Def TechはMicro、Shenからなるユニットです。
それぞれのルーツである日本、ハワイとレゲエをベースとした「ジャワイアンレゲエ」というジャンルを掲げ、2005年1月22日にリリースしたファーストアルバム「Def Tech」が累計セールス200万枚の大ヒットを記録します。
その後、2007年に一度解散するものの2010年に再結成を発表して、2020年にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で披露した楽曲「My Way」がリバイバルヒットしました。
「My Way」の大ヒットから15年以上が経過した現在も、マイペースながらリスナーの心をがっちり掴んで離さないDef Techを紹介します。
目次
Def Techのメンバープロフィール
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- Micro・・・ボーカル
- Shen・・・ボーカル
RIZEのJESSEの紹介でMicroとShenが出会い、出会ってすぐに居酒屋で即興で楽曲を作ったことがきっかけでDef Techを結成
1月22日にリリースしたファーストアルバム「Def Tech」が初動こそ1000枚に届かなかったが、タイアップや口コミで累計セールス200万枚の大ヒットを記録する
インディーズレーベル所属のアーティストとして史上初の第56回NHK紅白歌合戦に出場
週刊誌やメディアで解散説が報じられるが、Shenの結婚式でMicroが解散説を否定
9月にDef Techの解散を発表し、Shenはハワイに帰国
6月3日に再結成を発表して、10月27日にアルバム「Mind Shift」をリリース
11月20日にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で代表曲「My Way」を披露
Def TechはMicro、Shenの2人のボーカルからなるユニットです。
Microは日本生まれ、Shenは中国広東省生まれ、ハワイ育ちとルーツは違います。
しかし、Microは3歳の頃からハワイに通い、一方のShenも父親の仕事の関係で10歳の頃から毎年日本を訪れていました。
そんな2人が2001年にRIZEのJESSEを通じて戸越銀座で出会い、レゲエなど音楽性も似ていたことですぐに意気投合してDef Techを結成します。
Micro
2005年1月22日にわずか製作費3000円で完成したファーストアルバム「Def Tech」をリリースすると口コミで火が付き、200万枚を超える大ヒット、その後、インディーズレーベル所属のアーティストとして史上初となるNHK紅白歌合戦に出場しました。
しかし、順風満帆に思われたDef Techですが、デビューからわずか3年にも満たない短い期間で解散を発表します。
その後、2010年に再結成を発表して、2020年にはYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で代表曲「My Way」を発表したことがきっかけでリバイバルヒットとなりました。
日本、ハワイというそれぞれのルーツを大切にしながらレゲエのリディムを取り入れた音楽性で、結成20年以上が経過した現在でもオリジナリティーのある楽曲でリスナーを増やし続けています。
Microのプロフィール
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出生名 | 西宮佑騎(にしみや ゆうき) |
アーティスト名 | Micro(マイクロ) |
年齢 | 1980年8月28日(現在42歳) |
身長 | 168cm |
血液型 | B型 |
出身地 | 東京都大田区蒲田 |
事務所 | Euntalk |
レーベル | Universal Music |
公式サイト | https://twitter.com/micro_def_tech |
MicroはDef Techのボーカルで、2007年からは自主レーベル「プライマリー・カラー・レコード」を設立してソロ名義でも活動しています。
最終学歴は法政大学国際文化学部卒業で、学校法人昌平黌で東洋思想研究所客員教授、SDGsの活動に賛同するなど、音楽活動だけでなく社会活動にも積極的です。
Micro
実家がサーフショップを経営していることもあり、3歳の頃からハワイに通い、Micro自身も5歳の頃からサーフィンを始めました。
中学校の頃にレジェンドサーファー「ケリー・スレーター」のシグネチャービデオで流れていたKa’au Crater Boysの楽曲「Surf」を聞いたことがきっかけで、ハワイアンレゲエに興味を持ちます。
その後、Shenとの出会いで本格的に音楽を始めました。
日本の音楽業界だけでなく、サーフィン業界にも広い交友関係、影響力を持っています。
サーフィンが生活の一部
〜THE IMPRESSIVE WORDS〜
「僕、母親が千葉で、父が東京なので、東京と千葉のハーフなんです。なので自分の第二の故郷は千葉っていう感じですね。何かほっとします」
(サーフィンが生活の一部になっているDef Techの #Micro さん)#小尾渚沙 #bayfm pic.twitter.com/rtmohe5axW
— bayfm THE FLINTSTONE (@bayfmflintstone) July 27, 2021
Micro
サーフィン好きの両親の影響で、Microも5歳の頃からサーフィンを始めました。
父親は日本で初めてサーフィンをしたクルーのメンバーで、Microの実家は東京都大田区西蒲田でサーフショップ「ロイヤルウエスト」を経営するサーフィン一家です。
また、幼少期からサーフィンをしにハワイに頻繁に行き、ハワイの文化に触れていました。
お気に入りのスポットは国内は伊豆、千葉、湘南、鎌倉で、海外はバリ、カリフォルニア、ハワイです。
現在ではサーフィンに関した楽曲を発表するだけでなく、サーフィンを通して海の環境問題についても真剣に考えて活動しています。
Microは結婚している?
