G-PLANTSプロフィール
G-PLANTS(ジープランツ)は、埼玉県熊谷市籠原出身で、舐達麻のラップとサビ作りを支えてきたラッパーだ。本名は本多勇翔。1988年生まれで、2026年10月時点では37〜38歳となる。誕生日の月日は確認できていない。
舐達麻では低い声とゆったりしたフロウに加え、サビ作りでも曲を支えてきた。2026年にはG PLANTS名義でソロ活動を始め、「Ryuchijo」「Downer’s Inner Circle」を発表。MBTIはESFJと編集部が推定しており、本人が公表した診断結果ではない。
| 疑問 | 短い答え |
|---|---|
| 今は何をしている? | G PLANTS名義でソロ活動。「Ryuchijo」「Downer’s Inner Circle」を発表。 |
| 舐達麻を脱退した理由は? | 本人はグループとの気持ちのずれに触れ、詳細は今後の作品や活動で伝えるとしている。 |
| どんな役割を担ってきた? | ラップに加え、メンバーが歌うサビの制作やフロウの調整にも関わっていた。 |
| 出身・年齢は? | 埼玉県熊谷市出身、1988年生まれ。2026年10月時点で37〜38歳。 |
CHAPTER 01 / SECTION 01G-PLANTSのプロフィール|本名・年齢・出身
現在の配信ではG PLANTSという名義が使われている。舐達麻の作品にはG-PLANTSやGPLANTSという表記もあり、ハイフンの有無だけで別人と考える必要はない。
本名・年齢・出身
本名は本多勇翔(ほんだ はやと)。2021年の報道にも漢字表記が記されている。2026年10月16日の集英社オンラインの密着取材でも、地元の同級生がハヤトと呼び、店主が本多くんと声をかける場面がある。
1988年生まれ・熊谷市出身という情報は、2026年8月公開のRolling Stone Japanの本人インタビューに付されたプロフィールにも掲載されている。誕生日の月日は確認できていない。
出身地は熊谷市籠原南。本人も、熊谷市の籠原で生まれ育ったと話している。高校は埼玉県内の県立高校に通っていたと本人が話しているが、校名や卒業の有無は明らかになっていない。身長・血液型、結婚・配偶者、子供についても、ここで示せる公表情報は確認できていない。
現在のG PLANTS名義と、旧作品の表記
舐達麻時代の作品ではG-PLANTS・GPLANTS、2026年のソロ作品ではG PLANTSの表記を使っている。過去の参加作品を探す際は、ハイフンの有無も手がかりになる。
旧名義はG-BOKK。初期のクルー紹介や、2012年のフリースタイル映像の出演者欄にもこの名が残る。本人が気に入っていなかった旧名義に代わり、BADSAIKUSHがG-PLANTSと名付けたという経緯がある。GはGangsta、PLANTSは植物や工場を連想させる語で、大麻をめぐる当時の生活とも結び付いた名義だ。
HIP HOP DNAが2019年12月に公開した、舐達麻3人へのインタビュー前半。G-PLANTSとDELTA9KIDの名付けにBADSAIKUSHが関わったことをたどる映像で、現在のソロ活動より前の受け答えを収めている。
2人とも名前は俺が付けた。
CHAPTER 01 / SECTION 02G-PLANTSの生い立ち・経歴|HIP HOPとの出会いからソロ活動まで
G PLANTSのキャリアを知るには、熊谷を拠点としていた舐達麻での活動を押さえておきたい。BADSAIKUSH、DELTA9KIDとともに作品を重ね、グループのラップだけでなく曲作りにも関わってきた。
中高生のころに聴いた音楽と、19歳で書いたリリック
2020年の本人取材でG-PLANTSは、中学生のころにSnoop Doggなど西海岸のCDを買い、高校時代には年上の知人を通じてWu-Tang Clan、The Notorious B.I.G.、2Pacに触れたと振り返っている。聴き手として音楽を追う時間を経て、19歳のとき、周囲の先輩に勧められてリリックを書いたことがラップの出発点になった。
地元の仲間との接点は高校にもあった。同じ取材でBADSAIKUSHは、自分とDELTA9KIDがG-PLANTSの通う高校へ入学したと話している。作品を出す以前から続く関係が、後のグループ活動につながっている。
