018(オチバ)は、東京都目黒区を拠点にするラッパーです。
MCバトルがもてはやされる日本語ラップシーンにおいて、音源とライブを武器に成り上がるスタンスでシーンにアプローチしています。
東京らしいトレンドを取り入れたラップとトラックに、地元を愛する一人の若者の気持ちを垣間見せる人間味溢れるリリックが特徴です。
音源やライブだけでなく、バトルにも活動の幅を広めつつ、信念を持って活動する今後が楽しみなラッパーです。
目次
018のプロフィール
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出生名 | 未公開 |
アーティスト名 | 018(オチバ) |
年齢 | 未公開 |
未公開 | |
血液型 | 未公開 |
出身地 | 東京都目黒区 |
事務所 | – |
レーベル | – |
公式サイト | https://twitter.com/018ochiba |
018は、東京都中目黒区出身のラッパーです。
高校生ラップ選手権で優勝経験のある百足との出会いを経て、ラッパーとしての活動をスタートさせます。
過熱するバトルブームの影響でヒップホップがクリーンなイメージになる一方、従来のヒップホップが持つアンダーグラウンドかつイリーガルなイメージを放っています。
ヒップホップの中でもジャンルレスな楽曲、スタイルが増えていく中で、トレンドも取り入れつつクラシックも大事にしています。
018
平然と現在のシーンに唾を吐きつ、時流に流されない信念を貫いた活動スタンスは、本物のヒップホップ、B-BOYイズムを持った数少ないラッパーです。
仲間への熱い想い
東京に生まれて
hip-hopに出会えて
仲間達に恵まれて
全て感謝して今生きる— 018 (@018ochiba) August 30, 2020
018の地元は東京都目黒区で、中目黒が近い都会で育ちました。
目黒区というお洒落な人が多い環境で、018は感性を磨いていきました。
018はいい仲間といいご飯を食べることで、マインドを上げています。
018
楽曲制作は、ずっと同じディレクターと切磋琢磨している。
地元にこだわった活動を続けていますが、よく逮捕される仲間が周りに沢山いることが悩みのタネです。
018
仲間は馬鹿なやつばっかり。
「仲間とどう下品に過ごすか」というところを重視して、日々信頼できる仲間と楽しく過ごしています。
睡眠剤の飲み過ぎでの失敗談
018
018と睡眠剤のサイレースとの出会いは、たまたまパチンコ屋で会ったおじちゃんに渡されたことがきっかけでした。
初めての時も一気に8錠飲むほど、サイレースにどっぷりハマっていきました。
サイレースにハマっていた数ヶ月の間はほとんど記憶がなく、脳みそがついていかない状態に陥ってしました。
一度の服用で約24時間体内に残るほどサイレースの効果は強力で、睡眠剤の中でも危険な部類に入ります。
好きな銘柄は?
018の好きな銘柄は、デスブッダです。
デスブッダの品種はインディカで、日本では名前を聞くことも少ない、あまり出回っていない希少な品種です。
「死の仏陀」という名前通り、かなりヘビーな銘柄として知られています。
リラックス効果が強いインディカ品種ではありますが、強めに作用するので初心者にはあまり向かない品種です。
018のファッション
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- BILLIONAIRE BOYS CLUB
- A BATHING APE
- Supreme
- Stussy
- THE NORTH FACE
018のファッションは、裏原系のストリートブランドを中心にコーディネートしています。
特に着用率の高いブランドはBILLIONAIRE BOYS CLUBで、キャップからパーカー、Tシャツなど多くのアイテムを頻繁に着用しています。
サイジングはトップスがタイトからジャスト、パンツはジャストから若干ルーズに履いています。
足元はスニーカーがほとんどで、定番のNIKEからCONVERSEまで幅広いブランドを着用しています。
018のタトゥー
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- BILLIONAIRE BOYS CLUBのキャラクター
- Stussyの8ボール
- PLAYBOYのマーク
- フードを被ったミッキーマウス
- POSSE
018は両腕を中心にタトゥーを彫っています。
主に好きなブランドのロゴやキャラクターを中心に、ワンポイントでタトゥーを増やしています。
着用頻度が高いブランドをチョイスしてタトゥーに彫っていることからも、ファッション感覚で彫っていることがわかります。
しかし集団、クルーと同じ意味合いで使われる「POSSE」というタトゥーも彫られていることから、ファッショナブルなだけでなく、仲間たちへの愛も感じます。
018のラップスタイル
018のラップスタイルはトレンドのトラップですが、大きな武器は声です。
低い目でしゃがれ気味な声は、マイクリレーでも埋もれることのないオリジナリティーを放っています。
トラックとフロウはトレンドをしっかり取り入れた東京らしいハイブリッドな雰囲気ながら、リリックに注目すると仲間や地元への愛、自らのルーツや体験をもとにした人間味のあることが特徴です。
ビートに絡みつくようなフロウと声は中毒性抜群です。
018がラップを始めたきっかけ
018は自分自身を「何もない」と感じていて、自分に魅力のようなものを感じていませんでした。
そんな中でヒップホップに出会い、018はヒップホップという音楽、文化のあり方に大きな衝撃を受けました。
018はアメリカのヒップホップではなく、日本語ラップからヒップホップに入ったこともあり、日本語でラップをして、生まれた日本でヒップホップをすることに魅力を感じてラップを始めました。
ヒップホップをする意味とは?