Microは結婚、子供について、正式に公表していません。
また、SNSやメディアでも結婚について語ることがほとんどない状態です。
Micro
しかし、両親についてはYouTubeなどのメディアで語ることも多くあります。
両親とは趣味も同じサーフィンということで友達のように仲が良く、幼少期は夫婦喧嘩が多くありましたが、現在ではMicroにとって理想の夫婦像と語るほど仲良しです。
Microのファッション
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Microはサーフィン、ストリートカルチャーをバックボーンに持ったブランドを愛用しています。
Micro
ファッションに興味を持ったのが早く、幼稚園の年中の頃には「RALPH LAURENが着たい」と言うほどでした。
特に愛用しているブランドは、2018年にスタートした「現代社会へのANTI」をテーマに掲げたブランド「offline」です。
「プライスやブランドではなく、似合うかどうか」というファッションへのこだわりを持っています。
Microの髪型
Microはデビュー当時から解散までの間はロングヘアーでしたが、現在ではソフトモヒカン、もしくはフェードカットにしています。
Micro
ファッションにも強いこだわりを持っているMicroですが、ファッション同様に「自分に似合うか」ということを重要視しています。
行きつけの美容室はMR.BROTHERS CUT CLUBです。
Shenのプロフィール
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出生名 | Shenan Brown(シェネン・ブラウン) |
アーティスト名 | Shen(シェン) |
年齢 | 1981年5月9日(現在42歳) |
身長 | 184cm |
血液型 | AB型 |
出身地 | 中国広東省 |
事務所 | Euntalk |
レーベル | Universal Music |
公式サイト | https://twitter.com/shen037 |
Shenは中国の広東省生まれ、ハワイのオアフ島育ちです。
Def Tech以外にRIZEのJESSEらとヒップホップクルー「E.D.O.」でMC、2007年からはソロ活動もしています。
本名の「Shenan(シェネン)」は祖父へのリスペクトから、祖父の生まれ故郷であるアメリカ合衆国バージニア州西部の地域「シェナンドー・バレー」が由来です。
父親の仕事の関係で10歳の頃から毎年日本に通い、日本のインターナショナルスクールを卒業しています。
Shen
5歳の頃にLIONEL RICHIEのライブを父親と姉と見に行ったことがきっかけで音楽に興味を持ち、音楽活動をするために20歳の頃にハワイから日本にきて、Microとの出会いを経てDef Techを結成しました。
英語だけでなくパトワ語、日本語も使ったフロウと、ウクレレを自在に操るサウンドが魅力です。
ウクレレとの出会い
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Shenはハワイのウクレレブランド「KoAloha」の「KTM-00」のテナーサイズを愛用しています。
Micro
5歳の頃に祖父からプレゼントされたことが、初めてShenがウクレレを触ったきっかけです。
それからウクレレ教室に通うなどはしていましたが、あくまで遊びで触っていた程度でした。
その後、Def Techを結成した頃から本格的にウクレレに魅了されていきます。
現在ではウクレレは、Shenの音楽活動に欠かせない相棒です。
Shenは結婚している?
