RYKEY × BADSAIKUSHビーフの原因と結末
2023年5月、RYKEY DADDY DIRTYが自身のインスタライブで舐達麻のBADSAIKUSHへの怒りを1時間にわたって配信し、大きな話題となりました。主張された原因は、陰口と共作アルバム「Mary Jane」の印税をめぐるものの2点です。BADSAIKUSHの側からの公の応答は確認されておらず、決着がつかないまま、この対立は同年10月に起きた別のビーフの前史として位置づけられることになります。本記事では、確認できる範囲の経緯を整理します。
この記事でわかること
- 2023年5月にRYKEYがインスタライブで語った内容
- 主張された2つの原因と、それぞれの確認状況
- 共作アルバム「Mary Jane」がどのような作品だったか
- COCRGI WHITE(MU-TON)が果たしたとされる役割
- 阿修羅MICへ飛び火した経緯と、その後の和解
- この対立が2023年10月のビーフにどうつながったか
- 確認時点でこの件がどうなっているか
よくある疑問と、短い答え
この件について検索される疑問と、本記事で確認できた答えを先に一覧にしておきます。一方の主張しか公になっていない事柄は、その旨を明記しています。
| よくある疑問 | 短い答え | 補足 |
|---|---|---|
| いつ起きたのか | 2023年5月21日頃 | RYKEYのインスタライブから |
| 誰と誰の対立か | RYKEY DADDY DIRTY と BADSAIKUSH | 舐達麻のメンバー |
| 主張された原因は | 陰口と印税の未払い | いずれもRYKEY側の主張 |
| BADSAIKUSHは反論したか | 公の応答は確認できていない | 沈黙を保った |
| 阿修羅MICはなぜ関係するのか | RYKEYが名指しで批判した | のちに和解している |
| 楽曲でのアンサーはあったか | 確認できていない | 双方ともディス曲の発表なし |
| その後どうなったか | 決着は確認できていない | 同年10月の別のビーフへ接続 |
※本記事に登場する発言は、当事者がインスタライブやSNSで公にしたものです。金銭に関する主張については、一方の当事者の説明のみが公になっている点にご留意ください。
ビーフは、ヒップホップにおけるアーティスト同士の対立を指す語です。本来は楽曲での応酬によって決着させる形式を指しますが、本件では双方ともディス曲を発表しておらず、SNS上の発言のみで推移しました。
Mary Janeは、2019年8月24日にRYKEY × BADSAIKUSH名義でリリースされた全6曲入りのミニアルバムです。「You Can Get Again」「Roots My Roots」などを収録し、いずれもYouTubeで700万回を超える再生数を記録しました。
COCRGI WHITEは、ラッパーMU-TONの別名義です。本件ではRYKEYのインスタライブに同席しており、対立の経緯に関与したのではないかという見方がSNS上で語られました。
インディーズレーベルは、大手レコード会社に属さず独立して運営される音楽レーベルです。舐達麻はこの形態で活動しており、収益の分配についても当事者間の取り決めによることになります。
仲裁人は、対立する当事者のあいだに入って調停を試みる立場を指します。阿修羅MICは日本語ラップシーンで複数回この役割を担ってきた人物として知られています。
CHAPTER 01 / SECTION 01この件の全体像
本件は、RYKEY DADDY DIRTYが一方的に主張を発信し、BADSAIKUSHが応答しないまま推移したという特徴があります。ビーフと呼ばれてはいますが、楽曲での応酬は双方とも行っていません。
まず、誰がどの立場で関わったのかを整理しておきます。人物と役割を押さえておくと、以降の経緯が追いやすくなります。
| 人物 | 所属 | 本件での立場 | 公の応答 | 判断の目安 |
|---|---|---|---|---|
| RYKEY DADDY DIRTY | — | 主張を発信した側 | インスタライブを複数回配信 | 経緯を追うならまずここ |
| BADSAIKUSH | 舐達麻 | 主張を向けられた側 | 確認できていない | 沈黙の意味を考えるなら |
| COCRGI WHITE | — | インスタライブに同席 | ツイートでバトルを申し込む | 関与の度合いを見るなら |
| 阿修羅MIC | — | 批判が飛び火した第三者 | インスタライブで応答 | 飛び火の経緯を追うなら |
| ANARCHY | — | 過去の対立として言及された | 本件での応答なし | 前史を知るなら |
この表からわかるのは、応答したのがCOCRGI WHITEと阿修羅MICだけで、当事者であるBADSAIKUSHの側からの発信が確認できないという点です。これが本件を通常のビーフと区別する最大の特徴になっています。
CHAPTER 02 / SECTION 02RYKEYのインスタライブ
2023年5月21日頃、RYKEYが自身のInstagramアカウントでライブ配信を行い、BADSAIKUSHへの怒りを語ったことが発端です。配信は1時間ほど続き、SNS上で大きく拡散されました。
RYKEYはこの時期に海外に滞在していたとされ、COCRGI WHITE(MU-TON)を同席させたうえでカメラに向かい、BADSAIKUSHを繰り返し強い言葉で批判しました。
配信のなかで示された主張は、大きく2つに整理できます。次章で順に見ていきます。
CHAPTER 03 / SECTION 03主張された2つの原因
RYKEYがインスタライブで挙げた理由は、陰口と、共作アルバムの印税をめぐるものの2点です。いずれもRYKEY側の主張であり、BADSAIKUSHからの反論は確認されていません。
【揉事】ラッパーRYKEY VSラッパーBADSAI仲間割れ!?「早くマリファナ持ってこい」
RYKEYとBADSAI間で何があった?
