T-Pablowプロフィール
T-Pablow(ティーパブロ)は、神奈川県川崎市出身のラッパー。高校生RAP選手権で2度の優勝を果たし、「フリースタイルダンジョン」初代モンスターとしてMCバトルの一般認知を押し上げた人物であり、双子の弟YZERRとともに川崎発のクルーBAD HOPを率いてきた。中学を出たらヤクザになると決めていた少年が、Zeebraのアルバム1枚とニューヨークでの3週間を経てラッパーになった。本記事では本名・年齢・出身・生い立ちから、BAD HOP解散後の現在地までを整理する。
この記事でわかること
- 本名・生年月日・出身地・身長といった基本プロフィール
- 川崎での生い立ちから、渡米を経てラッパーになるまでの経緯
- 硬派なライミングというラップスタイルの成り立ち
- MCバトルへの向き合い方と、本人が語る「ダサさ」の正体
- デビュー曲と代表曲、それぞれの位置づけ
- BAD HOP解散後、2026年時点の活動状況
よくある疑問と、短い答え
検索して真っ先に確認したい項目だけを、1行ずつ先に置いておく。根拠と詳細はそれぞれの章で扱う。
※上表は2026年8月時点で確認した内容です。本名の表記は本記事では原典照合ができておらず、要確認としています。
CHAPTER 01 / SECTION 01T-Pablowのプロフィール|本名・年齢・出身・所属
T-Pablowは、1995年11月3日生まれの30歳、神奈川県川崎市川崎区出身のラッパーである。双子の弟YZERRとともに8人組クルーBAD HOPを結成し、MCバトルと音源制作の両面でシーンの中心にいた。
以下は公表されている範囲の基本データ。BAD HOPは2024年に解散しているため、所属欄はその前提で読んでほしい。
本記事に繰り返し出てくる語を、先に定義しておく。
神奈川県川崎市を拠点に、2014年に結成された8人組のヒップホップクルーである。T-PablowとYZERRを中心に幼馴染で構成され、2024年2月19日の東京ドーム公演をもって解散した。
T-Pablowと双子の弟YZERRによるラップユニットの名義である。2014年11月26日にシングル「FIRE BURN」を配信リリースしている。
CHAPTER 01 / SECTION 02T-Pablowの生い立ち・経歴|川崎から少年院、そして渡米
T-Pablowの人生が変わったのは、中学3年のニューヨーク滞在だった。それ以前は中学を出たらヤクザになると決めていたと本人が語っており、進路がラップへ切り替わったのはこの渡航が起点になっている。
転機を年表で並べておく。渡米から優勝までが2年ほどしかない点が特徴だ。
年表から読み取れるのは、15歳でマイクを握ってから約1年で全国大会を制していることだ。準備期間はほとんどない。
幼少期から小学校時代|川崎で育った環境
家族は母親、姉、兄のMASA、双子の弟YZERRの5人。母子家庭で育ち、家には借金があったと本人が語っている。借金は父親の事業の失敗によるもので、取り立てが頻繁に来る状況だったという。
川崎市立藤崎小学校に入学し、YZERRとともに地元のサッカーチーム「四谷フットボールクラブ」でサッカーを始めた。ポジションはディフェンダーだった。
育った川崎市川崎区は、工業地帯を抱える地域として知られる。BAD HOPの公式プロフィールでも、活動拠点である川崎南部について「日本有数のGHETTOとも称される工業地帯」という表現が用いられている。周囲に不良文化が身近にあり、小学生の段階で年上との上下関係が形成される環境だったと、メンバーが繰り返し語ってきた。
出典:TuneCore Japan アーティストプロフィール(2026年8月9日確認)https://www.tunecore.co.jp/artists/YZERR
本人によれば、小学校では不良漫画「クローズ」にハマり、校内で「抗争みたいなこと」をして遊んでいたという。ただしそれは子どもの喧嘩の範囲を軽く超えていて、黒板の角に相手の頭を打ち付け、7針を縫う怪我をさせたこともあると本人が振り返っている。