018は日本という土地、日本語でラップをすることに誇りを持っています。
018
「何もないところから這い上がる」というヒップホップの本質に共感して、ラップをしています。
018自身も何もない環境で育ちラップを始めたことから、さらに若い世代や同じ境遇のヘッズに夢を与えるためにヒップホップをしています。
018
特にGEEKのPipe dreamに助けられた018は、Pipe dreamのようにヘッズに夢を与えてヒップホップを広めることを目指しています。
018が好きなラッパーはGEEKのOKI
今後共演したいラッパーにGEEKのOKIを挙げています。
018
初めて聴いたヒップホップはGEEKで、018にとってのルーツです。
最近でもGEEKの曲を聴いてモチベーションを上げるほど、018にとって欠かせない憧れのラッパーです。
長らく活動休止状態だったGEEKも2020年に復活し、018との共演が見られる可能性が出てきました。
018のおすすめ曲楽曲【厳選3選】
018の中毒性のある声、フロウから解き放たれる、新たな東京スタイルを提示する楽曲を厳選して3曲紹介します。
JUNGLE feat. Bank.somsaart & Donatello
ローファイが効いたベースが耳に残るトラックに、ユーモアと格好良さが絶妙にマッチした楽曲です。
まずタイトルから決め、タイトルが決まってから2時間ほどで完成した曲です。
018
仲間を20人集め、渋谷のカラオケ館の前で爆音で撮影し、警察と肩を組みながら撮影したMVも見どころです。
018
Pineapple Express
唸るようなベースが効いたトラックに、018の低い声がまとわり付くように絡まる楽曲です。
シリアスな雰囲気ながら、タイトルから遊び心が溢れる018らしさが詰まっています。
しっかりと日本語が入ってくるフロウとリリックが聴きどころです。
018
222 feat. week dudus,Hezron
盟友であるweek dudusとHezronを客演に迎えた楽曲です。
音数は少ないものの耳に残るトラックに、抜群のコンビネーションでマイクを回すラップも負けていません。
脳を直接揺さぶられるような衝撃と、じわじわと耳を蝕む中毒性を兼ね備えた、今後のシーンが楽しみになる一曲です。
018
018のバトルスタイル
018のバトルスタイルはトラップを軸にすつつも、トラックや相手に合わせてオンビートで感情的にラップをする、柔軟性のあるスタイルです。
感情的になりすぎる部分もありますが、スキルが伴っていることもあり、熱く気持ちが伝わるバイブスの高さも魅力です。
しっかりと相手にリスペクトを見せたり、ブレない志をぶつけているため、ベストバウトもたくさんあります。
ベストバウト
音源で見せるスキルの高さ、フロウを武器に、ときに感情的に、ときにおしゃれに決めるバトルでの018。
音源とはまた違う018の魅力を発見できるベストバウトを紹介します。
018 vs 斑
Twitterを始め、SNSでも大いに荒れた問題のバトルについて時系列で解説していきます。
何もないところから這い上がったことを自負し、ヒップホップの美学を大事にする018。
対しアイドルとしての顔を持つ斑のカードは、バトルが始まる前から不穏の空気が漂っていました。
過去にも喧嘩寸前の騒動をバトルで起こしていた018の血気盛んさが、悪い方向に転んでしまいました。
MAKANA
暴力的な行動をとった018を叩く人も多くいましたが、古き良きのMCバトルを彷彿とさせるような、ヒリヒリとしたバトルでした。
MC龍 vs 018 / 戦極×罵倒×U22 タワレコ16人選抜
同世代ではあるものの、スタイルは真逆、まさにアツいスタイルウォーズが起きそうな予感高まる一戦。
MC龍
018
舐めてんじゃねえよカス いつも通り吸ってる いつも通りやってる いつも通りパキってる
「あんたはぶっちゃけ会話ができねえ」という開口一番のMC龍のディスに、会場が盛り上がります。
