HIP HOP(ヒップ ホップ)は、1970年にアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス区のブロックパーティーで生まれたカルチャーです。
音楽のジャンルではなく、MC(ラップ)、DJ(ターンテーブル)、グラフィティ、ブレイクダンスの4大要素からなるカルチャーをHIP HOPと呼びます。
HIP HOPは地域や年代によって大きくサウンドやスタイルが異なります。
KRS-One
HIP HOP界のティーチャーの異名を持ち多大な影響を与え続けているラッパー・KRS-Oneのパンチラインにもあるように、HIP HOPにおいて知識を持つということは重要で、深くHIP HOPを知ることで奥深いカルチャーにどっぷりハマることができます。
目次
- HIP HOPの歴史
- 時代で見るHIP HOPの種類とジャンル解説
- 地域で見るHIP HOPの種類とジャンル解説
- ビートで見るHIP HOPの種類とジャンル解説
- 【ビート】Trap(トラップ)
- 【ビート】ELECTRO(エレクトロ)
- 【ビート】G-funk(Gファンク)
- 【ビート】JAZZY HIP HOP(ジャジーヒップホップ)
- 【ビート】Lofi HIP HOP(ローファイ・ヒップホップ)
- 【ビート】Miami Bass(マイアミ・ベース)
- 【ビート】Crunk(クランク)
- 【ビート】Boom Bap(ブーム・バップ)
- 【ビート】Brooklyn Drill(ブルックリン・ドリル)
- 【ビート】Grime(グライム)
- 【ビート】Breakbeats(ブレイクビーツ)
- 【ビート】RAGGA HIP HOP(ラガヒップホップ)
- 【ビート】Mixture HIP HOP(ミクスチャーヒップホップ)
HIP HOPの歴史
DJ Kool Hercがブロンクス区セジュウィック通り1520番地のマンションの多目的スペースで開催したブロックパーティーでブレイクビーツを披露する。
ヒップホップ初のレコードであるSugarhill Gangの「Rapper’s Delight」がリリースされる。
貧しいゲットーのメッセージをラップしたGrandmaster Flash & The Furious Fiveの「The Message」がリリースされる。
アメリカ西海岸でN.W.Aを始めとしたギャングスタラップが台頭し、アメリカ東海岸ではNas、JAY-Zが台頭する。
東西抗争で2PacとThe Notorious B.I.G.が命を落とす。
EMINEMが2002年にアルバム「THE EMINEM SHOW」をリリースし全世界で1900万枚の大ヒット、半自伝的映画「8Mile」も公開される。
Chingyを始めとするサウス勢が台頭する。
音声を矯正する音楽ソフトウェアのオートチューンが流行し、YouTubeやmyspaceなどのインターネットを駆使して名前を上げるラッパーが増える。
HIP HOPは、DJ Kool Hercがブロンクス区セジュウィック通り1520番地のマンションの多目的スペースで開催したブロックパーティーでブレイクビーツを披露したことが起源と言われています。
ヒップホップ初のレコードであるSugarhill Gangの「Rapper’s Delight」がリリースされ大ヒットして以降は、アメリカの若者を中心とした文化として定着していきます。
アメリカ全土へとムーブメントが広がり、各地域で独自の発展を遂げていきました。
2Pac
一方、アメリカは銃社会、ギャング文化が根付いている故に、1990年代には2Pac、The Notorious B.I.G.といった後世に語り継がれる伝説のラッパーが東西抗争で命を落としています。
時代と主にトレンドは変化しつつ、進化と発展を繰り返しています。
HIP HOPは4大要素からなるカルチャー
- MC(ラップ)
- DJ(ターンテーブル、ブレイクビーツ)
- グラフィティ
- ブレイクダンス
HIP HOPは音楽のジャンルではなく、MC(ラップ)、DJ(ターンテーブル)、グラフィティ、ブレイクダンスの4大要素からなるカルチャーです。
それぞれHIP HOPを構成する要素を、詳しく解説していきます。
MC(ラップ)
MCはMICROPHONE CONTROLLER(マイクロフォン コントローラー)の略で、ラップをするラッパーを指します。
語源は司会者を意味するMASTER OF CEREMONIES(マスターオブセレモニー)です。
元々は現在のサイドMCのような、DJの近くでブロックパーティーを仕切る司会者を指していました。
