パンチライン(Punchline)とは「強く印象に残るようなリリック」「インパクトのある決めゼリフ」のことをいいます。
ラップが好きな人はよく聞く用語ですが、普段あまり聞かない人はこんな疑問を持っている人も多いでしょう。
「HIP HOPアーティストがいうパンチラインってどういう意味なんだろう? 」
「フリースタイルMCラップバトルでパンチラインという用語をよく聞くけど、どういう使い方なんだろう? 」
HIP HOPには様々な用語があり、楽曲等で使われる用語を理解することでより一層、楽曲を楽しく聴くことが出来ます。
本記事では「パンチラインって何?」という人向けに、意味や使われる場面などについて紹介します。
目次
パンチライン(Punchline)の意味とは?使い方も解説
パンチラインとは、「強く印象に残るようなリリック」「インパクトのある決めゼリフ」のことをいいます。
もともとラップのフレーズのことを「ライン」といい、その中でもパンチが効いているラインということで、パンチラインといいます。
1曲に1つでもパンチラインがあると曲がとても締まります。
日本で一番有名なパンチラインはDragon Ashの楽曲「grateful days」のZeebraのワンフレーズ「俺は東京生まれ HIP HOP育ち 悪そうなやつはだいたい友達」ではないでしょうか。
1999年発売の曲ですが、HIP HOPリスナーはもちろんのこと、あまり馴染みのない方でも一度は耳にしたことがあると思います。
今だにずっと残っている日本語ラップを代表的するパンチラインのひとつです。
パンチライン(Punchline)の使い方や例文
パンチラインは、「強く印象に残るようなリリック」「インパクトのある決めゼリフ」を表す用語であることをお伝えしました。
それでは続いて、実際にどういった場面で使用されているかについて、例文を交えて紹介します。
パンチライン(Punchline)の使い方
「パンチライン」は、下記のような使い方をされることが多いです。
- このリリックは心に刺さる良いパンチラインだ。
- 良いパンチラインを出せるかどうかがラッパーの腕の見せ所
- あのラッパーはパンチラインをよくだしている。
- 観客全員あんワンフレーズのパンチラインにくらった。
- 狙わずにパンチラインを出せるなんてすごい。
HIP HOPアーティストの楽曲や、フリースタイルMCラップバトル中にとっさに出てきたワンフレーズで、聴いている人の心を揺さぶった時に使われます。
フリースタイルMCラップバトルではひとつのパンチラインで、劣勢だった人が優勢になったりその一発で形勢が逆転することもよくあり、聴いている人達も思わず歓声を上げます。
パンチライン(Punchline)の例文
音楽用語であるパンチラインは、楽曲の歌詞としてもよく使われています。
日本人HIP HOPアーティストの歌詞から集めた例文を下記にまとめましたので、見ていきましょう。
パンチラインで戦う ヘヴィーウェイト
Up in ya ass 一撃一発 Blah!
ドッカンドッカン
ここまでで「パンチライン」の意味や使い方がわかってもらえたかと思います。
では、同じように使える表現や類語はあるのでしょうか。
ここからは、言い換え可能な表現や類語について見ていきましょう。
パンチライン(Punchline)の類語や言い換え表現
一つ目にパワーワードという用語があります。その名の通り「力のある言葉」「インパクトのある表現や単語」のことです。
「力」を表す「パワー」と「言葉」を表す「ワード」の組み合わせだけあって、語感からも力がみなぎるような雰囲気が伝わります。
アーティストの楽曲やフリースタイルMCラップバトルの中で、思わず惹きつけられた表現やフレーズはないでしょうか。
強烈な印象があり「おっ」と注意を惹きつけ、ずっと残っているような言葉・表現を「パワーワード」といいます。
ここでパワーワードの言い換えの例文を紹介します。
- あの人の話の中には、パワーワードが何回も出てくる。
- 「ありがとう」というこの言葉自体がパワーワードだ。
- 社長の話はパワーワードが詰まっていて、心が揺さぶられた社員はやる気がみなぎった。
- 広告チラシのパワーワードのおかげで、売上が倍増しました。
- この歌のパワーワードは皆が知っているワンフレーズだ。
二つ目にキラーワードという用語があります。「殺し文句」「その一言で勝敗を決する、決め手となる言葉」「その一言によって相手の心を掴んでしまう言葉」のことです。
「殺し」「魅力ある」を表す「キラー」と「言葉」を表す「ワード」の組み合わせだけあって、語感からも鋭いような雰囲気が伝わります。
強烈な印象があり、この一言でグッと刺さるような言葉・表現を「キラーワード」といいます。
ここでキラーワードの言い換えの例文を紹介します。
- 女性がコロッとくるキラーワードはこれだ。
- 営業マンがよく使うキラーワードがある。
- このキラーワード一言がグッと刺さりました。
- このキラーワードで勝負を決める。
- 思わず商品を欲しくなるキラーワードを載せているので、反響が良い。
パンチライン(Punchline)の英語表現と例文
ここまでは日本語表現のパンチラインについて解説してきました。
パンチラインは海外と日本で共通の意味合いですので、当然ながら英語表現もあります。
パンチライン(Punchline)の英語表現
音楽用語のパンチラインは、「punch line」という英語表現になります。
意味合いは日本と同じで「強く印象に残るようなリリック」「インパクトのある決めゼリフ」のことです。
パンチライン(Punchline)の英語表現の例文
音楽用語である「punch line」は、楽曲の歌詞としてもよく使われています。
海外HIP HOPアーティストの歌詞から集めた例文を下記にまとめましたので、見ていきましょう。
Eminem
Nicki Minaj
Kid Ink
Chris Travis
Blackalicious
海外のアーティストも「punch line」という表現をよく使っているのがわかりました。
パンチライン(Punchline)のwikiまとめ
本記事ではパンチラインについて、下記を中心に解説してきました。
- パンチライン(Punchline)の意味
- パンチライン(Punchline)の使い方
- パンチライン(Punchline)の関連語・言い換え
- パンチライン(Punchline)の英語表現
パンチラインは「強く印象に残るようなリリック」「インパクトのある決めゼリフ」のことを表す用語で、
アーティストの楽曲やフリースタイルMCラップバトルなどにおいてよく使われています。
パンチラインという用語そのものもですし、強く印象に残るようなリリックのワンフレーズのことをいいます。
アーティストの生きざま・言霊の乗ったパンチラインをぜひ感じ取ってみてください。
用語を知り、より一層楽曲やフリースタイルMCラップバトルを楽しんでいただけると嬉しく思います。