valknee(バルニー)は埼玉県出身、韓国に住んでいた経験のあるギャルフィメールラッパーです。
普段はOLをしながら、ギャルカルチャーに大きな影響を受けたルックスとギャルらしさとヒップホップを融合させた音楽性で、日本語ラップシーンで注目を集める存在になりました。
「世の中に馴染めないOLの自己愛と怒りのヒップホップ」を掲げる楽曲やライブパフォーマンスもさることながら、人間としても魅力たっぷりなvalkneeを紹介します。
目次
valkneeのプロフィール
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出生名 | はるな |
アーティスト名 | valknee(バルニー) |
年齢 | 1991年3月21日(現在32歳) |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | 神奈川県 |
事務所 | AOIC |
レーベル | AOIC |
公式サイト | https://twitter.com/valknee |
valkneeは神奈川県出身のギャルフィメールラッパーで、普段はOLをしています。
幼少期からギャルへの憧れがありましたが、思春期になる頃にはギャル文化が廃れたことと家庭環境もあり、ずっと「パギャル(半端なギャル)」として生活してきました。
小学校5年生から中学校3年生までは韓国の日本人学校に通っていた経験もありますが、韓国のカルチャーに馴染めず、韓国語も取得できていません。
valknee
高校生からベースを始めて、高校、大学とバンド活動をしていましたが、valkneeのワンマンな性格が災いしてバンドは解散してラッパーとしての活動を始めました。
ラッパーとして活動を開始して以降は「ギャル」を前面に押し出したインパクトのあるスタイルで、オーディション番組「ラップスタア誕生!」やZoomgalsでの活動でシーンに存在感を示しています。
ギャルにこだわる理由
valkneeちゃんのギャルメイク優勝してる。使ってるグロス切実に教えてほしい。ぎゃうだから〜ぎゃうだから〜 pic.twitter.com/Z0cvkQ1xUz
— チャーリー田母神 (@hereditary_cco) December 3, 2020
valkneeは「ギャル」を前面に押し出してた音楽活動をしています。
昔から漫画や雑誌の影響でギャルに強い憧れがありましたが、高校生の頃にはギャルがほとんどいなかったこともあり、valkneeが思い描くギャルファッションはできませんでした。
valknee
高校時代には先輩に1人だけ化石のようなギャルがいて、大学時代には全くギャルがいない環境だったこともあり、valkneeは自分のことを「パギャル(半端なギャル)」を自称しています。
そんなコンプレックスを持っていましたが、思い付きで開催したギャル縛りのイベントが好評だったことが、valkneeが「ギャルを前面に押し出したスタイル」を始めたきっかけになりました。
韓国に住んでいた経験がある
ValkneeとJin Doggが韓国の日本人学校で同級生だったのあついな https://t.co/LK2waUleBv
— 磯部涼 (@isoberyo) July 10, 2020
valkneeは小学校5年生から中学校3年生までの間、韓国に住んでいた経験があります。
ソウル市の日本人学校に通っていましたが、当時のvalkneeにとって韓国での生活には不満がありました。
valknee
当時の韓国は現在のように若者文化が栄えているわけでもなく、K-POPも流行っているわけではなかったので、valkneeは幼少期に韓国のカルチャーに一切魅力を感じていません。
韓国に住みながら日本のカルチャーが恋しくなり、ミュージックステーションを録画したビデオや日本の漫画、雑誌を送ってもらうことを楽しみにしていました。
生粋のアイドル好き
valkneeお姉さんのアイドル論noteおもろい
— ジョン・ライター (@Johnlighterrrrr) August 13, 2020
valkneeは生粋のアイドル好きで、特にモーニング娘。や松浦亜弥などが在籍するハロー!プロジェクトのファンです。
元々小さい頃からアイドルが好きでしたが、大学生の頃に改めてハロー!プロジェクトを聴き直して、音楽的な魅力にどっぷりハマりました。
valknee
そこからアイドルオタクとしてハロー!プロジェクトのDJイベントにも頻繁に遊びに行ったり、ハロー!プロジェクトの楽曲を使ったラップを制作するなどしていました。
ブラック企業での辛い経験
valkneeは約3年間、美容関係のブラック企業で働いていた経験があります。
客にコンプレックスを植え付けて高額で商品を売りつけるような仕事で、人間関係も最悪だったため、ストレスでvalknee自身もおかしくなっていました。
valknee
しかし、ブラック企業で働く環境から生まれるストレスがラップの制作意欲にもつながっていて、ホワイト企業に転職してから楽曲制作が進まなくなったとも語っています。
漫画好き
なんでニュースで毎日スポーツだけやるんだろ音楽は?漫画は?とか小学生くらいから思ってたんだけどここまでスポーツが上ですキリッされてしまう時が来るとは
— valknee (@valknee) July 5, 2021
valkneeは漫画好きで、ギャルを目指したきっかけも藤井みほなの漫画「GALS!」です。
特に少女漫画が好きで、valkneeの音楽活動だけでなく、人生にも大きな影響を与えています。
valknee
特に好きな漫画は安野モヨコの「花とみつばち」で、ストーリーや主人公の気持ちに共感できて、登場キャラクターのセリフにも影響を受けています。
valkneeのラップスタイル
- 愚痴などのネガティブもユーモアに昇華させるリリック
- 日本語、中国語、韓国語を操るトリリンガル
- 耳に残るクセのある声質、フロウ
valkneeのラップスタイルは日本語だけでなく、中国語、韓国語を取り入れた、トラップを主軸としたラップスタイルです。
valknee
