KID FRESINO(キッドフレシノ)は新世代のラップユニット「Fla$hBackS(フラッシュバックス)」の元メンバーです。
流れるようなフローと英語と日本語を巧みに織り交ぜたラップスタイルと、トラックメイクからDJまでこなす器用さで、シーン内外から高い評価を受けています。
ニューヨークへの留学、C.O.S.A.とのユニットを経て、バンド編成にも挑戦するなどアーティストとしての幅も広げ、ファッションセンスの高さからモデルとしても活躍しています。
シーンに常にフレッシュなインパクトを与える新星と言えます。
目次
KID FRESINOのプロフィール
— KID FRESINO_INFO (@KidFresino_Info) August 2, 2020
出生名 | 佐々木寛明(ささき ひろあき) |
アーティスト名 | KID FRESINO(キッド フレシノ) |
年齢 | 1993年11月25日(現在29歳) |
身長 | 非公表 |
血液型 | 非公表 |
出身地 | 埼玉県所沢市 |
事務所 | SPACE SHOWER MUSIC |
レーベル | DOGEAR RECORDS |
公式サイト | https://kidfresino.com |
1993年11月25日に埼玉県所沢市で生まれました。
塾の合宿で一度後にFla$hBackSを結成するfebbと会っていますが、別々の小学校に通っていました。
febbと同じ中学校へ進学し仲が良くなります。
1年生の頃にEMINEMを聴いたことがきっかけでヒップホップにハマり、トラックメイクとDJを始めます。
高校は進学校に進学しましたが、あまり成績は良くない方でした。
「成績が良くない」ということから大学に進学するつもりは初めからなく、大学への進学という道は選ばずに高校を卒業しました。
KID FRESINOは1993年11月25日生まれの現在29歳です。
本名は佐々木寛明で、埼玉県所沢市出身です。
親しい仲間からは本名から「佐々木」と呼ばれています。
ソロ名義のみに留まらずFla$hBackS、C.O.S.A. × KID FRESINOなどのユニットでも活動していました。
また元々はトラックメーカー、DJでしたが、2016年以降は本格的にラッパーとして活動しています。
下戸でお酒を飲まず、趣味は読書、ニューヨークへの留学経験があります。
KID FRESINOの髪型
坊主にしたい
それかKID FRESINOくんみたいな髪型 前のやつの pic.twitter.com/YII4FCZTQF— NUCK (@NUCK_YOU) January 1, 2019
KID FRESINOの髪型は、初期の頃はサイドを刈り上げてトップにツイストパーマをあてるツーブロックツイストが代名詞でした。
しかし2018年11月21日にリリースしたアルバム「ài qíng」以降はバズカット(坊主)が定着しています。
KID FRESINOの結婚相手
KID FRESINOは2018年に受けたインタビューで、結婚して子供もいると話しています。
お相手は、カメラマンで中国人のFish Zhang(フィッシュ・チャン)という方です。
この投稿をInstagramで見る
彼女は日本を拠点にファッション系のカメラマンとして活動しています。
近年では雑誌「VOGUE」やパルコの広告、ヴァレンティノの広告写真など、様々な媒体で活躍しています。
この投稿をInstagramで見る
2017年にはKID FRESINOの後ろ姿と彼に対するメッセージが投稿されていて、この頃から彼らは出会って愛を育んでいたことがわかります。
KID FRESINOのファッションのまとめ!オフィシャルグッズもリリース
