SILENT KILLA JOINT(サイレント キラ ジョイント)は、関西を代表するアンダーグラウンドラッパーです。
ラッパー以外にもPOLINKEY MOVIEのかずきむぎちゃとしてYouTube活動、逮捕から3年の懲役も経験しています。
全国各地のクラブでのライブ活動や音源製作といったアンダーグラウンドな活動に加え、桜花爛漫2020 MC BATTLEでの優勝を始めとするバトルでも好成績を収めています。
アンダーグラウンドから飛び出して活躍する期待のラッパーです。
目次
SILENT KILLA JOINTのプロフィール
7/12(sun) 大阪予選A ENTRY No.13 SILENT KILLA JOINT( @S_KillaJoint ) pic.twitter.com/rVIBZ03Iza
— KING OF KINGS (@official_kok) July 9, 2015
出生名 | 河内かずき |
アーティスト名 | SILENT KILLA JOINT(サイレント キラ ジョイント) |
年齢 | 1994年7月18日(現在28歳) |
身長 | 非公開 |
血液型 | A型 |
出身地 | 兵庫県淡路島 |
事務所 | 9CASTLE STUDIO、CERF VILLIE |
レーベル | 9CASTLE STUDIO、CERF VILLIE |
公式サイト | – |
SILENT KILLA JOINTは1994年7月18日生まれの現在28歳です。
本名は河内かずきで、兵庫県淡路島出身です。
旧MCネームはONIONで、Squad Words、9CASTLEといったクルーにも所属しています。
ドープで煙たい楽曲は玄人を唸らすクオリティーでありなが、MCバトルでも随一の強さを誇ります。
YouTuberとしての活動、逮捕から懲役など話題性も豊富で、今後更なる飛躍が期待されるラッパーのひとりです。
SILENT KILLA JOINTのファッション
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- HIFUMIYA
- COCOLO BRAND
- CMKgallery
- NIKE
- KOBEY
- FUBU
SILENT KILLA JOINTのファッションは、トップスからパンツまでオーバーサイズシルエットのオールドスクールなB-BOYファッションです。
ヴィンテージアイテムも取り入れていて、90年代ニューヨークのヒップホップファッションに影響を感じさせます。
そこにHIFUMIYA、COCOLO BRANDといった関西発のブランドもレペゼンする意味を込めて頻繁に着用しています。
SILENT KILLA JOINTのタトゥー
お金も時間にも縛られない
New tattoはバチバチピースな
ビリケン製
ビリケンくんは色々教えてくれる
俺のめっちゃ好きな先輩、兄貴 pic.twitter.com/RvZ00rgGRF— DAWN(SILENT KILLA JOINT) (@S_KillaJoint) August 31, 2016
バビロンは俺の交友関係にまで首を突っ込んでくるふざけたロボット。明日以降、俺はお前らが「不良交友」と定めたDJ MADJAGと全開でブチかましていくから4649な。 pic.twitter.com/gU60FGGeq8
— DAWN(SILENT KILLA JOINT) (@S_KillaJoint) December 22, 2019
- 左腕・・太陽と燕
- 左腕・・CONVERSE
- 腕・・ゴミ箱の中から金と目覚まし時計
- 足・・梟
- 足の甲。。SILENT KILLA JOINT
- 紫に燃えるマリファナ
SILENT KILLA JOINTは身体にいくつものタトゥーを彫っています。
左腕に彫っている太陽と燕は刑務所に入る前の保釈中に入れたもので「HOME」と彫られた太陽に「年に1回暖かい時期に帰ってくる」という燕の習性から「日のあたる場所(シャバ)に帰ってくる」という自分、そして友達へのメッセージとなっています。
そのため燕の目には色は入れておらず、刑期を終えてから入れる予定になっていました。
タトゥーはアメ村にある刺青処 墨で彫雄 aka びりけんという彫師に入れてもらっています。
SILENT KILLA JOINTが逮捕された理由
元々、SILENT KILLA JOINTは大麻取締法違反ので逮捕され、執行猶予付きの判決を受けていました。
執行猶予中である2016年7月頃に、DJ MADJAGの彼女の友達が自称ヤクザに脅され愛人契約を結ばされてるという話を聞き、その女の子を助けるためにSILENT KILLA JOINTも立ち上がります。
DJ MADJAG、DJ MADJAGの先輩、「DJ MADJAGの家から近い」という理由でSILENT KILLA JOINTが呼ばれ、自称ヤクザがいるラブホテルに乗り込み、自称ヤクザを拉致します。