ラーメン店の先輩、仕事、49でのラップ
小学生のころから通った地元のラーメン店では、先輩に音楽を教わり、CDを借りて聴くようになった。本人の回想には、印刷会社などで働き、稼いだ金をHIP HOPのCDに使っていた時期も出てくる。聴くことと、生活のために働くことが並んでいた。
2026年10月の取材では、中学1年のころ、ゆったりした服を着ていた自分に、DJをしていた先輩が聴いているラッパーを尋ねたことも振り返っている。友人宅で先輩の持ってくるCDを聴き、Dragon Ashの「Grateful Days」からWu-Tang Clan、Mobb Deepまで、好みを決め付けずに聴くよう教えられたという。
19歳でラップを始めるきっかけになったのは、先輩に紹介されたナンシー(NANCY)との出会いだった。北関東のラッパーとしてナンシーを高く評価していたG-PLANTSが、クルー49に先に入り、BADSAIKUSHやDELTA9KIDも合流。遊び仲間と音楽を作る関係へ進んでいった。
メンバーの不在を支え、クルーに名前を付ける
2009年にBADSAIKUSHとDELTA9KIDが収容された後も、G-PLANTSはD BUBBLESと活動を続けた。二人が戻るまで音楽の場を残したことも、彼がグループで担った仕事の一つだ。
Zeebraが進行するInterFMの「SUMMER BOMB 2019」直前特番。曲の演奏ではなく、舐達麻が結成期やグループ名を語るトーク映像だ。G-PLANTSは、イベントのフライヤーに載せる名前が必要になり、手元の「実話ナックルズ」にあった筆名、なめだるま親方をもじって「舐達磨’s」と付けた経緯を語っている。
テキトーです!(笑)
G-PLANTS / InterFM897「SUMMER BOMB 2019 Special」
ナンシーが家庭の事情で活動を離れた後、「磨」を「麻」に変え、BADSAIKUSH、DELTA9KID、G-PLANTS、D BUBBLESの4人で作品を作る体制になった。名付けの軽い調子と、活動を続けるために引き受けた役割の両方が見える。
クルー名は、イベントに出るために必要になった名前から始まっている。本人の冗談めいた説明を、最初から壮大な理念があった物語に変えない。「舐達磨’s」から「舐達麻」へ変わった表記と、当時の仲間の動きを合わせて読むと経緯がつかみやすい。
舐達麻での作品発表から、ソロへの転機
舐達麻の作品は、自主レーベルのAPHRODITE GANG HOLDINGSから発表されてきた。2015年には、当時の4人のラップを収めた1stアルバム「NORTHERNBLUE 1.0.4.」を発表。2019年には2ndアルバム「GODBREATH BUDDHACESS」を発表した。グループで作品を重ねた後、2026年にソロでの本格始動を迎えた。
生い立ちから現在までの年表

CHAPTER 01 / SECTION 03G-PLANTSの人物像|家族・地元・ファッション
熊谷で仲間と音楽を始めたG PLANTSには、家族のいる対馬も大切な土地だ。取材では、自分の不安や失敗に冗談を交えながら話す姿も見せている。
祖父母との関係|幼少期から通った対馬
祖父母は長崎県・対馬に暮らしており、本人も幼少期から何度も訪れてきた。漁師だった祖父から、羽振りがよくなった自分の稼ぎ方を心配されたという、笑い交じりの回想もある。対馬を第2の故郷と呼び、祖父母からは山も相続している。熊谷で出会った仲間との歴史に加え、家族と過ごした島での時間も本人のルーツになっている。
ニートtokyoの「じいちゃんとの会話」では、祖父母に会いに帰った際のやり取りを本人が話す。心配をかけたくない気持ちと、祖父の疑いへの戸惑いが同居するエピソードだ。2018年の取材では、祖父母を悲しませないよう、見える場所に刺青を入れないという考えも語っていた。
おじいちゃんおばあちゃんのことを想って来てるのに…俺じゃねえよ(笑)。
G-PLANTS / ニートtokyo「じいちゃんとの会話」
地元とのつながり|熊谷の仲間と、対馬で受け継いだ山
相続した山には越高遺跡があり、本人は2026年の取材で遺跡の保存会の代表を務めると話している。KAI-YOUの密着企画でも対馬の山を訪れた。ラッパーとしての活動とともに、家族から受け継いだ土地との関わりも続いている。
