アンプやCDプレーヤー、ネットワークプレーヤーなどのオーディオ機器が揃ってくると、必然的に欲しくなってくるのが本格的なオーディオラックです。
一方、一言でオーディオラックと言っても、その種類や形状、価格などが非常に幅広く、自分のシステムに合ったオーディオ選びは難しいものです。
ここでは、初めてのオーディオラック導入を考えている方に向けて、失敗しないオーディオラックの選び方を紹介します。
オーディオラックがなぜ必要なのか
まずは、オーディオ機器を設置する際の注意点と、オーディオラックを使用する主な目的を確認します。
オーディオ機器を直接積み重ねるのはNG
オーディオ機器が増えてくると、パワーアンプの上にプリアンプ、プリアンプの上にCDプレーヤーなど、オーディオ機器の上に別の機器を直接積み重ねるケースが多く見られます。
しかし、オーディオ機器の設置を、それぞれの機器を直接積み重ねるのは絶対にNGです。見た目の問題だけではない、オーディオラック導入の主なポイントを確認していきましょう。
機器内部の熱を適切に放熱する
オーディオ機器にとって、内部にこもる熱は一番の大敵です。
発生する熱が大きいパワーアンプや真空管を内蔵した製品などにはシャーシ天面に放熱用の穴が開いている物も多いですが、そうでない機器でもある程度の放熱が必要な物がほとんどです。
シャーシの周り、特に上部に適切な空間を作ることは、オーディオ機器の動作を安定させて音質向上に効果があるだけでなく、オーディオ機器の寿命にも影響してきます。
シャーシの振動が再生音に影響する
全てのオーディオ機器にとって、シャーシの振動は最も気をつけなければならないポイントの一つです。
そのため、グレードの高い機材になればなるほど、内部にあるトランスなどで発生する不要振動から回路を守るために、基板やレイアウトシャーシの構造を工夫したり、足にインシュレーター構造を導入しています。
オーディオ機器を直接積み重ねてしまうと、せっかく選んだ良い機材の特徴を殺してしまうだけでなく、別の機材の不要振動を受け取る事にもつながり、解像力の低下や音のこもりの原因になってしまいます。
機器と機器との間を適切に離す
オーディオ機器では、上記の不要振動以外にも様々な影響を相互に与え合っています。
例えば、レコード再生で使用するMC昇圧トランスでは、機材を置く場所だけでなくその向きによってもノイズを拾ってしまい、ハムノイズの原因になってしまう事が知られています。(こちらは、他の機器から発生する磁界の影響を受けているためと言われています。)
大切なオーディオ機器を目に見えないトラブルから守り、その性能を十分に発揮させるためには、機器と機器の間隔を適切に離して設置する事がポイントになります。
オーディオラックの選び方と種類
続いて、主なオーディオラックの種類とそのポイントを紹介します。
オーディオラックは大きく組み立て型オーディオラック、ユニット式オーディオラック、完成品オーディオラックの3種類に分けられます。
オーディオラックの種類 | 価格 | 収納台数 | 拡張性 | 音質 |
組み立て型オーディオラック | ◎ | ◎ | △ | × |
ユニット式オーディオラック | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ |
完成品オーディオラック | 〇 | △ | × | ◎ |
システム構成の確認
オーディオラックを選ぶにあたり、現在のシステム構成と、今後のシステムアップの見通しを確認します。
最もシンプルな構成の例としては、CDプレーヤー+プリメインアンプの2台構成が挙げられますが、その場合でも将来的なグレードアップを見越したオーディオラックを選んでおくと安心です。
一番多いパターンは、プリメインアンプからセパレートアンプ(プリアンプとパワーアンプ)への買い替えですが、その他にもハイレゾ再生に対応したネットワークプレーヤーやDAC(D/Aコンバーター)、音源データを格納するストレージ(HDDなど)などが増えると、想定していたよりも台数が増える事も多いので注意が必要です。
組み立て型オーディオラック
組み立て型オーディオラックは、天板・側板・底板などのパーツに分かれている物を自分で組み立てるタイプのオーディオラックです。
一般的な組み立て棚に近いシンプルな構造の物のほか、オーディオ用に強度が高く設計されている物やガラス戸の付いてる物など、様々なバリエーションがあります。
価格の割に収納台数が多いモデルが多いので、ハードディスクレコーダーやゲーム機など複数の機器をまとめて収納したい方におすすめです。
ユニット式オーディオラック
ユニット式オーディオラックの多くは、オーディオボード構造になった棚板に支柱を組み合わせた構造になっています。
