ラッパ我リヤはMCのMr.Q、山田マン、DJのDJ TOSHIからなるHIP HOPクルーです。
男臭い硬派なラップと硬い押韻主義のスタイルで、90年代からシーンを牽引するレジェンドとして数多くのファンを生み出し続けています。
2015年に約6年振りに活動を再開して以降、MCバトルやメディア出演など精力的に活動しています。
ラッパ我リヤの基本的なプロフィール情報やジャンルレスな音楽性のルーツについてまとめました。
目次
ラッパ我リヤのメンバープロフィール
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- Mr.Q・・MC、トラックメーカー
- 山田マン・・MC、トラックメーカー
- DJ TOSHI・・DJ、トラックメーカー
Mr.Q、MMC三好、DJ TANAKENでラッパガリヤを結成するも活動休止となり、Mr.Qがラッパガリヤ名義でソロ活動を開始
Mr.Qと山田マンが意気投合しラッパガリヤに加入
DJ TOSHIがバッグDJとして帯同し、コンピレーションアルバム「悪名」に楽曲「ヤバスギルスキル」で参加
初単独作品となるシングル「ヤバスギルスキル PART 2 feat. SKIPP」をリリース
ラッパガリヤを中心としたHIP HOPクルー「走馬党」を結成し、自主レーベル「走馬党Entertainment」を設立後、グループ名を「ラッパ我リヤ」に改名する。
走馬党 Entertainmentより、12インチシングル「言葉の科学」リリース
DJ TOSHIが正式加入し、シングル「Do The GARIYA Thing」でメジャーデビュー
アルバム「MASTERPIECE」をリリース後、事実上の活動休止
5月14日に活動再開と所属事務所の移籍を発表し、新曲「MORE FIRE!」をリリース
ラッパ我リヤはMr.Q、山田マン、DJ TOSHIからなる、2MC+1DJのHIP HOPクルーです。
オリジナルメンバーはMr.Q、MMC三好、DJ TANAKENでしたがすぐに活動休止となり、Mr.Qのソロを経て山田マン、DJ TOSHIの順番に加入し、現在のラインナップが揃います。
Dragon Ashのシングル「Deep Impact feat. Rappagariya」への参加、シングル「Do The GARIYA Thing」でメジャーデビュー、バラエティ番組「森田一義アワー 笑っていいとも!」の名物企画「テレフォンショッキング」へ出演するなど、一気にスターダムへとのし上がりました。
2009年以降は目立った活動がなく事実上の活動休止状態となりますが、2015年に活動再開を高らかに宣言し、音源のリリースやMCバトルまで活動の幅を増やしています。
結成25年以上を超える大ベテランながら、常に新しいことへチャレンジするアグレッシブな姿勢も含め、現在でも多くのアーティスト、リスナーからリスペクトされるHIP HOPクルーです。
Mr.Qのプロフィール
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出生名 | 高橋 雅治(たかはし まさはる) |
アーティスト名 | Mr.Q(ミスター キュー)、Mr.RR(ミスター アールアール)、Beats-Rex(ミスター レックス) |
年齢 | 1月26日 |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | 東京都豊島区巣鴨 |
事務所 | 走馬党Entertainment、illxxx Records |
レーベル | MS Entertainment |
公式サイト | https://twitter.com/Yabasugiruskill |
Mr.Qは東京都豊島区巣鴨出身のラッパー、トラックメーカーです。
MCネームの「Q」は高校時代のあだ名で、ラッパ我リヤの以外にも自身も所属するHIP HOPクルー「THE MONEY」や女性起業家アーティスト「MAI」など、音楽プロデューサーとしても手腕を発揮しています。