【今日】KID FRESINO初の公式グッズ、Tシャツとフーディーが発売 https://t.co/m6r2MtDkap pic.twitter.com/L22dgfjVlB
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) September 9, 2018
- adidas
- KUDOS
- GAP
- Levi’s
- COMME des GARÇONS
- Landlord
KID FRESINOのファッションは、ストリートファッション雑誌「Ollie」などで取り上げられるほど個性的なストリートファッションとして注目を集めています。
LANDLORDやGap × Diaspora skateboardsのモデルを務めるなど、ファッションモデルとしても活動しています。
また2018年9月10日からはオフィシャルグッズとしてアパレルもリリースしていて、ルックブックにはKID FRESINO自ら、そして女優の鎌田らい樹を起用するなど本格的です。
KID FRESINOのラップスタイル
KID FRESINOのラップスタイルは、自らのリズム感を頼りに日本語、英語を織り交ぜてビートにアプローチしていくスタイルです。
これは中学生時代から実際に現場で見て感じた、BES from SWANKY SWIPEの影響も大きいと感じます。
リリックの意味よりもトラックに対するビートアプローチ、フローを重視していましたが、2016年7月20日にリリースしたC.O.S.A.とのアルバム「Somewhere」以降はリリックに対するこだわりも随所に感じられます。
また東京のヒップホップバンド・LOOP JUNKTIONの影響からバンドセットでのライブにも挑戦しています。
デビューまでの道のり
ラップを始めたきっかけ
KID FRESINOがラップを始めたきっかけは、たまたま仲間と遊んでいる時にMPCを使ってトラックを作ったら「今ラップしてみたら」と言われて、その場のノリで15分ほどでラップをかき上げてしまいました。
トラックメーカー、DJとして活動していたKID FRESINOにとって、それまではラッパーになるという意識はほとんどなく、本当にノリでラップができてしまいました。
トラックメイクをする時に外国人ラッパーの真似をして適当に音にハメることはありましたが、完全に初めての状態で15分で1曲作ってしまうところに天才の片鱗を感じさせられます。
トラックメイカーとしてデビュー
KID FRESINOのキャリアはラッパーではなく、トラックメーカーからスタートしています。
トラックメイクを始めたきっかけはJAY-ZのDVD「Fade To Black」にトラックを作るシーンがあったことで、何度もそのシーンを一時停止し、使っている機材を調べました。
始めはKORGのシンセサイザーを使っていましたが、DISK UNIONのアウトレットでMPC2000を2万円で購入して以降は、MPCでサンプリングをしながらトラックメイクを始めました。
ラップ歴10ヶ月でアルバムリリース!
2012年に完全にノリでラップを始めたKID FRESINOですが、なんと 2013年5月22日にソロ名義でラップアルバム 「Horseman’s Scheme」をリリースしています。
ラップ歴はわずか10ヶ月という異例中の異例とも言ええるスピードでリリースしていますが、初めて録音してアップした「Come In」を聴いて衝撃を受けたDOGEAR RECORDSのSORAがすぐにKID FRESINOに「アルバム出す?」と話を持ちかけたことがきっかけでとんとん拍子でアルバムリリースが決定しました。
KID FRESINOのおすすめ曲3選!