相手に逃げられ指名手配
手と足と目と口をガムテープで塞ぎ、先輩の事務所に連れ込み力で自白させ、被害者に2000万円を払わせる約束を取り付けました。
「金主にお金を取りに行く」ということで自称ヤクザから目を離した瞬間に逃げられ、事件が明らかになります。
SILENT KILLA JOINTは傷害、監禁致傷、生命身体加害目的略取で指名手配され逮捕されてしまいます。
SILENT KILLA JOINTの逮捕についての裏話
SILENT KILLA JOINTは事件の時に次の日が仕事だったため、途中で現場から帰っています。
自称ヤクザに逃げられたことを知らず、知ったのはその3日後でした。
2016年9月末頃にいきなりDJ MADJAGたちが逮捕されたという連絡が入りました。
SILENT KILLA JOINTは事件で帽子を深く被り、バンダナで口を隠していたので中々逮捕に至りませんでした。
しかし指名手配となり、逮捕が目前に迫ったことで阿修羅MICに弁護士を紹介してもらいます。
弁護士と一緒に出頭するまでの間に阿修羅MICに豪遊させてもらいました。
刑務所生活について
控訴するまでの2週間はお菓子を食べて過ごしましたが、控訴せず刑が確定しました。
大阪刑務所に移送されるまでの間は、行進させられたり怒鳴られる「しごきの工場」と言われる工場に送られました。
通常は8週間ほどで移送されるものの、8か月もの間をしごきの工場で過ごしました。
大阪拘置所での生活
その後、何故か大阪拘置所へ送られ、初犯であるにも関わらず受刑者房で累犯房に入れられます。
累犯房は何度も刑務所生活をしている受刑者ばかりで、不正洗髪や連絡先の交換の方法など、刑務所で賢く生きる知恵を教えてもらいます。
最新刑務所へ移送
島根あさひ社会復帰促進センターへの移送が決定しますが、移送先はかなりハイテクなものでした。
半分が刑務官で半分がALSOKという刑務所で、胸にGPSと顔写真、名前付きの名札があり、面会も一人で指紋認証で行けるという最新の技術が揃った環境でした。
始めは包丁を扱える「エリート工場」に配属されましたが、本を貸したことがバレて懲罰になってから「満期でいいよ」と開き直り「モタ工」と呼ばれる、最も嫌われている工場へ配属となってしまいました。
ロヒ中毒となる
刑務所という環境でありながら、知り合った元ダンサーからロヒ(ロヒプノール)という薬を譲ってもらったことから、ロヒ中毒になってしまいます。
ロヒは不眠症ということで刑務所でも手に入る薬ではありますが、SILENT KILLA JOINTは薬を砕いて鼻から吸っていました。
SILENT KILLA JOINTのラップスタイル
SILENT KILLA JOINTのラップスタイルは、俗に言う「煙たい」「黒い」というスタイルです。
不穏なビートの上で力強いフローでリリックを吐き出しています。
自らのスタイルを誇示するイルで攻撃的なリリックは、アンダーグラウンドな空気を感じさせます。
スキルも非常に高く、リリックのトピックも豊富なところも、SILENT KILLA JOINTの魅力と言えます。
デビューまでの道のり
ラップを始めたきっかけ
SILENT KILLA JOINTは地元のヤンキーの先輩・ハマー君の携帯の待ち歌でキングギドラの「公開処刑」を聴き、そこからZeebraの「Street Dreams」の歌詞にあったBUDDHA BRANDを聴いてラップにハマりました。
しかし地元の淡路島にはヤンキーが多くB-BOYがいなかったこともあり、初めはネットを使ってラップを始めました。
影響を受けたラッパー
ラップをはじめる初期衝動はBUDDHA BRANDでしたが、その後ディグしていくうちに川崎のSCARS、DOGEAR RECORDSやDLIP RECORDSといった黒い日本語ラップに大きな影響を受けました。
SILENT KILLA JOINTのおすすめの曲【厳選3選】
SILENT KILLA JOINTのおすすめ曲を厳選して3曲紹介します。
SILENT KILLA JOINT / Think Feel Pt.2
SILENT KILLA JOINTの自らの内面もさらけ出すリリックが心に染みるクラシックです。
自分の弱さを見せつつも、ラッパーとしてだけでなく人として強く歩み出すようなリリックは、ヘッズに大きな勇気を与えました。
SILENT KILLA JOINT / SILENT KILLA JOINT
自らの名前を冠にしたSILENT KILLA JOINTの名刺代わりの1曲です。
不穏なビートに絡みつくようなSILENT KILLA JOINTのドープなフローとリリックは、B-BOYであれば誰でも首を振ってしまいます。
音ノ葉REMIX feat. Kakky,Rude-α,MCRey,Willy Wonka