KAI-YOUの密着映像は、対馬で所有する山の遺跡を目指す2泊3日の取材の前編。本人の家族とのつながりを、島を訪れる旅としてたどっている。
ファッション活動|BUDSPOOLの店頭で案内役も担う
2023年8月のBUDSPOOLとGAKKINによるポップアップでは、G-PLANTS自身がKAI-YOUのカメラを先導し、店内やおすすめアイテムを紹介した。服を着る側だけでなく、自分たちのブランドを映像の視聴者へ伝える側にも立っていた。
愛用する服と、スキンフェード+アイパー
シャツとハーフパンツを合わせるストリートスタイルや、COOGIの柄物ニットも印象的だ。着用してきたブランドには、COOGI、WACKO MARIA、APHRODITE GANG、GAKKIN、BLACK EYE PATCHがある。APHRODITE GANGのTシャツを着るほか、GAKKINの「花罰」ではモデルとしても関わってきた。
- COOGI:柄を編み込んだニットやパーカー
- WACKO MARIA・BLACK EYE PATCH:ストリートの着こなし
- APHRODITE GANG・GAKKIN:音楽活動ともつながる服作りとモデル活動
COOGIは1969年に始まったオーストラリア発のブランドで、鮮やかな柄のニットが特徴。1990年代のヒップホップとも結び付きが深く、G-PLANTSの聴いてきた音楽と服装を合わせて見られる。
髪型は、サイドを短く刈るスキンフェードに、アイパーを合わせたスタイルで知られる。茨城県筑西市のヘアーサロンアオキで施術しており、店内での呼び名は「8億アイパー」。この呼称は本人の髪型から広まったという。
アイロンを使って髪に流れや形を付ける技法。オールバックやリーゼントなど、立ち上がりと毛流れを整える髪型に使われる。
刺青|小倉 彫まつによる総身彫り
以前は見える場所を避けていた刺青も、現在は総身彫りへ変化している。背中には人形浄瑠璃「敵討襤褸錦」に登場する春藤次郎右衛門、首元には「麻」、両腕には麻の葉や炎などの和彫りがある。彫師は北九州の小倉 彫まつだ。
| 部位 | モチーフ |
|---|---|
| 背中 | 「敵討襤褸錦」の春藤次郎右衛門 |
| 首元 | 「麻」の一字 |
| 両腕 | 麻の葉や炎などの和彫り |
江戸時代の人形浄瑠璃の演目。父の仇を討とうとする春藤次郎右衛門を描く。背中の図柄として紹介される物語と、G-PLANTS本人の生き方や動機は同一ではない。
2026年10月の本人取材では、最初の刺青は19歳で足に入れた花札だったと説明。その後、全身の絵のつながりを先に決め、小倉 彫まつに通って約1年半で総身彫りを完成させたと話している。刺青を、特定の生き方への誓いではなく、一生身に付ける絵や日本の技術・文化として捉えている点が特徴だ。
デカい一生モンの絵を買う
G PLANTS / 集英社オンライン(2026年10月16日)
地元の店|籠原の大ラーメン福籠
ニートtokyoで紹介したのは、熊谷基地の近く、籠原駅から約1キロの大ラーメン福籠。小学生のころから通い、金がないときには玉ねぎを剥く手伝いをして食べさせてもらったと話している。店の先輩にHIP HOPを教わったことも含め、食事だけの店ではなかった。
籠原と言えばここ。
G-PLANTS / ニートtokyo「飯屋 〜籠原・大ラーメン福籠〜」
2026年10月の密着取材でも、かつて働いたラーメン店を訪れている。世話になった店を前に、若いアルバイトへ仕事を続けるよう声をかけ、店長からは自身の昔を突っ込まれて笑いが起こった。地元での会話には、有名になった後も変わらない先輩・後輩の距離が残る。
「月曜から夜更かし」で見せた素顔
2017年9月23日放送の日本テレビ系「月曜から夜更かし」では、ヘアーサロンアオキへの取材に居合わせる形で登場した。土浦で先輩と合流して食事をするという話から、前に行っておいしかった寿司店の名を聞かれ、返したのが「かっぱ寿司」。大げさに構えず、身近な店の名を答えた一幕だ。
人柄|明るく、人と打ち解けやすいという自己像
2026年8月の取材で、本人は自分を明るく、人とすぐ仲良くなるタイプだと説明している。9月の音楽ナタリーの取材でも、チャートの王冠マークを見て反響を実感したという話や、ラップよりお笑いの方が早く売れたかもしれないという冗談を交えていた。
