JJJ(ジェイジェイジェイ)は、神奈川県川崎市出身のトラックメイカー・DJ・ラッパーです。
ラップクルーFla$hBackSの中心メンバーでもあり、ソロでも活動しています。
主にトラックメイクでその名を知られていて、KID FRESHINOやC.O.S.A.などのラッパーに楽曲提供をしたり、映画やTV番組のトラック提供をするなど多岐に渡り活躍しています。
目次
JJJのプロフィール
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出生名 | 相馬貴裕 |
アーティスト名 | JJJ(ジェイジェイジェイ) |
年齢 | 1989年(現在34歳) |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | 神奈川県川崎市 |
事務所 | |
レーベル | FL$Nation/AWDR/LR2 |
公式サイト | https://twitter.com/__j_j_j__ |
両親が80年代の洋楽を愛好していて、その年代の音楽に触れる生活を送る
DJ FUMIYAの影響でDJに興味を持ち、機材を買いトラックを作り始める
トラックメイクと同時にラップも始める
JJJは神奈川県川崎市に生まれました。
両親の影響で、80年代の洋楽ヒットソングを聴いて育ちました。
YouTubeやTVカルチャーからRIP SLYMEを聴き始め、HIP HOPに興味を持ち始めました。
他にはCommonやThe Pharcydeなどを聴いていました。
DJ FUMIYAの影響でDJに興味を持ち、バトルDJの存在を知ります。
友人にライブDJを頼まれたのがきっかけでDJデビューを果たしますが、ろくに練習もできずぶっつけ本番のデビューとなりました。
その後ひそかにリリックを書き溜めていたことが友人にばれ、ラップを本格的に始めたといいます。
FebbやKID FRESHINOと出会い、Fla$hBackSやソロの活動を通じてトラックメイカー・ラッパーとして名を馳せているJJJは、多くのヘッズから支持を得ています。
JJJの愛用ファッションブランド
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JJJのファッションは、シンプルでスポーティなストリートスタイルが特徴的です。
キャップにパーカーや、ジャージスタイルのトップスなど、洗練されたコーディネートが映えています。
彼が47blandとコラボレーションした限定キャップや、2018年に亡くなってしまった盟友FebbのフォトTシャツなどを着ている姿などもSNSで見ることができます。
JJJのラップスタイル
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- 流暢で聴きやすいフロウ
- 哲学的なリリック
JJJのラップスタイルは、流暢で聞き取りやすいフロウが特徴的です。
彼の繊細なライミングはリスナーの心に深く残り、一際印象的なフロウのラッパーといえます。
リリックも心象風景を通して彼の感じたリアルをスピットするようなタイプのラッパーで、哲学的なリリックが彼のラップスタイルです。
トラックメイクにおいても斬新でリスナーの耳に衝撃を与えるようなアイデアが詰まったビートが多く、彼の存在は日本語ラップにおける新しい地位を獲得しています。
JJJがラップをはじめたきっかけ
Spotify「New Era: J-Hip Hop」
COVER ARTIST : JJJhttps://t.co/EI3Jw674lt pic.twitter.com/zEIYhm7YBQ— SPACE SHOWER MUSIC STAFF (@ssm_staff__) January 29, 2020
RIP SLYMEの影響でHIP HOPの世界に興味を持ったJJJは、トラック制作と並行して自然とリリックを書き溜めるようになったといいます。
高校生の時イベントで仲良くなったYoung Drunkerに誘われたのがきっかけでラップを発表し始めました。
当初、ラッパーとしての名前はhirojamという名前で活動していましたが、その後にJJJとしてラッパー・トラックメイカーとしての活動を始めました。
JJJが影響を受けたラッパーはRIP SLYME
JJJが最初にHIP HOPにハマったきっかけとなったラップクルーは、RIP SLYMEでした。
RIP SLYMEは、1994年に結成された3MC、1DJからなるラップクルーです。
YOUNG MCS IN TOWN新人ラッパーコンテストで優勝し、メジャーデビュー後に発表したセカンドアルバム「TOKYO CLASSIC」は100万枚以上の売り上げを叩きだし、日本のラッパーとして初めて武道館でライブを行なうなど日本のHIP HOPの知名度に大きく貢献した歴史的なクルーです。
JJJはなかでもDJ FUMIYAに影響され、DJに興味を持ち自らもHIP HOPの道を進むようになりました。
