YZERR × BADSAIKUSHビーフの全記録
2023年、BAD HOPのYZERRと舐達麻のBADSAIKUSHを軸に、日本語ラップシーンを二分するビーフが起きました。発端は同年9月のイベント後の口論で、10月22日の野外フェス「AH1」でYZERRがBADSAIKUSHに詰め寄る動画が拡散されたことで一気に表面化します。以降、阿修羅MIC・舐達麻・RYKEY DADDY DIRTY・ジャパニーズマゲニーズ・YZERRの5組が相次いでアンサー曲を発表しました。本記事では、この一連の経緯を時系列で整理し、確認時点での状況までを扱います。
この記事でわかること
- ビーフの直接のきっかけになった2023年9月の出来事
- 2023年10月22日のAH1で何が起きたのか
- 2018年にさかのぼる元々の火種と、その経緯
- YZERRがインスタライブで各ラッパーに向けた発言の内容
- 5曲のアンサー曲が発表された順序と、それぞれの内容
- 舐達麻のイベントが相次いで中止になった経緯
- 確認時点でこのビーフがどうなっているか
よくある疑問と、短い答え
このビーフについて検索される疑問と、本記事で確認できた答えを先に一覧にしておきます。当事者以外が検証できない事柄は、その旨を明記しています。
| よくある疑問 | 短い答え | 補足 |
|---|---|---|
| いつ起きたのか | 2023年9月〜2024年1月 | 表面化は同年10月22日 |
| 誰と誰のビーフか | YZERR と BADSAIKUSH が軸 | 関係者は10名以上に及ぶ |
| 直接のきっかけは | THE HOPE 2023 のアフターパーティー | 口論に第三者が介入した |
| 元々の火種は | 2018年のRYKEYとBAD HOPの対立 | 2019年のディス曲に発展 |
| 何曲のアンサーが出たか | 5曲 | 2023年11月〜2024年1月 |
| 決着はついたのか | 楽曲の応酬で沈静化 | 公式な和解の発表はない |
| 現在はどうなっているか | 目立った動きはない | BAD HOPは2024年2月に解散 |
※本記事に登場する発言は、当事者がインスタライブやSNSで公にしたものです。当編集部は、記載した暴力行為を肯定・推奨しません。
ビーフは、ヒップホップにおけるアーティスト同士の対立を指す語です。本来は楽曲での応酬によって決着させる文化的な形式を指し、暴力による解決とは区別されます。
アンサー曲は、他のアーティストからのディスに対して楽曲で返答する形式を指します。本件では2023年11月から2024年1月にかけて、5組が相次いでアンサー曲を発表しました。
AH1(ASIAN HIPHOP CONNECTION)は、2023年10月22日に愛知県国際展示場で開催された野外ヒップホップフェスです。前身イベントは、コロナ禍での開催が問題視された「NAMIMONOGATARI」にあたります。
プロップスは英語のproper respectに由来し、ヒップホップにおける評価や敬意を指す語です。ビーフの勝敗は、このプロップスの増減として語られることが多くなっています。
THE HOPEは、日本最大級のヒップホップフェスティバルです。2023年の開催ではBAD HOPがヘッドライナーを務め、そのステージ上で東京ドームでの解散ライブが発表されました。
CHAPTER 01 / SECTION 01ビーフの全体像と登場人物
このビーフは、BAD HOPのYZERRと舐達麻のBADSAIKUSHを軸に、関係者が10名以上に及んだ大規模な対立です。2023年9月の出来事を発端とし、翌年1月のアンサー曲まで約4か月にわたって展開しました。
まず、誰がどの立場で関わったのかを整理しておきます。人数が多く、対立の構図が入り組んでいるため、ここを押さえておくと以降の経緯が追いやすくなります。
| 人物 | 所属 | 本件での立場 | アンサー曲 | 判断の目安 |
|---|---|---|---|---|
| YZERR | BAD HOP | 当事者。AH1で詰め寄った側 | 「guidance」 | 全体を追うならまずここ |
| BADSAIKUSH | 舐達麻 | 当事者。詰め寄られた側 | 「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」 | 楽曲での応酬を見るなら |
| 孫GONG | ジャパニーズマゲニーズ | 発端となった口論に介入 | — | きっかけを知るなら |
| 阿修羅MIC | — | 複数回にわたり仲裁に入った | 「UNTITLED」 | 仲裁の経緯を追うなら |