どうやらBADSAIがRYKEYの陰口叩いただけのようだが真相は謎。#RYKEY #BADSAIKUSHpic.twitter.com/6ryiZVZZbq— 爆サイ.com【公式】ツイッター (@bakusai_com) May 22, 2023
- BADSAIKUSHがRYKEYの陰口を言っていたという主張
- 共作「Mary Jane」の印税が支払われていないという主張
主張①:陰口をめぐるもの
ひとつ目は、BADSAIKUSHが本人のいない場でRYKEYを批判していたという主張です。ただしBADSAIKUSHが公の場でRYKEYを名指しで批判した事実は確認されておらず、リスナーの側から見れば伝聞の域を出ません。
あわせてRYKEYは、自身とANARCHYが対立していた時期のBADSAIKUSHの振る舞いにも言及しています。立場を状況に応じて変えているのではないか、という趣旨の指摘です。
この主張は、当事者以外が検証する手段を持ちません。当編集部は、RYKEYがそう述べたという事実までを記載し、内容の真偽については判断しません。陰口の有無は、性質上どちらの側からも証明が難しい種類の争点です。
主張②:印税をめぐるもの
ふたつ目は、共作アルバム「Mary Jane」の印税がBADSAIKUSH側から支払われていないという主張です。金銭に関わる争点であり、本件で最も具体的な内容にあたります。
舐達麻はインディーズレーベルとして活動しており、収益の分配は当事者間の取り決めによることになります。契約内容が公表されていないため、外部から経緯を確認する手段はありません。
CHAPTER 04 / SECTION 04共作アルバム「Mary Jane」
「Mary Jane」は、2019年8月24日にRYKEY × BADSAIKUSH名義でリリースされた全6曲入りのミニアルバムです。両者の共作として高く評価され、収録曲は現在も広く聴かれています。
| 楽曲 | 備考 | YouTube再生数 |
|---|---|---|
| Roots My Roots | MVが公開された代表曲 | 約745万回 |
| You Can Get Again | 2019年4月に先行リリース | 約786万回 |
| Glow Up Mind feat. MC 漢 | 2019年5月にリリース | — |
この表が示すのは、両者の共作が商業的にも十分な規模で流通していたという事実です。だからこそ収益の分配が争点になりうる状況にあった、という背景が読み取れます。
「You Can Get Again」は、本件とは別の文脈でも重要な楽曲です。この曲はYZERRへのディス曲として制作されており、2023年10月に表面化した別のビーフの元々の火種にもなりました。一枚のアルバムが二つの対立に関わっている点が、この時期のシーンの入り組み方を示しています。
CHAPTER 05 / SECTION 05COCRGI WHITEが果たしたとされる役割
RYKEYのインスタライブに同席していたCOCRGI WHITE(MU-TON)について、SNS上では対立の経緯に関与したのではないかという見方が語られました。ただし、これを裏づける情報源は確認されていません。
そうした見方が生まれた理由として挙げられているのは、配信中にRYKEYがCOCRGI WHITEへ繰り返し発言を促していた場面です。
COCRGI WHITEによるバトルの申し込み
兄貴からdady dadyへ
阿修羅mic、RYKEYへ#rykey #阿修羅mic https://t.co/DYNC741l0D @YouTubeより
— オマレガ✌️🔥 (@jap42387999) May 29, 2023
2023年7月6日、COCRGI WHITEがSNS上でBADSAIKUSHとの対戦を申し込む趣旨の投稿を行いました。この投稿に対しても、BADSAIKUSHからの応答は確認されていません。
あわせてSNS上では、両者の金銭関係や、この一連の動きが作品のプロモーションではないかという推測も語られました。いずれも当事者による説明ではないため、本記事では内容を事実として扱いません。
CHAPTER 06 / SECTION 06阿修羅MICへの飛び火と和解
