Tohji(トージ)はロンドン生まれのラッパーです。
AbemaTVで人気のオーディションプロジェクトラップスタア誕生!でその才能を発掘されたTohjiは、日本のHIP HOPシーンとは一線を画した存在として高く評価されています。
Tohjiは従来の地元を基盤とする形ではなく、主にYouTubeやSoundcloudで作品を発表していたことがきっかけで有名になりました。
そんな気鋭の次世代ラッパー、Tohjiのプロフィールを詳しくまとめました。
目次
Tohjiのプロフィール
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出生名 | 非公開 |
アーティスト名 | Tohji(トージ) |
年齢 | 1996年(現在27歳) |
身長 | 173cm |
血液型 | 非公開 |
出身地 | イギリス・ロンドン |
事務所 | |
レーベル | |
公式サイト | _tohji_ |
その後は東京や神奈川県横浜市などで生活している。
しかし素行が悪く、悪い仲間や先輩とつるんでいた。
のちに高校を中退している。
SoundCloudにラップを発表するなどの活動をしていく。
大学では仲間に恵まれ、一軒家を借りて仲間たちと制作などを始める。
ファイナルステージに進出し、注目を集める。
Tohji(トージ)は、1996年にロンドンで生まれました。
3歳までロンドンで過ごし、その後日本に帰国し横浜や東京で育ちました。
ラップに触れたきっかけは彼が中学生の頃に、高校生の先輩が妄想族やキングギドラなどの曲を流していたことでした。
名門高校に進学しましたが、素行の悪い先輩や友人とつるみ、中退してしまいます。
高校退学後は1年ほど引きこもっていましたが、その頃に音楽を通して自己表現することに目覚め、ラップを始めます。
その後武蔵野美術大学に所属し、友人に恵まれ、ラップクルーMall Boyz(モールボーイズ)を結成します。
2017年に行われたラップスタア誕生!のSeason1に出場し、優勝は逃したものの独特な立ち振る舞いやリリックで、彼は日本のラップシーンに衝撃を与えました。
彼は日本だけの活動にとどまらず、2020年にはロンドンでライブを行なうなど、海外でも活躍の場を広げています。
現在もソロでの活動やMall Boyzとしての楽曲制作、ライブなど精力的に活動している新進気鋭のラッパーです。
Tohjiの大学は?名門校麻布高校出身で武蔵野美術大学へ進学
Tohjiの出身高校は、麻布高校です。
麻布高校は都内でも有数の名門進学校で、彼の学力の高さが分かります。
しかし、高校では悪い仲間や先輩とつるみ、やんちゃ系の派閥のトップにいた彼は学内の選挙に立候補しましたが、負けてしまいます。
その後、高校を中退しています。
詳しくは「麻布高校 ゲロ煮込み」で検索して下さい。
Tohji
武蔵野美術大学へ進学
アートへの関心があった彼は、武蔵野美術大学に進学します。
自分と波長の合う仲間がいるのではという期待もあり美大を選んだといいます。
あのジョン・レノンとポールが美大で運命の出会いを遂げたように、Tohjiも新たな学びの場に出会いを求めていました。
そして、大学で仲良くなった仲間たちと一軒家を借り共同生活を始めます。
Tohjiはこの家を「ヤサ」と呼び、仲間と集い楽曲を作り出しています。
住んでいるのは3人ですが、それ以外にも仲間が出入りするため「ヤサ」には仲間が7〜8人は常にいるようです。
Tohjiのおもしろエピソード(終わりなきイキリ)
ラップスタア誕生をきっかけにSEEDAと交流しているTohjiは、人気YouTubeコンテンツ「ニート東京」に度々出演しています。
その尖ったエピソードの数々は、多くの視聴者から衝撃と反響を得ています。
また、自分だけでなく友人も個性的な人たちだらけのようで、Tohjiを超える刺激的なトークも登場します。
この動画では、Tohjiが友人と自動車免許取得のための合宿に行った際の友人の奇行を語っているのですが、Tohjiの話し方も相まって臨場感あふれるエピソードが繰り出されています。
Tohji
Tohjiの愛用ファッションブランド
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Tohjiのファッションは、誰も真似のできない前衛的なファッションが特徴的です。