| RYKEY DADDY DIRTY | — | 2018年からの元々の火種 | 「BUSTER CALL」 | 前史を知るなら |
| T-Pablow | BAD HOP | アフターパーティーで阿修羅MICと衝突 | — | BAD HOP側の動きを追うなら |
| JAGGLA | ジャパニーズマゲニーズ | 孫GONGの非を認める発言 | 「I guess I'm beefin'」 | 関西勢の動きを追うなら |
| G-PLANTS | 舐達麻 | YZERRが唯一好意的に言及 | — | 例外的な立ち位置 |
この表からわかるのは、当事者が2名でありながら、実際には仲裁役・関係者・クルーの仲間が次々に巻き込まれていった構造です。とくに阿修羅MICは仲裁に入ったことでかえって当事者になっており、本件の複雑さを象徴しています。
CHAPTER 02 / SECTION 02AH1で起きた乱闘騒動
2023年10月22日、愛知県国際展示場で開催された野外ヒップホップフェス「AH1」で、YZERRがBADSAIKUSHの胸ぐらを掴む様子が撮影され、SNSで拡散されました。これが、このビーフが広く知られるきっかけになった出来事です。
YZERRと舐達麻の
出演前後にしたのがだめだったよね。これ
これでBAD HOP出演なくなったのか…やば#AH1 #フェス pic.twitter.com/MlFlVD8Umz— TAICHI (@tic69__oknw) October 24, 2023
舐達麻がライブを終えてインタビューを受けているところに、YZERRが「お前俺のことディスったよな?」とBADSAIKUSHに詰め寄り、その場が乱闘に発展したと伝えられています。
BAD HOPのメンバーや舐達麻周辺のアーティストも入り乱れる事態となり、収拾がつかない状況に陥りました。その結果、大トリを務めるはずだったBAD HOPは出演を見送っています。
BAD HOPはすでに解散を発表しており、メンバーのBenjazzyが「BAD HOPとして出演するフェスはAH1が最後」と公言していました。そのため、出演見送りにはファンから落胆の声が多数上がっています。
その後YZERRがインスタライブで経緯を説明し、関係するラッパーがそれぞれアンサー曲を発表したことで、日本のヒップホップ史でも稀な規模のビーフへと発展していきました。
AH1の前身イベントは、コロナ禍での開催が問題視され炎上した「NAMIMONOGATARI」です。会場でのトラブルが二度目の注目を集める形になったことも、この騒動が拡散した理由のひとつでした。
CHAPTER 03 / SECTION 03ビーフの2つの原因
YZERRがAH1でBADSAIKUSHに詰め寄った背景には、2つの原因があります。ひとつは2018年にさかのぼる元々の火種、もうひとつは2023年9月のイベント後に起きた直接のトラブルです。
- 2019年にRYKEYとBADSAIKUSHが発表したディス曲「You Can Get Again」
- 2023年9月23日のTHE HOPE 2023 アフターパーティーでの出来事
この2つは時期も内容も異なりますが、YZERRの側から見れば連続した出来事として受け止められていました。以下でそれぞれを順に見ていきます。
CHAPTER 04 / SECTION 04元々の火種となった2018年の対立
元々の火種は、2019年8月24日にRYKEY × BADSAIKUSH名義でリリースされたアルバム「Mary Jane」の収録曲「You Can Get Again」です。この楽曲は、YZERRに向けたディス曲として制作されました。
背景には、2018年12月8日にRYKEYが「15人に暴行を受けた」としてインスタライブを配信し、その中でBAD HOPが暴行に関与しているという趣旨の発言をしたことがあります。
さらにRYKEYは、YZERRの楽曲「Back Stage feat. Tiji Jojo」について、MarshmelloのProject Dreamsの盗作だという趣旨の批判をインスタライブで行いました。これによりSNS上での応酬が激化していきます。
この状況を見た阿修羅MICがRYKEYに「ヒップホップ的なビーフをしたほうがいい」と提案したことで、楽曲でのディスという形が選ばれました。それが「You Can Get Again」です。
ただし、この楽曲においてBADSAIKUSHのパートには、YZERRやBAD HOPへのディスと読み取れるリリックは含まれていません。YZERRが問題視したのは、ディス曲に名前を連ねたこと自体だったことになります。
CHAPTER 05 / SECTION 05THE HOPE 2023での出来事
