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厚生労働省は、本日付けで危険ドラッグに含まれる別紙の6物質を新たに「指定薬物」(※1)として指定する省令(※2)を公布し、令和4年3月17日に施行することとしましたので、お知らせします。
厚生労働大臣は、中枢神経系への作用を有する蓋然性が高く、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれのある物を「指定薬物」として指定する(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第15項)。指定薬物は、製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されている(罰則:3年以下の懲役または300万円以下の罰金。業としての場合は5年以下の懲役または500万円以下の罰金)
参考 危険ドラッグの成分6物質を新たに指定薬物に指定厚生労働省CBDは大麻由来成分(カンナビノイド)で安全・合法な成分です。
カンナビノイドにはリラックス効果があり、忙しい毎日に癒しのひと時をもたらしてくれます。
そんなカンナビノイドの中で、今大注目されているのがHHC(ヘキサヒドロカンナビノール)です。
HHCは合法な成分にも関わらず、大麻の主成分THCと同等の効果を持つとされ、売り切れ続出入手困難な製品となっています。
HHCが売りき出れ我慢できない人は高濃度CBDで我慢してね
目次
HHCのキマる効果は?ほぼTHCって本当?
HHC(ヘキサヒドロカンナビノール)とは大麻由来成分の一種、あるいはそれを加工したものの総称です。
化合物としての構造の類似性などから、THCと似た作用を持つと考えられています。
実際、細胞やマウスを対象とした実験でTHCと似た作用が示され、合法に使えるTHCの代替品として注目されています。
令和4年3月17日より、違法薬物となりました。
厚生労働大臣は、中枢神経系への作用を有する蓋然性が高く、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれのある物を「指定薬物」として指定する(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第15項)。指定薬物は、製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されている(罰則:3年以下の懲役または300万円以下の罰金。業としての場合は5年以下の懲役または500万円以下の罰金)
参考 危険ドラッグの成分6物質を新たに指定薬物に指定厚生労働省HHCは未知の部分が大きいですが、研究によってTHCとの違いが少しずつ分かってきました。
2022年時点のデータのみでは、THCの代替品となりうる可能性があると、話題になっています。
Twitterの大麻使用経験者と思われるユーザーの体験談を見ると、ほぼTHCでCBDとは全く別の体験や効果という感想が目立ちます。
HHCはどのくらいキマるのか
乾燥大麻やTHCほどはキマらないが、CBDとは段違いでキマると考えられています。
比較的に研究が進んでいるHHCの1つにAM841というものがあります。
AM841を用いた研究によれば、HHCは脳と末梢部位(簡単に言えば、脳以外の部位)での作用を比較すると、末梢への作用の方が強いという結果が得られました。
THCとHHCの脳への影響を比較したマウス実験では、やはりHHCにはTHCほどの作用はないという結果でした。
そして、HHCのがん医療への利用に関する研究分野でも、精神・神経系の副作用はTHCよりも少ないと考えられています。
以上の理由から、HHCはTHCほどキマらないと考えるのが妥当です。
また、THC摂取と同等の効果を求めて摂取量を増やせば、末梢(まっしょう)での強い副作用に苦しむことになる恐れがあります。
末梢(まっしょう)とは物の端、末端の意味。人体においては、末梢神経、末梢血といった表現で用いられる。手足の血管を末梢血管といい、末梢血管からの栄養補給を末梢血管栄養という。
出典:http://www.care-mane.com
HHCの安全性
現在、HHCの安全性についての研究はほとんどありません。安全な使用量や副作用の頻度など確立されたデータは在りません。
しかし、日本国内で合法という点を踏まえると、人体に危険性がある成分とは考えにくいですが、過剰摂取には十分注意してください。
