのヒップホップ、そして日本語ラップにおいても、大麻は切り離せない関係にあります。
リリックのトピックとしてもポピュラーであり、ヒップホップシーンには大麻賛成派が大半を占めています。
日本国内で大麻解放運動も盛り上がりを見せる中、般若は一貫して「大麻否定派」を貫いています。
実際に妄走族の大麻賛歌として有名な楽曲「大麻合掌」でも「吸わねえ 素だぜ 生まれたまんまのベイベー 俺は俺を肯定」と、堂々と大麻は吸わないと宣言しています。
また同じフリースタイルダンジョンに出演していたラッパーのUZIが、2018年1月15日に大麻取締法違反で現行犯逮捕された際には「おいUZI まじでダセェな 年上だけどお前しゃべえな」と痛烈に批判しています。
般若、デビューまでの道のり
般若がラップをはじめたきっかけはRUMIのライブ
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般若が高校生の頃、すでにヒップホップにハマっていましたが「DJになりたい」という気持ちが強く、バイトしたお金を貯めてターンテーブルを購入しました。
その後は学校をサボっては渋谷のManhattan RecordsやCISCOなどのレコード屋に通い詰め、ひたすらDJの練習に明け暮れていました。
「ラップは英語でやるもの」と思い込んでいた般若ですが、高校の文化祭でオリジナルの楽曲でラップをする隣のクラスのフィメールラッパー・RUMIのライブを見て衝撃を受けます。
文化祭が終わった数日後、般若の方からRUMIに「どうやって日本語でラップしてんの?」と話しかけたところから2人の交流が始まります。
Don’t Turn Off Your Light / MICROPHONE PAGERにハマる
RUMIから借りたMICROPHONE PAGERのアルバム「DONʼT TURN OFF YOUR LIGHT」で日本語ラップにどっぷりハマります。
そこからの般若はリリックの書き方はさっぱり分からなかったようですが、学校の屋上でカセットテープにダビングしたインストを流して一人でフリースタイルを練習したり、廊下でもボソボソとラップをするようになります。
そして般若が高校2年生の頃に初めてオリジナル楽曲を作り、家で録音もします。
初めて作ったオリジナル楽曲について般若は「今聴き返したら死ぬほど恥ずかしくなる代物」語っていますが、初めて作ったオリジナル楽曲をRUMIに聴かせると「うん、悪くないよ。一緒に曲作ろうよ」という反応が返ってきました。
そして般若はラッパーのYOSHIとして、RUMIと共にラップグループ般若を結成します。
のちにDJ BAKUも加入し、ラッパーとしてのキャリアをスタートさせます。
般若のラップの特徴は?フリースタイルでは熱く、楽曲では引き出しが多い!芸達者
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般若のフローは言葉、気持ちを伝えることを最優先させた力強さが特徴です。
時に感情的になりすぎるほどのアツさ、痛いほどに心に届き揺さぶられます。
ですが初期の頃は特に早口気味でしたが、オン、オフビートを織り交ぜた変則フローも得意であり、バトルでは「アツい般若」のイメージが強いですが、楽曲では引き出しが多いフロー巧者の一面も見せています。
リリックについて初期は特に愛国心、現代の日本社会や同性愛者などのセクシャルマイノリティーへの批判、他のアーティストへのディスなど過激なリリックが特徴です。
ですが中には思わず笑ってしまうユーモア溢れるトピックや言葉使いもあり、アツさの裏に隠されたエンターテインメント性も垣間見ることができます。
般若のおすすめの曲は?