直接のきっかけは、2023年9月23日に開催された「THE HOPE 2023」のアフターパーティーで起きた出来事です。YZERRとRYKEYが居合わせて口論になったところに、孫GONGが介入したことでトラブルに発展しました。
気づいたらYZERRと孫gongに
なってる。BADHOP と 舐達麻だと思ってた。 pic.twitter.com/THOfEbnYnz
— ケンコバ:吉本農業 (@kencandayu420) October 24, 2023
YZERRとRYKEYの口論に、酒に酔った孫GONGが仲裁に入る形で加わりました。
YZERRが「関係ないやつが入ってくるな」と孫GONGを突き放したところ、孫GONGがYZERRを殴ったと説明されています。さらに孫GONGが組織の名前を出したことで、YZERRの側も態度を硬化させました。
遅れて会場に到着した阿修羅MICが仲裁に入り、YZERRを外に連れ出しています。同席していたJAGGLAは、この件について孫GONGの非を認める発言をしています。
その後、騒ぎを聞きつけたT-Pablowが現れ、阿修羅MICに殴りかかったと伝えられています。仲裁に入った側がさらに殴られるという展開になり、事態は収拾がつかなくなりました。
この一件について、孫GONGからYZERRへの直接の謝罪はないまま経過したと説明されています。AH1での出来事は、この未解決の状態を引きずったうえで起きたことになります。
CHAPTER 06 / SECTION 06ビーフの時系列
ここまでの経緯と、その後の展開を時系列で整理します。関係者が多く、出来事が並行して進んだため、順番を追うことで全体像がつかみやすくなります。
年表にすると、2023年11月から2024年1月にかけての約2か月間に、5曲のアンサー曲が集中していることがわかります。この密度が、本件が日本語ラップ史に残るビーフとして語られる理由です。
AH1の前後で何が起きていたか
AH1でYZERRが行動に出た背景には、当日までの複数のやり取りがあったと本人が説明しています。その内容を整理すると、以下の経緯になります。
- AH1の出演が決まってから、BADSAIKUSHはYZERRへ謝罪を申し込んでいたが、YZERR側は拒否した
- 阿修羅MIC経由で孫GONGからの謝罪も申し込まれたが、これも拒否した
- ライブに支障が出るため、孫GONGや阿修羅MICを出番後に帰らせるよう主催会社へ打診していた
- しかし一度会場を出た阿修羅MICらが、再び会場へ戻ってきた
この経緯は、YZERRがインスタライブで説明した内容にもとづきます。当事者以外が検証できる性質のものではないため、あくまでYZERR側の説明として扱う必要があります。
CHAPTER 07 / SECTION 07YZERRがインスタライブで語った内容
YZERRは2度にわたるインスタライブで、それまで表で語られてこなかった関係やトラブルを詳細に説明しました。その内容だけでなく、各ラッパーを形容する言葉選びも話題になっています。
yzerrインスタライブまとめ
孫GONG
クソ豚🐖隙間産業阿修羅
仲裁で株をあげようとする伝統芸者
目をキラキラさせた熱血教師✨JAGGLA
気持ち悪いからスケボー🏄バダサイ
くそもろパンピー
5秒で有罪そそのかし犯🚨とりあえずみんな気持ち悪いと#yzerr#ワイザー#BADHOP#孫GONG#舐達麻 pic.twitter.com/V6qKUwtSMw
— umimi (@umimimimim) October 25, 2023
この発言は、YZERRが楽曲でのアンサーに消極的だった理由として語られたものです。以下、各人物に向けた発言を整理します。
YZERRがBADSAIKUSHについて語った内容
BADSAIKUSHについて、YZERRは相手を見て立ち位置を決めるタイプだという趣旨の発言をしています。
あわせて、その立ち振る舞いを「そそのかし犯」「裁判だったら5秒で有罪」と表現し、強い調子で非難しました。
YZERRが孫GONGについて語った内容
孫GONGについては、対応する相手によって態度を変えるという趣旨の指摘をしています。
その立ち振る舞いを「人の感情の隙間に入り込んで」と表現し、「隙間ビジネス」「隙間産業」という語で批判しました。容姿に言及した発言も繰り返されています。
YZERRが阿修羅MICについて語った内容
阿修羅MICについては、繰り返し仲裁に入る姿勢そのものが批判の対象になりました。KENNY-GとBADSAIKUSHのビーフでも仲裁を行っていた経緯があります。
仲裁を試みる立ち振る舞いを「伝統芸」と評し、「仲介中毒」「仲介仲裁中毒」という語で批判しています。ただし2度目のインスタライブでは、自分に得がないのに仲裁しようとする人物として「非営利団体」と表現し、評価が変化した面も見せました。