高校生ラップ選手権の人気ラッパーのKakky、Rude-α、MC Rey、ウィリーウォンカをゲストに迎えた、自らの楽曲「音ノ葉」のリミックスです。
音ノ葉REMIXでSILENT KILLA JOINTはフックを担当していて、中毒性のあるメロディーで、ゲストの4人もオリジナリティーが爆発しています。
「音を楽しむ」ということを表現した、またSILENT KILLA JOINTの新たな顔が垣間見れる1曲です。

音ノ葉REMIXの裏話
音ノ葉は元々シリウスというラッパーと作った楽曲ですが、Rude-αが「リミックスをしたい」と言い始め、Kakky、MC Rey、Willy Wonkaが賛同したことをきっかけに製作されました。
SILENT KILLA JOINTはトラックにフックが入ったトラックを渡しただけで、そのまま原曲のものが使用されています。
SILENT KILLA JOINTがUMB2022で優勝
2022年12月23日に、UMB2022 GRAND CHAMPIONSHIPが開催されました。
全国の予選を勝ち抜いた40名のラッパーがフリースタイルバトルで熱い戦いを魅せました。
SILENT KILLA JOINTはUMB本戦初出場でしたが、破竹の勢いで決勝まで登り詰めます。
決勝戦では準決勝でPONEYを破ったBALAと対決し、延長という激戦の末、初優勝を飾りました。
呂布カルマも、自身の配信で彼のUMB優勝に触れ、優勝を讃えました。
SILENT KILLA JOINTとS-kaineの関係
第16回高校生ラップ選手権でベスト4、AbemaTV「ハイスクールダンジョン」のモンスターとしても活躍するS-kaineがラップをはじめたきっかけはSILENT KILLA JOINTです。
S-kaineは第16回高校生ラップ選手権の紹介VTRをはじめ、さまざまなメディアでもSILENT KILLA JOINTの名前を挙げていて、リスペクトの気持ちを示しています。
お互いに認め合う関係に
S-kaineはSILENT KILLA JOINTの懲役前のラストライブも見に行きましたが、SILENT KILLA JOINTは刑務所に行くまでS-kaineの存在を知りませんでした。
しかしKAKKYからの手紙で刑務所内でS-kaineの存在を知り、出所後にS-kaineのラップを聴き「本当に高校生か」と衝撃を受け、気付いたらお互い認め合う仲の良い関係になっていました。

S-kaineのラップを始めるきっかけになった曲「BlAqDeViL」
S-kaineが中学2年生の頃にYouTubeでPOLINKEY MOVIEの動画を見ている時に、おすすめで流れてきたSILENT KILLA JOINTの「BlAqDeViL」を聴いて大きな衝撃を受けました。
「BlAqDeViL」を聴いたS-kaineは「こういう音楽がしたい」という衝動に駆られ、マイクを握りラップを始めるきっかけになりました。
桜花爛漫 準決勝 S-kaine戦を徹底解説
お互いに認め合う関係、そしてS-kaineにとってはラッパーとなったきっかけになったSILENT KILLA JOINTとの初対戦となった名勝負です。
また影響を受けて返す番
Silent Killa あんたに感謝 そして越えて静かに殺しに来た
相手を認めた上で自らを曝け出すSILENT KILLA JOINTに対し、S-kaineは下剋上を堂々と宣言します。
SILENT KILLA JOINT
Silent Killa 誰かを殺すんじゃなくて 俺が吸いすぎて電車で死んでしまった時の話だ
殺すんじゃねぇ 自分で死んで輪廻転生
SILENT KILLA JOINT
この前のドライブを忘れてない 淡路に来たカスヒデ君のビートで一緒に曲を作って一緒にMVを撮った
もうちょっとでアップロード 編集撮影全て俺たちでやった
MVに出した二つのリング そして縁で繋がったリンク
攻撃的なスタイルが売りの2人が、珍しくお互いの愛、リスペクトを前面に押し出した熱いバトルになりました。
「もっと見たい」という観客の思いが通じたのか、延長、再延長までもつれ込む展開となり、最終的にSILENT KILLA JOINTが僅差でS-kaineを破りました。
SILENT KILLA JOINTはYouTuber!POLINKEY MOVIEのかずきむぎちゃとは?
SILENT KILLA JOINTはPOLINKEY MOVIEというチャンネルでかずきむぎちゃという名前でYouTuberとしても活動しています。
活動も2012年からと古参YouTuberです。 POLINKEY MOVIEにはとしたまご、たくぽーくというメンバーもいて、たむちんやシバター、マホトといったYouTuberともコラボしています。
しかし揉め事や炎上も多く、過激な内容の動画が代名詞となっています。