般若のおすすめの曲は下記の記事でランキングしています。
般若のソロデビュー曲は「極東エリア(烈ヴァージョン)」
2000年9月2日にシングル「極東エリア」でソロデビューを果たした般若ですが、名刺代わりの一曲としてはあまりにも強烈すぎました。
A面に収録されている「極東エリア(烈ヴァージョン)」の突出しているポイントは、やはり過激過ぎるリリックです。
いきなり「アニョハセヨ 耳傾けろ オイラのペニチョコ舐めてけろ」から始まり「日本多すぎる禁句 だって俺ら黄色人種」「日本全土 歴史は過去 Mother ウンコ」など、際どいというか、ほとんどアウトなパンチラインの応酬に、これまでのヒップホップシーンにはいなかった強烈すぎるキャラクターを感じます。
フローもスキルフルでありながら、敬意を込めて狂っているという表現がピッタリであり、初期の般若の最大の魅力である尖ったスタイルを堪能できます。
般若の代表曲「やっちゃった」
2005年2月16日にリリースされたセカンドアルバム「根こそぎ」の収録曲「やっちゃった」は、日本語ラップのリスナー以外にも般若の名前を知らしめることとなった代表曲です。
リリックは4つのストーリー仕立てとなっていてます。
- 違法薬物を持った男
- 内緒でした合コンで彼女の親友をお持ち帰りしてしまった男
- 酔ってニューハーフをお持ち帰りしてしまった男
- リストラされて奥さんにも逃げられた男
それぞれの「やっちゃった」なダメエピソードをラップしています。
リリックだけでなくトラックやフローもコミカルで、フックの「やっちゃった」と言うところで思わず口ずさんでしまうポップさがあります。
ですがポップさ、コミカルさの裏側に皮肉が隠されていて、現代社会への警告を込めた強烈なメッセージ性を感じることができます。
初期の般若の一貫したメッセージ性をポップに表現し、ラッパーとしてエンターテインメントに落とし込んだ名曲であり、般若のアーティストとしての引き出しの多さを再確認できます。
般若マブダチはAK-69とMACCHO
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般若の交友関係ですが、まず真っ先に名前が上がるのはAK-69です。
般若とAK-69は同じ1978年生まれで、昔から仲が良いことでも知られています。
AK-69は般若について「同い年のラッパーの般若とは他の人とは話せないことも話せるし、通っているジムが一緒でトレーニングもしていてロッカールームで人に言えないような悩みを相談したり、般若の爆弾話を聞かされたり深夜にくだらない電話もできる仲で本当に尊敬できる人だ」と語っていることからも、いかに特別な関係であることが分かります。
OZROSAURUSのMACCHOとは家族ぐるみ?
OZROSAURUSのMACCHOは般若の奥さんSAYとコラボもしているので家族ぐるみで仲がよさそうです。
またバラエティ番組「フリースタイルダンジョン」でラスボス就任後は、フリースタイルダンジョンの出演者とも頻繁に交流しています。
般若とコラボが多いのはSHINGO★西成とZORN
他のラッパーと比べて般若は、他のアーティストとのコラボが少ないです。
初期の般若は剣桃太郎を始めとする妄走族のメンバーとのコラボが多かったのですが、活動期間が長くなるにつれて積極的にコラボを行う姿勢を見せています。
- tha BOSS
- MACCHO
- NORIKIYO
- SHINGO★西成
- ZORN
- AK-69
- 籠獅
- 漢 a.k.a. GAMI
- 田我流
また昭和レコードを主宰して以降は、所属アーティストのSHINGO★西成、ZORNとのコラボが盛んです。
般若の尊敬する人物は長渕剛
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WU-TANG CLANを始めとするヒップホップ、MICROPHONE PAGERで日本語ラップにのめり込んだ般若ですが、最も尊敬する人物に「長渕剛」を挙げています。
リリックにも度々、長渕剛の名前を挙げています。
2019年1月11日に開催された日本武道館でのワンマンライブ「おはよう武道館」にてMCで「俺が狂ったのは長渕剛のせい。一生尊敬してる。兄貴がいなかったら俺は般若になってなかった」と語っています。
