guca owl(グカール)は大阪府東大阪市出身のラッパーです。
ヤンキーでもナードでもない、ヒップホップのカウンターカルチャーの側面をguca owlの独自の視点で落とし込んだ楽曲で注目されています。
ソロだけではなく、実弟のJelonicaとともに結成した「WILD SIDE」での活動もめまぐるしい若手再注目のラッパーです。
目次
guca owlのプロフィール
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出生名 | 非公開 |
アーティスト名 | guca owl(グカール) |
年齢 | 1998年11月11日(現在24歳) |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | 大阪府東大阪市 |
事務所 | WILD SIDE MUSIC |
レーベル | WILD SIDE MUSIC |
公式サイト | https://twitter.com/guca_official |
guca owl(グカール)は大阪府東大阪市出身のラッパーで、クルー、スタジオという様々な側面を持つ「WILD SIDE」を主宰しています。
男3兄弟の次男で、両親は高校1年生の頃に離婚して母子家庭で育ちました。
長男は美容師、弟はラッパーのJelonicaです。
幼少期からサッカーをしているスポーツ少年でヤンキーや貧困からは無縁でしたが、中学3年生から高校1年生までの間はヤンキーの友達とつるんでいました。
しかし、高校1年生の頃にヤンキーの友達とは縁を切り、ちょうど同時期に高校も中退しています。
guca owl
高校を中退後は工場で働いていましたが、上司へのフラストレーションがたまっている時期にヒップホップに出会って、仲間たちと「ヒップホップをやろう」と決意をして会社を無断で辞めて本格的にラッパーとしての活動を始めました。
その後、スタジオ「WILD SIDE STUDIO」を仲間とDIYで作り、ソロ名義だけでなくチーム「WILD SIDE」のメンバーとしても精力的に活動しています。
高校を中退
guca owlは高校1年生の頃に、両親の離婚と高校を中退を経験しています。
guca owl
遅刻はあったものの、学校の友達、部活のサッカーも好きで、毎日高校には通っていました。
しかし、先生から嫌われていて、友達がやったことをguca owlのせいにされて怒られるなどの、先生から陰湿ないじめのような行為を受けます。
そして、ある日いきなり先生から「今日から学校に来ないでいい」と言われたことをきっかけに、その日で高校を中退しました。
グラフィティもできる
guca owl、待望のアルバム『ROBIN HOOD STREET』を今週金曜日にリリース|大阪・アメ村に特設看板とグラフィティをボムする様子を収めたトレーラー公開 https://t.co/xGDHK8VrIU
— Qetic (@Qetic) April 3, 2023
guca owlはラップを始める前は、グラフィティをしていました。
guca owl
guca owl自身が人生で最初に影響を受けたアーティストには、イギリスの正体不明のストリートグラフィティアーティストのBanksyの名前を挙げています。
Banksyに影響を受けて以降は、ラップを始めるまでの間はサイファーをしている隣りでグラフィティを描いていました。
元サッカー少年
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guca owlは幼少期にサッカーを始めて、中学校、高校ともにサッカー部に所属するサッカー少年でした。
guca owl
サッカーには熱中して取り組んでいて、部活にも毎日通っていました。
しかし、高校1年生の時に中退して以降は、サッカーはしていません。
高速道路で大事故
guca owlは2020年に、高速道路で大事故に巻き込まれました。
guca owl
友達と軽自動車で高速道路を走行中に、11トントラックに轢かれて車が大破する大きな事故です。
事故の原因は相手のスピード違反でしたが、guca owlを含めた軽自動車に乗っていた4人は軽傷でした。
ヤンキーをやめた理由
guca owlはサッカー部を引退した中学3年生から高校1年生までの約1年間、不良友達と付き合っていた時期がありました。
guca owl
元々不良ではなかったguca owlは、実際に間近で不良の世界を見たことで「自分のいる世界ではない」と悟って、不良友達のグループから抜けます。
不良友達と縁を切って、元々仲の良かったサッカー友達と再会したときに「こここそが自分のいる場所だ」と実感しまた。
guca owlのファッション
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guca owlのファッションはワーカー、アメリカン色の強いストリートファッションです。
「ハイブランドはあまり身に付けない」というこだわりも持っています。
guca owl
ナチュラルなファッションを好んでいて、guca owlの生まれた花園が工場の街だったこともあり、ワーカーらしいファッションスタイルが色濃く出ています。
guca owlのラップスタイル
- オリジナルな自己表現
- メッセージの強いリリック
- 渋い声質とフロウ
guca owlのラップスタイルは、周りにラッパーが居なかったことも影響して「自己を強く出したオリジナルなスタイル」が魅力です。
guca owlがヒップホップに興味を持つ前後は全国的に高校生ラップ選手権が流行っていましたが、特にguca owlは影響を受けていません。
それよりも「ヒップホップのレベルミュージックとしての性質」に惹かれた部分が大きく、カウンターカルチャーであるヒップホップと自分のこれまで感じてきたフラストレーションを重ねて、自らスタイルを作り上げてきたため「誰かのラップに似ている」というのがあまりないオリジナルなスタイルを確立しています。