令和4年3月17日より、違法薬物となりました。
厚生労働大臣は、中枢神経系への作用を有する蓋然性が高く、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれのある物を「指定薬物」として指定する(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第15項)。指定薬物は、製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されている(罰則:3年以下の懲役または300万円以下の罰金。業としての場合は5年以下の懲役または500万円以下の罰金)
参考 危険ドラッグの成分6物質を新たに指定薬物に指定厚生労働省2022年現在、HHCは医療応用の研究が進められているので、安全性についてのデータは数年以内に出てくることが予想されます。
HHCの危険性
HHCで起こりうる副作用には様々なものがあります。
HHCの作用点であるカンナビノイド受容体は、神経系と免疫系を中心に全身の様々な部位にあり、多様な役割を持っています。
このため、全身のカンナビノイド受容体がHHCの過剰摂取によって異常な刺激を受けると、多様な副作用が生じると推測されます。
神経系の副作用としては眠気や不安など、消化器系の副作用としては便秘や下痢など、全身に様々な症状が出ます。
また、カンナビノイドは気管支にダメージを与え、炎症などを引き起こすと考えられています。
このため、呼吸器系の疾患の原因、悪化の要因になることが予想されます。
HHCを摂取する時の注意事項
前述しましたが、急性の副作用として眠気が考えられます。
HHCを摂取した時は下記の行動は絶対にしないで下さい。
- 高所作業
- 車やバイクの運転
- 危険な作業
眠気が命に関わる事態を引き起こす活動は避けましょう。
自分の命だけではなく、他人の命も危険にさらす可能性があります。
HHCを摂取するときは、自分の家でゆっくり過ごしましょう
カンナビノイドの吸入は気管や肺などの呼吸器系にダメージがあると考えられています。喘息などの呼吸器系の持病がある方は、よく様子をみながら使うか使用を控えるようにしましょう。発作を引き起こしかねません。
THCが違法でHHCが合法な理由
令和4年3月17日より、違法薬物となりました。
厚生労働大臣は、中枢神経系への作用を有する蓋然性が高く、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれのある物を「指定薬物」として指定する(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第15項)。指定薬物は、製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されている(罰則:3年以下の懲役または300万円以下の罰金。業としての場合は5年以下の懲役または500万円以下の罰金)
参考 危険ドラッグの成分6物質を新たに指定薬物に指定厚生労働省THCは最も強い向精神作用をもつ大麻成分であり、法律で厳しく規制されています。
ところが、大麻取締法ではTHCを直接規制するようなことは書かれていません。
THCは大麻の特定の部位で産生される成分です。
大麻取締法では、そのTHC産生が盛んな大麻の部位を規制対象としています。
現在、大麻取締法は“THC製品は大麻の規制部位を含んでいる可能性を否定できない”と、解釈されています。
このため、THC製品も規制対象とされています。
一方、HHCも大麻の中に僅かに含まれる成分です。
2022年現在、HHCを規制する動きはありませんが、大麻取締法の解釈が変われば規制対象となる可能性があります。
HHCとTHCの違い
項目 | THC | HHC |
向精神作用 | 非常に強い | 弱い |
法的な規制 | 厳しく規制される | 2022年3月17日より規制 |
脳への作用 | とても強い | ある |
末梢への作用 | 強い | 強い |
リラックス効果 | ある | ある |
副作用 | 非常に強い | 弱い |
依存性 | 強い | 弱い |
大麻には精神症状や依存性とともに、一部ではリラックス効果などの有用性が示されています。
そこで、大麻から良いとこ取りをしようと注目されたのがカンナビノイドであり、その一種がHHCです。
HHCはTHCより安全に使用できると言われていますが、まだまだ分かっていない部分が大きいです。