ライブ前に飲みすぎて出番ギリギリに会場に到着することもあるほど、お酒好きです。
趣味はバイクで、運転中にリリックを思いつくことが多く、楽曲「Deep Impact feat. Rappagariya」のフックは運転中に頭に浮かびました。
Mr.Q
ロックやEDMなど他ジャンルのアーティストとの交流も深く、ジャンルに縛られない自由な音楽性とヒップホップマナーに則ったアグレッシブなライムが特徴です。
ラッパ我リヤとして活動再開以降はMCバトルにも積極的に参加し、レジェンドという立ち位置ながら新しいことにチャレンジする姿勢を見せています。
山田マンのプロフィール
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出生名 | 山田 智成(やまだ ともなり) |
アーティスト名 | 山田マン(ヤマダマン) |
年齢 | 1971年9月26日(現在51歳) |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | 千葉県野田市 |
事務所 | 走馬党Entertainment、illxxx Records |
レーベル | MS Entertainment |
公式サイト | https://twitter.com/8madaman |
小学校からピアノを始めるが、周りが女の子ばかりですぐに辞める。
ギターを始め、1日に13時間も練習するほど熱中する。
BELL(B-FRESH)
山田マンは千葉県野田市出身のラッパー、トラックメーカーです。
ロックが大好きな父親の影響で中学校の頃からギターに熱中し、高校でバンドを結成するほどのロックキッズでした。
父親
ラッパ我リヤ加入以前は友達のDJとユニット「75」で活動し、75の活動休止後にMr.Qと意気投合してラッパ我リヤに加入しました。
引き出しの多いトリッキーなフロウと硬い押韻を武器に、Mr.Qとともにラッパ我リヤの双璧をなすスキルフルなMCです。
DJ TOSHIのプロフィール
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出生名 | 長田 智哉(おさだ としや) |
アーティスト名 | DJ TOSHI(ディージェー トシ) |
年齢 | 3月2日 |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | 非公開 |
事務所 | 走馬党Entertainment、illxxx Records |
レーベル | MS Entertainment |
公式サイト | https://www.instagram.com/djtoshi104/ |
DJ TOSHIはラッパ我リヤのDJ、トラックメーカーです。
1990年代からDJとしてのキャリアをスタートさせ、様々なクラブでプレイします。
1995年に渋谷CAVEで開催されたイベントからラッパ我リヤのバックDJを努め、2000年にラッパ我リヤのメジャーデビューのタイミングで正式に加入しました。
ラッパ我リヤの2人の個性的なMCを援護射撃する、屋台骨的な役割を果たすDJです。
ラッパ我リヤのラップスタイル
- 徹底した押韻主義
- ファッションも含めた硬派なスタイル
- 骨太でハードコアな楽曲
ラッパ我リヤのラップスタイルは、徹底した押韻主義です。
Mr.Q
執拗なまでに韻にこだわり抜いたハードライムスタイルは、日本語ラップにおける押韻スタイルのひとつの完成形として、礎を築きました。
また、見た目も含めたヒップホップのマッチョイズムを体現した硬派な雰囲気もラッパ我リヤの魅力です。
そして、攻撃的で強引に韻を畳みかけるMr.Qとトリッキーに韻を踏まくる山田マンのコンビネーションも抜群で、骨太でハードコアなアンダーグラウンド感を引き立てています。
Mr.Q党首率いる走馬党とは?