その一方で、勉強からは早くに離れながらも国語は得意で、作文のコンクールで複数回にわたり最優秀賞を受けたとも語っている。後年のリリックの言語感覚は、この時期にすでに芽が出ていたことになる。
家庭環境について本人が語っていること
家庭についても、本人はインタビューやテレビ番組で繰り返し語ってきた。借金の取り立てが続くなかで母親が追い詰められ、「一家心中しよう」と包丁を持ち出し、その際に自身が刺されたことがあるという。
この一件は、本人が公の場で自ら語り、複数のメディアが取り上げてきた内容である。本記事も本人の語りとして記載しており、当時の事案について報道による確認を行ったものではない。
中学校時代|地元での立ち位置と、少年院
川中島中学校に進むが、授業には出ていない。登校しても校内でタバコを吸いながら歩くような状態で、学校側はテレビ・ソファ・クーラーを備えた本人たち専用の教室を用意したという。勉強は小学2年から一切していないとも語っている。
この頃にはYZERRとともに「岩瀬兄弟」として地元でかなり知られる存在になり、13criminalというチームを結成してリーダーを務めた。構成員は100人を超えていたという。
本人はチームを組んだ理由を、先輩からの理不尽な要求から仲間を守るためだったと説明している。
ただし、実際には上納金を求められる立場でもあり、自由な生活ではなかったという。金を集める必要から仲間と窃盗を重ね、中学2年のときに集団窃盗の件で逮捕された。鑑別所を含めて1年以上を少年院で過ごしたと本人が語っている。YZERRとは別の施設だった。
なお、中学入学時にはサッカー部に入っていたが、周囲への影響を懸念する声が上がり、1年生の夏に退部している。
中学3年の渡米|ニューヨークで見た光景
精神的に追い込まれていた中学3年の頃、アメリカ・オハイオ州に住む親族が声をかけ、単身でニューヨークへ渡っている。
そこで見たのは、電車の中でラップやダンスをする人々、路上のダンボールやバケツをドラム代わりに叩いて即興でラップする光景だった。日本で見ていたHIP HOPとは前提が違った。
帰国後すぐにリリックを書き始め、15歳でマイクを握る。
それまでの進路は決まっていた。中学を卒業したらヤクザになる、というものだ。本人は当時の感覚を「それが天職だと思っていた。性格にも合っていた」と振り返っている。中学で進路を聞かれて「ラッパー」と答えたこともあるが、本気でなりたかったわけではなく、一時期はクラブやバーで働いていたという。
その進路は、ニューヨークの3週間で完全に切り替わった。
少年期の経歴は、本人が公の場で繰り返し語り、複数のメディアが取り上げてきた内容だ。だからこそ本記事では、それを編集部が認定した事実としてではなく、本人の語りとして記載している。両者は似ているようで別物で、後者なら本人の説明が変わったときに記事も追随できる。関係者の氏名や特定につながる情報を書かないのも同じ理由による。
CHAPTER 02 / SECTION 03T-Pablowの人物像|MBTI・ファッション・私生活
T-Pablowの振る舞いに一貫しているのは、責任の所在を自分に置くという姿勢だ。クルーの方向性でも、作品の遅延の説明でも、主語が「俺」から動かない。
MBTIタイプ|編集部が推定するENFJ-A
MBTIについて本人からの公表はない。以下はDjtube編集部が、公開されているインタビューやSNSでの発信から整理した推定であり、診断でも公式情報でもない。
推定はENFJ-A(主人公型)。根拠として挙げられるのは次の4点だ。
表から読み取れるのは、他者との関係を軸に判断し、集団の結果を自分の責任として引き受ける傾向だ。ENFJの典型とされる特徴と重なる。
ただし、MCバトルの分析に見られる構造的な思考を重く見れば、双子の弟YZERRと同じENTJ(指揮官型)と読むこともできる。思考(T)と感情(F)のどちらを主機能に置くかで判定が割れるため、確定的なものではない。
ファッション|トレンドを取り込んだラグジュアリーストリート
BreatH新作発売開始!
