VaVa(ヴァヴァ)は、東京都を拠点として活動しているラッパー・ビートメイカーです。
クリエイティブ集団「CreativeDrugStore(クリエイティブドラッグストア)」に所属し、2012年からビートメイカーとして活動を始め、その才能に注目が集まりました。
2017年に突然YouTube上に自身初のラップ曲「low mind spaceship」を公開し、以後ラッパーとしても活動しています。
独特の感性で切り出される彼の才能は、HIP HOP界にとどまらず大きな評価を得ています。
そんなVaVaのプロフィールや、おすすめ楽曲を詳しく紹介します。
目次
VaVaのプロフィール
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出生名 | 馬場貴大(ばば たかひろ) |
アーティスト名 | VaVa(ヴァヴァ) |
年齢 | 1993年1月5日(現在30歳) |
身長 | 非公開 |
血液型 | 非公開 |
出身地 | |
事務所 | |
レーベル | SUMMIT |
公式サイト | https://twitter.com/vava_cds |
1st Album「low mind boi」をリリースする。
VaVa(ヴァヴァ)は、1993年東京都出身です。
中学・高校は男子校でしたが、クラスにも馴染めず、内向的で引きこもりな少年時代を過ごしていました。
VaVa
そんな彼が強くなれた気がしたひとつのことが、HIP HOPを聴くことでした。
Waka Flocka FlameやAce FoodなどのゴリゴリのHIP HOPを聴いて、自分を奮い立たせていたといいます。
高校時代にtofubeatsの存在に出会い、ビートメイクを始めました。
大学時代にCreativeDrugStoreのメンバーでもあるBIMとin-dに出会い、2012 年に公開されたTHE OTOGIBANASHI’S「Pool」のエンドロールに使われたVaVaのビート「Sauvage」が評価されます。
CreativeDrugStoreのメンバーと共に制作活動をし、2015年にはドキュメンタリー映画「THE COCKPIT」にも出演するなど多彩な活動を展開していきます。
2017年、自身初のラップアルバム「low mind boi」を発売します。
その後もBIMや田我流、KID FRESINOなどのラッパーのプロデュースをしたり、シンガーソングライター平井堅の楽曲のリミックスなど様々な方面での活躍を見せています。
2019年には2nd Album「VVORLD」などを発表しツアーを行うなど、現在も精力的に活動しています。
VaVaの出身校
日本大学豊山高校出身のVaVaは
このツイートに懐かしさを覚えて
ほろり。護国寺駅の近くにある
おかわり弁当はタルタルが病的に
うまい。また食べ行きたい。 https://t.co/nvInndGpJ2— VaVa (@vava_cds) October 30, 2019
VaVaの出身校は日本大学豊山高等学校です。
彼が自身のTwitterで公言しています。
日本大学豊山高等学校は、中高一貫型の学校です。
インタビューで「中高が男子校だった」と話していることから、中学校も同じ場所と推測されます。
大学は進学しているようですが、大学名は公表されていませんが、当時から東京都杉並区に在住しているので、都内の大学に進学していたようです。
VaVaは大学時代に本格的にビートメイカーとしての活動を始めていて、初めてのビートアルバム「Blue Popcorn」は、大学在籍中にリリースされたものです。
VaVaはゲーム好き
- ファイナルファンタジー7
- ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド
- クロノトリガー
- ロックマンエグゼ
- マザー2
VaVaはゲーム好きで、スマホゲームをしながら曲作りをしていた時期があると話しています。
VaVa
彼の楽曲の題材も、ゲームのキャラクターをモチーフにしたユニークな楽曲や、バーチャルと現実の対比を題材にしたトピックのラップを発表しています。
また、自身のYouTubeではゲーム実況をしていて、BIMなどと一緒に喋りながらゲームをしていている姿を見ることができます。