- ラッパ我リヤ・・・Mr.Q(党首)、山田マン、DJ TOSHI
- 三善/善三
- INDEMORAL・・・SKIPP、PAULEY、DJ GOSSY
- BACKGAMMON・・・ARK、GINRHYME DA VIBERATER、DJ TANAKEN
- MINESIN-HOLD
- FUMAKILLA
走馬党は、Mr.Qを党首として1997年に結成された大所帯HIP HOPクルーです。
ラッパ我リヤを筆頭にクルーではINDEMORAL、BACKGAMMON、ソロとして活動するラッパーでは三善/善三、MINESIN-HOLD、FUMAKILLAが在籍しています。
DJ GOSSY
徹底した押韻主義のスタイルが特徴で、2006年9月27日にはオリジナルアルバム「走馬党」をリリースしましたが、現在は活動休止状態です。
ラップCMがきっかけで山田マンがMr.Qを痛烈ディス
山田マン
RAP専門音楽制作マッチングアプリ「ラップCM」で製作されたMr.Q出演のラップCM「TSJタクシーハローワーク」に対し、山田マンが嫌悪感を露わにするツイートをしました。
山田マン
ラッパ我リヤが活動再開から1年以内の出来事であり話題になりましたが、山田マンからMr.Qに対しディス曲は発表されていません。
最終的にビーフに発展することなく、両者は和解しました。
活動休止の理由
最近Dragon Ashの話をよく聞くので調べてみてたら途中でラッパ我リヤ復活したの知ってビックリ!そしてこの新曲カッコ良すぎてヤバい。ヤバスギルスキル10もいい。実は中学生の時こんなのも聞いてたんです。https://t.co/p2eGaHBtf2
— たーなー (@dtannerb3) June 14, 2017
ラッパ我リヤは2009年4月8日にアルバム「MASTERPIECE」をリリース後、2015年5月14日に楽曲「MORE FIRE!」をリリースするまでの約6年間、活動を休止していました。
2000年代前半からMr.Q、山田マンともにソロ活動を開始していますが、2009年以降からラッパ我リヤ名義、各ソロ名義ともに目立った活動はしていません。
活動休止自体も公式にアナウンスされていないため、様々な憶測が飛び交いました。
また、2015年の活動再開以降も各メンバーが活動休止について言及していないため、活動休止の理由は不明です。
ラッパ我リヤのおすすめの楽曲【厳選3選】
ラッパ我リヤの男臭くハードコアなおすすめの楽曲を厳選して3曲紹介します。
ラッパ我リヤ / Do The GARIYA Thing
2000年4月21日にリリースした、ラッパ我リヤのメジャーデビュー曲です。
アンダーグラウンドな空気感をそのままパッケージしたような極太サウンドと2MCによる妥協なき押韻の連打は、リリースから20年以上が経過した現在も色褪せることがありません。
ラッパ我リヤ
Do The GARIYA Thingの元ネタ
楽曲「Do The GARIYA Thing」の元ネタはRun-D.M.C.の「How’d Ya Do It Dee」です。
Run-D.M.C.は1980年代に活躍したヒップホップとロックを融合させたパイオニア的存在で、Aerosmithとのコラボレーション楽曲「Walk This Way」が世界的にヒットしました。
ジャンルの垣根を超えてミクスチャーバンドと深く繋がった活動をしていくことになる、ラッパ我リヤらしいサンプリングです。
ラッパ我リヤ / Big Show
2017年3月29日に約8年振りにリリースしたアルバム「ULTRA HARD」の収録曲です。
エレキギターを全面に押し出したトラックに、強引に踏む押韻の連打は健在で、新たなるラッパ我リヤの幕開けを高らかに宣言しています。
ラッパ我リヤ
Dragon Ash / Deep Impact feat. Rappagariya
2000年3月15日にリリースされたDragon Ash名義のシングル「Deep Impact feat. Rappagariya」のタイトル曲で、SONY「MDウォークマン」のCMソングです。
オリコン総合チャート最高2位、累計セールスは100万枚を突破しています。
元ネタはAverage White Bandの「School Boy Crush」で、攻撃的なミクスチャーサウンドと男臭いラップが見事に融合し、タイトル通りシーンに「深い衝撃」を落としました。
ラッパ我リヤ&Kj
「ヤバスギルスキル」シリーズ
- ヤバスギルスキル