ここでKID FRESINOのおすすめ曲を3曲厳選して紹介します。
Champion
ファーストアルバム「Horseman’s Scheme」のリードトラックである「Champion」は、シーンへの衝撃的すぎるファーストインパクトとなりました。
ヒップホップマナーに則ったトラックに日本語と英語を織り交ぜたリリックと独特のビートアプローチで、KID FRESINOの「末恐ろしさ」を感じさせるクラシックと言えます。
Coincidence
「Coincidence」は変拍子を取り入れたバンドセットで作り上げた楽曲です。
KID FRESINO自身、NEW ORDERなどのポストロックから影響を公言していますが、まさにヒップホップとポストロックが融合したような新たなテイストに仕上がっています。
KID FRESINOのアーティストとしての表現の幅の広さを感じることができる1曲です。
Turn.(who do) feat. jjj
盟友であるjjjを客演に迎えたチルな楽曲です。
トラックのおしゃれさ、ラップのスキルの高さに目がいきがちですが、しっかりとリリックが耳に入り、パンチラインもある、ラッパーとしてKID FRESINOの可能性を広げたクラシックです。
KID FRESINOと仲のいいラッパー
KID FRESINOと仲の良いラッパーは、2016年7月20日にダブルネームでアルバム「Somewhere」をリリースしたC.O.S.A.です。
C.O.S.A.とは年齢、出身地も違いますが、ヒップホップを通して繋がりました。
KID FRESINOはC.O.S.A.について「かっこいい」「ライブを見ていると涙が出る」というほどリスペクトしていて、会っていない間も頻繁にメールをするなど、音楽でもプライベートでも頻繁に交流があります。
C.O.S.A. × KID FRESINO結成秘話
愛知県知立市を拠点に活動するC.O.S.A.との出会いをきっかけに、これまでラップすることがなかった恋人、家族というトピックでもラップをするようになり、KID FRESINOは「大きな影響を受けた」と語っています。
2人の初めての出会いはCampanellaのライブに向かう車の中で、すぐに打ち解け、音楽へ対する価値観なども似ていることもあり、イベントでの共演をきっかけに結成されました。
C.O.S.A.は「あまり人と曲を作らない」と語っていますが、お互いがお互いのスタイルに影響を受けた形です。
C.O.S.A. × KID FRESINOのおすすめ曲「LOVE」
言葉を一つ一つ重たく落とすC.O.S.A.と流れるように言葉を放つKID FRESINO、全く違うスタイルがぶつかり合う楽曲です。
「音楽を通じて腹を割って話すことができる友達が増えた」と語るC.O.S.A.の言葉通り、お互いに直球な「LOVE=愛」をテーマにしています。
これまで「自分がチャンピオン」といった自らのスタイルを誇示するリリックが多かったKID FRESINOが、愛というテーマでリリックを書くことはなかったのですが、KID FRESINOという一人の人間の新たな可能性を見出したターニングポイントとも言える1曲です。
Fla$hBackSとは
Fla$hBackSはjjj、febb、KID FRESINOの3人からなるユニットです。
全員がラップからトラックメイク、DJまでマルチにこなすことができ、ファーストアルバム「FL$8KS」のリリース当時、febbとKID FRESINOが10代だったこともあり、シーンに強烈なインパクトを与えました。
KID FRESINOはFla$hBackSを脱退していた?
KID FRESINOは2017年5月24日にFla$hBackSを脱退しています。
脱退については以前より噂されていましたが、KID FRESINOとfebbから正式に脱退のアナウンスがされています。
理由について本人の意向もあり、KID FRESINOを含めた周囲の人か多くを語ることはなく、謎が多い部分ではありますが「febbとの仲違い」が原因ではないかと騒がれていました。
KID FRESINOとfebbの不仲説の真相に迫る!
Fla$hBackSのからKID FRESINOが正式に脱退する以前も、KID FRESINOとfebbの不仲説は囁かれていました。
お互いのソロ作品を聴くと、音楽性が大きく違うこともあり、不仲の原因は「音楽性の違い」と噂されていました。
周知の事実のように不仲説は浸透してしまっていますが、2017年5月28日にKID FRESINOが発表した楽曲「Easy Breezy」は発表のタイミング、リリックの内容、そしてタイトルの意訳「フラフラしているやつ」ということから「Fla$hBackSの脱退について歌っている」のではないかと話題になりました。
リリックにjjjは登場するものの、febbについては一切触れられていないことから、不仲説が決定的になりました。
febbの死後のKID FRESINOの想い
jjjとは交流があるものの、目立ってfebbと共演しなかったKID FRESINOですが、febbの死はKID FRESINOにとって大きな出来事であったことをインタビューで語っています。
febbの死後に受けた「もし歴史上の誰とでも一時間過ごすことができるとしたら、誰と過ごしたい?」という質問にKID FRESINOは「febb」と答えていることからも、今もなおfebbを想っていることが分かります。
幼いころからの幼馴染で、2人にしか分からない絆があることが痛いほど伝わります。