Candee(キャンディー)は神奈川県川崎市出身のラッパーです。
最新のUSのトレンドをベースとしたオリジナリティーを追求した楽曲とファッションで、現在の日本のヒップホップシーンでも勢いと存在感を示しています。
高校生ラップ選手権で活躍したSnozzzとDeechとのグループ「OGF」での活動やKOWICHIの設立したレーベル「SELF MADE」への加入など、多くの話題を提供しているラッパーです。
目次
Candeeのプロフィール
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出生名 | 非公開 |
アーティスト名 | Candee(キャンディー) |
年齢 | 1998年 |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | 神奈川県川崎市 |
事務所 | SELF MADE |
レーベル | SELF MADE |
公式サイト | https://www.instagram.com/044candee/ |
CandeeはBAD HOPやKOWICHIなどを輩出したヒップホップ都市として知られる神奈川県川崎市出身のラッパーです。
Candee
Candeeは0歳から神奈川県川崎市で育っていますが、両親が韓国人の在日韓国人です。
幼少期は家にお風呂がない、ライフラインが止まることも多い極貧な環境で育っていて、腹違いの兄とイリーガルな方法でお金を稼ぐこともありました。
ヒップホップにハマってからはダンスを始めましたが、周りにラッパーが多いこともあって、自身もラッパーとして活動を始めます。
幼馴染のSnozzz、Deechとのグループ「OGF」での活動から、現在はKOWICHIのレーベル「SELF MADE」に加入するなど、勢いのある活動でヘッズから注目を集めるラッパーです。
在日韓国人
CandeeはSELF MADEサイファーでも在日韓国人だってラップしてた。貧困について歌うときもだけど、切実なトピックをストレートさとワードプレイを織り交ぜて伝えてくる
それをあの発声とフリーキーフロウでやるので、凄まじ過ぎる。最高— 木本タッシ (@endofviolence) July 4, 2022
Candeeは両親が韓国生まれの在日韓国人です。
腹違いの兄が居ますが、Candeeは生まれた時から日本で生活しています。
Candee
Candee自身が「川崎South Side」と表現している出身地の川崎市の南部は、在日韓国人の集住地であるコリアンタウンとして有名です。
極貧の幼少期
Candeeの「0歳から住んでる川崎、southsideの在日韓国人、風呂無しの家で磨いたフロウ、底辺から頂点に引越し」のとこ好き🔥
— kzm (@earlgr27) June 30, 2022
Candeeは生まれた時から、極貧の生活を経験してきました。
家は風呂無しで、電気や水道などのライフラインが止まることもありました。
そんな極貧生活から抜け出すために、兄とLouis Vuittonなどのハイブランドのスーパーコピーを売っていたこともあります。
過酷な幼少期でしたが、Candeeのハングリー精神のルーツになりました。
起きたら留置所に居た話
#candemic
candeeの酒やらかしエピソード1.起きたら留置所
2.母親を口説く
3.yzerrに喧嘩を売る
— ☃️ (@trash___vision) January 27, 2023
Candeeは「起きたら留置所に居た」というエピソードを持っています。
Candee
Candee本人は全く記憶がありませんが、酔っ払って喧嘩をして留置所で目を覚ましました。
翌日そのまま友達が迎えに来て釈放されましたが、理由をCandeeは「若気の至り」と語っています。
Candeeのファッション
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Candeeのファッションスタイルは、ハイブランドを前面に押し出したラグジュアリーストリートファッションです。
USのトレンドを意識しつつ、ハイブランドの総柄や全身同じブランドで揃えるコーディネートも特徴で、特にBurberryのアイテムを集めています。
Candee
スニーカーはB-BOYファッションの定番アイテム「Air Force 1 Low」のオールホワイトを愛用していて、2週間から1ヶ月のペースで買い換えています。
Candeeのタトゥー
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- 首・・・ト音記号
- 左腕
Candeeは首と左腕にタトゥーを彫っています。
特に首に入っている「ト音記号に稲妻が3つ」のタトゥーは、Candeeのアイコンです。
DS455のKayzabroが社長を務めるジュエリーショップ、ブランドのAVALANCHIとCandeeのスペシャルコラボレーションとして、2023年にト音記号のタトゥーをデザインしたジュエリー、メッシュキャップもリリースしています。
Candeeのラップスタイル
- USのトレンドを意識したフロウ
- 3連符、間を意識したラップ
- シリアスからユーモラスまで幅広いリリック
Candeeのラップスタイルは、USのトレンドを意識したフロウが特徴です。
Candee
オリジナリティーのある楽曲作りのインスピレーションにするために、普段からアンダーグラウンドなアーティストまでディグしています。
また、3連符を多用した緩急のあるラップと過去の過酷な環境を綴ったリリックから下ネタまで、リリックのバリエーションも多いのが特徴です。
ラップを始めたきっかけ
OGFってある程度名前売れてるSnozzzとその他ってイメージだったけど、新しいMV観たらCandeeのラップ中毒性あってめっちゃいいな。
コメント欄にもあったけどBADHOPが耕した畑から芽が出てきた感がある。OGF / No Money Days feat.OGF Candee,Snozzzhttps://t.co/7cwWL7eBzb pic.twitter.com/d3ASGZ9TL5