GmbHやFOX RACINGに見られるような、近未来的・前衛的なコンセプトのあるブランドを好んで着用しています。
一見シンプルなコーディネートのように見えますが、コーデやサイジングなども独創的で、まさにTohjiワールド全開のハイセンスさを感じさせます。
Tohjiの存在自体がかなり異色なため、シンプルなファッションでもただならぬオーラをまといます。

Tohjiのタトゥー
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- 背中・・天使の羽
- 腕・・FRISKの文字
- 胸・・犬?のイラスト
Tohjiはあまり人前でタトゥーを露出することは少ないですが、背中に天使の羽が刻まれていることが有名です。
また、上腕部分には「FRISK」という文字が彫られています。
意味は明かされていませんが、Tohjiの楽曲に「HI-CHEW」という曲があることから、この「FRISK」もミントタブレットのことを指しているのではないかと推測されます。
Tohjiのタトゥーの一部は、東京・千駄ヶ谷にあるタトゥースタジオJoytown Tattooの彫り師、Kajiに彫ってもらっています。
Tohjiのラップスタイル
Tohji – sugAA (prod. Rusty Hook)https://t.co/mUK9frMjiD pic.twitter.com/JKf9jW8DfF
— Tohji (@_tohji_) June 30, 2018
- 独自の表現方法と芸術性
- フッドを持たない自由なスタイル
- 「ヤサ」で編み出される前衛的な表現方法
- ラップのノリ方、楽しみ方を提案(独特の動きや踊り)
Tohjiのラップスタイルは、他とは一線を画すオリジナリティーと、Tohjiにしか出せない存在感が魅力です。
彼の圧倒的なオリジナリティーは、Tohji自身の生い立ちから、自分の「地元」という感覚がないことに起因しています。
そのためフッド(ヒップホップのスラングで地域や近所などを指す言葉)に縛られない独自のスタイルを生み出しています。
また、彼は「ヤサ」と呼ばれる家で仲間と共同生活を送っていて、仲間で集まって楽曲作りを行っています。
このような楽曲の作り方も、Tohjiの楽曲のテイストの中に反映されています。
Tohji
そして、Tohjiは他のラッパーと大きく異なるのは、楽曲の楽しみ方までを提案している点です。
これを独自の世界観という人もいます。
「ちょっと待ってTohji」圧倒的なセンスとカリスマ性
最近「待ち」のやつが多すぎる
Tシャツ、住所打ち間違えてるくせに届かないってクレームかけてきたり、入る工夫もせずに未成年で入れないことに俺にダダコネたり(俺は主催者じゃない)、色々あるけど、そんなんただの消費者じゃん
俺はそういうやつに向けてアートしてない。俺はカルチャーがしたい。— Tohji (@_tohji_) November 7, 2019
Tohjiは独自の路線で突き進み、その存在感のあるリリックによって多くのファンを魅了しています。
TwitterなどのSNSでも独自の考えを展開していたりなどしていて、Tohjiのアートやカルチャーに対しての愛や信念が伺えます。
作品発表のスタイルがYouTubeやSoundcloudだったことから、従来の表現方法と既に異なっていました。
ラップを始めてからも彼のラップスタイルはヘッズにもウケず、まだ日本にトラップミュージックも上陸していなかったため、クラブやライブハウスでも受け入れられない日々だったといいます。
その状況の中で、ラップスタアをきっかけに彼の存在に火が付き、彼はますます唯一無二の表現スタイルに磨きをかけていきます。
芸術性の高い世界を突き進むTohjiのスピード感に、ファンからは曲中で「ちょっとまってTohji」と言われるほどです。
ちなみに、kZmが2020年に発表したアルバム「DISTOTION」のラストナンバー、「TEENAGE VIBE」で、kZmがTohjiに向けてこう呼びかけています。
Tohjiとラップスタア誕生
Tohjiが日本のラップシーンに名前を轟かせたのは、2017年に行われたラップスタア誕生!がきっかけでした。
ラップスタア誕生!は、それまでの即興ラップバトルではなく音源作品によるオーディションのため、音源作品で実力を発揮することができるラッパーにフォーカスがあてられました。