般若は小学校低学年の頃に長渕剛のアルバム「LICENSE」を聴いて、劣等感の塊だった般若は勇気を貰いました。
長渕剛は般若にとって父親代わりであり「長渕生まれ ヒップホップ育ち」というリリックを書くほど聴き込んだそうです。
長渕剛への想いは留まることをしらず、1996年7月2日に開催された長渕剛の武道館ライブに、妄走族のK5Rと共にチケットも持たずに行きました。
財布の中にも2,000円ほどしか入っていなかったそうですが、ダフ屋からチケットを買い、長渕剛を生で見た般若は「俺も何かやらなきゃいけない」と強く思ったそうです。
ラッパーとなった般若は、2004年4月28日にリリースされた長渕剛のトリビュートアルバム「Hey ANIKI!」に参加したことにより長渕剛に認められ、伝説の桜島7万5千人ライブ「ALL NIGHT LIVE IN 桜島 04.8.21」への出演や武道館ライブの前座を務めるなど、今では「剛さん」と慕う仲となりました。
般若のアツく、真っ直ぐな想いが、年齢やジャンルを超えて長渕剛に伝わったのです。
般若のブログが面白い
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般若は公式サイト「般若オフィシャルサイト」上でブログを更新しています。
ラッパーがブログやSNSをするというのも当たり前の時代ではありますが、般若のブログは他のラッパーのブログやSNSとは一線を画します。
般若のブログは一般公募したトラックの上で、時事ネタや思ったことを包み隠さずフリースタイルするというものです。
「ここまで言うか」という歯に衣着せぬ般若のブログは、一聴の価値があります。
般若の筋肉が凄い
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般若はライブパフォーマンスとメンタル維持のために筋トレを続けています。
鍛え抜かれた肉体美はやはり大きな魅力です。
般若の筋肉愛は凄まじく、筋トレ界のカリスマことTestosteroneとコラボし、筋トレ専用アルバム「IRON SPIRIT」と書籍とアルバムが一体となった作品「筋トレ×HIP HOPが最強のソリューションである 強く生きるための筋肉と音楽」を2018年12月19日にリリースしています。
アルバム「IRON SPIRIT」は「ジムに行く前」「ジムのトレーニング中」、そして「ジムが終わった後」の3部構成となっており、ヒップホップの新たな可能性を感じさせてくれました。
般若の評価
般若ヤバい。ようやく観れたけどガチでかっこよかった。これだけでも来た甲斐あったな
— りらいと (@_ReWrite_) 2010年11月27日
今回の般若さんは相手をディスし倒すというスタイルでは無く、意図してか解りませんが相手の良さを引き出すアツい言葉を投げかけ受け止めてアツい言葉を返すという横綱の様なスタイルが響きました。 #フリースタイルダンジョン
— ゴリ (@gori_Organize) 2015年11月24日
般若アツすぎ!今のネツ抜きでも般若が今までのliveで一番アツいliveだった!とりあえず、般若がかっこよすぎて明日の成人式どうでもよくなった。日本のhip-hopって改めて大好き!誰が日本人のhip-hopをdisしてもおれのhip-hop愛は変わらんね。
— ISM (@ISM_FH) 2012年1月8日
check your micの般若さんめっちゃカッコいい
— 🌊MASA MC (@masamisama) 2019年10月30日
ようやくアメトーク見たけど
俺全然ラップわかんないけど
般若vsR-指定 はめちゃくちゃかっこいいと感じた
— えむでぃー (@md_godzilla) 2019年10月31日
般若のラップかっこいい
にわかだけど— セレナ塾長 (@qururi1117) 2019年10月26日
真面目な時の般若本当にかっこいいhttps://t.co/IwlBZ667HP
— あずきちゃん (@AzukiRap) 2019年10月28日
今まで全くラップとか聞いた事なかったのにこないだのアメトーークの引退バトルのやつ見て般若さんクソカッコいいってなって今ハマってる
— ちえ (@d_c_star) 2019年10月31日