Kojoe(コージョー)は、HIP HOPの本場ニューヨークで磨き上げた、唯一無二のセンスを持つ実力派のベテランラッパーです。
ニューヨークで培った英語と日本語を織り交ぜるスキルフルなラップで、日本で活躍している多くのラッパーから高い評価を受けています。
また、近年プレーヤーとしてだけではなく音楽プロデューサーとしての面でも力を発揮しているので、アーティストのプロデュース力においても注目されている日本人ラッパーです。
目次
Kojoeのプロフィール
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出生名 | 坂田 浩一郎 |
アーティスト名 | Kojoe(コージョー) |
年齢 | 1979年6月30日(現在43歳) |
身長 | 不明 |
血液型 | 不明 |
出身地 | 新潟県十日町市 |
事務所 | J.STUDIO |
レーベル | J.STUDIO |
公式サイト | https://twitter.com/iamkojoe |
小学時代に転校を繰り返し、最終的に群馬県高崎市の小学校に落ち着く。
2007年には、当時名門といわれたレーベル「RAWKUS」にアジア人初で契約する。
帰国後、日本の様々なアーティストとのフーチャリングやアルバムリリースなどで徐々に日本のラッパーとしての地位を固めていく。
Kojoeは新潟生まれですが、転勤の関係であちこち転校することが多く、日本ではこれといった地元がないまま育っていきます。
また、学生時代はスキーに打ち込んでいて、アメリカから推薦が来るほどの実力の持ち主です。
スキーの推薦を受け入れ、アメリカに渡米しますが、アメリカで出会った姉の彼氏の影響でHIP HOPに目覚めることになります。
Kojoe
そんな気持ちで、日々レコーディングに明け暮れていたKojoeは、当時有名とされていた「RAWKUS」にアジア人初のオファーがくるほどまでラップスキルをあげていきます。
しかし、日本人のKojoeはアジア人としての葛藤など様々な思いある中で、日本での活動の誘いで日本に戻ります。
日本では、ニューヨークで培ったスキルを逆輸入といった形で日本語ラップに昇華したスタイルに定評があり、現在では多くのラッパーに絶大な影響を与えています。
Kojoeの読み方
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Kojoeの読み方は、「コージョー」です。
アメリカにいたときに、本名の「浩一郎」という名前を周りの仲間が「コージョー」と呼ばれていました。
その「コージョー」を英語表記にしたものがMCネームの「Kojoe」になり、以降名前を変えず現在に至ります。
Kojoeに嫁はいる?
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Kojoeは、2018年にPiffanyというイラストレーター兼ダンサーの女性と結婚式を挙げています。
しかし、結婚式以降、SNS等でお互いのことについてほとんど語っていないため現在も結婚しているか不明です。
また、PiffanyのTwitterでは現在彼氏を匂わすツイートをしているので、もうすでに離婚している可能性もあります。
https://twitter.com/N4S_hikarih/status/1391099763823505409
Kojoeは一匹狼
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Kojoeは、子供の頃から転校が多い影響で、これといった地元がありません。
Kojoe
Kojoeは近くに仲間はたくさんいますが、グループで密に行動することがあまり好きではなく、基本的に一人で行動することを好みます。
しかし一人が好きとは言いつつも、HIP HOPは地元ありきの音楽というのもあり、一時期は地元があることに対して羨ましさを感じていたこともありました。
そういう時期を経て、自分と向き合った現在では、孤独を武器にしてドープな音楽を制作しています。
Kojoeのファッション
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- TOMMY HILFIGER
- iLL Scott
- Ralph Lauren
- Timberland
全体的にダボっとした90年代のニューヨークHIP HOPスタイルを主軸としたファッションを好んで着ることが多いようです。
ファッションブランドで有名なTOMMY HILFIGERやRalph Laurenも90年代ものの古着を着ていることが多いので、クラシックスタイルと言えます。
また、Kojoeの特徴的ともいえる帽子もドゥーラグ、キャップ、ニット帽などバリエーション豊かなアイテムも着用しています。
iLL Scottは、Kojoeが立ち上げているファッションブランドです。
iLL Scottのブランドロゴは、過去にアメリカの黒人の人権運動で作られた旗の色である黒、赤、緑をベースとして日本の国旗に落とし込んだものになります。
ブラックカルチャーを借りている身として、Kojoeなりのリスペクトを詰め込んだブランドです。