YZERRがJAGGLAについて語った内容
JAGGLAについては、THE HOPEのアフターパーティーでのトラブル後に、女性と乾杯して盛り上がっていた姿を見たことが批判の理由として挙げられています。
「アメ村でスケボーやっとけ」という発言もありましたが、JAGGLA本人は後に「スケボーはやったことがないからできない」と釈明しています。この形容がどこから出てきたのかは明らかになっていません。
YZERRがG-PLANTSについて語った内容
本件の関係者のうち、YZERRが当初から好意的に言及した唯一の人物がG-PLANTSです。
過去に酒席をともにしたことを明かし、「ただの良い人」と評しています。対立の渦中にあっても個別に評価を分けている点は、本件を読むうえで見落とせない部分です。
CHAPTER 08 / SECTION 08阿修羅MICのアンサー曲
本件で最初に楽曲でアンサーしたのは阿修羅MICでした。2023年11月24日に「UNTITLED」を発表し、自身の立場をリリックで説明しています。
阿修羅MICは自身のインスタライブでYZERRに謝罪していましたが、その後のYZERRによる「仲介中毒」などの発言を受けて、顔に泥を塗られたという趣旨のリリックで返しました。
仲裁に入った人物が最初にアンサー曲を出すという展開自体が、この件の構図の複雑さを表しています。
CHAPTER 09 / SECTION 09舐達麻のアンサー曲
舐達麻は騒動から1か月以上にわたりSNSでの発言を控え、沈黙を保っていました。ビーフが沈静化したと見られていた2023年12月1日、楽曲「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」を発表します。
この楽曲はYouTubeでトレンド入りし、1日で100万回再生を記録しました。SNSや暴力ではなく楽曲のみで応じたことで、それまでの流れが大きく変わったと評されています。
当事者であるBADSAIKUSHだけでなく、DELTA9KID、G-PLANTSもリリックで参加しました。
舐達麻のアンサー曲に対するYZERRの反応
Yzerrのストーリーのこの文章、好きな人に言われたらめちゃくちゃアツいな pic.twitter.com/fqWR8PhTmu
— 🎟17🎟 (@pinkshikakatan) December 4, 2023
楽曲が発表された2023年12月1日、YZERRは海外に滞在していました。Instagramのストーリーズを更新し、対立の継続を予告しています。
ただしこの時点では、楽曲で返すのか別の手段を取るのかについて明言していません。この曖昧さが、以降の約2か月間の緊張状態につながりました。
CHAPTER 10 / SECTION 10RYKEY DADDY DIRTYのアンサー曲
本件で蚊帳の外に置かれた形になっていたRYKEY DADDY DIRTYは、2023年12月6日に「BUSTER CALL」を発表しました。元々の火種を作った当事者としての参戦になります。
楽曲の冒頭で1日で制作したことに言及していますが、実際に北海道のdj hondaのもとを訪れ、短期間で完成させたと説明されています。
内容は主にBADSAIKUSHに向けられており、YZERRについてはこの楽曲内で触れていません。対立の構図が単純な二者間ではないことを示す例です。
RYKEYが明かした「You Can Get Again」の経緯
RYKEYは、元々の火種となった「You Can Get Again」にBADSAIKUSHが参加した経緯についても言及しています。BAD HOPと対立することになると伝えたうえで、それでも参加してきたという趣旨の説明です。
この説明は当事者以外に検証できないものであり、RYKEY側の主張として扱う必要があります。当編集部では、誰の発言かを明示したうえで記載しています。
CHAPTER 11 / SECTION 11ジャパニーズマゲニーズのアンサー曲
ジャパニーズマゲニーズは2023年12月15日、楽曲「I guess I'm beefin'」を発表しました。発端となった孫GONGが所属するユニットとしての応答になります。
MVには、YZERRのインスタライブを視聴するJAGGLAの姿も収められており、明確に対決的な姿勢が示されました。舐達麻の「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」と同じトラックを使用している点も話題になっています。
CHAPTER 12 / SECTION 12YZERRのアンサー曲
