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バンクシーとは?
バンクシーとは、イギリスを拠点とするストリートアーティストであり、その1番の特徴は覆面芸術家として活動していることです。
公式に素顔を公開したことはなく、バンクシーについては未だに多くの謎で包まれています。
その不思議な人物像が、より人々の興味を引き、魅力を感じささせます。
バンクシーは、ストリートアーティストという肩書きからもわかるように、ただデッサンに絵画を描くだけではなく、世界中の道端の壁などに落書きとしてアートを残しいています。
そのアートはステンシルアートと呼ばれる手法のもので、ステンシル(型紙)を使用したグラフィティを中心に、時間をかけずに一夜にして絵を仕上げてしまうので、その突然バンクシーの絵が現れる現象に人々は驚かされます。
そして、多くのアートに強いメッセージ性があり、その社会風刺的な表現もバンクシーの人気の理由です。
しかし、最近ではバンクシーの作品のオークションではかなりの高値がつくなど、バンクシーの人気が上がっているため、合成などで偽造された作品も存在していて問題となっています。
そういった偽造されたストリートアートの可能性もあるので、最近ではバンクシーの絵が壁や橋などで見つかっても、本物のバンクシーの絵なのか多くの議論が行われます。
バンクシーの有名な代表作品厳選10選
バンクシーの作品は落書きであることから、題名のつけられていない作品も多いですが、代表的な作品を紹介します。
風船と少女
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2002年にバンクシーが自身の壁画を元に作成した絵画です。
服のデザインとして使用されていたり、とても人気なデザインで日常的に目にすることもあるほどバンクシーを代表する作品と言えます。
子供のころに失ったハートは二度と戻ってこないというメッセージ表現しているように見えますが、少女がナチスの敬礼をしているようにも見えます。
愛はゴミ箱の中に
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先ほどの「風船と少女」の改題した作品です。
同じ絵ですが、自己崩壊を経たこの絵画は全くの別作品として高く評価されています。
バンクシーのインスタグラムにオークション会場で、シュレッダーにかけられる当時の動画もあります。
散る花束を持つ男
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漢が誰かを長時間待っている様子が散る花びらで表現されています。
バンクシーは基本モノトーンで作品を仕上げることが多いですが、白黒以外に使われる色として赤がよく使われます。
綺麗な赤に、散った花びらに目線が行きます。
執事と落書き少年
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少年が「ghetto」と落書きをして何故か執事がスプレーを用意している不思議な絵です。
「ghetto」という言葉はラッパーがリリックに使ったりしていますが、元々はユダヤ人の特定の地域を差別する言葉でした。
少年はイスラエル(ユダヤ人)を指していて、執事はアメリカ軍事的な支援を現しています。
スプレーはアメリカがイスラエルに与えるミサイルのようにも見えます。
イスラエル(ユダヤ人は)歴史的に見ると迫害され続けていましたが、今はアメリカの支援によりかなり強い軍事国家になっています。
更にユダヤ人は金融業で成功し、世界中の富の大部分を牛耳っている人種です。
「自分たちはまだ差別されている、弱い立場なんだ!」という工作活動を少年と落書きを使って表現しているかなり深い風刺の絵です。
実際に差別されたり、迫害されているのはイスラエルと対立しているパレスチナ人のほうで、イスラエルの圧倒的な軍事力に抵抗する方法はテロと呼ばれる方法しかないのが現状です。
バンクシーの過去の作品を見てもわかるように、反ユダヤの思想が多いのでこういった考察になります。
この絵は貧困、人種差別などを風刺した絵で様々な論争を引き起こしました。
永遠を消す男
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写真には映りきっていませんが、この作品には「What we do in life echoes in Eternit」と書いてある文字を男が消そうとしている様子が描かれています。
「私たちが人生で成すことは、永遠に繰り返す。」という文の「永遠」という文字を消そうとして、消えない様子が特徴的です。
落書きをする少年
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落書き禁止の看板があるところに、少年の落書きがしてあります。
少年たちが落書き用のスプレーを取ろうとしているあたりも印象的です。
犬と消火栓
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犬が消火栓におしっこをする様子を描いた作品です。
おしっこをかけられている消火栓は犬に向かって「君が私を完成させる」と、犬のおしっこをかけられるのが私にとって身分相応だと皮肉を言っているようです。
ハートと絆創膏
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バンクシーの絵によく出てくる赤のハートの形をした風船に絆創膏がたくさん貼られています。
愛を題材にすることが多いバンクシーらしい作品です。
消火栓を破壊する少年
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少年が消火栓を破壊する絵を描いています。
小さい少年の社会に対する反抗ともとれます。
ナチス(ヒトラー?)がたたずむ湖畔
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軍人(ヒトラー)が寂しげに池を眺めながら座っています。
ヒトラーは最後、アルプス国家要塞に立てこもって銃で自決しました。
この作品は自決する前のヒトラーなのかもしれません。
反戦のメッセージも彼の作品には多くこめられていて、この作品もそれらのひとつです。