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Shenは2006年10月に結婚し、2006年10月2日にShenの育ったハワイ・オアフ島で挙式を挙げました。
相手の女性は家事手伝い、4歳年上の日本人女性です。
Shen
Shenがまだ日本に来たばかりの21歳の時、共通の友達のライブ会場で出会いました。
相手の女性はアメリカで生活をしていた経験があったため英語が堪能で、すぐに意気投合して交際に発展します。
その後、約3年の交際期間を経てめでたくゴールインしました。
Shenのファッション
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- Funtime Productions
- Hurley
- A Bathing Ape
- NEW ERA
- CASETiFY
- JESSE’S SHOP AND FACTORY
- SEVEN PLUS
Shenのファッションは、カジュアルなストリートファッションです。
サーフィンや音楽をバックボーンに持つブランドを愛用していて、サイズ感もルーズに着こなしています。
ネックレスなどのアクセサリーやキャップなどの小物も取り入れていますが、ラフさの中に大人っぽさのあるコーディネートが特徴です。
Shenののタトゥー
ウクレレなんてdef techかよって思ってたらまさかの本人でびっくりです。
声かけたわけじゃないんですが、首の後ろに「Def Tech」って文字のタトゥーも入っていたので間違いないかと。
※相方のmicroが、shenがDef Techってタトゥーを首に入れたって動画で話してました— はいどろ。 (@tyde666) June 7, 2021
- 右肩・・・「愛」
- 首・・・「Def Tech」
- 右足・・・逆「天」
Shenは全身にワンポイントでタトゥーを入れています。
Shen
Def Techの再結成後に首に彫った「Def Tech」のタトゥーは、ShenのDef Techへの強い愛と覚悟が感じられます。
また、右足にある「逆さの天の文字」は、RIZEのJESSEのアイコンであり、JESSEが運営する「TENSAIBAKA RECORDS」のロゴです。
JESSEとShen、Microの3人で同じ「逆天」のタトゥーを彫っていることから、3人の強い絆が感じられます。
Def Techのラップスタイル
- ハワイアンミュージック、レゲエ、J-POPを混ぜたジャワイアンレゲエ
- サーフィンをバックグラウンドに持った爽やかでポジティブなリリック
- ウクレレを取り入れたハワイアンミュージックの影響が色濃いトラック
Def Techのサウンドは「ハワイアンミュージック+ジャマイカのレゲエ+ジャパニーズミュージック」を混ぜた、Def Tech自ら提唱したジャンル「ジャワイアンレゲエ」です。
「ジャワイアンレゲエ」は日本生まれのMicro、ハワイ生まれのShenのそれぞれのルーツにレゲエをプラスしたサウンドに軽快でポジティブ、口ずさめるメロディーが乗ることでDef Techらしいアイデンティティを演出しています。
リリックもそれぞれの母国語とジャマイカのパトワ語を使い分けています。
ハワイやカリフォルニアのような陽気で湿度の低い空気感と日本人が馴染みやすいメロディーが絶妙にマッチしています。
2人の出会いは戸越銀座
MicroとShenは、2001年にRIZEのJESSEの紹介で戸越銀座で初めて会いました。
出会ってその日のうちに寿司屋「おふくさん」に行き、JESSE、AIらと行った居酒屋「いっぷく」で、楽曲「Pacific Island Music」を即興で作ります。
その2日後、JESSEの父親であるCharの実家のスタジオで遊びながら楽曲「My Way」を作り、Def Techを結成しました。
Micro
結成当時はお金がなく、1日の生活費が1000円だったことから周りからは「1000円ブラザーズ」と呼ばれていました。
また、行きつけの居酒屋「いっぶく」で潰れるまで飲んで、そのまま店に布団を敷いて寝るなど、デビューまでは極貧生活を経験しています。
人気絶頂での解散~不仲説について
録画消化してるけど、Def Techが解散後着信拒否するくらいの不仲だったけど子供が産まれた事がキッカケで絆深まってやっぱり、って運命すぎる死ぬまでの親友なんだろうなあ〜My Wayもはや2人の曲なのでは
— の (@meeemm86) August 25, 2022
初音源であるミニアルバム「Def Tech」は、楽曲「My Way」がドラマやCMのタイアップ、ラジオでプレイされたことがきっかけで、最終的に累計200万枚という大ヒットを記録しました。
その後、ミニアルバム「Def Tech」の大ヒットからわずか約1年半が経過した2006年頃から不仲説、解散説が取り上げられるようになります。
解散報道に関して、Shenの結婚式でMicroが「解散はしない」と明言していましたが、結局、2007年9月にDef Techの解散を発表しました。
Micro
メディアでは不仲、宗教など様々な憶測が飛び交っていましたが、後に本人達が解散の理由を「不仲が原因」と明かしました。