ブレイクビーツに乗せて抑揚やメロディーを付けて話すようになったことからラップへ発展し、ラッパーを指す言葉へと変化しました。
DJ(ターンテーブル)
DJはDISK JOCKEY(ディスクジョッキー)の略で、ターンテーブルとミキサーを使ってレコードを流す人を指します。
ブレイクビーツを開発したDJ Kool Herc、Grandmaster Flash、Afrika Bambaataaの3人がHIP HOP創世記における最重要人物です。
Grandmaster FlashはGrandmaster Flash & The Furious Fiveでリリースした「The Message」で貧しいゲットーのメッセージをラップに乗せたことでHIP HOPの音楽性の礎を築き、Afrika BambaataaはHIP HOPの名付け親です。
グラフィティ
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グラフィティは自分の名前やチーム名をデザインしたものを、スプレーを使ってストリートにある壁や建物に描くことを指します。
HIP HOP以前にもアメリカにグラフィティ文化はあり、最古のグラフィティは1950年代のヨーロッパ戦争時と言われています。
HIP HOPにおけるグラフィティの役割は、自分の名前を売ることとやギャングのシマ(縄張り)を示すためにフッド(地元)に書き、アートに昇華させていきました。
ブレイクダンス
ブレイクダンスは、ブレイクビーツに合わせて踊るダンススタイルを指します。
日本の中学校の授業でも必修化されたヒップホップダンスとブレイクダンスの違いは下記です。
- ブレイクダンス・・・ブレイクビーツに合わせてフロアを使ったアクティブなトリックが多い床技中心のダンス
- ヒップホップダンス・・・様々なジャンルのダンスの様子を取り入れてヒップホップの楽曲で踊る立ち技中心のダンス
ブレイクダンスはブロンクスステップ、チャールストン、6ステップス、ウィンドミルという基本ステップを中心に構成され、フロアを使ったアクロバティックなトリック(技)が多いのが特徴です。
始まりとルーツ
HIP HOP の始まりは1970年代にニューヨークの公園で開かれていたブロックパーティーです。
ブロックパーティーとは当時流行していたディスコに行けない貧困層や若者が公園で開いたパーティーで、ブロックパーティーではBGMとしてDJがブレイクビーツを流していました。
当時は現在のHIP HOPの精神である貧困層から成り上がるようなカウンターカルチャー的な側面は薄く、単純にお金がなくディスコに行けない人たちにとっての娯楽の場所でした。
しかし、HIP HOPが生まれたブロンクスには貧困層が多く、お金持ちの娯楽であるディスコに対抗する形で盛り上がりを見せていきました。
時代で見るHIP HOPの種類とジャンル解説
その6
1990年より前のヒップホップをオールドスクール、以降をニュースクールなんて言い方をしていた…
90年にリリースされたATCQのアルバムはニュースクールの重要な作品…そしてネオソウル誕生にとっても重要だと感じて聞いていたhttps://t.co/ab2AnGFhTRhttps://t.co/IQlmwXQyFo#rootsofNBCP— ゴッチ(Gotti)@ NBCP / POLYPLUS (@GotouToshiaki) February 9, 2018
1970年代に産声をあげて以降、HIP HOPは時代とともに変化してきました。
その年代によってジャンル分けされるのも、HIP HOPならでは特徴です。
Old SchoolからNew School、一時代を築いたNew Jack Swingまで、年代によって分けられるHIP HOPのジャンルについて詳しく解説していきます。
【時代】Old School(オールドスクール)
- The Sugarhill Gang
- Grandmaster Flash & The Furious Five
- Kurtis Blow
- Afrika Bambaataa & The Soul Sonic Force
Old School(オールドスクール)は、1970年代から1980年代に活躍したアーティスト、楽曲を指します。
Old Schoolを日本語で直訳すると「古い学校」ですが、アメリカでは「出身校」「古き良き」「古典的」という意味で使うのが一般的です。
HIP HOPでは温故知新の精神、先人へのリスペクトを込めて、1970年代から1980年代の黎明期のHIP HOPをOld Schoolと呼びます。
【時代】Middle School(ミドルスクール)
- Eric B. & Rakim
- KRS-One
- Run-D.M.C.
