今回はDJドリブルXが、本当におすすめのDJミキサーを厳選して
それぞれの特徴を解説していくぞ
目次
DJミキサーとは
DJミキサーを一言で説明するならば「音を操る機械」です。
最低でも2つのターテンテーブルから流れている音を自在に操ることが出来ます。
- ミックスする(クロスフェーダー)
- 音の調整(エフェクター)
- 音質の調整(イコライザー/アイソレーター)
- 操作性(サンプラー)
- 音量の調整
DJプレイの見どころの一つであるミックスは、このミキサーによってコントロールされています。
一般的なDJミキサーには音量を調整するためのクロスフェーダー
音質を調整するためのイコライザー/アイソレーター
スピーカーに出ていない音をヘッドホンに出力して確認するためのモニター機能が搭載されています。
一般的なDJプレイでは、ターンテーブルやCDJなどから2チャンネル以上の音をミキサーに入力します。
プレイ中のDJはミキサーに搭載された機能を駆使し、入力された音のうち片方の音を小さくしたり、低音を抑えたりという操作をしながらミックスを行っています。
スクラッチで重要な、クロスフェーダーもミキサーによって様々です。
DJミキサー選びで一番大切なことは「価格を見ない」こと
実際にDJミキサーを選んでみようと思ったときの注意点について解説します。
まず、絶対的に言えるのは安いミキサーを買うと必ず後悔するという点です。
ドリブルX
安いミキサーを買う最大のデメリットは「まったく面白くない」
安いミキサーを買う最大のデメリットは、まったく面白くない点です。
エフェクトやサンプラー機能がないので、自分が想像していたようなDJプレイができません。
ポンコツくん
と思って、機材を買って一生懸命練習しても
ドリブルX
というパターンが、結構あります。
これで挫折してしまう人も、昔は結構いました。
サンプラーやエフェクターといった各種の機能は、ある程度のスペックの上位機種にしか搭載されていないので、DJプレイのバリエーションを狭めてしまいます。
結果、つまらなくなって練習しなくなります。
パーツが手に入らない場合も
マイナーメーカーのめちゃくちゃ安いミキサーを買うと、故障した時に修理パーツが手に入らない可能性もあります。
さらに、安いミキサーは壊れる確率も高いです。
有名なメーカーのDJミキサーはクラブの大音量による細かな振動や、連日のヘビーなプレイに耐えられる耐久性があり、万が一部分が破損してしまった場合でも、部品単位で交換することが出来ます。
実際に買った高機能ミキサー「Pioneer DJ / DJM-S9」
この投稿をInstagramで見る
ドリブルX
音楽ジャンルによっても違う
まず最初に確認しておきたいのはインプットとアウトプットのチャンネル数です。
2チャンネルの入力を使用するのが一般的なDJスタイルですが、ジャンルによっては3デッキを用いたDJプレイをしたいという場合もあるかと思います。
そういった場合には取り返しのつかない部分になってしまうので自分のイメージしているDJのスタイルに合うようなチャンネル数のものを選びましょう。
デジタルDJミキサー
入力された音声がデジタルな信号として処理されるミキサーのことで劣化のないクリアな音質が特徴となっています。
デジタルの音源を入力してプレイを行うCDJやPCDJなどのシステムとの相性が特に良いとされていますが、フォノイコライザーが搭載されているものであればターンテーブル+アナログレコードでのプレイも遜色なく行うことができます。
また、デジタル信号として処理するもう一つの利点として、BPMの検出機能や多彩なエフェクトといった機能をミキサーに内蔵することができます。
サンプラーの機能
サンプラーとは録音した音を保存しておいて再生する機能です。再生中の曲の一部を録音しておいて、任意のタイミングで再生することができます。
1小節分のフレーズを仕込んでおいて重ねるように再生したり、ワンショットの音ネタを仕込んでおいて盛り上げるタイミングで再生したりといった使い方ができます。
ミキサーの機種によっては、再生中の曲以外にもマイクから声を入力してサンプラーに保存することもできるので、うまく使うことができればDJプレイにアクセントを加えることができるでしょう。
エフェクト機能の充実
近年のDJプレイでは楽曲に対してDJがエフェクトをかけることで盛り上がりを演出したり、展開を詰めていったりということがされています。
基本的なものではフィルターやフランジャーといったもの。これらは、わかりやすく楽曲に彩りを加えながらもどんな曲とも相性がいいので手軽に使えます。
ちょっと変化球なものとしてはリバーブやディレイといったエフェクト類です。
これらはちょっと癖のあるエフェクトですがうまく使えばドラマティックな効果を楽曲に与えることができるでしょう。
本当におすすめのDJミキサー厳選5選
厳選したDJミキサーの特徴、メリット、デメリットをそれぞれ解説してきます。
第1位 Pioneer DJ / DJM-S9
- 豊富な種類のBEAT EFFECTSとSOUND COLOR FX
- すべてのノブやフェーダーがMIDIコントローラーとして使用可能
- 細部まで調整可能なフェーダーカーブ調整機能
バトルDJの世界的な大会であるDMCなどでも多くの実績を誇る新世代DJミキサーです。
有名なDJのほとんどはこのDJミキサーを愛用しています。
世界一のDJも愛用
DMCで世界1位に輝いたCreepy NutsのDJ松永もこのDJミキサーを使っています。

ドリブルX
対応しているDVSシステムはSeratoDJとRecordboxDVSの2種類です。MIDIコントローラーの機能を内蔵しているため、どちらも接続するだけでミキサー上のノブやフェーダーをすべてソフトのコントロールに当てることができます。