2024年1月28日、YZERRは楽曲「guidance(舐達麻 ジャパニーズマゲニーズDiss)」を発表しました。一連のビーフにおける最後のアンサー曲であり、これ以降に目立った楽曲での応酬は確認されていません。
YZERRからバダサイへのアンサー。
これはまだ序章。昨日上げたバダサイの文春のくだりを知っておかないと内容理解できない人もいるだろうと思ったからな。
舐達麻がバックれた1/5のライブの真実も出ちまったな。
(YZERR)
羽田までのフライト 歌詞を貯めるiPhone
空の上で地に足つけ乗せる俺のPride… pic.twitter.com/vdxD4rQS6Q— Hustler (@CryptoHustlerJP) January 21, 2024
yzerr帰国はあつい pic.twitter.com/pcRJ199tiX
— 宇陀 (@utqlaSiakids) December 12, 2023
発表は、BAD HOPのラストアルバムのリリース、および同年2月19日の東京ドーム公演を控えた時期にあたります。解散に向けたスケジュールのなかで、このビーフに区切りをつける形になりました。
楽曲での応酬という形式に消極的だったYZERRが、最終的にはアンサー曲で応じたことになります。この点は、本件が暴力ではなく楽曲によって収束した重要な転換点として語られています。
CHAPTER 13 / SECTION 13舐達麻のイベント中止
舐達麻のアンサー曲が発表された2023年12月以降、SNS上での言及が過激化し、舐達麻の出演イベントが相次いで中止になりました。ビーフが楽曲の外側へ影響を及ぼした局面です。
川崎のチッタに続き、土浦CLUB GOLD舐達麻ライブも中止へ。
茨城に関しては誰も触れていなかった為、こちらもキッズの犯行予告等による中止かと思われる。
雪達麻式に大きくなるこのビーフ。結末や如何に。 pic.twitter.com/fkKKCRa19z— Hustler (@CryptoHustlerJP) December 25, 2023
SNSでは舐達麻に対する脅迫と受け取れる投稿や、ライブ会場へ押しかけることを示唆する投稿が現れました。
2023年12月17日には、舐達麻のライブにRYKEY DADDY DIRTYが乗り込む事態も起きています。会場が緊迫した様子を撮影した動画がSNSに投稿され、大きく拡散されました。
リッキー乱入、舐達麻のLIVEにて
デルタ「おいクソ金歯!まずシャブ辞めろ」
バダサイ「お前ラッパーの癖によ、お前の曲はパクリで俺のはRequiem」
動画2分20秒しか貼れん
今からバチバチなってくるからフォローしといてそれで blue 入る#リッキー#バダサイ#舐達麻#yzerr#ビーフ#hiphop pic.twitter.com/xGPMff1VHT
— XxAxX_$.P.G@今年小さい事言うの忘れてた (@SPG_JAP) December 16, 2023
中身入ってないとダメだよ瓶は
可愛いなバダサイ♡
— 九紋龍史進 (@Kumonryu_666) December 17, 2023
2024年1月5日に神奈川県川崎市のCLUB CITTA'で開催予定だったイベント「Y.O.L.O -2024-」は、舐達麻に対する殺害予告や爆破予告が相次いだことにより中止となりました。ほかにも出演予定のイベントが相次いで中止・キャンセルとなっています。
CHAPTER 14 / SECTION 14このビーフのその後
2024年1月28日のYZERRによる「guidance」発表以降、このビーフに関して目立った動きは確認されていません。楽曲の応酬をもって、事実上の収束を迎えた形です。
その約3週間後の2024年2月19日、BAD HOPは東京ドームで解散ライブ「BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME」を開催しました。日本のヒップホップアクトとして初の東京ドーム単独公演であり、チケットは完売、約5万人を動員しています。この公演をもってBAD HOPは約10年の活動を終えました。
| 当事者 | ビーフ後の主な動き |
|---|---|
| BAD HOP | 2024年2月19日の東京ドーム公演をもって解散 |
| YZERR | ソロでの活動およびフェスの主催などを行っている |
| 舐達麻 | グループとしての活動を継続 |
| 阿修羅MIC | 活動を継続 |
| ジャパニーズマゲニーズ | 活動を継続 |
この表からわかるのは、当事者のうちBAD HOPだけが解散という形で区切りを迎えている点です。公式に和解が発表された事実は確認できていません。楽曲での応酬が終わり、それぞれが別の活動に移ったことで沈静化した、というのが確認できる範囲での結論になります。