Middle School(ミドルスクール)は、1980年代後半から1990年代前半に活躍したアーティスト、楽曲を指します。
Old SchoolとNew Schoolの間で「中間の時代」を指す言葉で、HIP HOPが最も発展し、数々のレジェンドアーティストを輩出したことからGolden Age HIP HOP(ゴールデンエイジヒップホップ)と呼ばれることもあります。
楽曲制作ツールや技術の進化からジャンルやサウンド、スタイルがさらに細分化された時代です。
【時代】New School(ニュースクール)
- A Tribe Called Quest
- BIZ MARKIE
- Marley Marl
New School(ニュースクール)は、1990年以降に活躍したアーティスト、楽曲を指します。
正確にNew Schoolの始まりは1989年で、Jungle Brothers、De La SOUL、A Tribe Called Questを中心に結成されたNative Tonguesの台頭です。
Old Schoolはギャング、ドラッグ、バイオレンスといったステレオタイプのラッパーがメインだったのに対し、Native Tonguesはナードで緩い雰囲気を打ち出したスタイルです。
HIP HOPにおいてスタイルやリリック、音楽性の幅が飛躍的に広くなり、これまでのHIP HOPの概念に囚われない新しいタイプのアーティストが次々に台頭していく流れを作りました。
【時代】New Jack Swing(ニュージャックスウィング)
- Teddy Riley
- Kool Moe Dee
- Guy
- Bobby Brown
New Jack Swing(ニュージャックスウィング)は、1980年代後半から1990年代前半にかけてアメリカで流行したジャンルです。
ファンクをベースにラップ、ソウル、ゴスペルの要素を取り入れた当時としては革新的なジャンルで、HIP HOPとR&Bを融合させた音楽性が特徴です。
これまでのHIP HOPにはなかったユニークなメロディラインを取り入れたことで、アメリカ全土で大流行しました。
また、New Jack Swingの登場で、これまで壁があったHIP HOPとR&Bのアーティストが近づく大きなきっかけになりました。
地域で見るHIP HOPの種類とジャンル解説
世界第3位の国土面積を誇るアメリカは、地域によって気候や文化が大きく異なります。
Rakim
God MC(神)と呼ばれるレジェンドラッパーのRakimも、HIP HOPのサウンド、スタイルにおける地域色の重要性について言及しています。
レペゼンする精神は、サウンド、カルチャーが違う地域性がルーツです。
HIP HOPのメッカであるEast Coast(イースト・コースト)から、独自の発展を遂げてきた他地域まで、地域によって分けられるHIP HOPのジャンルを詳しく解説していきます。
【地域】East Coast(イースト・コースト)
- Nas
- JAY-Z
- Wu-Tang Clan
East Coast(イースト・コースト)は、ニューヨークを中心としたアメリカ東海岸のHIP HOPを指します。
ジャズやソウルといったブラックミュージックをサンプリングしたトラック、黒人差別や貧困問題などのメッセージの強いリリックが特徴です。
寒暖差が激しく、冬には最低気温がマイナス10度以下になる気候から、抒情的でドープな雰囲気の楽曲が多く生まれています。
【地域】West Coast(ウェスト・コースト)
- N.W.A
- 2PAC
- Nate Dogg
West Coast(ウェスト・コースト)は、カリフォルニアを中心としたアメリカ西海岸のHIP HOPを指します。
2大ギャングのBLOODS(ブラッズ)、CRIPS(クリップス)が、ロサンゼルスに拠点を置いていてギャング文化が根強いことから、ギャングのリアルな日常を綴ったリリックが特徴です。
ファンクをサンプリングしたG-funk(Gファンク)などのトラックがムーブメントを起こすなど、温暖なロサンゼルスを象徴した華やかなサウンドが魅力です。
【地域】South(サウス)
- Outkast
- T.I.