編集部は、強面の写真や歌詞だけでは分からない、相手を笑わせながら会話を進める面にも注目したい。これは取材で見せた一面であり、私生活まで一つの性格で決めるものではない。
漫画と映画、お笑いも好き
本宮ひろ志の漫画を好み、「俺の空」「男樹」を繰り返し読んできた。映画では「冷たい熱帯魚」をきっかけに映画をよく観るようになり、「愛のむきだし」を好きな作品として挙げる。お笑いでは金属バットや真空ジェシカのネタに触れており、ラップの外でも言葉や話の運びを楽しむ人だ。
CHAPTER 01 / SECTION 04G-PLANTSのMBTI|ESFJと推定する根拠と編集部の見解
編集部ではESFJ(領事官タイプ)を候補として推定している。本人が公表したMBTIの診断結果ではない。
公開された言動をどう読んだか
本人が人と打ち解けやすいと語ることに加え、他のメンバーに合わせてサビを調整する仕事や、ソロ再開を支えた仲間へ制作で応えようとする姿勢を重視した。編集部は、人とのやり取りを通じて活動を進める点をE、相手やチームへの配慮をF、曲をまとめて形にする役割をJの傾向と重ねている。
ただし、社交性と外向型は同じではなく、共同制作への配慮も職業上の役割で説明できる。特にS/Nを区別する材料は乏しい。目立つ役より周りを支える仕事を重く見れば、ISFJという読み方もできる。ESFJは人物を読むための仮説で、4指標を確定できる根拠ではない。A/Tも判断しない。
CHAPTER 02 / SECTION 05G-PLANTSの仲間・共演者と、ソロ活動を支えるチーム
BADSAIKUSH・DELTA9KID|遊び仲間と始めた音楽
高校時代から接点のある3人だが、最初から音楽で成功すると決めていたわけではない。2020年の取材でG-PLANTSは、普段遊んでいた仲間に勧められ、自然な流れでラップを始めたと振り返っている。
初期の録音は友人の家で行い、食事をしながらラップするような時間もあったという。普段から遊んでいた仲間と、曲も一緒に作るようになった関係だ。中学時代の溜まり場だったイトーヨーカドーで顔を合わせ、1学年上のG-PLANTSが兄貴分として接する時間も長かった。本ちゃんという呼び名にも、長く続いてきた仲間内の距離が表れている。
ANARCHY|「ANGELA」での共演
THE HOPE 2023の公式レポートは、ANARCHYの「ANGELA」でG-PLANTSらが共演したことを伝えている。ANARCHY & BADSAIKUSHの作品「GOLD DISC」に入る「ANGELA(feat. 舐達麻)」でもつながる。2020年にはANARCHYに写真を撮ってもらったという本人の投稿もあり、作品やステージ以外の交流も見える。
@ANARCHY_JP さんが撮ってくれたよ😎 pic.twitter.com/2vf36CK9LQ
— G-PLANTS (@namedarumaa_G) June 26, 2020
漢 a.k.a. GAMI、地元や関西のラッパーとの交流
舐達麻での活動を通じ、漢 a.k.a. GAMI、TAKABO、阿修羅MIC、孫GONG、JAGGLAとも接点を持ってきた。ジャパニーズマゲニーズの二人との談笑や、漢が逮捕時に気遣う発言をしたことも、音楽の外にある関係を伝える。ただし、過去の交流から現在も常に同じ距離にいると決め付けることはできない。
Rolledman Sacks|ソロ再開へ背中を押した仲間
2026年9月の本人取材によると、ソロ再開前には自分のラップに需要があるか迷いもあった。対馬で漁師になる案を冗談めかして話すと、仲間は音楽を続けるよう背中を押したという。
音楽、アパレル、デザイン、PR、A&R、マネジメントの仲間が集まったのがRolledman Sacksだ。本人は、手を差し伸べてくれた人への恩返しが制作意欲になっていると話す。一人名義の再出発も、人との関係の中で動き出している。
本人の現在のSNS・公式発信
舐達麻時代の公式プロフィールに使われていたInstagramは@agh.nmd.thc。現在の発信先とは分けて、当時の活動をたどる手がかりになる。
CHAPTER 02 / SECTION 06現在はG PLANTS名義でソロ活動