ANARCHYやSEEDAなどレジェンドラッパーが審査員を務めるビッグタイトルで、優勝賞金は300万円、2021年現在でシーズン4まで開催されています。
Tohji
孤高の美大生ラッパーと呼ばれ、出演者の中で一番無名ながら、ファイナリストまで駆け上がりました。
Tohjiのフリースタイル
Tohjiは、2019年にRed Bull Musicが主催している「RASEN」に参加し、超独創的なフリースタイルを披露しています。
YouTubeのコメント欄にはTohjiが何をスピットしているのかとざわめき、なんとか言語化しようと試みるリスナーで溢れかえっていて、ものすごい反響でした。
また、この回は、釈迦坊主・dodo・Daichi Yamamotoという新時代の個性派ラッパーが集まっていたこともあり、2021年現在、270万回もの再生を叩きだしています。
Tohji
Tohjiは、このときのマイクリレーを振り返って、
Tohji
Tohjiの代表曲は「Higher」
Tohjiが自身でも代表曲と公言しているのが、2019 年に公開された「Higher」です。
特に注目されているのが「成し遂げて死ぬ」というリリックです。
これまでのHIP HOPの主なトピックは、「金を稼いで勝ち組になること」でした。
従来のラッパー達とのはっきりしたマインドの違いを、Tohjiはこのリリックで打ち出しています。
今までの価値観を破壊し、成し遂げるためには死を厭わないという強い覚悟を感じるこの楽曲は、リアルな新世代の象徴ともいうべき曲です。
金よりも手に入れたいのは「名声」だと宣言しています。
更にTohjiのダンスステップは非常にかっこよく、日本人のラッパーでここまでステップを踏める人はいないでしょう。

TikTokでバズった「GOKU VIBES」
2020年10月にMVも公開された「GOKU VIBES」( feat.Tohji, Elle Teresa, UNEDUCATED KID & Futuristic Swaver)
が、TikTokでバズったことをきっかけに大反響を呼びました。
この曲は、DJ CHARI & DJ TATSUKIが手掛けたもので、Tohji・Elle Teresaに加え韓国のラッパーUNEDUCATED KID とFuturistic Swaverを迎えて制作されました。
バズったきっかけは、Tohji自身がハッシュタグ「#gokuvibeschallenge」を用いてサビの部分のダンスをTikTokに投稿したことです。
Tohjiの独特なダンスが反響を呼び、多くのユーザーがこの企画に参加しました。
DJ CHARIやELLE TERESA、Futuristic Swaverも彼に続き動画を投稿しています。
2021年現在、MVは340万回再生、TikTokのハッシュタグはなんと1400万回を超える再生数を叩きだし、大きな話題となっています。
Tohjiのライブのまとめ動画
2018年4月から2019年3月までの期間のライブ映像です。
Tohjiが売れるまでのライブの様子が記録されている貴重な映像です。
Mall Boyzの面々とのインスタライブなど、ビジュアルやラップスタイルが現在のTohjiに進化していく変遷を見ることができます。
Tohjiがロンドンでライブ
2020年3月にロンドンで行われたライブ映像です。
ほとんど日本語でラップをしていますが、現地のヘッズはノリノリで、ライブは大盛況を収めます。
海外での活動を視野に入れている彼も手ごたえを感じたライブでした。
この後、ロンドンのHIP HOPカルチャーを理解できずDISってきたヘッズに向けて、TohjiがSNS上で苦言を呈す事件もありました。
昨日のDJがライブ中にぐるっと巻き戻してリワインドしてたのはグライムとかロンドンのノリね
で、それへの現地のクラウドの反応もみてたっしょ?だからとやかく言うな
他のカルチャーをリスペクトしろ俺は別に日本人”だけ”に向けて音楽してるわけじゃないから
恥ずかしいわ pic.twitter.com/96MOg84p6A— Tohji (@_tohji_) March 5, 2020
ドリブルX
Tohjiのおすすめ楽曲【厳選3選】
- HI-CHEW
- プロペラ
- Oreo
Tohjiは2021年現在、3枚のアルバム・5枚のシングルを発表しています。
今までの日本語ラップ界をひっくり返すような圧倒的なオリジナリティーとカリスマ性で、新時代のHIP HOPカルチャーを牽引していく大きな存在となっています。