VaVaの愛用ファッションブランド
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VaVaのファッションスタイルはパーカーにジャージ、スニーカーなどラフでシンプルなスタイルが多いです。
ファッションのポイントは、自分が似合う服を着るように心がけているということです。
また、自身が所属しているクルーCreativeDrugStoreが展開しているアパレルを好んで多く愛用しています。
そのラフで彼らしいファッションに注目が集まり、FASHION SNAPにて特集もされています。
彼の最大のファッションポイントは、チックで固められた特徴的な髭です。
昔はSapeur(サプール)の文化に憧れていて、髭もこの名残なのだと話しています。
VaVa
VaVaのラップスタイル
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- オートチューンを使用したクリエイティブなラップ
- ゲームやバーチャル、それに対比される現実などのユーモラスなリリック
VaVaのラップスタイルは、オートチューンを使用したラップです。
彼のゲーム的な描写とオートチューンの相乗効果は抜群で、彼の魅力が十二分に引き出されています。
VaVa
すぎやまこういちに久石譲
けど毎日なにしてるかわからない
唯我 ウナちゃんマン のびハザ
彼のリリックには、自身も大好きだと語るゲームのキャラクターや世界観が多くちりばめられています。
そこに対比される現実の窮屈や齟齬が表現されていて、多くのリスナーから共感を得ています。
VaVaのラッパーデビュー曲
VaVaのラッパーとしてのデビュー曲は、2017年4月に突如SUMMITのYouTubeチャンネルで発表された「low mind spaceship」です。
トラックもVaVaが手掛けていて、自身初のセルフプロデュース楽曲です。
この曲は自分でラップを始めてわずか2・3か月でレコーディングした曲でした。
この楽曲は、同じクルーの友人たちにすら制作していることを知らせていなかったので、急にYouTubeで発表されたことに皆驚いたというエピソードがあります。
VaVaのおすすめ楽曲3選
- 現実Feelin’ on my mind
- ロトのように
- Virtual Luv feat.tofubeats
VaVaは2021年現在、2枚のビートアルバム・2枚のアルバムをリリースしています。
ビートメイクにラップもこなし、さらには多くのラッパーやシンガーのプロデュースやリミックスを行なっている才能あふれる彼のおすすめ楽曲3曲を紹介します。
VaVa / 現実Feelin’ on my mind
2018年3月に公開された楽曲です。
2nd Album「VVORLD」に収録されています。
トラックも彼が手掛けていて、チルなサウンドにホーンが気持ち良い一曲です。
VaVa
ディスプレイの中 現実 feelin’ on my mind
気持ちがwideならもう画面に入りたい
落ちてるバット拾って敵に立ち向かいたい
VaVa / ロトのように
2018年11月に公開された楽曲です。
こちらの曲も、2nd Album「VVORLD」に収録されています。
プロデュースはジャマイカのトラックメイカー、KINGBNJMNが手掛けています。
ドラゴンクエストの主人公のロトを指した「ロトのように勇敢でありたい」というフックが印象に残る曲です。
VaVa
実況ばっか見てるけど意味ないな
分かってるけどやめられねえよ
でもこれでいいって俺わかってるよ
VaVa / Virtual Luv feat.tofubeats
2018年12月に公開されました。
VaVaがビートメイクにのめりこむきっかけとなったtofubeatsを客演に迎えた一曲です。
プロデュースはVaVa自身が手掛けています。
屈折した恋心をチルに昇華した新時代のアンセムです。
VaVa
ときメモ(ときめきメモリアル)みたいに
甘い時なんて一度もない
俺からMusicを取られたら
君は僕の前素通りだな
VaVaの所属するクルー「CreativeDrugStore」とは?