現在はG PLANTS名義でソロ活動を行っている。2026年8月14日に「Ryuchijo」、9月18日に「Downer’s Inner Circle」を発表。配信作品にはRolledman Sacksのレーベル表記がある。
ソロでは、イントロからバース、サビ、アウトロまで曲全体を自分で組み立てられるようになったと話す。グループの音楽を支える役割から、自分の一曲を引き受ける立場へと活動が変わった。「Ryuchijo」は配信初日にiTunesの日本・台湾のヒップホップ/ラップ部門で1位を記録している。
- ALBUMNORTHERNBLUE 1.0.4. / 舐達麻
- ALBUMGODBREATH BUDDHACESS / 舐達麻
- ALBUMGODBREATH BUDDHACESS (THE RE-UP EDITION) / 舐達麻
- SINGLERyuchijo / G PLANTS
- SINGLEDowner’s Inner Circle / G PLANTS
CHAPTER 02 / SECTION 07G-PLANTSが舐達麻を脱退した理由は?本人が語ったこと
舐達麻を離れた理由について、本人はグループとの気持ちのずれに触れている。ただし、詳しい経緯のすべてを明かしたわけではない。2026年8月14日公開のRolling Stone Japanのインタビューでは、内部で気持ちが揃っていなかったという聞き手の指摘に対し、次のように答えた。
内部で揃ってなかったというより、自分だけ揃ってなかったんじゃないかな?
G PLANTS / Rolling Stone Japan(2026年8月14日)
同じ回答で、現在一緒に活動していないことにはBAD HOPとのビーフはあまり関係しないという認識も示している。詳細は今後の作品や活動で徐々に伝えるという本人の説明であり、ほかのメンバーの考えまで代弁したものではない。
2026年10月16日の集英社オンラインの取材では、今後もしばらくソロを続けるのかという質問に、先のことはまだ決まっておらず、まず一人で自由に制作することを楽しみたいと答えている。活動が離れている現在と、将来の関係まで確定した話は分けて捉えたい。
ソロを考え始めたのは「Ryuchijo」のデモから
本人によると、2021年の逮捕後に「Ryuchijo」のデモを作り、ラッパーやDJからソロでの発表を勧められた。グループを離れる前から、自分一人で曲を作る時間は始まっていた。
CHAPTER 02 / SECTION 08G-PLANTSのラップスタイル|低音ボイスとサビ作り
特徴は低い声と、拍にきっちり寄せ切らないオフビート気味のゆったりしたフロウ。BADSAIKUSHの荒い声、DELTA9KIDの柔らかな声の間で、低い声が曲の重心を作っていた。一方、制作では他のMCが歌うサビも組み立てる役割を担ってきた。「BUDS MONTAGE」では複数のフックを作って比較し、歌うメンバー用にフロウを書き直したと本人は説明している。
666CONNECTIONが公開した「HIPHOP埼玉新年会」のフリースタイル映像には、G-BOKK(舐達磨’s)として出演している。2012年1月の場を複数のMCで回す映像で、完成したMVとは違う初期のラップに触れられる。G-BOKK名義でマイクを握っていた時期と、後の作品とをつなぐ記録でもある。
悩んで書き、納得した指摘は受け止める
2020年の音楽ナタリーの取材で、リリックを書くときは常に悩んでいると話している。メンバーから意見を受ける際も、納得できる指摘なら受け止めて考えるという。曲を聴くときの落ち着いた印象の裏に、書き直しや人とのやり取りがある。
読書と推敲|留置中の言葉も、そのまま曲にはしない
「Ryuchijo」は留置中に書いた言葉が出発点だが、本人によると、外に出てから大きく書き直した。読書では文法や表現の工夫に目を留め、ラップにも応用したという。衝動を記す段階と、人に聴かせる曲へ整える段階を分けている。
聴いてきた音楽を、自分の曲へ変える
2020年には、制作中に既存の曲へ引っ張られすぎない距離感も語っていた。2026年にはサンプリングについて、元の曲に新たな意味を加える面白さを説明している。好きな音楽の蓄積を持ちながら、そのまま再現せず、自分の曲へ変えることを重視している。