- Ludacris
South(サウス)はアトランタ、テキサスを中心としたアメリカ南部のHIP HOPを指します。
HIP HOPが生まれてから1990年代まではHIP HOP=イーストコースト、ウェッサイというイメージが強く、他地域からメインストリームで活躍するアーティストは皆無でした。
Outkast
しかし、1995年にアトランタ出身のOutkastがSource AwardsのBest New Artistグループを受賞して以降、Southのアーティストがメインストリームで活躍するようになりました。
ファンク、ソウルのサンプリングにエレクトロを取り入れたダーティーサウスと呼ばれるサウンドが特徴です。
ビートで見るHIP HOPの種類とジャンル解説
HIP HOPはアメリカ全土だけでなく、イギリスなど、様々な土地の地域性や文化をバックボーンに進化を遂げてきました。
大きくHIP HOPというジャンルで括れない、様々なサブジャンルがあります。
そんなHIP HOPのサブジャンルを詳しく解説していきます。
【ビート】Trap(トラップ)
- Waka Flocka Fream
- Gucci Mane
- Travis Scott
Trap(トラップ)は、高速スネア音と電子音を使ったBPMが70から90ほどの遅いビートが特徴です。
起源はアトランタですが、2010年頃から爆発的なムーブメントを起こし、2020年以降もメインストリームを席巻しています。
日本ではKOHHがいち早くTrapの要素を取り入れ、全世界で人気を集めています。
【ビート】ELECTRO(エレクトロ)
- DJ Snake
- LMFAO
- Flume
ELECTRO(エレクトロ)は、1980年代前半にムーブメントを起こしたテクノポップを融合させたHIP HOPです。
HIP HOPとほぼ同時期に誕生しムーブメントを起こしたテクノポップに影響を受け、大胆に電子音を取り入れたサウンドが特徴です。
近年ではテクノポップに限らず、ハウスなどの電子音を取り入れたHIP HOP全般を指します。
【ビート】G-funk(Gファンク)
- Dr.Dre
- Snoop Dogg
- Tha Dogg Pound
G-funk(Gファンク)とは、ファンクをサンプリングした上に、生楽器の演奏やシンケサイザーを乗せたHIP HOPです。
シンケサイザーの旋律と音数の多い華やかなトラックが特徴です。
N.W.AのメンバーでEMINEMのプロデューサー、Beats by Dr.Dreの創設者としても知られるDr.Dreが第一人者で、ウェッサイにおいて最もポピュラーなジャンルです。
【ビート】JAZZY HIP HOP(ジャジーヒップホップ)
- Jazzmatazz
- Slum Village
- Nujabes
JAZZY HIP HOP(ジャジーヒップホップ)は、HIP HOPのルーツでもあるJAZZ(ジャズ)の要素を前面に押し出したHIP HOPです。
1990年代に誕生しましたが、2000年以降にムーブメントとなりました。
他のサブジャンルのHIP HOPと比べて落ち着いたアダルティーな雰囲気で、日本でも根強い人気があります。
【ビート】Lofi HIP HOP(ローファイ・ヒップホップ)
- tomppabeats
- Kupla
- softy
Lofi HIP HOP(ローファイ・ヒップホップ)は、ジャズやファンクのサンプリングにあえて高音質ではないドラムやピアノを乗せたHIP HOPです。
JAZZY HIP HOPから派生したジャンルで、Lofiはレコーディング用語で「高音質ではない録音環境を志す志向」を意味します。
別名でCHILL HIP HOPとも呼ばれ、落ち着いた淡々としたループ音が特徴です。
2010年以降に爆発的に人気を獲得し、YouTubeなどで作業用に流す人が増えたことも要因のひとつと言われています。
【ビート】Miami Bass(マイアミ・ベース)
- 2 LIVE CREW
- DJ Magic Mike
- INOJ
Miami Bass(マイアミ・ベース)は、1980年代後半から1990年代にかけてムーブメントを起こしたパーティー向けのHIP HOPです。
発祥がアトランタということもあり、Atlanta Bass(アトランタ・ベース)とも呼ばれています。
極端に早いBPMに重低音の効いたキックドラム、露骨で性的なリリックが特徴です。