JJJのおすすめの楽曲厳選3選
JJJはFla$hBackS名義で1枚のアルバム、JJJ名義では2枚のアルバムを発表しています。
彼のその緻密なフロウや哲学的なリリックの世界観に、多くのヘッズが魅了されています。
そんな彼のソロ作品から、おすすめ楽曲3曲を紹介します。
JJJ / flame
2019年に発表されたシングルの表題曲です。
トラックもJJJが手掛けています。
トラックの印象的なギターリフは生音で、北里彰久が演奏を担当しています。
JJJ
音輪にかけた手
干からびちゃfuckin’ Lame
開けた目の奥で
燃えたぎるこのflame
JJJ / BABE feat.鋼田テフロン
セカンドアルバム「HIKARI」に収録されている曲です。
鋼田テフロンとコラボしていて、チルなフックも楽しむことができます。
MVはスタジオ石(MMM)がディレクションしています。
JJJ
DEMOをEarに刺し
Zeroの中でDance
水を得てるSwim言葉
JJJ / HPN feat.5lack
セカンドアルバム「HIKARI」に収録されています。
5lackの気怠い声とJJJのチルな声が心地良い一曲です。
MVでJJJが着用しているトップスは、JJJが愛用しているブランドManfaのものです。
JJJ
見上げた空には無いLimit
JJJのアルバム「HIKARI」
HIKARI on Apple Music https://t.co/vtZ17Q2ZuK
— soma (@__j_j_j__) February 22, 2017
「HIKARI」は、2017年2月に発表された、JJJのセカンドアルバムです。
ラッパーにKID FRESHINOやYOUNG JUJU、鋼田テフロン、5lack、仙人掌を迎え、トラックメイカーにはSTUTSやAru-2を起用しているなど、豪華なアルバムとなっています。
このアルバムの制作期間中に行き詰り、彼はタイに行ったというエピソードもありました。
JJJ
タイに行った彼は特に観光することもなく、現地の友人ラッパーの家に入り浸ってずっと楽曲制作をしていたといいます。
このアルバムは、後藤正文が設立したAPPLE VINEGAR賞の大賞を受賞し、HIP HOP界だけに留まらない多くのリスナーの耳に届くこととなりました。
トラックメイカーとしてのJJJ
ISSUGIくんとビートを作りました!制作の様子とインタビューがアーカイブから見れます。https://t.co/uhN95zIOTv
— soma (@__j_j_j__) July 14, 2017
JJJはもともとDJのスクラッチがかっこいいと思い、HIP HOPカルチャーにのめりこんでいきました。
トラックメイクは、そんな彼が自分のスクラッチをMDに録っていたことがあり、この音を組み合わせたり、ドラムを付けたりしたら面白いんじゃないかと思い、やり始めたのがきっかけでした。
トラックメイカーとしての名義をJJJとしていましたが、ラッパーとしての名義と統一して、両方ともJJJと名乗るようになりました。
JJJ
JJJの制作環境
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- Pro Tools
- Maschine
JJJは都内にもプライベートスタジオを持っています。
トラックメイクを始めた当初はMPC500を購入して始めました。
現在はPro ToolsとMaschineを用いてトラック制作をしていると話しています。
最近では、それらに加えシンセサイザーソフトなども併用し、ビートメイクしているということです。
移動時間などはスマートフォンでアプリを使って制作をしているというエピソードからも、トラック制作にストイックなJJJの姿を垣間見ることができます。
また、ビートメイクをしているときは、映画やゲーム実況動画などを観ながら制作をしています。
JJJ
JJJのサンプリングの元ネタのまとめ
- KID FRESINO / STORY Feat. 5LACK (prod.JJJ)
- Kid Fresno / the Coolest feat.JJJ (prod.JJJ)
- ISSUGI Feat 5LACK / LINK (prod.JJJ)
JJJのビートメイクの際のサンプリング曲の元ネタは、多くのリスナーが気になっているトピックです。
そんな中から、彼のビートに使われているサンプリング原曲について3曲紹介します。
KID FRESINO / STORY Feat. 5LACK (prod.JJJ)
元ネタ:dynamic five/Love is The Key
KID FRESHINOのファーストアルバム「Horseman’s Scheme」に収録されている曲です。
客演に5lackを迎えた、アルバムのラストソングです。
Kid Fresno / the Coolest feat.JJJ (prod.JJJ)
元ネタ:Teddy Pendergrass/Love T.K.O.