そんな彼の独創的なおすすめ楽曲3曲を紹介します。
Tohji / HI-CHEW
2019年に発表されたファーストミックステープ「Angel」に収録されています。
MVも芸術性の高いTohjiの世界観を再現していて、見ごたえがあります。
Tohji
乗り込むリムジン こぼしちゃうキムチ
高いもの汚くしたくなる気持ち
見飽きた街並み どこかに行きたい
空に投げる砂利 漕ぎ続けるチャリ
Tohji / プロペラ
2020年8月に公開された曲です。
Tohjiが初期の頃からタッグを組んできたDanny Diedプロデュースの曲です。
彼の新たな表現方法が垣間見える一曲です。
Tohji
のびのびのびのびてるオレのdick
びびびびび a lot of コトリがhit
ひゅるりるりふりまわすオレのdick
i feel ima propella “she” she wanna hit
Tohji / Oreo
2020年9月に発表された曲です。
トラックもTohjiが手掛けています。
夏の爽やかさを感じさせる軽快な曲です。
Tohji
i just やる oreo やる oreo
i just 浜辺でやる oreo, oreo
のむチェリオ いよいよ やるoreo
then we fuckin likea
Oreo
ラップクルーMall Boyz(モールボーイズ)とは?
- Tohji(とーじ)
- gummyboy(グミボーイ)
- stei(ステイ)
- Sahashi(サハシ)
Tohjiが所属するラップクルーMall Boyz(モールボーイズ)は、大学の共通の友人を介して知り合ったTohjiとgummyboyを中心として結成されました。
プロデューサーにstei、アートディレクターにSahashiを擁した4人で活動しています。
出身が違う4人ですが、小さい頃ショッピングモールで過ごした共通の体験が、彼らにとって「フッド」に代わるものとなっています。
こうしてラップクルー「Mall Boyz」が誕生しました。
2019年に発表された代表作の「Mall Tape」は、フッドを持たないクルーという日本語ラップシーンの既成概念をブチ壊すコンセプトのアルバムとして話題となりました。
gummyboy(グミボーイ)
Mall Boyz結成のきっかけは、Tohjiの家に友人が遊びに来た時に一緒に連れてきたのがgummyboyだったことでした。
初対面から話が合った2人はお互いが好きな音楽について6時間も語り合ったそうです。
Tohjiに初めて会ったgummyboyは「怖かった」と語りますが、その後意気投合します。
gummyboyにラップをやるよう勧めたのが、Tohjiでした。

stei(ステイ)
プロデューサーのsteiとはTohjiがSoundCloudで連絡を取り合うことで知り合いました。
Tohjiがアメリカのプロデューサーであるダニーボーイとコラボした楽曲をYouTubeで聴いたsteiが、Tohjiのアカペラと声質に惹かれて連絡をとったことがきっかけで交流が始まりました。
Sahashi(サハシ)
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アートディレクターのSahashiは、Mall Boyzだけではなくgummyboyのジャケットも手掛けています。
Tohjiの昔からの友人で、多くの作品作りに関わってきました。
Tohjiと仲の良いラッパー
はたらけ pic.twitter.com/jTUnVISSpg
— Tohji (@_tohji_) October 31, 2020
自分のベースとして共同生活をしている家「ヤサ」を持つTohjiは交友関係も広いようです。
Mall Boyzのメンバーであるgummyboyにラップを進めたのはTohjiであり、初めて会った日から熱く語り合うほど仲が良いです。
他のメンバーとも仲が良く、友好的な関係がMall Boyzのチームワークを生み出しています。
「Mall Tape」では、以前から尊敬していたSEEDAとの共演を果たしました。
SEEDAはSahashiと仕事をしていた関係があり、SEEDAが曲作りをしているヤサに遊びに来たことがきっかけです。
同じく新時代のホープとして名高いKamuiとは、お互いの芸術性をリスペクトしていて、ヤサにもたびたび遊びに行っているほど仲が良かったです。
