早雲は京都出身のラッパーです。
UMB2020 GRAND CHAMPIONSHIPでの優勝を始め、全国様々なMCバトルで活躍しています。
MCバトル、音源ともに日本語にこだわった武骨な漢らしいスタイルが特徴です。
また、音源制作にも力を入れていて、これまで2枚のフルアルバムをリリースをするなど、京都に根付いた活動を続けてヘッズの心を掴む早雲を紹介します。
目次
早雲のプロフィール
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出生名 | 非公開 |
アーティスト名 | 早雲(そううん) |
年齢 | 1989年1月5日(現在34歳) |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | 京都府 |
事務所 | WE BUILT THIS CITY |
レーベル | WE BUILT THIS CITY |
公式サイト | https://twitter.com/ZERO_G_S |
早雲は京都出身、京都に拠点を置いて活動を続けるラッパーです。
生まれも育ちも京都で、早雲は「京都を代表する」という強いこだわりを持って活動を続けています。
それは音楽だけではなく、35年ローンで京都に家を建てるほどの覚悟を持っていて、2児の父親として子育てにも積極的です。
MCバトルでは2007年にUMB京都予選に初出場を果たすと、これまでUMB京都予選に出続けて、UMB2020 GRAND CHAMPIONSHIPで初めて全国優勝を成し遂げます。
「歴史情緒あふれる京の都」を体現するような和のテイストの強いラップスタイルを武器に音源制作にも力を入れていて、トラックメイクもできるマルチプレイヤーです。
歩歩と共同主催のMCバトル「天下一口」の開催や京都のローカルイベントへの出演、テレビ番組への出演を断り続ける芯の通ったアンダーグラウンドなスタイルで確固たる地位を築いています。
2児の父親
「この色が似合うと思うから是非着て欲しい」とTシャツを頂きましたので
いつまで経っても不慣れな写真を撮りました
娘9歳 息子7歳 カメラマンは嫁みんなで打ち上げ花火を真下から見上げました
合言葉は”JointStruggle”🔥@HULK073ありがとう😊 pic.twitter.com/MtLrmgkuD3
— 早雲 (@ZERO_G_S) August 17, 2023
早雲は結婚していて、長女と長男がいる2児の父親です。
特に長男は早雲がラッパーとして活躍する姿を喜んでいて、UMB2019京都予選で早雲が優勝した時は、誰よりも喜んでいました。
SHAMO
ラッパーのSHAMOとは同じ2児の父親という共通点から仲良くなり、娘の写真を送り合うほどの親バカです。
京都に永住する覚悟
UMB春選抜2017やっと見れました。
1回戦で早雲がめっちゃ真剣な表情で35年ローンで家買った話して延長にさせるのクソ笑った。— 平山大介 (@gesuyamasan) June 8, 2018
早雲はUMBを始めとする全国のMCバトルに出場していて、ライブも全国各地で出演していますが、あくまで活動の拠点は京都にこだわっています。
その覚悟として、UMB2017でのバトル中に「京都に35年ローンで家を買った」と明かしました。
早雲
MCバトルの賞金も住宅ローンや生活のために家族に渡しています。
実はメンタルが弱い
早雲はステージ上でも落ち着いた雰囲気を醸し出していますが、実はメンタルは弱い方です。
特にUMBは予選、本選ともに複数回出場して優勝も果たしていますが、早雲は「ステージに立つと怖くて仕方がない」と心境を語っています。
2019年のUMB本選の決勝で対戦して敗北したAuthorityに「前年の準優勝から翌年に優勝できるのはすごいメンタル」と尊敬の念を口にしていましたが、早雲自身もUMB2019で準優勝、UMB2020で優勝を果たして、メンタル面での成長をみせました。
子供の幼稚園でラッパーとバレた
とうとうこの時が来ました
保育園の先生達に俺が早雲であることが知られたそうです
娘が「父ちゃんはラッパー。UMBで調べたら出てくる」と言ったそうで
先生達がiPadで見てたと聞かされました何も恥ずべきことは無いのですが
明日以降の送迎バスの見送りの際の俺のメンタルに少し影響が出そうです— 早雲 (@ZERO_G_S) February 1, 2021
早雲は娘が通う保育園で、娘が「父親がラッパー」と発言したことにより、保育園の先生の間でラッパーと知れ渡りました。
早雲
保育園の先生はiPadで早雲のMCバトルの動画を見ていたことまで聞かされてしまいました。
早雲はその話を聞いて、娘の保育園の送迎バスへの送り向かいに対して「メンタルに影響が出そう」と語っています。
早雲のラップスタイル
- 武骨で漢らしいライミング
- 日本語を大事にしたリリック
- 和を感じさせるトラック選び
早雲のラップスタイルは、ルックスやステージングも含めて「男らしく武骨」という言葉が似合うライミングです。
韻も固くブレずに芯の通ったリリックは、アメリカナイズされたマッチョイムズではなく、日本人らしい漢らしさに溢れています。
早雲
日本語に重きを置いたリリックの完成度も高く、和を感じさせるトラック選びも相まって「古都である京都らしさ」が早雲の楽曲の魅力です。
早雲のおすすめの楽曲【厳選3選】
早雲の武骨で漢らしさに溢れる、魅力たっぷりのおすすめの楽曲を厳選して3曲紹介します。
早雲 / 懊悩
早雲のセカンドアルバム「Reflection」からMVカットされた楽曲です。