RYKEYの批判は、当事者ではない阿修羅MICにも向けられました。SNS上で、この件に関与するなら先輩であっても対決するという趣旨の投稿を行い、その後インスタライブでも名指しで言及しています。
バトルはくだらなすぎるのでもう出ません
団長の金魚の糞って言われるのも飽きた
バダサイさんとの口喧嘩を最後にしたいです
アルバムももう出来上がるので金魚の糞の肥やしにさせてほしいです
返事待ってます
来なかった場合は勝手ながら不戦勝にさせてもらいます— COCRGI WHITE (@0JfhVoKWd1RP08A) June 6, 2023
この投稿は確認時点では削除されています。阿修羅MICはインスタライブで応答し、RYKEYの口癖を用いた返しを行いました。
直接会って話をする用意があるという趣旨の返答であり、対立を煽るのではなく場を設ける方向の応答でした。
阿修羅MICとRYKEYの和解
みんなして
「馬鹿が」「ナメやがって」
「半端じゃねぇ」「深い」「クソがよ」を
使ってんの
かなり感慨深い
あと俺と阿修羅はあの日に電話で
話してるから
ビーフを期待してる人は期待しないでくれ
ただ言えるのは
阿修羅を悲しませたことに関しては
心から謝りたい
ごめんね阿修羅— RYKEYDADDYDIRTY (@licky6329461) June 5, 2023
その後、RYKEYと阿修羅MICは和解しています。両者が抱擁を交わす様子が公開され、以降はInstagramのストーリーズでビリヤードをする様子や、ともに過ごす様子が確認されています。
阿修羅MICは日本語ラップシーンで複数回にわたり仲裁役を担ってきた人物です。RYKEYとYZERRが対立した際にも、口論ではなく楽曲で返すよう助言したと説明されています。
また、RYKEYが逮捕された際に阿修羅MICとBADSAIKUSHが保釈金を負担したと報じられています。当事者同士に過去の関係があったうえでの対立だったことになります。
CHAPTER 07 / SECTION 07この件の結末
BADSAIKUSHは、この件について公の場で一切応答していません。楽曲でのアンサーも、SNSでの反論も確認されていません。
その後のインスタライブでRYKEYは、この件について連絡がない旨を述べたと伝えられています。関係が修復されないまま推移していることがうかがえる発言です。
結果として、本件は決着がついた事実が確認できないまま終息しています。片方が主張を発信し、もう片方が沈黙を保ったまま、公の応酬が止まったという状態です。
アンサー曲ではないかと語られた楽曲
本件に対するアンサーではないかとSNS上で語られた楽曲もありますが、当事者による説明は確認されていません。楽曲の内容から解釈されたものであり、事実として扱える段階にはありません。
ディス曲であるかどうかは、名指しがない場合に受け手の解釈に委ねられます。本件では双方とも明確なアンサー曲を発表しておらず、この点も通常のビーフと異なる特徴です。
| 論点 | 確認できたこと | 確認できなかったこと | 判断の目安 |
|---|---|---|---|
| 陰口の有無 | RYKEYがそう主張したこと | 実際に陰口があったか | 伝聞のため検証不能 |
| 印税の支払い | RYKEYが未払いを主張したこと | 契約内容と実際の入出金 | 双方が公表していない |
| BADSAIKUSHの立場 | 公の応答がないこと | 沈黙の理由 | 本人の説明がない |
| COCRGI WHITEの関与 | 配信に同席していたこと | 情報をもたらしたかどうか | 推測にとどまる |
| 阿修羅MICとの関係 | 和解したこと | — | 画像・動画で確認できる |
この表が示すのは、本件について確実に言えることが「誰が何を述べたか」に限られるという点です。争点そのものは、外部から検証できないまま残されています。
CHAPTER 08 / SECTION 082023年10月のビーフへの接続
この件は単独で終わらず、同年10月に表面化した別のビーフの前史として位置づけられます。接点になっているのは、「Mary Jane」に収録された「You Can Get Again」です。