棚板と支柱を増やす事で段数を拡張出来る製品も多く、また支柱の長さを変える事で1段ごとの高さをカスタマイズ出来るなど、柔軟で幅広い使いこなしが出来るのが特徴です。
オーディオボード部分の構造や支柱の制振構造などによって様々なグレードがあるので、予算に合わせて数多くの製品から選べるのも大きなポイントです。
完成品オーディオラック
完成品オーディオラックは、予め決まった形状で製造されているタイプのオーディオラックです。
オーディオ専用ラックとして相応しい制振構造を持った製品が多く、重量級のオーディオ機器を設置する前提の強固な物など、組み立て型やユニット式のオーディオラックでは難しいニーズに応えられる製品が主になります。
将来的な拡張性を考えたセッティングとは異なり、ある構成のシステムを長く使う前提のどっしりとしたオーディオラックが欲しい方におすすめです。
オーディオラックおすすめランキング厳選7選
ここでは、それぞれの種類ごとのおすすめオーディオラックを紹介します。
いずれの製品にも、収納段数やサイズが異なる複数のモデルがラインナップされていますので、様々なバリエーションの中から希望の構成を選ぶ事が出来ます。
「NORSTONE」SPIDER 3 オーディオラック
取り合えず、これを買っておけば間違いない。
高級オーディオラックです。
一式で12万円くらいしますが、安物を買って後悔するぐらいなら
最初にこれを買う方がよさそうです。
黒色は板面が強化ガラスで、木の方はバンブー(竹)です。
今のところ一番おすすめです。
「MASTAZ マスタツオーディオ」
マスタツオーディオのオーディオラックは、やや特殊なタイプのユニット式オーディオラックで、30mm厚のMDF製(木製)の組み立て済みオーディオラックを組み合わせる構造になっています。
ラックとしての形を完成させてからオーディオ機器を収納する他のオーディオラックとは異なり、天面に機器を設置した後で上の段を取り付け出来るのが大きな特徴で、前側からスライドして収納するのが大変な重量級のアンプなども楽に設置が可能です。
これを買うか相当迷いました。
サンプルも取り寄せて検討しました。
全てが木製なので、傷がつきやすいのが難点です。
犬や猫、小さな子供がいる家庭では絶対に足部分がボロボロになると思います。
逆に、そういった環境でなければ一番おすすめです。
「タオック TAOC」オーディオラック CL-3S-DG
タオック(TAOC)のCL-3Sは、3種類の大きさの棚板と6種類の長さの支柱を組み合わせて作るユニット式オーディオラックです。
ハイカーボン鋳鉄を使用したスペーサーで棚板ごとの振動をセパレートするなど、制振能力の高い鋳鉄を駆使した設計で、機器の不要振動を抑えたオーディオ再生を目指す方に特に人気です。
デザインがイマイチ気に入らないので購入に至りませんでした。
「ハヤミ工産 Hayami Industry」オーディオラック J-4560
同じハヤミ工産でもオーディオ用として設計されたユニット式オーディオラックのジョルトシリーズです。
上部連結ユニットのJV-4260を組み合わせる事で機材が増えた際の拡張性も得られるほか、ヨコ連結ユニットのJH-4563と組み合わせれば横2列の幅広構成となり、テレビを上に乗せるAVラックとしても使いやすいオーディオラックです。
まだシステム構成が固まっていないエントリーユーザーや、部屋全体の収納を統一感あるデザインにしたい方にもおすすめです。
パネルのカラーが選べたら、これを買うつもりでした。
しかし、カラーは一色のみで選ぶことが出来ません。
拡張性があるのがおすすめです。
「YAMAHA ヤマハ」オーディオラック GTR-1000
ヤマハのGTR-1000は旧GTR-1の後継にあたる完成品オーディオラックで、一般にGTラックとも呼ばれています。
50mm厚の天板と底板および側板を採用した非常に強固なオーディオラックで、本体質量は32kg、耐荷重120kg(棚板部は35kg)と圧倒的なスペックを誇ります。
重量級のターンテーブルを搭載したレコードプレーヤーもしっかりと支えてくれる抜群の安定感が魅力のオーディオラックです。
YAMAHAシリーズでオーディオシステムを構築してる方におすすめです。
「ハヤミ工産 Hayami Industry」タテ型オーディオラック NX-B301
ハヤミ工産のNX-Bシリーズはシンプルな構成の組み立て型オーディオラックです。
正面には強化ガラスの扉もあり、オーディオ機器を埃やキズから守ってくれます。
縦型で5台の機器が収納できる大型のオーディオラックながらリーズナブルな価格です。
これは、お金がない人用のオーディオラックです。
全体的にチープな作りなのであまりおすすめ出来ません。