性的なリリックと電子音を使ったトラックから下品と揶揄されることもあります。
【ビート】Crunk(クランク)
- Pitbull
- Three 6 Mafia
- Soulja Boy
Crunk(クランク)は、シンセサイザーの電子音に重低音の効いたベースラインを乗せたHIP HOPです。
1990年代にSouthで発展し、煌びやからトラックにシャウトを乗せたサウンドが最大の特徴です。
HIP HOPにおいてあまり用いられることのないシャウトを多用していて、熱狂的なスタイルが魅力です。
Trapの誕生にも大きな影響を与えたジャンルです。
【ビート】Boom Bap(ブーム・バップ)
- Gangstarr
- Large Professor
- Public Enemy
Boom Bap(ブーム・バップ)は、HIP HOP黄金期の1980年代から1990年代にかけて主流だった、サンプリングを主体としてキック、スネアを強調したHIP HOPです。
HIP HOPにおいて最もベーシックなジャンルとして、様々なサブジャンルが生まれた現代においても、HIP HOPのひとつの完成系と言われています。
Boomはバスドラム、Bapはスネアドラムを指す言葉で、BPMは80〜100程度のミドルテンポです。
【ビート】Brooklyn Drill(ブルックリン・ドリル)
- Pop Smoke
- 22Gz
- Fivio Foreign
Brooklyn Drill(ブルックリン・ドリル)は、バイオレンスな歌詞とハードコアサウンドが特徴のHIP HOPです。
ニューヨークにおける、ギャングスタッラップの新たな形です。
2010年以降のHIP HOPにおいて、Trapと並ぶムーブメントを起こしました。
ルーツは2010年にシカゴで生まれたDrillで、ギャングスタラップのサブジャンルです。
【ビート】Grime(グライム)
- Wiley
- JME
- P Money
Grime(グライム)は、イギリスで生まれたガレージなどのハウスミュージックをベースにHIP HOP、レゲエの要素を取り入れたHIP HOPです。
Trapに似ていますが、Grimeのベースはガレージや2ステップなどのハウスミュージックであり、BPM140ほどの早いテンポが特徴です。
また、本来のHIP HOP像とは異なるアンチドラッグ、バイオレンスなリリックも大きな違いです。
【ビート】Breakbeats(ブレイクビーツ)
- Kool and The Gang
- Incredible Bongo Band
- Arthur Baker
ブレイクビーツとは、既存の楽曲の間奏(ブレイク)部分のみを繋げ、ループさせるビートを指します。
DJが格好いいと思うソウルやファンク、ジャズなどのブラックミュージックのドラムのみとなる間奏(ブレイク)部分を5秒ほど流し、2台のターンテーブルと2枚のレコードを使ってループさせたことが始まりです。
ブレイクビーツを開発したのはDJ Kool Hercで、ブラックミュージック好き母親の影響で、ブラックミュージックのレコードを使ってブレイクビーツを開発しました。
【ビート】RAGGA HIP HOP(ラガヒップホップ)
- Mad Lion
- Fu-Schnickens
- Boot Camp Clik
RAGGA HIP HOP(ラガヒップホップ)は、HIP HOPとジャマイカのダンスホールレゲエをフュージョンしたHIP HOPです。
ブレイクビーツの開発者であるDJ Kool Hercがジャマイカ移民ということで、黎明期のHIP HOPはレゲエに大きな影響を受けて誕生しています。
1990年代に入りダンスホールレゲエが世界中で注目を集めると同時期に、ニューヨークのジャマイカ移民が多く住むイースト・フラットブッシュやクイーンズジャマイカを中心に活性化しました。
【ビート】Mixture HIP HOP(ミクスチャーヒップホップ)
- Beastie Boys
- Limpbizkit
- OZROSAURUS(バンド編成期)
Mixture HIP HOP(ミクスチャーヒップホップ)は、HIP HOPとROCKをクロスオーバーさせたHIP HOPです。
Mixture(ミクスチャー)は日本でもDragon AshやRIZEを筆頭に一ジャンルとして確立し人気ですが、ミクスチャーは和製英語で海外ではCrossover(クロスオーバー)と呼ばれます。
HIP HOPとハードコア、パンク、メタルなどを融合させた音楽性です。