— BROWN SUGAR (@like_blackmusic) April 12, 2020
Candeeは、周りの友達がラップをしていたことがきっかけでラップを始めました。
Candee
元々はダンスをやっていましたが、ダンスを辞めてやることがなくなったことで、友達がしているサイファーに混ざったことが、ラップを始めた大きなきっかけです。
中学校の頃から仲の良かったSnozzzや、高校で出会ったDeechの影響も大きく、ラップを本格的にやるようになりました。
Snozzz、Deechとのクルー「OGF」
- Snozzz
- Candee
- Deech
「OGF」は「Only Grizzly Family」の略称で、Snozzz、Candee、Deechの3人のラッパーからなるクルーです。
Snozzz
元々は「OG」というチーム名で活動していて、構成員は8人から9人ほどのギャングのようなチームでした。
しかし、2019年からラップクルーとしてチーム名を受け継ぎ「OGF」として、心機一転させます。
2020年にはクルー名義でアルバム「DROP OUT」をリリースしますが、現在はCandeeとDeechがInstagramのIDから「OGF」を外しています。
また、クルー名を「Only Grizzly Fly」に改名していることから、正式にはアナウンスされていませんが、CandeeとDeechの脱退説が囁かれています。
BAD HOPに憧れ
YZERRが新作『Rich or Die 2』リリース、客演にKOLE、IO、Tiji Jojo、Candee、Deech プロデューサーはZOT on the WAVE、TRILL DYNASTY、Ryuuki Beatz、dubby bunnyなどhttps://t.co/J9VLI0l2X9@badhop_official pic.twitter.com/1GgNliTEU2
— THE MAGAZINE (@themagazinetcj) April 28, 2023
Candeeを含めて周りの同世代の川崎出身のラッパーが、同じ川崎出身のBAD HOPに影響を受けたこともあり、CandeeもBAD HOPの影響を受けています。
Candee自身はウェッサイを聴いていませんが、BAD HOPから影響を受けてウェッサイ系のファッションをしていた時期もありました。
現在でもBAD HOPのメンバーであるYZERRと複数の楽曲で共演していて、ファッションと音楽ともに影響を受けています。
Candeeのおすすめの楽曲【厳選3選】
CandeeのUSのトレンドをベースとしてオリジナリティのある楽曲を厳選して3曲紹介します。
Candee / Candemic
Candeeの記念すべきファーストシングルであり、ファーストアルバム「Candemic」のリードトラックです。
Candeeの現在地を詰め込んだようなフロウ、リリックは中毒性があります。
冒頭のマジギレ氏原からKOWICHIなどの豪華な出演者が脇を固めるMVも必見です。
Candee
ZOT on the WAVE / TEIHEN feat. YZERR & Candee
KOWICHIやBAD HOPへの楽曲提供で知られるZOT on the WAVEプロデュースの楽曲です。
川崎を拠点にするZOT on the WAVEと川崎の先輩であるYZERRのフックアップを受けて、Candee自身が経験してきた過酷な幼少期をリリックにしています。
Candee
Candee / Good Fuck feat. Watson
徳島県を拠点に活動するWatsonを客演に迎えた楽曲です。
現在、シーンの中でも勢いがある2人のコンビネーション抜群のラップは聴きごたえがあります。
Candee
Candeeと仲の良いラッパー
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- Snozzz
- KOWICHI
- Deech
- BAD HOP
- AKLO
- Watson
- Eric B. Jr
- JP THE WAVY
Candeeは同じ川崎出身のラッパーとがっちりリンクしています。
活動初期から同じOGFのメンバーはもちろん、楽曲のリリースをしていない元OGのラッパーからBAD HOP、KOWICHIなどの上の世代とも交流がありました。
KOWICHIのレーベル「SELF MADE」加入後は、Merry DeloやERASERなどのレーベルメイトやWaton、Eric B. Jrなどの地方の気鋭のラッパーとも楽曲制作しています。
Snozzz
Vingo、M-6PO(Hideyoshi)、Weny、Snozzzとか出てたのは知ってたけどCandeeもいるの知らんかった。 pic.twitter.com/XWcgqpl9In
— トリュフスコット (@truffle_scott) March 31, 2023
第6回、第7回高校生ラップ選手権に出場したSnozzzとは、中学生の頃から行動をともにしています。
Candee
SnozzzがCandeeの中学校に乗り込んできたことがきっかけで出会いました。
その後、仲良くなって、同じチーム「OG」に所属するようになります。
当時のCandeeはダンスをやっていましたが、Snozzzたちがラップをしているのを見て、Candeeもラップを始めました。
KOWICHI
KOWICHIはCandeeと同じ川崎市出身で、Candeeにとって先輩にあたります。
また、CandeeはKOWICHIが主催しているレーベル「SELF MADE」に所属していて、レーベルメイトです。
単なるレーベルオーナーと所属ラッパーというだけでなく、コンビでの楽曲制作、客演参加も積極的に行なっています。
KOWICHIの強いフックアップも、Candeeがシーンで認知され始めたきっかけのひとつです。