突然の大ヒットで大金を稼いだことでお互いにエゴが出て、Microの「次もヒット曲を出さないといけない」というプレッシャーとShenの「マイペースに音楽をやりたい」という気持ちがぶつかったことが不仲の理由です。
再結成の理由
ミュージックブラッド見てたらDefTechがゲストやって解散した理由が不仲やってんけど、その後シェンに子どもが生まれてマイクロに連絡したら駆けつけて、奥さんにコンビ復活しなくてもいいから2人で子守唄だけ作ってて言われてそれで絆が深まってコンビ再結成したって素敵やん笑
— 素直な人 (@5el7Gojyux00ESN) July 24, 2022
Def Techの解散後、Microは日本、Shenはハワイでそれぞれソロ活動に力を入れます。
そして、ShenがMicroを着信拒否していたため、完全に音信不通の状態でした。
しかし、解散から約3年が経過した2010年に突然ShenからMicroに「子供が生まれたから是非抱きに来てほしい」と電話があり、Microが快諾します。
Shenの奥さん
MicroがShenの子供を抱っこしながら約4年振りに目を合わせた2人は、Shenの奥さんの一言もあってDef Techの再結成を決めました。
Shen
再結成後の2人は更に絆が強くなり、今ではお互いを尊重して何でも言い合える関係です。
Def Tech / Rays of Light
「Rays of Light」は、Def Tech解散後に初めてレコーディングされた、再結成のきっかけとなった特別な楽曲です。
不仲、解散を乗り越えた2人が、タイトル通り「木漏れ日」のような優しい雰囲気が滲み出た歌声、リリックで、Def Techの再結成を待ちわびたファンに感動を与えました。
Def tech
Def Techのおすすめの楽曲【厳選3選】
Def Techの自然と心と身体が躍る、ジャワイアンレゲエを感じられるおすすめの楽曲を3曲厳選して紹介します。
Def Tech / My Way
MicroとShenが出会って3日目にできた、Def Techとして3曲目の楽曲であり、最大のヒット曲です。
また、2005年に開催された第56回NHK紅白歌合戦でも披露されました。
Micro
ポジティブかつ前に進もうとする心強いリリックと2人のハーモニーは、発売から時を経ても輝きは色褪せません。
Def Tech
Def Tech / Catch The Wave
サーフィンを題材にした映画「Catch The Wave」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
夏らしい爽やかさとキャッチーなメロディーがマッチして、Def Techの魅力が溢れんばかりに詰まっています。
Micro
Def Techにとって「My Way」に次ぐセカンドヒットとなった特別な一曲です。
Def Tech
Def Tech / Like I Do
結成20周年、デビュー15周年というアニバーサリーイヤーにリリースされた楽曲です。
切なさと甘さが混じったリリックとサウンドが魅力で、Def Techにとって初のラブソングであり、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」でも披露されました。
Def Tech
Def Techと仲の良いラッパー
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- JESSE(RIZE)
- AI
- E.D.O.
- BENNIE K
- SIMON
Def Techは2人が知り合うきっかけになったRIZEのJESSEと仲がいいラッパーと交流しています。
特にJESSEとAIとは、デビュー前から頻繁に飲みに行く関係です。
デビュー以降はジャンルに囚われず、島谷ひとみやTHE CRADLEなどのJ-POPアーティストとも頻繁にフィーチャリングしています。
JESSE(RIZE)
【RIZE and You】
“20年のPIECEが武道館で埋まる”
メンバーの言葉にのせて、あなたの思い出をツイートしよう!!
JESSEとMicroとShen。そして、Def Tech。https://t.co/lWGGWSCHA9 #RIZE武道館 pic.twitter.com/BM0jgL9jRB— RIZE (@RIZE_official) December 17, 2017
Micro
MicroにShenを紹介したJESSEは、Def Techの2人にとって特別な存在です。
Def Techがまだデビューする前は、JESSEらと戸越銀座で毎晩のように飲んでいました。
また、JESSEの父親で世界的ギタリストのCharも含めて、家族ぐるみで仲の良い関係です。
それぞれの楽曲にフィーチャリングしたり、JESSEがDef Techの楽曲をトラックメイクするなど、プライベートだけでなく音楽でも頻繁に交流しています。
Def Tech / KONOMAMA Def Tech reintroducing RIZE
Def Techのセカンドアルバム「Lokahi Lani」の収録曲「このまま」を、RIZEをゲストに迎えて再録した楽曲です。
原曲はスローテンポなハワイアン調ですが、RIZEのバンドサウンドを取り入れたことでレゲエパンク調に仕上がっています。
Def Tech