PONEYは山梨県甲斐市出身のラッパーです。
B-BOY PARK 2011での優勝を始めとするMCバトルでの輝かしい実績もありながら、これまで3枚のアルバムをリリースするなど、音源制作にも力を入れています。
最近では「47都道府県ストリートLIVEツアー」「48時間連続フリースタイルRAP」といった話題性のある企画で注目を集めているフリースタイラーです。
目次
PONEYのプロフィール
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出生名 | 非公開 |
アーティスト名 | PONEY(ポニー) |
年齢 | 1985年4月23日(現在38歳) |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | 山梨県甲斐市 |
事務所 | 松生プロダクション |
レーベル | 松生プロダクション |
公式サイト | https://twitter.com/poney_official |
PONEYは山梨県甲斐市出身のラッパーです。
幼少期から両親の影響で音楽は聴いていましたが、ヒップホップを聴き始めたのは高校生の時からでした。
友達に誘われていったライブで生のラッパーを見て「自分がやったらもっとヤバイ」と思い、ラップにのめりこんでいきます。
ラップを始めたころからクラブで延々とフリースタイルをするほどのフリースタイラーで、B-BOY PARKやULTIMATE MC BATTLEを始めとする様々なMCバトルへ出場して好成績をおさめます。
一時期は東京へ活動拠点を移していましたが現在は地元の山梨に活動拠点を移して、奥さんのサポートもありつつ、固定概念に囚われないアプローチで話題を作り続けているナイスパニックなラッパーです。
幼少期に聴いていた音楽〜初めて買ったCD
PONEYは幼少期に親の影響で、サザンオールスターズや松任谷由実などを聴いていました。
PONEY
PONEYが初めて買ったCDは、B’zのシングル「LOVE PHANTOM」です。
アメリカのドラマ「X-ファイル」の主題歌で、そのドラマにハマっていたPONEYが「家でもドラマの世界観を味わいたい」という理由で購入しました。
口癖「ナイスパニック」とは
ナイスパニック https://t.co/qMhVRqYJGP
— PONEY (@PONYstill1mida) May 17, 2023
PONEYを象徴する言葉「ナイスパニック」は、そのまま「ナイスなパニック」という意味です。
主催していたイベント「サンデイパニック」をきっかけに、これまで甲府で見たことのなかったサイファーが開かれていたことに感動して「ナイスパニックなんだけど」とPONEYが発したことで生まれました。
PONEY
本来の「パニック」は「恐慌、混乱」を意味するネガティブな言葉ですが、嬉しい時やどんなネガティブな状況でもこの言葉を発するだけでポジティブに捉えることができる魔法の言葉です。
奥さんは「サキイさん」
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PONEYは一般人の「サキイさん」と結婚していて、家庭を持っています。
PONEY
PONEYのラッパー人生はつらい時期もありましたが、結婚はPONEYの音楽活動、プライベートともに大きなターニングポイントになりました。
サキイさんはPONEYのよき理解者で、企画「47都道府県ストリートLIVEツアー」も帯同して、公私ともにサポートしています。
PONEYが山梨に住み続ける理由
PONEYさんの甲州弁ver.が出ている!!見た途端に買ったわ。レペゼン山梨みんなでナイスパニック! pic.twitter.com/x2I6B5izks
— ハルサメ (@barondollstar) July 5, 2020
PONEYは20歳の頃に上京しましたが、2011年の東日本大震災をきっかけに地元である山梨に戻っています。
PONEY
東京から山梨に戻ったきっかけは「山梨に結界を張るため」です。
東日本大地震をきっかけに富士山が噴火するという話を聞いて、結界を張るために山梨に戻ることを決意しました。
今後については「自分のやりたいと思うことによって合わせた場所に住みたい」という気持ちから、山梨に住み続けるかは未定と語っています。
PONEYのラップスタイル
- リリックが入ってくる声質
- 心地の良いフロウ
- ポジティブで力強いリリック
PONEYのラップスタイルの最大の魅力は、ラップ好きなら思わず勝手に身体が動いてしまう心地の良いフロウです。
言葉がひとつひとつしっかり耳に届くクセのないフロウと声質は、どんなビートにも負けないPONEYのラッパーとしての武器と言えます。
フロウ重視のラッパーにありがちな支離滅裂なリリックではなく、しっかりとメッセージのあるポジティブなリリックもPONEYの魅力です。
ラップを始めたきっかけ
PONEYが17歳の頃に、地元の友達だったラッパーのNAIKIとKTYが主催するイベントに遊びに行ったことがきっかけでラップを始めました。