- ヤバスギルスキル PART 2 feat. SKIPP
- ヤバスギルスキル PART 3 feat. ARK
- ヤバスギルスキル PART 4 feat. GINRHYME DA VIBERATER,TWIGY
- ヤバスギルスキル PART 5 feat. PAULEY
- ヤバスギルスキル PART 6 feat. ILL-BOSSTINO
- ヤバスギルスキル PART 7 feat. DABO
- ヤバスギルスキル PART 8 feat. TOMI-E,魔梵,MC仁義
- ヤバスギルスキル PART 9 feat. SATOSHI(山嵐),Yooco
- ヤバスギルスキル PART 10 feat. 韻踏合組合
1995年にラッパ我リヤにとって初音源としてコンピレーションアルバム「悪名」に収録された楽曲「ヤバスギルスキル」は、現在までPART 10まで続く名物シリーズです。
山田マン
アルバムには毎回収録されていて、ラッパ我リヤと交流のある全国の様々なラッパーが選出されています。
選出されるラッパーもバラエティに富んでいて、高レベルなヤバすぎるラップスキルのぶつかり合いが魅力です。
ヤバスぎる発電所
「ヤバスぎる発電所」は「ヤバスギルスキル PART 3 feat. ARK」とBUDDHA BRANDのクラシック「人間発電所」をマッシュアップさせた楽曲です。
オフィシャルにリリースされた楽曲ではありませんが、ニコニコ動画でリスナーによって発表されて話題になりました。
YouTubeでヤバスギルスキルを探すMr.QがMCバトルに出る理由
Mr.Qはラッパ我リヤの活動再開後の2016年に、Zeebraがオーガナイザーを務めるテレビ番組「フリースタイルダンジョン」の1st SEASON Rec5-2に隠れモンスターとして登場しました。
Mr.Q
これまでMCバトルのイメージがなかったレジェンドの登場に番組は大いに盛り上がり、チャレンジャーのGADOROをクリティカルヒットする大金星をあげます。
フリースタイルダンジョン以降、凱旋MC BATTLEやADRENALINEなど、バトルMCとしても精力的に活動しています。
ラッパ我リヤと仲の良いラッパー
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- 三善/善三
- Dragon Ash
- 山嵐
- RIZE
- RHYMESTER
- Zeebra
- SOUL SCREAM
ラッパ我リヤは日本語ラップ隆盛期に活躍したラッパーと交流があります。
リスペクトしているラッパーには山田マンはRHYMESTERを挙げていて、RHYMESTERの楽曲「リスペクト feat. ラッパ我リヤ」で共演していて、コンビネーションも抜群です。
Mr.Q
そして、ラッパ我リヤはDragon Ashや山嵐、RIZEといったミクスチャーバンドとの関わりが深く、山嵐とDragon Ashとは楽曲で共演もしています。
ヒップホップというジャンルに拘らない、柔軟な活動もラッパ我リヤの魅力です。
Dragon Ash
ラッパ我リヤとDragon Ashは、2000年3月15日にDragon Ash名義でリリースしたシングル「Deep impact feat. Rappagariya」で共演して以降、交流があります。
山田マン
山嵐の楽曲「嵐2000 feat. ラッパ我リヤ」を聴いて、Dragon AshのKjがラッパ我リヤに共演のオファーをしたことがきっかけです。
商業的にも大成功を収め、Dragon Ashのライブでもラッパ我リヤが参加して度々披露するほど、お互いのファンにとって大事な楽曲になりました。
その後、Mr.Qの結婚式にKjが出席するなどプライベートでの交流も続いています。
また、2017年にはラッパ我リヤの楽曲「My Way feat. Kj(Dragon Ash)」で、17年振りの共演も果たしました。
三善/善三
三善⚡️善三さんの有名なエピソードとして実はラッパ我リヤの立ち上げメンバーさんだが本格的に活動をする前に脱退した
— cteki (@cteki) July 2, 2021
三善/善三はグループ名「ラッパガリヤ」の名付け親で、ラッパ我リヤのオリジナルメンバーです。
Mr.Qとはラッパガリヤとしてだけではなく、1997年に結成したMr.Q(Mr.RR名義)との2MCユニット「REAL STYLA」で不定期ながら活動しています。
また、Mr.Qが党首を務める走馬党のメンバーで、Mr.Qとは腐れ縁のような関係です。