対して「てめえが会話できてねえだろクソ野郎」というライム度外視の018のアンサーに、更に会場が沸きます。
畳み掛けるようにお得意の草ネタも飛び出し、018が会場の雰囲気をかっさらいます。
タワレコ4階で草ネタ禁止
MC龍
018
新譜もクラシックも聴いてねえゴミは死ね
MC龍はタワレコという場所で草ネタを出す018に対し、018の盟友である百足の名前を出しつつディスしていきます。
対して018はMC龍が「裏でiPhoneを見てネタを作っていた」と暴露し、おちゃらけた雰囲気で会場を盛り上げます。
まさに優等生と不良の構図、スタイルウォーズとなりましたが、細かい有効打と韻が多かったMC龍に僅差ながら軍配が上がりました。
018 vs 百足 / 凱旋MC BATTLE × Nation of Klang 本戦
まさに兄弟喧嘩、熱い友情がぶつかること必須のカード。
018の「お葬式じゃねえかよ 楽しもうぜ今日」という突然のシャウトで、会場のボルテージも一気に上がります。
018
セッション ビートの上
兄弟喧嘩するつもり無いぜ
お互いにお互いのことを兄弟と呼び、その上でバトルという場でも「ディスは必要ない」と、あくまで楽しもうというスタンスをお互いに意思表明します。
018
お前が一番いけてるよ わかってるよそんなこと
お互いにディスは必要ないとしながら、バトルが始まると気持ちが高ぶっていくのが伝わります。
「本気のバトルが見たいのか」と会場に問いかける018に対し、百足も全力で応えます。
018
俺はこいつが一番イケてると思ってるよ
毎日018のハウスでスモーキーしてた頃が懐かしい いつも通り
思い出話のようなラインも飛び出し、感傷に浸る018。
ステージ上でラップを通して会話をすることで改めて百足へのリスペクトの気持ちを表す018に、百足も「俺らステージ上で一番輝いている」と018を讃えます。
018
お前が百足っていう名前でライブをさ 俺はお前のことを知ってる その頃から愛してる
ベロ真っ青でも関係ない
お互いにリスペクト、ラブが溢れつつも、感情的になる部分もある見どころ満載なバトルでした。
フロウの引き出し、押韻数が多かった百足に軍配は上がりましたが、勝敗は意味を成さないほどのアツいバトルでした。
018と仲のいいラッパー
018は東京、横浜を中心として関東圏の同世代のラッパーとしっかりリンクしています。
バトルが注目されがちなシーンの状況ですが、音源制作やライブに重きをおいている活動スタンスからも、リスペクトをしている仲間とも積極的にフューチャリングしています。
018は見た目や発言から誰にでも噛み付くタイプと勘違いされる部分もありますが、仲間への愛、リスペクトの強い熱い男であることが分かります。
百足との関係性
あー!わかる!!
018くんってゆう百足くんの師匠がいるんだけど、その人のドレッドちょーかっこよかったからLINEでおくる!!— そうた (@ss20020904) July 4, 2018
018と百足は、お互いに全く何もない状態からヒップホップにハマり、ラップを始めた仲間です。
018が持っていないものを持っている百足は、ラッパーとして活動をしていく中で大きな存在であり、同世代でありながらも大きな影響を受けています。
018も百足というラッパーが近くにいることで、今後の音楽活動について深く考えさせられることも多く、兄弟と呼ぶほどリスペクトしています。
百足をリスペクトするポイント
018
パッと見のオーラが違う。
018は百足を、次世代を担うスーパースターになるべき存在として見ています。
百足はまだラッパーとして活動する前から存在感やオーラがあり、018にとって一目を置く存在でした。
百足のラップスキルはもちろんのことながら、生まれ持ったオーラや華は、018自身は持ち合わせていないと感じていて、そういった部分を018は強くリスペクトしています。