日本のヒップホップ界を代表する人物と言えば、ラッパーのKREVAを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
2002年にはKICK THE CAN CREWの一員としてNHK紅白歌合戦への出演も果たしていますが、これはヒップホップアーティストとしては大変めずらしいことです。
他アーティストとのコラボやレーベルの立ち上げを含め、KREVAは日本におけるヒップホップカルチャーの広まりに大きく寄与したアーティストの一人です。
目次
KREVA(クレバ)のプロフィール
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出生名 | 畠山 貴志(はたけやま たかし) |
アーティスト名 | KREVA(クレバ) |
年齢 | 1976年6月18日(現在47歳) |
身長 | 178cm |
血液型 | O型 |
出身地 | 東京都江戸川区 |
事務所 | エレメンツ |
レーベル | SPEEDSTAR RECORDS |
公式サイト | http://www.kreva.biz |
1976年に青森県に生まれ東京都で育ったKREVAがヒップホップに目覚めたきっかけは、中学時代のダンスブームでした。
確かに、KREVAが中学生であった1990年前後はちょうどストリートダンスがテレビ番組でも扱われるようになった頃です。
全国の中高生同様その影響を大いに受けたKREVAはダンス、DJ、そしてラップとヒップホップにのめり込んでいき、やがて現在の日本を代表するラッパーへと変化を遂げていきました。
KREVAの学歴は慶応ボーイ
KREVAは都立国際高校を卒業後、慶応義塾大学環境情報学部へ進学しています。
そういった環境にあったからこそ、KREVAの不良的要素が少なく、のびのびとしたヒップホップが生まれたのかもしれません。
KREVAの彼女は?結婚しているの?
KREVAは2008年1月に4年近く交際していた一般女性と結婚しています。
相手の女性は一般の方でKREVAの一つ年上です。
Twitterやラジオでの発言からは子煩悩な様子も窺え、KREVAの音楽に表れる実直なイメージを裏切らない私生活を送っているようです。
子供は女の子を2人授かっています。
KREVAの自宅はやっぱり豪邸
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自宅には防音設備を整えたスタジオがあります。
この設備は全部で1000万ぐらいかかっていそうです。
KREVAのファッションはモード系
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KREVAと言えば、なかなか難易度の高いモード系のファッションを着こなすこともよく知られています。
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特にスニーカーを始め、Yohji Yamamotoとadidasのコラボによるファッションブランド「Y-3」を愛用しており、スタイリッシュにセットされた髪型も含め、ビジュアル面でも従来のヒップホップとはひと味違ったスタイルを作り出しています。

KREVAの車はFIAT 500?
ヒップホップと言えばミュージックビデオに権力の象徴かのように高級車が登場することがよくありますが、KREVAもまた車とは無縁ではなく、2012年に発売された17枚目シングル「OH YEAH」のミュージックビデオに登場する鮮やかなピンク色のFIAT 500は非常に印象的です。
クライスラーのイベントでライブを行ったこともあるKREVAですが、楽曲からリリック、ファッションまで、従来のヒップホップのイメージとは異なるスタイルを築いてきたアーティストだけに、プライベートでの愛車も気になるところです。

KICK THE CAN CREWの活動休止
2004年にKICK THE CAN CREWの活動休止を発表しソロ活動を開始したKREVAは、商業主義に呑まれ自分のペースで制作に取り組めなかった期間を打破するかのように、2005年にSONOMIと共に自らのレーベル「くレーベル」を立ち上げます。
自らを「新人クレバ」と称しアルバムタイトルにもしていたことからも当時の覚悟が伝わってきます。
KREVAの楽曲でもよく描かれるように、まさに自分のやりたいことを実現するためのソロでの活動だったのでしょう。
KREVAの楽曲の特徴
ソロ活動を開始した2004年から2009年発売のアルバム「心臓」まで、KREVAの楽曲作りはサンプリングの多用が大きな特徴のひとつで、クラシックの名曲まで含む多様な楽曲をサンプリングしています。
これにより生み出される緩急自在のメロディアスなサウンドがKREVAを他のヒップホップアーティストとは異なる存在として印象づけていると言っても過言ではないでしょう。
また、KREVAの楽曲を特徴づけているのはサウンドだけではなく、その歌詞もまた、多くのファンの心を掴んできました。
KREVAの楽曲を2,3曲も聴けば少なくともKREVAに関しては従来のヒップホップの不良的なイメージは払拭されることでしょう。
KREVAのリリックで描かれるのは等身大に精いっぱいやりたいことをやって生きようとする若者の姿です。
ともすれば「意識高い系」などと揶揄されてしまいかねないほど熱いリリックが、前述の緩急自在のサウンドに乗りヒップホップという形で表現されることにより、絶妙なバランス感覚を保ちながら夢を追う者の背中を押してくれます。