一人の女子が友達付き合いや恋愛で感じる愚痴や葛藤を、ギャルらしいポジティブな言葉に変換してリリックに昇華しているところも、valkneeのラッパーとしてのアイデンティティに繋がっています。
どんなフィメールラッパーと共演しても埋もれることのないオリジナリティーのある声質とフロウも、valkneeの武器です。
valkneeがラップを始めた理由
vankleeはバンド活動で挫折したことをきっかけに、ラップを始めました。
valknee
ラップを始めるきっかけになったのはtofubeatsで、valkneeは「一人でトラックメイクからラップまで完結する」というスタイルに惹かれました。
また、同じ大学の先輩に嫁入りランドのメンバーやlyrical schoolのプロデューサーであるキムヤスヒロがいて、音楽活動を近くで見ていたことも影響しています。
元々RIP SLYMEやRHYMESTERが好きだったこともあり、思い立ってすぐに機材を買い揃えてラップを始めました。
尊敬するラッパーはRHYMESTER
valkneeは尊敬するラッパーにRHYMESTERを挙げています。
valkneeは大学生の頃にTSUTAYAでバイトしていたこともあり、元々RHYMESTERの存在は知っていたものの好きになったのは遅く、大学生の頃にRHYMESTERにハマりました。
RHYMESTERは「日本語ラップの人」くらいの認識しかありませんでしたが、宇多丸がDJとして出演するイベント「申し訳ないと」をきっかけに、著書「ブラスト公論 増補文庫版 誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない」やラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」でRHYMESTERに一気にのめり込んでいきます。
valknee
音楽的な面だけでなく、カルチャーの面でも宇多丸に大きな影響を受けて、valknee自身「RHYMESTERは自分のヒップホップ的なルーツ」と語っています。
バンドをやっていた過去
20周年のBase Ball Bear武道館
眩しかった😭特別なバンドです大好き
香菜殿とちっちゃ東京タワーと🗼 pic.twitter.com/ls35GD6oE9— valknee (@valknee) November 10, 2022
valkneeの音楽のキャリアはバンドから始まりました。
母親が昔にベースをやっていて、高校生の頃に母親のベースを祖母の家で見つけたことをきっかけに、ベースを始めます。
大学生の頃にバンドを組んでベースとシンセサイザーを担当して、オリジナル曲も制作するなど、精力的に活動をしていました。
valknee
valkneeが楽曲制作も担当していましたが、バンドメンバーとそりが合わずに、解散しています。
valkneeのおすすめの楽曲【厳選3選】
valkneeのギャルであり、一人の女子としての感性を爆発させた魅力たっぷりの楽曲を厳選して3曲紹介します。
valknee / ASIANGAL
valkneeが韓国に住んでいた時の記憶を手繰り寄せて制作された楽曲です。
アジアンテイストなトラックで、リリックには日本語と韓国語、中国語の3ヶ国語を使っています。
valknee
valknee / 偽BALENCIAGA
valkneeが「今まで会った中で嫌だった女の子」を集めてリリックにした楽曲です。
valknee自身の愚痴をコミカルに表現していますが、愚痴の中に強烈なメッセージ性を込めています。
valknee
valknee / 折衷案じゃん
トラップ系のトラックを得意とするトラックメーカーのANTICと共作した楽曲です。
タイトルの「折衷案じゃん」というワードから楽曲制作が始まり、valkneeが持つ「こんな中途半端な曲が売れるんだ」というシーンに対する感情をリリックにしています。
valknee
ラップスタア誕生での活躍
valkneeはオーディション番組「ラップスタア誕生!2023」に出演しました。
YouTubeでサイファーの様子が配信された「SELECTION CYPHER」まで勝ち上がり、進出したラッパー30人中、視聴者投票1位を獲得する活躍をみせます。
しかし、残念ながら審査員投票で敗退が決定しましたが、大きな爪痕を残しました。
valknee
「ラップスタア誕生!」に出演するまで、valkneeのルックスや楽曲からヒップホップ、ラッパーと捉えられることがあまりありませんでした。
その現状に「見た目やトラックがヒップホップじゃないから仕方ない」と諦めていましたが、valkneeが世間からラッパーとして認識されることに繋がっています。
valkneeと仲の良いラッパー
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- Zoomgals
- 春ねむり
- 大門弥生
- lyrical school
- Rachel
valkneeは同じバッググラウンドを持つギャル系のラッパーやフィメールラッパーとリンクしています。
男性のラッパーとの共演は少なく、フィメールラッパーと共演が多いのが特徴です。
valkneeのワンマンな性格が故にバンドよりも一人でできるラップを選択しましたが、Zoomgalsを筆頭にフィーチャリング有りの楽曲も多くリリースしています。
valknee
フィーチャリングの人選からも、valkneeのギャルカルチャーへのリスペクトが感じられます。
Zoomgals
valkneeはvalknee、田島ハルコ、なみちえ、 ASOBOiSM、Marukido、あっこゴリラの全員フィメールラッパーからなる「令和のギャルサー」ことZoomgalsのメンバーとしても活動しています。
valknee
ずっとパギャルであることがコンプレックスだったvalkneeにとって、Zoomgalsを結成したことは念願が叶った結果です。
Zoomgalsとしての活動も精力的ですが、それぞれソロ名義の楽曲にもZoomgalsのメンバーが客演参加するなど、公私ともに良好な関係を築いています。