HHC(ヘキサヒドロカンナビノール)とは
HHCは大麻中ごく微量に含まれる成分の一種、あるいはそれに加工を加えた成分の総称です。
リラックス効果などが一部で認められているものの、脳よりも末梢組織で強い作用を発揮します。
このため、幻覚などの精神的な副作用は少ないと言われています。
THCと同等の効果を求めて、無理に大量摂取すると、末梢での副作用が出るかもしれません。
2022年時点では、HHCが持つ抗がん作用に関心が寄せられ、研究が盛んになりつつあります。
参考 Have You Heard of Hexahydrocannabinol, or HHC?veriheal.comTHC(テトラヒドロカンナビノール)とは
大麻の主成分と言われ、非常に強い向精神作用を示します。
一時的な幻覚や酩酊、記憶力低下のみならず、長期的な統合失調症やうつ病の原因となったりします。
日本国内では、大麻取締法で厳しく規制されています。
成分規制の検討では真っ先に指名される成分であり、今後も日本では規制対象であり続ける可能性が高いです。
THCは全身のカンナビノイド受容体に作用して、様々な効果を示します。
カンナビノイド作用は一部の疾患の治療に有効とされ、THCを医療利用する国もあります。
日本でも、THCや大麻を医療で用いることは議論されています。
CBD、THC、HHC、CBN、CBGの違い
効果効能 | THC | HHC | CBD | CBN | CBG |
向精神作用 | 非常に強い | 強い | 弱い | 弱い | 弱い |
日本国内の法規制 | ある | ない | ない | ない | ない |
リラックス効果 | ある | ある | ある | ある | ある |
殺菌作用 | ある | 不明 | ある | ある | ある |
アンチエイジング効果 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 可能性あり |
食欲増進効果 | ある | 可能性あり | 増進・減退どちらも起こりうる | ある | ある |
カンナビノイドは実に多くの種類があります。
ポンコツくん
一般的に知られているカンナビノイドの効果はCBDとTHCのものであり、意外な効果を持つカンナビノイドも存在します。
本項では、代表的なカンナビノイドを紹介し、研究的な事実に基づいてHHCと比較していきます。
自分に合ったカンナビノイドを選ぶときの参考にしてください。
CBD(カンナビジオール)とは
CBDは最も研究・商業・医療利用が進められているカンナビノイドの1つです。
リラックス効果や抗不安作用、睡眠改善効果などがあり、広く嗜好品として使用されます。
1日20-40mgから始めて、自分の適正量を探っていくという使用法が一般的です。
CBN(カンナビノール)とは
CBNも比較的安全性が認められたカンナビノイドで、抗不安作用や睡眠改善作用を示します。
殺菌作用も認められており、細菌が原因の体の異常(例えばニキビなど)にも有効な可能性があります。
ただし、殺菌作用を持つということは、必ずしも体に良いというわけではありません。
腸内細菌叢を荒らして腸炎の原因となったり、皮膚の常在菌を殺して肌荒れの原因となったりする可能性もあります。
使用には十分注意してください。
また、疼痛緩和効果や食欲増進効果があるとされています。
CBG(カンナビゲロール)とは
CBGは抗炎症作用や抗酸化作用に注目が寄せられているカンナビノイドです。
これらの作用はアンチエイジングに有効な作用であり、CBGはアンチエイジングに使える可能性があります。
また、これらの作用は神経変性疾患にも有効な作用であり、アルツハイマー型認知症などの予防・治療に応用する研究が進められています。
さらには、がんや白血病にも効果があると考えられています。
フィトケミカルとは
フィトケミカルは植物が産生する生理活性物質の総称です。
フィトケミカル自体の健康効果や毒性を利用したり、薬品開発のヒントにしたりします。
我々は野菜や果物から日常的に摂取し、知らず知らずのうちに恩恵を享受しています。
茶のカテキンは、脂肪燃焼や腸内細菌叢を健やかに保つのに有用とされています。
ニチニチソウのビンカアルカロイドは、抗がん剤として使用されています。
HHCやTHC、CBDなどのカンナビノイドも大麻由来のフィトケミカルです。
メリット・デメリットを知り、正しく使用すれば、生活をより良いものに変えてくれます。
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