THCVの効果とは
THCV（テトラヒドロカンナビビバリン）とは、1973年に発見されたTHCと似た化学構造を持つカンナビノイドのことを言います。
脳や脊髄にあるCB1や免疫細胞にあるCB2に作用して、さまざまな効果をもたらすと期待されている成分です。
しかし、大麻のなかにわずかな量しか含まれておらず、品種によっては全く含まれていないことから、単体で販売されていることはほとんどないでしょう。
また、希少性が高く十分な研究や検証が進んでいません。
今回はTHCVの効果や体感、違法性や危険性について解説していきます。
THCVの効果は？キマるの？
THCVの効果は以下のとおりです。
- ストレスの緩和
- 集中力UP
- 食欲抑制、血糖調節、筋肉調節、減量
- 神経保護、骨の保護や成長
- 抗炎症作用
- ニコチンや薬物への抗中毒効果
また、THCVはてんかんの発作活動を停止させた実績があり、パニック障害やパーキンソン病の治療にも有効だと言われています。
頭皮に直接塗ると発毛効果があることがわかっているため、AGAや薄毛治療の新薬としても期待されている成分です。
THCVの体感は？ハイになるって本当？
THCVはTHCと似た化学構造を持つカンナビノイドですが、THCとは違った特性があると考えられています。
THCVはマウスに多量に投与した場合は「ハイ」になる精神作用が確認されているものの、人間を対象とした研究では「ハイ」になるような効果は確認されていません。
即効性があり意識がはっきりとして思考がクリアになるような作用はありますが、持続時間は短く高揚感などはないと言われています。
また、低容量で摂取した場合は逆に精神作用をブロックするような役割があるのです。
したがって、THCVは日中のエネルギッシュな活動に向いています。
仕事中やワークアウトなどの集中力をUPさせたいシーンなどで利用するのがいいでしょう。
ハイになりすぎたときにTHCVを少量取り入れると、気分を落ち着けるのに役立つかもしれません。
THCVはマンチになる？
THCVにはマンチ効果はなく、逆にマンチによる食欲増加を抑制する効果があることがわかっています。
THCVは少量摂取することでCB1を不活性化させて食欲を抑制するため、THCの多量摂取による問題やマンチによる体重増加を抑える働きが期待されているのです。
ストレス緩和効果のあるCBDとTHCVを一緒に摂取すれば、ストレスと食欲の両方にアプローチできます。
THCVは違法ではないの？安全性は？
THCVは精神作用や依存性がない日本でも合法のカンナビノイドです。
日本の薬物取締法では精神作用や依存性がある物質を規制しているため、THCVはその対象には含まれていません。
THCVの危険性は？
THCVは毒性や副作用がほとんど確認されておらず、安全性が高いと言われています。
ただし、一部の被験者の間で倦怠感や心拍数の上昇などの副作用が確認されているため、運転や高所作業を行う人や持病がある人、妊娠中や授乳中の摂取は控えるようにしてください。
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