PONEY
初めてイベントに行ってからKTYとお互いにヤバいと思った曲を聴かせ合ったり、フリースタイルをしたり、ラップにどっぷりハマっていきます。
「ラップで食べていきたい」という気持ちはありませんでしたが、クラブでラッパーにフリースタイルを仕掛けては延々とラップをするなど、スキルを磨いていきました。
stillichimiyaでの活動
- 田我流・・・ラップ
- MMM ・・・ラップ
- Mr.麿・・・ラップ
- Big Ben・・・ラップ、トラック・メイキング
- Young-G・・・ラップ、DJ、トラック・メイキング
stillichimiyaは田我流、MMM、Mr.麿、Big Ben、Young-Gの5人からなるムーブメントです。
2004年10月12日に山梨県東八代郡一宮町が、石和町、御坂町ら5つの近隣町村と合併して笛吹市になりましたが、この合併に反対した一宮町出身の田我流、MMM、Mr.麿、Big Ben、Young-Gが中心になって結成されました。
PONEY
PONEYはKTYに誘われてメンバーのYoung-Gのスタジオに遊びに行ったことがきっかけで知り合い、一時期はstillichimiyaのメンバーとして活動していました。
脱退の真相
PONEYは一時期stillichimiyaのメンバーとして活動していましたが、現在は脱退しています。
stillichimiyaがMary Joy Recordingsに所属することに決まった2009年が、PONEYが脱退したタイミングです。
stillichimiyaは一宮町を拠点に活動を続けていましたが、当時は東京で活動していたPONEYの心境に「幼馴染ソウルと音楽をはっきり分けたい」という理由で脱退を決意しました。
PONEY
決して不仲で脱退したわけではなく、脱退後もメンバーと交流が続いていることをPONEYは明かしています。
47都道府県ストリートLIVEツアー
PONEYは2020年6月20日から2020年10月18日に、47都道府県ストリートLIVEツアーを敢行しました。
121日間、奥さんと2人で車を使って全国行脚する過酷な旅です。
これまで改名前のPONY名義でフルアルバム2枚とシングル2枚をリリースしてきましたが、PONEYはこれまでのプロモーションに疑問を持ち続けていました。
PONEY
2020年6月17日にPONEYに改名後、初のアルバム「ナイスパニック」のリリースにあわせて「アルバムを持って自分の足で全国でストリートライブをしながらSNSやYouTubeにアップする」というプロモーションを思い付きます。
しかし、PONEYは世帯持ちということもあり、PONEYだけの意見では実現しない企画でした。
意を決して奥さんに相談すると「面白そうじゃん」と二つ返事で了承を得て、夫婦2人での47都道府県ストリートLIVEツアーがスタートします。
感動のフィナーレ
2020年6月20日、アルバム「ナイスパニック」のダウンロード、サブスク解禁にあわせて新宿駅南口から47都道府県ストリートLIVEツアーがスタートしました。
旅で使う車はトヨタレンタリース山梨からレンタルした「ナイスパニック」のラッピングを施したスペシャル仕様です。
1回目のストリートライブにはアルバム「ナイスパニック」に漢 a.k.a. GAMI、LIBRO、U-mallowとDA-Dee-MIXの豪華ゲストが参加します。
奥さんがカメラを回して、PONEYはラップからDJまで1人でこなしながら続けた旅は、トラブルや様々な人との出会いがありながら、2020年10月18日に地元である甲府駅北口歴史公園でのファイナル公演にて見事感想しました。
ギネス記録「36時間フリースタイルRAP」
PONEYは2度に渡り「36時間フリースタイルRAP」というギネス記録に挑んでいます。
PONEY
2021年9月に1回目の挑戦をしますが、YouTubeのアーカイブの「アーカイブとして残るのは12時間まで」という仕様により、ギネス記録に認定されませんでした。
2021年12月には2回目の挑戦をしますが、ギネス記録を申請する前に別のラッパーが「36時間36分」というギネス記録を更新したため、PONEYの挑戦は失敗に終わります。
クラウドファンディングで映画制作
誰かを応援できることは
自分も元気をもらえる
PONEYさんの挑戦に感謝🎀#PONEY #48時間ラップ #クラウドファンディング pic.twitter.com/7TFsqknwla— ゆら (@yura_babycandy) April 23, 2023
2度の「36時間フリースタイルRAP」というギネス記録挑戦は残念な結果に終わりましたが、その挑戦を映画化するためにクラウドファンディングを募りました。
PONEY
3回目の挑戦「48時間連続フリースタイルRAP」への挑戦も表明していたこともあって話題になり、目標額の100万円を超える「1,423,500円」もの支援金が集まりました。
「48時間連続フリースタイルRAP」の世界記録に挑戦
PONEY48時間達成したああああ!!
