CBDのアイソレートとは?
CBDのアイソレートとは大麻草やヘンプに含有する成分の内、CBDのみを抽出した製品のことを言います。
CBDリキッドやその他のCBD製品にもアイソレートのものがありますが、特にCBDパウダーはアイソレートの製品であることがほとんどです。
逆に大麻草やヘンプが天然の状態のときに含まれている成分が全て含まれている製品のことをフルスペクトラムと言います。
アイソレートとフルスペクトラム違い
効果 | 安全性 | 価格 | |
アイソレート | 〇 | 〇 | ◎ |
フルスペクトラム | ◎ | 〇 | 〇 |
CBDのアイソレートとフルスペクトラムの違いは、効果・安全性・価格の3つに大きく分けることができます。
効果についてはフルスペクトラムの方が高く、アイソレートの方が比較的低くなります。
安全性に関しては同じくらいですが、若干アイソレートの方高く、フルスペクトラムは比較的低くなる可能性があります。
価格に関してはフルスペクトラムの方が高く、アイソレートの方が安く購入することができます。
効果の高さの決め手はアントラージュ効果
フルスペクトラムの方が効果が高くなる理由はアントラージュ効果にあります。
アントラージュ効果とは大麻草やヘンプに含まれている成分の相互作用によって、単体で摂取するよりも複数の成分を同時に摂取したほうが効果が高くなる現象のことを指します。
つまり、アイソレートの場合はCBDしか含まれていない分効果が低く、フルスペクトラムの方がアントラージュ効果の相互作用がある分効果が高くなります。
フルスペクトラムは違法?
アイソレートの方が安全性が高い理由はフルスペクトラムの製品の中にはTHCが含まれているものもあるからです。
THCとは大麻を吸った時にハイになる原因の成分であり、日本では違法な成分の1つなので、購入する際は成分表を見て注意する必要があります。
ただし、日本のオンラインショップ等で手軽に買えるCBDフルスペクトラムの製品の場合はTHCが入っていないため、安全性に関してはそれほど差がありません。
CBDアイソレートは財布に優しい
アイソレートの方が安くなる理由は効果の強度にあると考えられます。
アイソレートの方がフルスペクトラムよりもアントラージュ効果がない分低くなり、効果の持続力もフルスペクトラムよりも劣る傾向があります。
そのため価格を低めに設定されていることが多く、比較的買い求めやすい値段になっています。
ブロードスペクトラムとの違いは?

ブロードスペクトラムの成分
効果 | 安全性 | 価格 | |
ブロードスペクトラム | ◎ | ◎ | △ |
アイソレートとフルスペクトラム以外にブロードスペクトラムの製品もあります。
ブロードスペクトラムとはフルスペクトラムのCBDからTHCを取り除いたものを指し、アントラージュ効果の恩恵を受けつつもTHCを取らなくて済むという特徴があります。
価格はTHCを除去するプロセスを踏む分高めで、比較的希少価値が高くなります。
ただし、日本国内で市販されるCBD製品はフルスペクトラムと表記されていてもTHCが取り除かれていることがほとんどのため、フルスペクトラムとブロードスペクトラムが混同されていることが多いです。
CBDアイソレートパウダーの使い方
CBDアイソレートパウダーは様々な用途で使うことが可能です。
そのままの状態で舐めたり、粉薬のように飲んで摂取することはもちろん、食べ物や飲み物に混ぜてCBDを摂取することも可能です。
また、既存のCBDリキッドやCBDオイルに混ぜることで、CBD濃度を高めるために利用することができます。
さらに、ガラスパイプにCBDアイソレートパウダーを入れ、ガラスパイプを底面を炙り、気化した蒸気を吸うことでCBDを摂取することもできます。
CBDアイソレートの効果
- 精神安定作用
- 抗炎症作用
- 抗酸化作用
- 抗がん作用
- 制吐作用
CBDアイソレートはCBDそのものが持ち合わせている様々な作用が効果として現れます。
CBDの精神安定作用はリラックス効果があり、睡眠導入に利用できます。
抗炎症作用は皮膚病や関節炎等に効果的で、肌荒れ等の美容に使えたりします。
抗酸化作用はエイジングケアとして利用できたり、重い病気の代表例であるがんに対しても抗がん作用や制吐作用により、症状緩和が見込めます。
CBDの作り方
CBDはカンナビノイドという成分の1種で、CBD単体が自然に存在しているわけではなく、フィルターにかけたり、熱や圧力等をかけたり、アルコール等の溶剤を使って、原料からCBDが抽出・精製されます。
それがパッケージングされ、最終製品として店頭やオンラインショップで購入することができます。
CBDアイソレートの原料
CBDアイソレートの原料は大麻草やヘンプという植物です。
フルスペクトラムの製品やその他CBD製品に関しても、大麻草とヘンプが原料になっています。
ただし、大麻草やヘンプには様々な種類があるため、成分表を見て、安全なものなのか注意する必要があります。
CBDアイソレートの輸入方法
CBDアイソレートを海外から輸入する方法は関東信越厚生局麻薬取締部に提出資料等をメールで提出し、認可されると輸入できます。
必要な提出書類は2パターンあり、輸入する製品が大麻草から作られているかどうかで異なります。
大麻草が原料の場合
原料 | 証明書 | 成分分析書 | 写真 | 氏名・連絡先 | |
CBD製品 | 大麻草(成熟した茎又は種子) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
大麻草(成熟した茎又は種子)が原料の場合は証明書と成分分析書、写真の3つの提出書類と輸入者の氏名・連絡先を本文に記載する必要があります。
証明書は大麻草の成熟した茎又は種子から製造されたことを証明するために必要です。
成分分析書は検査機関でTHCとCBDの分析結果等が記載されたもので、実際の成分を証明します。
写真はCBDの原材料と製造工程の写真で、どのような原材料を使って、どのように製造されているかを証明する書類になります。
大麻草以外が原料の場合
原料 | 証明書 | 成分分析書 | 写真 | 氏名・連絡先 | |
CBD製品 | 大麻草以外 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
大麻草以外が原料の場合は証明書と成分分析書の提出と輸入者の氏名・連絡先の記載が必要です。
成分分析書に関しては大麻草が原料の時と同じですが、証明書に関しては化学合成によって得られたCBDで製造された製品であることを証明する証明書でなければいけません。
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