Pioneer製のミキサーの特徴でもある2系統のエフェクター、BEAT EFFECTSとSOUND COLOR FXも上位機種と同じバリエーションでしっかりと搭載されています。
そして、バトルDJの大会でも多く採用された理由はフェーダーカーブの調整機能。抑えていないと起動してしまうような鋭い立ち上がりにまで調整ができる精巧な調整機能を備えているのも、プレイの幅を広げる上では嬉しい要素です。
- 計8個の豊富なパッドコントローラー
- SeratoDJに完全対応した操作性
- 細かく調整できるフェーダーカーブ
- 縦フェーダー部分とイコライザー部分が離れているため、プレイによっては遠く感じる
- CUE周りの操作が独特
- エフェクト周りの操作感は現場でスタンダードとなっている機種とは若干異なる
ドリブルX
第2位 Pioneer DJ / DJM-S7
2chミキサーのトップエンドモデルDJM-S11から継承した選りすぐりの機能をよりシンプルなレイアウトで搭載したスクラッチに特化したDJミキサーです。
各デッキに大型パッドを8個搭載、12種類のパッドモードを用いた多彩な演奏が可能です。
Pioneer DJ / DJM-250MK2
- 安価ながらも安心で堅牢なPioneer製
- シンプルで使いやすいSOUND COLOR FX
- フェーダーカーブをカスタム可能
同等の堅牢な作りはそのままに、最もベーシックなスタイルとも言える2チャンネルミキサーとしてまとめたのがこの製品です。
安価なエントリーモデルのため、上位機能は削ぎ落とされていますが、シンプルな操作性で曲に彩りを加えるエフェクターとしてフィルターを、スクラッチプレイを行うDJのためにクロスフェーダーのカーブ特性の変更機能も搭載されています。
また、PCと接続することでPioneer製のソフトウェアであるRecordBoxを用いたDJプレイができるのも大きな特徴です。
- 多くのクラブで採用されているミキサーと同じノブ・フェーダーの操作感
- スクラッチプレイにも適応できるフェーダーカーブの調整機能
- RecordBoxと連携が可能
- 内蔵エフェクトの少なさ
- チャンネル数が少なくプレイに幅がある
- 機能の割にサイズが大きめ
Pioneer DJ / DJM-450
- クラブで採用されている機器の操作性を完全再現
- 豊富なエフェクトの種類
- 64bit処理の高音質
Pioneer製のミキサーの中でも、最も現場に愛されているモデルと同等の操作感というところが大きな特徴です。
メインのノブ・フェーダー類はもちろん、エフェクト関係の操作まで完全に再現しているので、現場に行っても同じ感覚でプレイができるのが嬉しいポイントです。
また、BEAT EFFECTSとSOUND COLOR FXの2系統のエフェクターを備えていて、複雑なエフェクトプレイを演出することができるのも見どころとなっています。
64bit処理による高度な音声の処理性能を備えているので入力された音源の魅力を損なうことなく出力することができます。
- 現場と変わらない再現度の操作性
- 2系統あり自由度の高いエフェクトプレイが可能
- 豊富な入出力端子
- DJプレイに使えるのはあくまで2チャンネルのみ
- アイソレーターのかかり方が若干シャープすぎる
- 2チャンネルミキサーとしては比較的高額
mixars / DUO MK2
- オーディオインターフェイス・MIDIコントローラー内臓でSeratoDJ完全対応
- 豊富なHOTCUEボタン
- ヘッドホン出力が2種
mixarsはイタリアのDJ機器メーカーで比較的最近市場に参入してきた新星です。
このDUO MK2の最大の特徴は製品全体がSeratoDJを意識して作られていることにあります。
オーディオインターフェイスを内蔵していて、ミキサー各部のボタンはMIDIコントローラーの機能を有しています。
ターンテーブルとPCと接続するだけで最小限の機材でDVSシステムを構築することができます。
また、地味に嬉しいのがヘッドフォン出力がステレオ標準プラグとステレオミニプラグの両方に対応していることです。
細かいところですがありがたい、まさに新興メーカーならではの時代に則した視点です。
- SeratoDJとの高い親和性
- 豊富な入出力端子
- 独立したFilterエフェクトを搭載
- SeratoDJを使用しない場合、役に立たないボタンがある
- エフェクターの種類はSeratoDJと連携しない限りFilterのみ
- 日本のクラブで多く採用されているPioneer製のミキサーと操作感が異なる
番外編 Pioneer DJ / DDJ-400
- デッキ部までコンパクトにまとまった一体型DJコントローラー
- ノブ・フェーダーの操作感は現場スタンダード機種と同等
- 自宅練習に最適
ドリブルX
ポンコツくん
DDJ-400はミキサーではなく、DJコントローラーです。ですので、ミキサー部分の他にCDJのようなダイヤルとCUE/PLAYボタンを備えたデッキ部分が一体となっています。
PCと接続することで、このコントローラー1台で2デッキ+ミキサーのDJ環境を作ることができるので安価な設備投資で本格的な練習環境を手に入れることができます。
もちろんPioneer製のコントローラーですのでノブやフェーダーの質感は現場の手触りと変わりません。
エフェクター類のフェーダーのカーブも同じものが採用されているので、自宅で練習した細かいニュアンスもそのまま現場に持ち込むことが可能です。
- コストパフォーマンスに優れた一体型コントローラー
- エフェクトの仕様や各部コントロールの配置に現場スタンダード機種との互換性あり
- RecordBoxとの連携を意識した操作部の配置
- いわゆるミキサーとしての機能はない
- CDJやターンテーブルを使用したいのであれば別途技術の習得が必要
- PCにある程度のスペックがないと満足な利用に不安が残る