#PONEY48 pic.twitter.com/Leh5pfwA1I— HARUMAKI (@HARUMAK99713908) April 24, 2023
2度のギネス挑戦に失敗したPONEYは、目標を36時間から48時間に再設定して「48時間連続フリースタイルRAP」に挑戦しました。
PONEY
トイレ、飲食中もやすむことなくラップし続けて、龍角散を舐めながら喉の痛みと戦う過酷な挑戦でしたが、3回目でようやく世界記録を更新しました。
クラウドファンディングも達成して、ドキュメンタリー映画「48 Hours of LIFE」の制作も決定しています。
PONEYのおすすめの楽曲【厳選3選】
PONEYに真っ直ぐなラップ愛と人間性が伝わるおすすめの楽曲を厳選して3曲紹介します。
PONEY / kawaru
PONEYへ改名後の初のアルバム「ナイスパニック」の収録曲です。
これからの活動への意気込み、過去への懺悔、変わろうとする自分に対してのメッセージなどが詰まった、力強いリリックが心に刺さります。
PONEY
PONY / SUKIKATTE feat. DOGMA, 漢 a.k.a. GAMI, LIBRO
BLACK SWANからリリースしたEP「PONY EP」の収録曲です。
DOGMA、漢 a.k.a. GAMI、LIBROという9sari所属の強力なラッパー人が客演を固めて、タイトル通り「好き勝手」にラップをするマイクリレーは聴きごたえがあります。
PONEY
PONEY / ジーザスウォーク feat. 梵頭, 裂固 & MC SNOW
岐阜のHIKIGANE SOUNDから梵頭、裂固、MC SNOWが客演参加した楽曲です。
47都道府県ストリートLIVEツアーでの出会い、セッションがきっかけで制作されました。
チルなトラックと耳にすんなり入ってくるフロウとリリックが魅力です。
PONEY
PONEYのバトルスタイル
- リリックの聞き取りやすい声質、フロウ
- 抜群のリズムキープ力
- 的確なアンサー
PONEYのバトルスタイルの特徴は「リリックが聞き取りやすい声質、フロウ」です。
対戦相手にもオーディエンスにもしっかりと言葉が届くフロウは心地が良く、自然に身体が動きます。
どんなビートにも確実に合わせて、感情が高ぶってもブレることのないリズムキープ力の高さと的確なアンサーも魅力です。
PONEY vs CHEHON / Red Bull 韻 DA HOUSE 2021
Red Bull 韻 DA HOUSE 2021の決勝大会ベスト8でのCHEHON戦は、レゲエとヒップホップという枠を超えたスキルのぶつかり合いになりました。
PONEY
CHEHONはお得意のラバダブスタイルで自身の楽曲を織り交ぜながら場を盛り上げますが、PONEYも抜群のリズムキープとCHEHONの代表曲「みどり」を使ってアンサーを返します。
PONEY
打って変わってお互いに攻撃的なライムの応酬となった2ラウンド目でしたが、最後まで自分のスタンス、ペースを乱さなかったPONEYに軍配が上がりました。
PONEYと仲の良いラッパー
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- stillichimiya
- HIKIGANE SOUND
- 晋平太
- 漢 a.k.a. GAMI
- LIBRO
- 句潤
- RYKEY DADDY DIRTY
- OJIBAH
- NAIKA MC
- 呂布カルマ
- カルデラビスタ
PONEYは企画「47都道府県ストリートLIVEツアー」でも全国各地の様々なラッパーと交流をしていたように、土地や年齢関係なく様々なラッパーとリンクしています。
PONEY
特にULTIMATE MC BATTLEの初代王者であるカルデラビスタとは親交も古く、PONEYはリスペクトを込めて「カルさん」と呼んでいます。
また、MC漢 a.k.a. GAMIともBLACK SWANでリリース以降、かなり仲が良く、頻繁にイベントでも共演している関係です。