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Kojoeの自作スタジオから垣間見える強いこだわり
Kojoeは、大工仕事で稼いだ収入で「J.Studio」というレコーディングスタジオを自作で作りました。
J.Studioには、Kojoeの様々なこだわりが詰め込まれています。
- あえて音質がよくないグランジ感のあるピアノを購入
- 買ってきたスピーカーを自分でばらして、綺麗にカラーリング
- 音楽制作で作業しやすいように、自らテーブルをDIY
- 吸音材を使って、スーパーマリオをデザイン
Kojoeのこだわりの強さを感じさせる遊び心やラッパー向けに緻密に作られたレコーディング環境などがあるJ.Studioでは、様々なラッパーがレコーディングしにきています。
Kojoeの仲良いラッパーからみる印象
Kojoeには、BUPPONという親交の深いラッパーいます。
BUPPONは、アルバムに収録されている全曲をKojoeにプロデュースしてもらうほど密に音楽制作を一緒にしているので、普段のKojoeをよく見ているラッパーと言えます。
そんなBUPPONが、YouTubeチャンネルのニート東京では、Kojoeのことをこのように発言しています。
BUPPON
Kojoeは、アーティストとしての側面が強く、HIP HOPに対する愛が強い人物ということがわかります。
Kojoeのラップスタイル
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- 約10年間で培ってきた英語と日本語をミックスしたバイリンガルスタイル
- ラップだけでない随所に取り入れられたR&B要素の強い歌唱
Kojoeは、ニューヨークの濃厚なブラックミュージックに触れてきた人物なので、ブラックミュージックならではのフローとグルーヴが特徴です。
また、日本語もバランスよく取り入れているので、日本語と英語が混ざっても自然に耳に入っていくスキルフルさも持っています。
そして、Kojoeは幼少期からずっと歌うことがとても好きだったこととブラックカルチャーに触れてきた経験からソウルフルに歌う面も兼ね備えているので、日本ではとても珍しいオリジナリティ溢れるラッパーと言えます。
Kojoeの本場さながらのバイリンガルラップ
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Kojoeは、1999年から2009年までアメリカに住んでいました。
最初はバーモンド州にいましたが、途中で音楽がやりたいという理由からHIP HOPの本場ニューヨーク州に移り、ブラックコミュニティの中で日々HIP HOPに明け暮れていました。
Kojoeが英語でラップできるようになったのは、当初結婚していたApani B Flyというアメリカ人女性が大きな要因の一つになります。
Apani B Flyは、HIP HOP界でとても有名なMF DOOMやTalib Kweliなどと一緒に曲作ったことがあるほどの有名なラッパーです。
そんな奥さんと英語で口喧嘩するのですが、最初はもちろん勝てることができませんでした。
Kojoe
そんな気持ちで、口喧嘩をしていたら徐々に勝っていき、それに伴って英語でのラップが上手くなっていきます。
Kojoeのラップから感じられるネイティブさは、こういった奥さんとの関わりで形成されています。
Kojoeがラップを始めたきっかけ
Kojoeの思春期時代は、スキーに打ち込んでいる少年で、17歳の時にスキーの学校推薦でアメリカの学校に渡米することになります。
渡米後、アメリカの学校が始まるまで半年間の期間があるということで、当時家出していた姉が住んでいるニューヨークに行きました。
姉の家に入ると、姉の彼氏である黒人男性と対面します。
その姉の彼氏がきっかけで、ブラックミュージック独特のリズム感やHIP HOPならではのファッションなどのブラックカルチャーの強烈な洗礼を受けます。
それ以降Kojoeは、
Kojoe
と思うようになり、実際に曲を作ったり、小さいなイベントに出るようになります。
KojoeのRedbullサイファーでのパフォーマンス
RedbullのMCマイクリレー企画である「RASEN」では、Kojoeが参加しています。
Kojoeが普段作る楽曲は、90年代をサンプルとして使ったブーンバップ特有のビートに乗せてラップすることが多いが、今回のRASENでは現在HIP HOPの主流であるトラップビートに乗せて歌っています。
そんなトラップのイメージがないKojoeですが、アグレッシブなリリックとスキルフルなバイリンガルラップでトラップビートに見事乗りこなしています。
トラップビートにも関わらず、Kojoe自身の良さをしっかり保てているところは、音楽に真摯に向き合ってきたからこそできる表現といえます。
Kojoeのアルバム
Kojoeの今まで出したアルバムで最も大きな反響のあったアルバムが「here」です。
「here」は、2017年11月15日にリリースされたアルバムです。
子供の頃から転勤を繰り返し、十数年間アメリカに滞在するも根強いブラックカルチャーとの距離を感じざる終えなかったKojoeは、自分の居場所についての多くの葛藤がありました。