売り切れる前に🙏https://t.co/XRDFgFxoIK pic.twitter.com/rsm1aOV6B3
— T-Pablow (@TPablow) 2019年9月15日
ラップの実績だけでなく、ファッションにも注目が集まってきた。ハイブランドとストリートを組み合わせるスタイルで、トレンドの取り込みが早い。
Zeebraのタトゥー|足に刻んだ敬意
Zeebra THE DADDY🦓🔥
足に彫った
髪の毛しっかり七三分け😊Tattoo by Tattooer Tetsuya pic.twitter.com/OnW6bBtR8S
— T-Pablow (@TPablow) October 18, 2019
左足には「Zeebra THE DADDY」の文字とともに、Zeebraをモチーフにしたタトゥーが入っている。ラップを始めるきっかけになった人物への敬意を、そのまま身体に刻んだ形だ。
結婚・交際|確認できている範囲
25歳👧🏻🤝 pic.twitter.com/JB3YF2Pnap
— T-Pablow (@TPablow) November 3, 2020
結婚および子どもについて、本人および関係者からの正式な発表は確認できていない。SNSの投稿をもとにした見方は流通しているが、当事者からの説明がないため、本記事では確定的な記述を行わない。
CHAPTER 02 / SECTION 04T-Pablowのラップスタイル|硬派なライミングとリアルなリリック
初期のT-Pablowは、Zeebra直系の硬派なライミングとオーソドックスなフロウに、自身の経験を落とし込むスタイルだった。その後BAD HOPとしての活動を通じて、トレンドのフロウやオートチューンも取り込み、扱う主題も広がっている。
Zeebraとの出会い|レンタルショップの1枚から
本格的にHIP HOPに触れたのは小学4年の頃。近所のレンタルショップで「これが日本人のHIP HOPだ」と紹介されていたZeebraのアルバム「The New Beginning」を借りたことがきっかけだった。
コーンロウのZeebraの写真を見て、最初は日本人に見えなかったと語っている。中学に入ると本格的に聴き込むようになり、後年その本人が主宰するレーベルと契約することになる。
向いていないリスナー|技巧より雰囲気を求める人との相性
正直に書くと、初期のT-Pablowは韻の踏み方や構成の精度で聴かせるタイプで、雰囲気やムードで浸りたい人には硬く感じられる。
また、リリックには非行の記憶や川崎という土地の固有名詞が繰り返し出てくる。背景を知らないと固有名詞の羅列に聞こえる可能性がある。逆に、MCバトルから入った人にとっては、そのまま音源につながる導線になっている。
- 韻と構成の精度で聴きたい人
- MCバトルから音源へ進みたい人
- 日本語ラップの系譜ごと追いたい人
- 雰囲気やムードを重視する人
- 非行を主題にした曲が苦手な人
- 背景や文脈を追わずに聴きたい人
CHAPTER 02 / SECTION 05T-Pablowの代表曲|FIRE BURNとLife Style
デビュー曲は2WIN名義の「FIRE BURN」、代表曲はBAD HOPの「Life Style」。この2曲のあいだに、クルーの方向転換がまるごと入っている。
何を確かめたいかで聴く順番が変わるので、右端の判断列は上書きして使ってほしい。
※判断列を上書きしてお使いください。発表時期は各配信サービスの表記に基づき、2026年8月時点で確認したものです。
FIRE BURN|2WINのデビューシングル
2014年11月26日、YZERRとの2WIN名義で配信リリースされたシングル。高校生RAP選手権で名を上げた直後の作品で、Zeebra直系の日本語ラップ黄金期の空気を持つトラックとリリックに、バトルで培ったスキルが乗っている。
バトルの人という当時のイメージを、音源で上書きした一曲でもある。
Life Style|1700万再生を超えた代表曲
2016年3月15日のミックステープ「BAD HOP ALL DAY」収録、同年9月にYouTubeへ公開され、再生数が大きく伸びた。T-PablowとYZERRの2人が参加している。
当時のBAD HOPは方向性に悩み、解散も検討していたという。「BAD HOP ALL DAY」は、それまでの不良感を残しながらポップさを高める方向で作られており、クルーの音楽的なイメージを変えた転換点にあたる。「Life Style」はその象徴になった一曲だ。
CRESCENT MOON|世代をまたぐマイクリレー
2021年の「ラップスタア誕生」で、高校生RAP選手権以来となるFuji Taitoとの再会があり、その場での約束が形になった楽曲。
SEEDAを迎えたマイクリレーが軸になっており、世代の異なる3人が同じトラックの上に並ぶ構成そのものが主題になっている。
CHAPTER 03 / SECTION 06T-PablowのMCバトル|実績と本人が語るバトル観
T-Pablowは高校生RAP選手権で2度の優勝を果たし、フリースタイルダンジョンの初代モンスターとしてMCバトルの一般認知を押し上げた。一方で、バトルという形式そのものへの批評も本人が語っている。
- 2012年 高校生RAP選手権 第1回優勝(K-九名義)
- 2013年 高校生RAP選手権 第4回優勝(T-Pablow名義)
- 2015年 フリースタイルダンジョン 初代モンスター
- 2022年 フリースタイルリーグ(FSL)第1回エキシビションマッチに出場
本人が語る「MCバトルがダサいと言われる理由」
2022年8月、フリースタイルバトルのプロリーグ「フリースタイルリーグ(FSL)」の発足が発表され、第1回エキシビションマッチにT-PablowとR-指定が指名された。その記者会見での発言が話題になっている。