こちらもKID FRESHINOのファーストアルバムに収録している曲です。
JJJとのコラボ曲で、トラックもJJJが担当しています。
ISSUGI Feat 5LACK / LINK (prod.JJJ)
元ネタ:Michael Jackson/With A Child’s Heart
JJJ&ISSUGIの共同アルバム「LINK UP 2 EXPERIMENT」から、5lackを客演に呼んだ1曲です。
このアルバムはLP版も発売されています。
JJJのおすすめのトラック厳選3選
- C.O.S.A.&KID FRESINO / LOVE
- JJJ / vaquero! feat. KID FRESINO
- Ugly Duck / ASIA feat. Reddy, JJJ, DJ Scratch Nice
JJJはトラックメイカーとしてもその実力や才能を発揮し、様々な名だたるラッパーにビートを提供してきました。
彼がプロデュースしたビートの中からおすすめ楽曲3曲を紹介します。
C.O.S.A.&KID FRESINO / LOVE
2014年に発表された、C.O.S.A.とKID FRESHINOのコラボ曲です。
力強い2人のラップにハイセンスなJJJのトラックがクラシックです。
JJJ / vaquero! feat. KID FRESINO
2014年に発表された盟友KID FRESHINOとのコラボ曲です。
2人のハードなテンションのラップにハードなトラックが最高にクールな1曲となっています。
Ugly Duck / ASIA feat. Reddy, JJJ, DJ Scratch Nice
Ugly DuckとReddyという2人の韓国のラッパーとコラボした曲です。
当時Daichi Yamamotoがこの曲を聴いて衝撃を受けたと語っています。
ラップクルーFla$hBackSとは?
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- Febb(2018年死去)
- KID FRESHINO(2017年脱退)
- JJJ
Fla$hBackS(フラッシュバックス)は、Febb、KID FRESHINO、JJJの3人から結成されていたラップクルーです。
KID FRESHINOが2017年に脱退、Febbは2018に不慮の事故で亡くなってしまったため、現メンバーはJJJだけとなっています。
3人ともラップだけではなくトラックメイクやDJもでき、クリエイティブで多才なラップクルーとして話題を呼びました。
3人が活動を始めたきっかけは、もともとJJJとFebbが知り合いで意気投合し、その後ライブDJとしてFebbがKID FRESHINOを連れてきたことからでした。
JJJ
2013年にフリーEP「FLY FALL」、同年にファーストアルバム「FL$8KS」をリリースしています。
JJJと後藤正文(ASIAN KAN-FU GENERATION)
JJJとASIAN KAN-FU GENERATIONのボーカル後藤正文とは、「APPLE VINEGAR-Music Award-」にて、JJJのアルバムが大賞を受賞したことがきっかけで対談しています。
「APPLE VINEGAR-Music Award-」とは、後藤正文が2018年から始めた新進気鋭のミュージックアルバムに贈られる作品賞です。
その第1回の大賞に、JJJのファーストアルバム「HIKARI」が選ばれました。
HIP HOPの文化を愛しているユニークなアルバムだという理由で大賞に選出されています。
後藤)Fla$hBackSを知った時は衝撃だった。その時俺が10代だったらラッパーになりたいって思うだろうなって
HIP HOP界だけではなく、ジャンルを超えて評価される彼の才能がわかるエピソードです。
JJJと仲の良いラッパー
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Fla$hBackSとのメンバーでもある2人とは、もともとラップを始めた頃からの友人関係でした。
KID FRESHINOは脱退し、Febbも亡くなってしまいましたが、Febbの追悼イベントの最後にJJJとKID FRESHINOが登場し、アンセム「Fla$hBackS」を歌っている姿に、3人の絆の強さを感じます。
ラッパーのDaichi Yamamotoとは、彼がイギリスに留学していた時にSNSを通して知り合い、その後も楽曲制作を行っています。
もともとDaichi YamamoはJJJのファンで、自分が楽曲制作を始めたきっかけでJJJにコンタクトを取ったといいます。
Daichi Yamamotoの名を世に知らしめた「She」は、JJJとのコラボ作品です。
JJJ