サビを歌っているMCと、そのサビを書いたMCは必ずしも同じではない。G PLANTSの仕事をたどるときは、自分のバースに加え、曲全体をつなぐフックの制作にも目を向けたい。
- 低音のゆったりしたラップが好き
- フックの反復や言葉の置き方に注目したい
- バースごとの役割を聴き分けたい
- 細かい譜割りの連打を最優先する
- 一曲の派手な展開だけで判断する
手数の多さだけで聴くと、最初は控えめに感じるかもしれない。低音の残り方や、何度も戻ってくるフックを追うと、前に出るバースと曲を支える役割の両方がつかめる。ソロでは一曲全体を担うため、グループ時代だけでスタイルを決め付けないで聴きたい。
CHAPTER 03 / SECTION 09G-PLANTSを知るための楽曲5選
ソロでの語り方と、舐達麻での参加作品をたどる5曲。歌詞に表れる自己像や言葉の選び方を読み、本人の実生活そのものとは区別して考察する。
| 曲名 | 時期・作品 | 制作・参加情報 |
|---|---|---|
| Ryuchijo | 2026年8月14日配信 | G PLANTSのソロ作品。音楽はFujitsu。 |
| Downer’s Inner Circle | 2026年9月18日配信 | 作詞・ラップはG PLANTS、作曲はT33-K。 |
| B.I.G hAppA | MV:2018年/配信:2019年 | 舐達麻・BADSAIKUSH・GPLANTS名義で配信。 |
| 100MILLIONS (REMIX) | 2019年公開のREMIX版 | アルバム収録曲をもとにした版。GREEN ASSASSIN DOLLAR制作。 |
| FUTURE | MV:2018年/配信:2019年 | BADSAIKUSH・DELTA9KID・GPLANTS参加。作曲はSac。 |
Ryuchijo|留置場の時間を、自分の言葉に変える
2026年8月14日に配信されたソロ始動作。2021年に浅草署の留置所で書き始め、出てからFujitsuのビートに合わせて大きく推敲した曲だ。本人によると、以前から気に入っていたFujitsuの「Hills and Horizons」の使用許可を得て制作した。Spikey Johnが監督した公式MVとともに、自分一人で一曲を作る再出発を示した。
動ける範囲が狭まる暮らしを、感覚が鋭くなることへつなぐ一節だ。身の回りで起きたことを観察し、言葉へ変える書き手としての視点が表れている。
Downer’s Inner Circle|波の比喩で描く、繰り返す衝動
2026年9月18日配信のソロ2作目で、ビートはT33-K。旅先で見た景色や感覚を、現実逃避と繰り返す欲望の歌へ変えている。本人は、既存の名曲へ別の意味を添え、カバーではなくヒップホップに変えるサンプリングの面白さを語った。堀田英仁監督の公式MVでは、世の中の人が全員G PLANTSになったという設定で、本人が複数の役を演じる。
波は引いた後にまた押し返す。一度離れても戻ってくる衝動を、海の往復運動で描いている。強さだけで押し切らず、揺れや制御しきれなさも言葉にする表現と読める。旅や高揚を描いた先で空虚さへ戻る曲の流れにも、この押し引きが重なる。
B.I.G hAppA|不利な肩書きを、最後の一語でひっくり返す
G-PLANTSとBADSAIKUSHが参加し、NaiChopLawがビートを手掛けた曲。公式MVは2018年10月31日公開、配信シングルの表示日は2019年4月13日で、この二つは別の日付だ。曲の大部分でG-PLANTSのラップが前面に出るため、低い声と語句をつなぐフロウをつかみやすい。リスクのある生活を負い目だけで語らず、自分の居場所として言い返す曲になっている。
不利に見える肩書きを並べ、最後の一語で居心地のよさへ反転させる。世間の評価を受け入れたようで、その物差しをひっくり返す。歌詞の自己像には、反発とともに人を笑わせる言葉の組み立ても見える。
100MILLIONS (REMIX)|常識の外から鳴らすラップ
