GodSon、旧MCネームPlaysson(プレイソン)はブラジル生まれ、愛知県豊田市保見ヶ丘にある県営保見団地育ちのラッパーです。
多国籍な住居者が暮らす過酷な保見団地でギャングとして生活するリアルなリリックが魅力で、RYKEY DADDY DIRTYとのビーフも話題になりました。
目次
GodSonのプロフィール
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出生名 | ロドリゲス・ラランジェイラス・ペドロ・エンリケ |
アーティスト名 | Playsson(プレイソン)、Pedro the GodSon(ペドロ ザ ゴッドソン) |
年齢 | 1997年11月12日(現在25歳) |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | ブラジル連邦共和国ミナスジェライス州べチン |
事務所 | West Homi Recordz |
レーベル | West Homi Recordz |
公式サイト | https://twitter.com/playsson_whr |
1997年11月12日にブラジル連邦共和国ミナスジェライス州べチンで生まれる。
13歳の頃に来日して、愛知県豊田市保見ヶ丘にある保見団地で生活を始める。
GodSonはブラジル連邦共和国ミナスジェライス州べチン生まれ、愛知県豊田市保見ヶ丘の県営保見団地育ちのラッパーです。
2011年5月のGodSonが13歳の頃に来日して、先に来日していた祖母が住む県営保見団地1棟で生活を始めます。
GodSon
公立の中学校へ編入しましたが、日本語が分からずに授業についていけず、中学校2年生の頃に教師を殴って退学処分となります。
そこから学校には行かなくなり、車上荒らしや盗んだバイクを乗り回す生活が始まりました。
複数回の逮捕を経験していますが、現在では結婚していて、二児の父です。
読書家でもあり、愛読書には「賢者ナータンと子どもたち」をあげています。
外国人として日本で生活する苦悩やギャングの日常をラップしたリアルなリリックで、¥ellow BucksやMaRIらとともに新世代の東海ヒップホップシーンを担うラッパーです。
ルーツはブラジル
あっちこっちのブラジル人と会って話したりすると改めて思うけど皆悲劇を笑い話しにするのうまいわ😂
さすがです😂— Playsson West Homi (@playsson_whr) September 23, 2020
GodSonはブラジル連邦共和国ミナスジェライス州べチンで生まれ、13歳までブラジルで生活をしていた日系4世です。
ブラジルの公用語のポルトガル語と日本語が話せるバイリンガルで、出稼ぎ目的で父親と来日しました。
GodSon
生まれ育ったミナスジェライス州べチンはブラジルでも治安が悪い地区で、死が身近にある環境で育ちました。
ブラジルでの生活が、GodSonの死生観に大きな影響を与えています。
大麻所持で逮捕
ラッパーのPlayssonと2Marley、営利目的の大麻所持で逮捕https://t.co/ujevLddXqs
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) November 4, 2021
GodSonは2021年11月4日に、同じ豊田市保見団地出身のラッパーの2Marleyとともに大麻取締法違反の容疑で逮捕されました。
乾燥大麻約35.94g、大麻リキッド約15.004gを営利目的で所持していた疑いでの逮捕です。
その後、11月14日には芋づる式に¥ellow Bucksも大麻取締法違反で現行犯逮捕されましたが、11月25日に不起訴処分となりました。
保見団地でのヤバい話
PlayssonはVICEチャンネルの保見団地ドキュメントで何年か前に知った。わたし個人は薬物絶対ダメだと思ってる、擁護するつもりもない、だけど彼らの育った環境やその背景も知って欲しい。https://t.co/Vpogjk1MjD pic.twitter.com/vLqN9HGi17
— 全力わたし (@zenryok) November 27, 2021
GodSonは愛知県豊田市保見ヶ丘にある日本最大級のブラジリアンタウン「保見団地」で育ちました。
保見団地の住居者の過半数はブラジル人です。
保見団地のブラジル人が右翼団体のバスを燃やして抗争になったり、暴走族も近寄らないほど治安の悪さが有名です。
また、ブラジル人とペルー人の移民同士の仲も悪く、揉め事も頻繁に起きていました。
死にかけた過去
GodSonは17歳の頃に、心停止(完全に心臓が停止)を経験しています。
GodSon
当時、地元で敵対するギャングと抗争になっていました。
ある日、クラブのVIPルームにいたところ、いきなり敵対するギャングから報復を受けます。
後ろからいきなりいきなり倒され、頭を蹴られて心停止になりました。
友達の心臓マッサージで一命を取り留めましたが、九死に一生の経験をしています。
先輩の自殺
心肺停止、恩人の死、重なる逮捕。生まれ変わったギャングスタはいま、何を歌うか https://t.co/hLUsjgTr0Y
Pedro the Godson(ex. Playsson)のインタビューありがたい— hzm (@HaZZ_0901) August 9, 2022
GodSonが日本に来たばかりの13歳の頃から、16歳の頃までほぼ毎日のように一緒にいた先輩がいました。
GodSon
バイクの盗み方や車上荒らしのやり方まで教えてくれる先輩で、GodSonにとっては「悪い先生」のような存在でした。
しかし、GodSonが16歳の頃に、住んでいた棟の屋上から飛び降りて自殺をしてしまいます。
警察にマークされていて、野次馬や警察が見ている中で、口笛を吹いて飛び降りました。
Playsson(GodSon)とRYKEY DADDY DIRTYのビーフ
2022年7月に突如GodSonがインスタライブでRYKEY DADDY DIRTYを名指しで「シャブ中やん、あいつ」「殴っちゃうぞ」とディスしました。
その後、RYKEY DADDY DIRTYも即座にInstagramのストーリーズで反応して、ビーフに発展します。
GodSon