そんな葛藤の中で、Kojoeはある答えを出します。
Kojoe
その答えがきっかけで、タイトルが「here」になりました。
そんなアルバム「here」では、daichi yamamoto、Awich、ISSUGIなど若手からベテランまで豪華な実力派ラッパーを客演に迎え、18曲も収録されているボリューム満点なアルバムです。
しかし、Kojoeはパクられたことに対し光栄に感じているようで、特にネガティブに捉えていないようです
あらまぁドラムパターンまで丸パクリしてくれてぶっちゃけ光栄だわ🙆♂️https://t.co/8HUBHLyWTk
— Kojoe (@iamkojoe) March 22, 2020
Kojoeのおすすめの楽曲厳選3選
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Kojoeは、17歳でラップをし始めてから2021年現在まで約25年近く曲を作り続けているので、その分数多くの楽曲を制作してきました。
長年の制作の中で、自身のラップスキルや音楽的センスをストイックに磨き、人生で様々な葛藤してきた人物です。
そんな長年の洗練されたラップキャリアを経て形成されたKojoeのおすすめの楽曲を3つ紹介します。
Kojoe / Boss RuN DeM
2017年11月15日にリリースされたアルバム「here」に収録されている「BoSS RuN DeM」です。
この曲は、ダンスホール界に名を轟かせている女性レゲエシンガーのAkaneとHIP HOP界の女帝と称されるAwichを客演に迎えて作られた楽曲です。
Kojoeの女性二人を引き立てる立ち回りは、Kojoeのプロデュース力が成せる技といえます。
そして、客演に迎えた女性二人のアグレッシブに歌う姿は、男顔負けの圧倒される表現力です。
BoSS RuN DeMは、それぞれの組織で先頭を切って引っ張っている人間に向けて鼓舞するようなコンセプトになっているので、自分を鼓舞したい人にはぴったりの曲です。
Kojoe / Cross Color
2017年11月15日にリリースされたアルバム「here」に収録されている「Cross Color」です。
この曲では、ベテランの同業者から定評のある若手ラッパーdaichi yamamotoとフューチャリングしています。
普段は、王道のHIP HOPで表現するKojoeだが、この楽曲では、シンガーと思わせるような歌唱力でソウルフルに歌い上げています。
ビートもとてもR&Bテイストになっているので、とてもメロウな曲に仕上がっています。
客演のdaichi ymamotoのセンスを感じられるラップも合間って、とても気持ちよさを感じられる楽曲なので、リラックスしたい時に聞くべき一曲です。
Kojoe / 23
2020年7月22日にリリースされたシングル曲「23」です。のちに2020年8月31日にリリースされるEP「23」に収録されます。
リリースされたEPが原点回帰をコンセプトとしているので、この楽曲もKojoeらしさを感じるクラシック感のあるビートと日本人離れしたラップスタイルが全面に出ています。
これほど王道のHIP HOPを体現してる曲はあまりないので、HIP HOPをとことん味わいたい人は、持っていこいの楽曲です。
Kojoeの仲良いラッパー
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- 5lack
- BUPPON
- RITTO
- ¥ELLOW BUCKS
- OLIVE OIL
Kojoe自身は、音楽的にセンスを感じるアーティストと付き合うことが多いので、その分、HIP HOP業界で高い評価を受けている仲間がとても多いです。
特に¥ELLOW BUCKSやBUPPONというラッパーとの付き合いは長いです。
¥ELLOW BUCKS
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第3回ラップスタア誕生優勝をきっかけに一躍有名になった¥ELLOW BUCKSとは、高校生の時からの長い付き合いです。
Kojoeは、高校生の¥ELLOW BUCKSにラップを教え、彼に多くの影響を与えています。
¥ELLOW BUCKSは、ラップスタア誕生後の3、4日後にKojoeに
とすぐ連絡し、Kojoeは
Kojoe
というやりとりを経て、Kojoe自身もプロデュースする他、Kojoeきっかけで出会ったアーティストによって¥ELLOW BUCKSは徐々に有名になっていきます。
2021年現在の¥ELLOW BUCKSの大活躍ぶりは、¥ELLOW BUCKSのポテンシャルはもちろんのこと、Kojoeのサポートのおかげともいえます。
BUPPON
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Kojoeとは、2021年現在から5、6年ほど前からの付き合いで、多くの楽曲制作を共にしています。
BUPPONは、Kojoeと師弟関係のようであり、お互いをリスペクトし合っている間柄です。
BUPPONに対してKojoeは
Kojoe
一方、BUPPONは
BUPPON
とそれぞれ語っており、相思相愛ともいえるリスペクトを感じます。