センスが光るKREVAのサンプリング曲
今夜はブギー・バック
誰もが知る小沢健二とスチャダラパーによる名曲「今夜はブギー・バック」のカバーにも表れるように、KREVAは過去の楽曲を鮮やかによみがえらせることにおいて非凡な才能を見せています。
瞬間Speechless
Rupert Holmesの「Speechless」をサンプリングした「瞬間Speechless」は原曲をかなり大胆に使用していますが、原曲の面影はハッキリと残しつつ、前述のKREVAの楽曲の特色が加わることで新しい楽曲として仕上がっています。
これは、クラシックの名曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」をサンプリングした「国民的行事」においても同様です。
KREVAのデビュー曲は「音色」
9月8日を「クレバの日」と銘打って発売されたデビュー曲「音色」はシンプルに韻踏むことでラップに興味がなかった層にも受け入れられ、KREVAのシングルの中で最高セールスを誇る一曲でとなりました。
KREVAの代表曲は「イッサイガッサイ」
KREVAの代表曲を挙げれば必ず入ってくるであろう一曲が「イッサイガッサイ」です。
ファンでなくとも一度は聴いたことのある曲ではないでしょうか。
ラップでありながらアコースティックギターの音も入り緩やかに紡がれる等身大のリリックは、ヒップホップ好きに限らず多くの若者を引き付けるのも納得です。
「ひとりじゃないのよ」も根強い人気
知名度で「イッサイガッサイ」に並ぶことはなくとも、根強い人気を誇るのが「ひとりじゃないのよ」です。
ソロとして2枚目のシングルであるこの曲はラップへの真摯な想いが伝わるだけでなく、KREVA自身が発掘して共にレーベルを立ち上げることとなるシンガーSONOMIとのコラボ楽曲でした。
その後の数々のアーティストとのコラボやプロデューサーとしての活動の出発点となった楽曲とも言えるでしょう。
KREVAのビーフのまとめ
KREVAのビーフについてまとめました。
有名ラッパーには「ビーフ」と呼ばれるラッパー同士の争いが付き物ですが、KREVAもやはりビーフに巻き込まれてしまうこともありました。
KREVAと般若のビーフ
近年、注目を集めているフリースタイルラップバトル番組「フリースタイルダンジョン」内で、ラッパーの般若が「お前もう逃げらんねえぞ」などとKREVAを挑発しました。
かつてはフリースタイルでも活躍していたKREVAが商業的に成功していることに反感を持った般若が、ヒップホップ本来の在り方に近いバトルの場にKREVAを呼び戻そうとしていたと推測されています。

KREVAとMACCHO(マッチョ)
KREVAとOZROSAURUSのMACCHO(マッチョ)のビーフについては下記の記事で詳しくまとめています。
とKREVAのビーフ.png?strip=all&lossy=0&quality=90&webp=90&resize=160%2C160&ssl=1)
2012年のツアーの最終公演のチケットの売れ行き問題
2012年のツアーの際、KREVAは最終公演のチケットの売れ行きが芳しくないことをTwitterで語っています。
そのため、多くの人々へ届けたいという公演への想いを語るという手段を取ったKREVAですが、この姿勢が好印象となった様子がインターネット上からは窺えます。
このエピソードもまた、KREVAの持つ音楽的特色にもつながる、KREVA自身の生き方そのものを示すものと言えるのではないでしょうか。
【その1】これはまずいことになった。KREVA史上初の事態だ。フォロワー1万人越えを喜んでいる場合じゃない。結論から言うと、最終公演のチケットが…売れてない。いや!全然売れてない!
— KREVA_Dr.K_dj908 (@KREVA_DrK_dj908) 2012年4月2日
【その5】
本当は、こんな世の中だし、夢のある話をいっぱいしたいところ。でも、現実を見据えないで、ただ夢みたいな事ばっかり言ってるバカにはなりたくない。
このチケットがたくさん残っているという状況はしっかり受け止めたいと思います。— KREVA_Dr.K_dj908 (@KREVA_DrK_dj908) 2012年4月2日
【その7】スタッフからチケットが売れていない、という話は聞いていたのですが、深夜にリアルな状況を数字で教えて貰って、悩みましたが、この連続投稿に踏み切りました。
暗い気分になってしまった人がいたら重ねてごめんなさい!— KREVA_Dr.K_dj908 (@KREVA_DrK_dj908) 2012年4月2日
【その8】当日まで、一人でも多くの人に足を運んで貰えるように、色々とつぶやいていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。
— KREVA_Dr.K_dj908 (@KREVA_DrK_dj908) 2012年4月2日
ファンの反応
クレバ @KREVA_DrK_dj908 のつぶやきが男らしすぎる。年齢なんか関係なく尊敬できるのはこういう奴だと思う。
— GAKU-MC (ガクエムシー) (@gaku_mc) 2012年4月3日
今週はクレバKREVA @KREVA_DrK_dj908 の国際フォーラム観に行くよー。KREVAのライブはいつも超楽しみ♡予想を裏切り、期待を裏切らない。おしっ!宿題片付けて行くぜ!
— 亀田誠治 Seiji Kameda (@seiji_kameda) 2012年4月8日
KREVAだけじゃなくてみんなLIVEは売れてないらしいねー。CDが売れないから曲出さない。だからLIVE行っても同じ曲ばっか。っていう考えがあるらしいよ。
— j^8とは火河すのうなのか? (@Stellise_j8) 2012年4月9日
KREVAと仲の良いアーティストは三浦大知
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KREVAと仲の良いアーティストと言えば真っ先に思い浮かぶのが三浦大知です。何曲もの楽曲でコラボしており、KREVAが毎年主催する908 FESTIVALの常連ゲストでもあります。
三浦大知もまた、ヒップホップの要素を多大に持ちながら、特有の「イカつさ」は排除された真っすぐなパフォーマンスをするアーティストなので、そういった点での価値観が合うのであろうと推測できます。
他にも、KREVAがソロ活動初期に楽曲コラボをしてレーベルを共に立ち上げたSONOMIも、同じく908 FESTIVALの常連でKREVAとは親しい関係にある様子が窺えます。
ラッパーのZORNとも仲が良いです。