そして、GodSonがRYKEY DADDY DIRTYへのアンサーソング「CONPOTAJU – ”A LIE CANNOT LIVE” feat.Pedro the GodSon & Watson 【Prod.LOUI】」を発表したことで、ビーフがさらに過熱していきます。
CONPOTAJU – ”A LIE CANNOT LIVE” feat.Pedro the GodSon & Watson 【Prod.LOUI】
インスタライブのコラボ配信でお互い話して、ビーフの決着は「リングでグローブを付けて殴り合う」ということとなりました。
しかし、RYKEY DADDY DIRTYが「時間の無駄」「話す価値がない」と発言して、GodSonも「あいつは逃げている」と発言したことで、ビーフは自然消滅となります。
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GodSonのラップスタイル
- ギャングスタの日常をリアルに綴ったリリック
- ポルトガル語と日本語を使ったバイリンガルスタイル
- 独特のリズム感とフロウ
GodSonのラップスタイルは、ギャングの生々しい日常を綴ったギャングスタラップです。
GodSon
リリックもただの悪自慢ではなく、ブラジル移民として日本で差別を受け、若い頃から死が身近にある環境で育ってきたからこそ出る説得力があります。
そして、母国語であるポルトガル語も使いますが、メインは日本語を使うバイリンガルスタイルです。
日本人にはないリズム感とフロウで日本語を操る中毒性のある楽曲が、ヘッズから支持されています。
GodSonがラップを始めたきっかけ
Playssonがラップを始めたのは、鳶職として働いていた16歳の時です。
子供の頃からギャングスタラップは耳にしていて憧れがあり、同じ保見団地の仲間達とラップを始めました。
GodSon
来日してからGodSonが経験してきた辛い思い出、日本で生活する外国人の過酷な環境を伝えるため、あえて母国語ではない日本語でラップしています。
「Pedro the GodSon」に改名した理由
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2022年6月に約7年間使ってきたMCネーム「Playsson」から「Pedro the GodSon」に改名しました。
改名のきっかけは、2021年11月の大麻取締法違反での逮捕です。
GodSon
24歳の誕生日を留置場で過ごしたGodSonですが、これまでの生活を振り返って「悪さはやめよう」という決意をします。
周りからは「Playssonという名前のままで、悪さをしなければいいのではないか」と言われることもありましたが、Playssonの「リリックで書いた通りの生活をしないといけない」「Playssonのリリックのまま、365日24時間生活を送れない」という葛藤から、改名を決断しました。
West Homi Recordzとは
「West Homi Recordz」はGodSonが主宰するレーベルです。
3人組クルーの「West Homi」として、保見団地でGodSonと2Marley、BIGPAPPAの3人で結成されました。
MCの3人だけでなく、周りの仲間なども加入してギャングのような形で活動を開始します。
メンバーが飛んだりクビになるなどを経て、実質的にメンバーはGodSonのみになりました。
GodSon
現在は「West Homi Recordz」として、GodSonと交流のあるアーティストや若手アーティストが所属するレーベルとして活動しています。
GodSonのおすすめの楽曲【厳選3選】
GodSonのリアルで生々しいギャングスタラップを体感できるおすすめの楽曲を厳選して3曲紹介します。
Playsson / Real Trap feat. Eric.B.Jr
親交のあるEric.B.Jrを客演に迎えたサグな楽曲です。
生々しいワードが飛び交うリリックと緊張感に中毒性のあるリリックが映えています。
GodSon自身「この曲が自分の一番得意な感じ」「この曲で流れが変わった」と語っている代表曲です。
GodSon
Playsson / Tamo na Frente feat. ¥ellow Bucks & Tee
同じ愛知県を拠点に活動する¥ellow Bucksを客演に迎えた楽曲です。
GodSonのポルトガル語と日本語を使い分けたリリックと早口ラップが聴けます。
GodSonと¥ellow Bucksの抜群のコンビネーションとイケイケ感が魅力です。
GodSon
Playsson / HOMI feat. 2Marley
同じ保見団地で育ったラッパーの2Marleyを迎え、保見団地の過酷な環境をラップした楽曲です。
ギャング映画さながらのスリリングなリリックと雰囲気に、GodSonと2Marleyの「団地を抜け出して絶対に成り上がる」という強い意志を感じるリリックが胸に刺さります。
GodSon
GodSonと仲の良いラッパー
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GodSonは同じ東海圏で活動する新世代のラッパーと頻繁に交流しています。
GodSon
¥ellow Bucksとはお互いに「兄弟」と呼び合う仲で、¥ellow Bucks率いるTo The Top Gang(TTTG)周りとも交流があります。
また、活動する地域は違ど、Eric.B.Jrなどの同世代のギャングスタラッパーとも楽曲で共演することが多いのも特徴です。
Watson
徳島出身のWatsonは、GodSonとの共演が特に多いラッパーです。
RYKEY DADDY DIRTYへのアンサーソングとして話題となった「A LIE CANNOT LIVE feat. Pedro the GodSon & Watson / CONPOTAJU」を始め、Watsonの「I gold feat. Pedro the GodSon」でも共演しています。
PlayssonがPedro the GodSonに改名して以降もフックアップしていて、力強いフロウのGodSonとテクニカルで掴みどころがないフロウのWatsonの相性は抜群です。