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- BIM
- in-d
- PalBedStock
- VaVa
- doooo
CreativeDrugStore(クリエイティブドラッグストア)とは、ラッパーだけでなく、アパレルデザイナーやビートメイカー・フォトグラファーなど、多様なメンバーを集めたクリエイティブ集団です。
「PopUpShop」や「CREATIVEROOM」などのイベントを主催し、その人気はヘッズ達の行列ができるほどです。
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CreativeDrugStoreのアパレルもあり、多くのラッパーや芸能人も愛用するほどの影響力を持っています。
VaVaはCreativeDrugStoreの事務所でメンバーと共同生活をしていたこともあり、様々なトラブルもあったようですが、現在はそれを乗り越え、関係も良好だと話しています。
VaVaが音楽制作をはじめたきっかけは「tofubeats」
VaVaがビートメイクを始めたきっかけは、tofubeatsの「水星 feat.オノマトペ大臣」を知ったことでした。
当時高校生だったVaVaはこの曲を聴いて、tofubeatsをYouTubeでディグっていきます。
そして、たどりついたのがtofubeatsが中心になって企画していた「HARD OFF BEATS」でした。
2011年の「HARD OFF BEATS」を見て、
VaVa
と衝撃を受け、彼はTwitterで「なんの機材作ったんですか?」とtofubeatsにリプライしました。
tofubeatsは当時無名のVaVaに丁寧に機材を教えてくれ、彼はそれを全て買い揃えてビートメイクを始めました。
VaVaの制作環境
@bababylon Ableton live suite7と内部プラグイン、MIDIキーは新品でも10000¥くらいのRoland A-500Sですね。まあなんでもいいですけどこれとオーディオインターフェースとアナログ再生環境あれば同じことはできるはずですよー
— tofubeats (@tofubeats) March 2, 2012
PCはiMacで制作しています。
VaVaはtofubeatsに機材を教えてもらい買い揃えた、というエピソードを前述しましたが、驚いたことに制作環境はこれからほぼ変わっていないということです。
ラップをするようになって、オートチューンの機材が加わったくらいだと話しています。
2018年にはHARD OFF BEATSの企画に参加していて、彼の制作風景や機材などを観ることができます。
VaVaのビートメイクおすすめ楽曲3選
- BIM / Bonita
- 田我流 / Cola
- KID FRESINO / Retarded
VaVaは2013年に「Blue Popcorn」、2016年に「Jonathan」という2枚のビートアルバムを発表しています。
また、2014年にはBIMとdooooと共作で「創造的映像音楽」というビートテープもリリースしています。
また、様々なラッパーにビートを提供しています。
そんな彼のビートメイク楽曲をおすすめ3曲を紹介します。
BIM / Bonita
2017年12月に公開されました。
VaVaの盟友、BIMの楽曲です。
BIMのゆるいラップにハイセンスでチルなVaVaのトラックがたまらない一曲です。
彼のサンプリングのセンスも魅力的です。
田我流 / Cola
2019年4月にリリースされた田我流の3rd Album「Ride On Time」に収録されている人気曲です。
田我流のサッドなリリックと哀愁ただようピアノが絡むVaVaのビートメイクが光る一曲です。
KID FRESINO / Retarded
2018年11月に発表されたKID FRESINOのアルバム「ai qing」に収録されているラストナンバーです。
この曲にはKID FRESINOがVaVaのビートストックの中に「感傷的なことを歌えるビート」があり、お願いして使わせてもらったというエピソードがあります。
荘厳なホーンサウンドから始まる、神聖ささえ感じるVaVaのビートと、KID FRESINOのシリアスでピュアなラップが感動的な一曲です。
VaVaと仲の良いラッパー
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VaVaは主にCreativeDrugStoreや、所属レーベルSUMMITのラッパー達と仲が良いことが知られています。
OMSBはSUMMIT所属のラッパーです。
2015年に公開された映画「THE COCKPIT」でも共演していて、2021年4月に公開されるアニメ「オッドタクシー」の楽曲を共作するなど公私共に親密です。
VaVaは彼のことを「オムスくん」と呼んでいる気安さがあります。
tofubeatsはVaVaがビートメイカーとして活動をしていくきっかけとなったラッパーで、彼はtofubeatsのことをかなりリスペクトしています。
VaVa
#np VaVa-Virtual Luv feat. tofubeats
ババ君がトーフ君と曲作ってる😢https://t.co/Q4IapwZIQi
— BIM (@bim_OTG) December 20, 2018
2018年に発表された「Virtual Luv feat.tofubeats」を発表した時に、BIMも感動のツイートを発信しています。
BIM
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BIMとVaVaが出会ったのは、VaVaが大学の同級生に「気が合うやつがいるから紹介する」と言われ、対面したことがきっかけです。
BIMは出会った当時高校生でした。
機材のあるVaVaの部屋で制作をしたのが、話題となった「Pool」という曲でした。
この曲のエンドロールが、VaVaの「Sauvage」という楽曲です。
BIMはTHE OTOGIBANASHI’SのメンバーでCreativeDrugStoreにも所属しています。
彼らは寝食を共にしながら音楽活動をしていた盟友であり、親友です。
in-d
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in-dは、THE OTOGIBANASHI’S、CreativeDrugStore所属のラッパーです。
in-dとVaVaの出会いも、BIMと同じくして共通の友人に紹介されたのがきっかけでした。
それ以降彼らはタッグを組み、音楽活動を続けています。
2019年からはソロでも活動していて、VaVaがプロデュースした「On My Way」は2021年現在100万回を超えた再生数を誇っています。