この楽曲はYZERRへのディス曲として制作されたもので、2023年10月にYZERRがBADSAIKUSHに詰め寄る直接の背景になりました。RYKEYとBADSAIKUSHが対立していた一方で、両者が共作したディス曲が別の対立を生んでいたことになります。
年表にすると、2023年がこのシーンにとって対立の集中した年だったことがわかります。本件の当事者であるRYKEY・BADSAIKUSH・阿修羅MICは、いずれも10月以降のビーフにも関わることになりました。
CHAPTER 09 / SECTION 09本記事で扱わないこと
本記事は、確認できる事実の記録に範囲を限定しています。以下の項目は、憶測や未確認情報にあたるため扱いません。
- 当事者がインスタライブ・SNSで公にした発言
- 公式に発表された作品情報
- 映像や画像として公開され当事者が否定していない場面
- 削除前に広く記録された投稿の存在
- 印税が実際に支払われたかどうか
- 陰口があったかどうか
- COCRGI WHITEが情報をもたらしたという推測
- プロモーション目的だったという推測
本記事で扱わない情報と、その理由
当編集部は、金銭の授受の有無、陰口の実在、第三者の関与の度合い、そして動機に関する推測を本記事で扱いません。いずれも当事者以外が検証する手段がなく、書いた時点で事実と推測の区別がつかなくなるためです。
とくに印税をめぐる主張は、契約内容も入出金の記録も公表されていません。一方の当事者の主張だけを根拠に、支払いがなかったと断定することはできません。読者が他の情報源に当たる場合も、その記事が何を根拠に断定しているかを確認することをすすめます。
本件は、片方が発信し、もう片方が沈黙したという構図です。この場合、発信された内容だけが記録として残るため、時間が経つほど一方の主張が事実として流通しやすくなります。当編集部が主語を明示して記載しているのは、この偏りを避けるためです。
CHAPTER 10 / SECTION 10この件についてよくある質問
この件について最も多く検索されるのは、原因・BADSAIKUSHの反応・その後の3点です。いずれも公開されている情報の範囲で答えられます。以下では、当事者の発言と公式の作品情報にもとづく回答のみを示します。
CHAPTER 11 / SECTION 11この件のまとめ
2023年5月のRYKEYによるインスタライブに始まった本件は、通常のビーフとは異なり、楽曲での応酬が一度も行われないまま終息しました。片方が主張を発信し、もう片方が沈黙を保ったという構図です。
主張された原因は陰口と印税の2点でしたが、いずれも当事者以外が検証する手段を持ちません。とくに印税については、契約内容も入出金も公表されておらず、外部から確認することはできません。当編集部は、支払いの有無について判断を示していません。
一方で、確認できたこともあります。批判が飛び火した阿修羅MICとRYKEYは和解し、その後ともに過ごす様子が公開されました。過去にはRYKEYの保釈金を阿修羅MICとBADSAIKUSHが負担したという経緯も語られており、単純な敵対関係ではなかったことがうかがえます。
そして本件は単独では終わりませんでした。共作「Mary Jane」に収録された「You Can Get Again」が、同年10月に表面化した別のビーフの火種になります。2023年という年のシーンを理解するうえで、本件はその入口にあたる出来事です。
出典:当事者のInstagramライブおよびストーリーズ/各アーティストの公式配信リリース/mora(RYKEY & BADSAIKUSH ディスコグラフィ)/TuneCore Japan。確認日:2026年8月。
この記事の要点
- 2023年5月21日頃、RYKEYがインスタライブでBADSAIKUSHへの批判を配信した
- 主張された原因は、陰口と共作「Mary Jane」の印税の2点
- いずれもRYKEY側の主張であり、BADSAIKUSHからの公の応答は確認されていない
- 「Mary Jane」は2019年8月24日リリースの全6曲入りミニアルバム
- 批判が飛び火した阿修羅MICとは、のちに和解している
- COCRGI WHITEの関与については、SNS上の推測にとどまる
- 「You Can Get Again」は同年10月のビーフの火種にもなった
— Djtube 編集部 / 2026.08