guca owl
渋く低い声質と落ち着いたフロウでリリックが入ってきやすい部分も、メッセージ性に重きを置くguca owlの楽曲を引き立てています。
また、guca owl自身は「歌が上手い方ではない」と自負していますが、適主張が強すぎないメロディがあるフロウも武器です。
ラップを始めたきっかけはLil Wayne
guca owlは幼少期に母親の影響でTHE BLUE HEARTSやB’zなどのロックを聴いていましたが、ラッパーという存在を初めて認識したのは当時好きだったBruno Marsの楽曲に客演参加していたLil Wayneがきっかけです。
guca owl
Lil Wayneをきっかけにヒップホップを知り、Wikipediaで「ヒップホップ」と検索して、ヒップホップというカルチャーに共感します。
これまで大人たちに対して持っていたマイナスな感情を表現する手段として、ラップを始めました。
DIY精神で活動開始
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guca owlは身内ノリや上下関係が苦手なこともあり、知識も環境もない状態から手探りでラッパーとしての活動を開始しました。
guca owl
実家のguca owlの部屋でミーティングして、近くのスタジオでレコーディング、デモCDやMVも全て自分たちで製作しています。
誰にも教わらず、真似もせずにDIY精神で活動をスタートしたことが、現在のguca owlのラッパーとしてのオリジナリティに繋がっています。
チーム「WILD SIDE」とは
≈ guca owl ≈@guca_official
東大阪市出身。18歳のときに仲間と作ったWILD SIDE MUSICのメンバー。ストリートから多くを学び、社会をユーモラスかつリアルに描く孤高のリリシスト。「6TH CORNER」を2/22にリリース。#gucaowl #メロクル
NEW SINGLE [ 6TH CORNER ]▶https://t.co/IGRVc165Ho pic.twitter.com/D2344e3HxR— KOBE MELLOW CRUISE (@k_m_c_official) February 25, 2023
WILD SIDEはguca owlが中心となって結成されたクルー、レーベル、スタジオです。
メンバーは流動的ですがラッパー4名を含めて約10人で、guca owlの地元である東大阪市の花園とその隣町出身のメンバーで構成されています。
guca owl
メンバーにはラッパーだけでなく、ジュエリーアーティストやファッションデザイナー、グラフィティアーティストまで、音楽以外をしているメンバーも多数在籍しています。
WILD SIDE STUDIO
guca owlは東大阪市にWILD SIDEのメンバーでお金を出しあって物件を借りて、自分たちで改装してスタジオ「WILD SIDE STUDIO」を作りました。
改装は建築関係で仕事をしていたメンバーが多かったことから、防音設備なども含めて全てをDIYで製作しています。
guca owl
デモ製作が出来るほどのレコーディング環境はあり、WILD SIDEのメンバーの溜まり場のようになっています。
guca owlのおすすめの楽曲【厳選3選】
guca owlの捻くれた視点から放たれるメッセージ性の強い楽曲を厳選して3曲紹介します。
guca owl / DIFFICULT
「自分にとってのモチベーション」というテーマで制作された楽曲です。
guca owl
父親や兄についてのフラストレーションが、guca owlならではの捻くれた視点でリリックに落とし込まれています。
guca owl
guca owl / High Wall
guca owlが「キャリアにおいて重要な楽曲」と位置づけする楽曲です。
「高い壁を越えていく」というメッセージ性が強いリリックはもちろんのことながら、guca owlのオリジナルなフロウが堪能できます。
guca owl
guca owl / TUTORIAL feat. WILYWNKA
同じ大阪を拠点に活動するWILYWNKAを客演に招いた楽曲です。
リリックのテーマは「経済」で、リリックはguca owlがこれまで直面してきたお金の問題をテーマにしています。
guca owl
リリック自体はシリアスですが、guca owl、WILYWNKAともにユーモアを混ぜています。
guca owl
guca owlと仲の良いラッパー
- WILD SIDE
- WILYWNKA
- BLAISE
guca owlは元々周りにラップをやっている友達や先輩はおらず、自分の周りに友達とラップを始めました。
そのため、主な交友関係は出身地である花園が中心です。
BLAISE
特にリスペクトしているラッパーには、kiLLaのメンバーとしても活動するBLAISEです。
出会いは共通の友達からの客演オファーでしたが、BLAISEは「人間性や曲の作り方、生い立ちまで似ている」と感じて仲良くなり、コラボEP「Session」のリリースに繋がりました。
Jelonica
Jelonicaはguca owlの実弟で、guca owlと同じくラッパーとして活動しています。
また、guca owlが主催するWILD SIDEのメンバーとしても活動中です。
guca owl
guca owlとは4歳差で、WILD SIDEには「BEST + WORST MOBB (B+WM)」に改名する時期に加入しています。
これまでguca owl自身、Jelonica についてメディアで詳しく語ることはありませんでしたが、2023年5月に発表したJelonica名義の楽曲「Sorry, Lady feat. guca owl」では共演も果たしました。