久々にバトルへ出た際、自分が発した小節を数えたところ170小節を超えていたという。そこから導かれる説明が次のものだ。
その「ダサいワード」の蓄積が、MCバトルはダサいという印象につながったのではないか、という見立てだ。同時に、現在も第一線にいる呂布カルマについても言及している。
バトルと音源を同じ物差しで測らない、という立場がここに出ている。MCバトルで名を上げた人物が、その形式の限界を構造として説明している点が興味深い。
CHAPTER 03 / SECTION 07T-Pablowの交友関係|BAD HOPのメンバーとAK-69・Zeebra
T-Pablowの交友関係は、幼馴染であるBAD HOPのメンバーと、年上のラッパーに偏っている。同世代のラッパーとの交流が目立たないのが特徴だ。
InstagramではANARCHYやAK-69との写真が確認でき、所属レーベルGRAND MASTERのZeebraやEGOとの関係も長い。
コラボしてきたアーティスト
- KOWICHI
- Fuji Taito
- BABY-T
- KEN THE 390
- ZORN
- DJ RYOW
- AKLO
- RENE MARS
- SALU
CHAPTER 04 / SECTION 08BAD HOPでの活躍と解散|結成から東京ドームまで
BAD HOPは2014年、高校生RAP選手権 第4回の後に、T-PablowとYZERRを中心とした幼馴染で結成された。川崎の先輩クルーSCARSの影響を受けている。
仕事じゃないオアシスにフルメンで来るBAD HOP #葉山オアシス pic.twitter.com/JZ8JCRL7qQ
- T-Pablow(ティーパブロ)
- YZERR(ワイザー)
- Benjazzy(ベンジャジー)
- Tiji Jojo(ティージージョジョ)
- Vingo(ビンゴ)
- BARK(バーク)
- Yellow Pato(イエローパトー)
- G-K.I.D(ジーキッド)
リリースを重ねながら規模を広げていった経緯は、年単位で追うと分かりやすい。
表から読み取れるのは、結成から解散まで約10年で、事務所にもレコード会社にも属さないまま東京ドームに到達しているということだ。日本のヒップホップアーティストとして初のドーム単独公演であり、チケットは完売した。
出典:AH1 公式アーティストプロフィール(2026年8月9日確認)https://ah1.jp/artist/t-pablow/ / オリコンニュース「BAD HOP、解散ライブとなる東京ドーム公演完売」(2024年1月31日公開/2026年8月9日確認)https://www.oricon.co.jp/news/2312382/full/
CHAPTER 04 / SECTION 09T-Pablowの現在|解散後のソロ活動
BAD HOP解散後、T-Pablowはソロで活動している。他アーティストの楽曲への客演はあったものの、自身の新曲は長く発表されていなかった。
2026年1月2日には、東京・日本武道館で入場無料のライブ「ON THE ROAD」を開催。制作中の1stアルバムの先行視聴会という位置づけの公演だった。同年のAH1ではヘッドライナーを務めている。
2026年6月|1stアルバムの発売延期
1stアルバムは2026年6月30日の発売が告知されていたが、前日の6月29日に延期が発表された。BAD HOP解散後、初の新譜になるはずの作品だった。
本人は延期にあたり、約束した日に届けられなかったことを謝罪したうえで、遅れないと言った以上これは完全に自分の責任だと述べている。今後については、これから先を形にするために改めて一緒に戦うチームが必要だと感じている、とも語った。
出典:KAI-YOU「ラッパーT-Pablow、1stアルバムのリリースを延期 BAD HOP解散後初の新譜」(2026年6月/2026年8月9日確認)https://kai-you.net/article/95824 / 音楽ナタリー「T-Pablowが年明けに武道館で無料ライブ」(2026年8月9日確認)https://natalie.mu/music/news/652708
CHAPTER 05 / SECTION 10T-Pablowに関するよくある質問(FAQ)
CHAPTER 05 / SECTION 11まとめ|T-Pablowが川崎で示したもの
中学を出たらヤクザになると決めていた少年が、レンタルショップで借りた1枚と、3週間のニューヨークで進路を変えた。そこから約1年でRAP選手権を制している。
その後の10年でやったことは、MCバトルを一般の視聴者に届けたことと、事務所にもレコード会社にも属さないまま東京ドームに到達したことだ。どちらも前例がなかった。
解散から2年半、ソロの1stアルバムはまだ出ていない。延期の告知で本人は、完全に自分の責任だと書いた。10代でチームを組んだ理由を「仲間を守るため」と説明していた人物が、いまも同じ構文で話している。
この一貫性が、次の作品でどう鳴るのか。それを確かめるのが、この記事を読み終えたあとの話になる。
この記事の要点
- 1995年11月3日生まれ、神奈川県川崎市川崎区出身。YZERRは双子の弟
- MBTIは本人未公表。編集部の推定はENFJ-A(主人公型)
- 高校生RAP選手権で2度優勝。第1回はK-九名義
- きっかけはZeebraのアルバムと、中学3年時のニューヨーク渡航
- デビュー曲は2WIN「FIRE BURN」、代表曲はBAD HOP「Life Style」
- BAD HOPは2024年2月19日の東京ドーム公演をもって解散
— Djtube 編集部 / 2026.08