ヒップホップのビーフには、MACCHOとKREVAのように長い時間を経て和解し、共作に至る例もあります。本件について現時点で言えるのは、楽曲での応酬が止まったという事実までです。当編集部は、和解や決着といった評価を確認できない段階で書くことはしません。
CHAPTER 15 / SECTION 15ビーフを読むときの注意点
本件は当事者の証言が食い違う場面が多く、SNS上では検証されていない情報が事実として流通しやすい状態にあります。情報源の種類を見分ける必要があります。
- 報道機関が報じた内容
- 公式に発表された楽曲とその内容
- 当事者がインスタライブ・SNSで公にした発言
- 映像として拡散され当事者が否定していない場面
- 誰が勝ったかという評価
- 当事者以外による現場の伝聞
- 和解や決着の断定
- 匿名アカウントによる内幕の主張
CHAPTER 16 / SECTION 16本記事で扱わないこと
本記事は、確認できる事実の記録に範囲を限定しています。以下の4項目は、憶測や未確認情報にあたるため扱いません。
本記事で扱わない情報と、その理由
当編集部は、ビーフの勝敗、当事者以外による伝聞、確認できていない和解の有無を本記事で扱いません。いずれも公的な確認手段がなく、書いた時点で事実と評価の区別がつかなくなるためです。
とくに勝敗については、リスナーの受け取り方によって結論が変わります。楽曲の完成度、行動の一貫性、その後のキャリアのどれを基準にするかで評価は分かれるため、当編集部は判断を示しません。読者が他の情報源に当たる場合も、その記事が何を基準に勝敗を語っているかを確認することをすすめます。
本件では、仲裁に入った人物が当事者になり、蚊帳の外だった人物が参戦し、対立していた相手を個別に評価する発言も出ました。単純な二者対立として要約すると、必ず何かが抜け落ちます。当編集部が登場人物の表を冒頭に置いたのは、この構図の複雑さを最初に示すためです。
CHAPTER 17 / SECTION 17このビーフについてよくある質問
このビーフについて最も多く検索されるのは、原因・アンサー曲・その後の3点です。いずれも公開されている情報の範囲で答えられます。以下では、報道と当事者の発言にもとづく回答のみを示します。
CHAPTER 18 / SECTION 18このビーフのまとめ
2023年のYZERRとBADSAIKUSHのビーフは、日本語ラップシーンの主要なアーティストが同時に巻き込まれた稀な事例でした。発端は2018年にさかのぼる対立と、2023年9月のイベント後のトラブルという2つの流れが合流したものです。
10月22日のAH1で表面化したあと、11月から翌年1月にかけて5曲のアンサー曲が発表されました。とくに舐達麻が沈黙を1か月以上保ったのちに楽曲だけで応じた点、そして楽曲での応酬に消極的だったYZERRが最終的にアンサー曲で返した点が、本件の展開を決定づけています。
一方で、このビーフは楽曲の外側にも影響を及ぼしました。舐達麻に対する殺害予告や爆破予告が相次ぎ、出演予定のイベントが中止に追い込まれています。アーティスト間の対立と、第三者による脅迫行為はまったく別のものです。当編集部は後者を一切容認しません。
2024年1月の「guidance」以降、目立った動きは確認されていません。BAD HOPは同年2月19日に東京ドームで解散ライブを行い、約10年の活動を終えました。公式な和解の発表はなく、楽曲での応酬が止まったという事実までが、確認できる範囲での結論です。
出典:音楽ナタリー(2023年10月25日)/各アーティストの公式YouTubeチャンネルおよび配信リリース/当事者のInstagramライブおよびストーリーズ/SPICE/Real Sound。確認日:2026年8月。
この記事の要点
- 発端は2023年9月23日のTHE HOPE 2023アフターパーティーでの出来事
- 元々の火種は2019年のディス曲「You Can Get Again」にさかのぼる
- 2023年10月22日のAH1での乱闘騒動により、BAD HOPは出演を見送った
- 2023年11月から2024年1月にかけて、5組が相次いでアンサー曲を発表した
- 舐達麻の「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」は1日で100万回再生を記録した
- 第三者による脅迫により、舐達麻の出演イベントが相次いで中止になった
- 2024年2月19日、BAD HOPは東京ドームで解散ライブを行い活動を終えた
- 公式な和解の発表はなく、楽曲での応酬が止まった段階にとどまる
— Djtube 編集部 / 2026.08