音数の少ないトラックに、吐き捨てるように言葉一つ一つを力強く吐き捨てるライミングは、まさに「漢らしい早雲のラップ」を体現しています。
早雲
早雲 / 令和二年夕刻
日本の国家「君が代」をサンプリングした楽曲です。
トラックメーカーのBoNTCH SWiNGAから「日本の政治に嘆いていたら、こんなトラックができた」とトラックを渡され、コロナ禍で迷走する日本への強いメッセージをリリックにしています。
早雲は「このリリックが共感されない世の中が来たらいい」という強い想いを楽曲に込めました。
早雲
早雲 / 独白 Remix
盟友であるDUSTY-Iの楽曲「独白」のリミックスです。
早雲らしい日本語にこだわった力強い言葉は、シンプルなビートの上でさらに力を持ってリスナーの耳に届きます。
早雲
早雲のバトルスタイル
- 漢らしくブレないリリック
- 高いバイブス
- 冷静かつ的確なアンサー
早雲のバトルスタイルは、楽曲同様に漢臭く芯のあるブレないスタイルです。
早雲
それは「メディアには出ない」「UMBやKOKにも京都予選しか出ない」など、早雲というラッパーがこれまで貫き通してきた美学がリリックに説得力を持たせています。
アツいバイブスと冷静なアンサー力も兼ね備えて、相手を選ばずに力を出せるポテンシャルの高いバトルMCです。
【ベストバウト】早雲 vs Authority UMB2019 GRAND CHAMPIONSHIP
前回UMB2019で惜しくも準優勝だったAuthorityと決勝まで様々な強敵をなぎ倒してきた早雲による、UMB史上に残る決勝戦を解説します。
早雲
錆びた方位磁針が指した方向は未だ分からねえ
お互いにDJ PMXが流すOZROSAURUSのクラシック「AREA AREA」のビートにサンプリングをしつつ、決勝にかけるアツい想いをぶつけます。
早雲が2バース目にいっきに畳みかけますが、Authorityも早雲の吐いた韻を拾いつつも、高度にライミングを展開していきます。
早雲
イケイケの若手 なあこれは経験の差だぜ 俺に見せろ絶景の眺め
早雲はAuthorityが着ていた「NASAの服」と宇宙に関連付けて自身のクルー「ZERO-Gravity」をかけて押韻しますが、Authorityも「無重力」からライミングを繋げて、最後は「重力でステージから足が離れない」と落として会場が湧きます。
早雲
今までの全てはこの日のためだ
お互いにUMBでは屈辱を味わってきた同士ということもあり、決勝ではアツいバイブスのぶつかり合いになりました。
最終的に延長までもつれ込み、最後まで集中力と高いバイブスを維持したAuthorityに軍配が上がります。
黄猿と一触即発のトラブル
UMB2021 GRAND CHAMPIONSHIP BEST8で早雲は黄猿と対戦し、一触即発のトラブルになりました。
きっかけは早雲が黄猿に軽くボディタッチしたことにより、黄猿が早雲を強く押し返してヒートアップします。
早雲
早雲が黄猿が強く押し返したことにラップで「イエローモンキー」「ここでやってもいいんだぜ」とディスり、険悪な雰囲気が流れます。
判定を待つ間もお互いが詰め寄り、司会者の晋平太が間に入るほどの状態になりました。
しかし、最終的にバトル後に早雲から「ごめんね」と黄猿に謝罪したことで、両者は和解しています。
MCバトルシーンへの想い
早雲自身がMCバトルから名前が売れたこともあり、MCバトルに対して「MCバトルで得たものを地元に還元したい」という気持ちを持っています。
早雲
キャリアを重ねてMCバトルから身を引くMCが多い中で、早雲はUMB2020で優勝した後のインタビューでも「来年もUMBに出場する」と表明しています。
「自分たちや仲間が地元でやってきたことを全国に広める」という意味で、早雲はMCバトルに出続ける選択をしました。
早雲と仲の良いラッパー
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- JAKE
- 歩歩
- SHAMO
- DUSTY-I
- 語歩da K.T.A
早雲は活動拠点である京都や隣県のMCと強くリンクしています。
これは早雲の「地元でイベントをして培ったものを大事にしたい」というスタンスが基盤にあり、MCバトルで全国で活躍していても、常に京都や自身のクルーをレペゼンして、フックアップする気持ちを忘れていません。
早雲
早雲は地元について「格好いいMCがたくさんいて恵まれた環境」と語っていて、楽曲の客演MCも「もっとみんなに知ってほしいMC」という基準で選考しています。
JAKE
5月の戦極14章にて。早雲&JAKE。 pic.twitter.com/uQCAQBVkB0
— DOTAMA@9/5(火)渋谷O-nest (@dotamatica) June 9, 2016
JAKEは鳥取出身のラッパーですが、MCバトルを通じて仲良くなった戦友のような関係です。
MCバトルでも対戦することが多くベストバウトを残していますが、チーム戦では同じチームで出場して抜群のコンビネーションを披露することもあります。
早雲
チーム「GIANT KILLING」として「JAKE & 早雲」名義で楽曲「雲泥」もリリースしていて、バトル以外にもコンビで活動の幅を広げています。
歩歩
同じ京都を拠点に活動するラッパーの歩歩とは、MCバトル「天下一口」を共同主催するほどの関係です。
早雲
ぶっ飛んだ歩歩と落ち着いた早雲は両極端なキャラクターですが、歩歩の扱いを一番わかっているのが早雲です。
お互いに「下剋上MCバトルがあった時のように、京都がもう一度盛り上がってほしい」というアツい気持ちを持っています。