GREEN ASSASSIN DOLLAR制作。「GODBREATH BUDDHACESS」に入ったG-PLANTSとDELTA9KIDの曲に、BADSAIKUSHのバースを加えたREMIX版だ。ここで載せる公式MVは2019年12月公開のREMIXで、配信名は「100MILLION (REMIX)」と単数形で表記される。G-PLANTSは自分のバースだけでなく、桁が上がっていく数の反復を使ったフックでも曲をつなぐ。
外側にいることを、逃げた結果ではなく出発点として置いている。「B.I.G hAppA」の評価の反転とも重なるが、こちらは自分がどこからラップするかを示す言葉だ。対してフックは、似た語形を保ちながら数の桁を上げ、前へ進む勢いと止まれない感覚を作る。冒頭の自己紹介と反復するサビ、それぞれ違う働きを聴ける。
FUTURE|3MCで描く、先へ進む意志
BADSAIKUSH、DELTA9KID、GPLANTSが参加し、Sacが作曲した共同作品。公式MVは2018年6月7日公開で、配信シングルの表示日は2019年4月13日。G-PLANTSが最後を受け持つ構成では、焦って声を張るのではなく、短く言い切る言葉と余白で曲を締めている。
可能性を限りなく広げる宣言に、花が開く像を重ねている。言葉が生まれることも花の像へつながり、創作と先へ進む意志が重なる。短い句で切る締めのバースを、長く前面に立つ「B.I.G hAppA」や反復する「100MILLIONS」のフックと比べると、役回りによる言葉の長さの違いが見える。
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CHAPTER 03 / SECTION 10G-PLANTSの過去の逮捕報道と、その後の処分
公開報道で確認した逮捕歴は、2021年と2022年の2件。2022年の件は不起訴の続報がある。
| 時期 | 報道・確認できた範囲 |
|---|---|
| 2021年4月 | 大麻所持の疑いで逮捕と報道。後日の起訴・不起訴・判決は、今回確認した資料では確定できない。 |
| 2022年10月 | 大麻共同所持の疑いで逮捕と報道。静岡朝日テレビは、該当する男性らの同年11月8日付の不起訴処分を報じた。理由は非公表。 |
2021年4月の逮捕報道
2021年4月16日、音楽ナタリーとORICON NEWSは、G-PLANTSとDELTA9KIDらの逮捕を報じた。ORICONの記事が伝えている逮捕日は4月14日だ。本多勇翔という実名の表記も、この時期の報道にある。G-PLANTSについては2020年7月と2021年4月の大麻所持の疑いが報じられ、当時の日刊スポーツは所持量を計約8.4グラムと伝えた。容疑として報じられた内容と、有罪判決が出たかどうかは別の話だ。
2021年の件について、その後の起訴・不起訴や判決は、参照した公開資料では確認できていない。
2022年の件は不起訴の続報もある
2022年10月4日、G-PLANTSと女性が大麻共同所持の疑いで現行犯逮捕されたと報じられた。同時期にはBADSAIKUSHらの逮捕も伝えられたが、後の処分日はそれぞれ異なる。静岡朝日テレビは同年11月12日、該当する舐達麻メンバーの男性と女性について、静岡地検沼津支部が11月8日付で不起訴としたと報じている。不起訴の理由は公表されていない。本人は2026年8月の取材で15日間で釈放されたと振り返っているが、釈放の日と不起訴処分の日を同じものとして扱うことはできない。
CHAPTER 03 / SECTION 11G-PLANTSに関するよくある質問
CHAPTER 03 / SECTION 12まとめ|G-PLANTSの人物像とラッパーとしての歩み
籠原の先輩にCDを教わり、仲間の家で食事をしながらラップしていたころから、他のメンバーが歌うサビを作り、ソロで一曲全体を組み立てる現在へ。G-PLANTSの歩みには、人と音楽を作る時間がある。熊谷の仲間、家族のいる対馬、再出発を支えたチームとの関係も、曲名やリリース日だけでは見えない本人の輪郭を伝えている。
- 埼玉県熊谷市出身。学生時代からHIP HOPを聴き、19歳でリリックを書き始めた。
- 舐達麻ではラップに加えてサビ作りにも関わり、地元の仲間と作品を重ねてきた。
- 2026年にはG PLANTS名義でソロ活動を始め、自分の曲を発表している。
「グループを支えた声が、自分の一曲を鳴らす」
Djtube 編集部 / 2026.10







