OZworldプロフィール・経歴と作品
OZworld(オズワルド)は、沖縄県嘉手納町出身のラッパー。R’kuma(レオクマ)として高校生RAP選手権に現れ、「畳 -Tatami-」「NINOKUNI」で自分の音楽の世界を広げた。ゆったりした声と細かなリズムを行き来し、沖縄の自然、ゲーム、仲間との暮らしを一つの曲へつなぐ。2026年には本名を掲げたアルバム「おくまれお」を発表している。
PROFILE / PROFILEOZworldのプロフィール
本名は奥間玲央。1997年11月17日生まれで、沖縄県嘉手納町に育った。169cmという身長は、以前から紹介されている数値だ。幼いころに両親が離婚し、母親に育てられた一人っ子という生い立ちを持つ。2026年の曲「おくまれお」でも、祖父母と暮らし、母親が自分のために働いた日々を歌っている。
母の奥間綾乃は那覇市議会議員。市議会の議員紹介では、2026年8月20日更新時点で無所属、当選三回と案内されている。母も八洲学園大学国際高校で学び直し、2021年の卒業式には息子が歌を贈った。学校新聞が扱うその卒業は母親のもの。一方、琉球新報の卒業式取材は、OZworld自身を同校OBとして紹介している。
高校時代には、通っていた学校を三年生の二月に退学。その後、通信制の八洲学園大学国際高等学校で学び、卒業した経歴だ。ライブ活動が特別活動として扱われたという話も伝えられている。学び直しと音楽活動を両立した経験がある。
R’kumaからOZworldへ
R’kumaとして注目されたころ、声を掛けられる話題はバトルに集中していた。もっと音楽を作るアーティストとして見てもらいたい。それが、2018年に「畳 -Tatami-」を発表した時期に、OZworldとも名乗り始めた理由だ。
Real Soundの2019年の本人インタビューでは、自宅のベランダで将来を考えていたとき、名義が浮かんだと振り返っている。その後、幼いころに見た「Hello!オズワルド」や「オズの魔法使い」、「サマーウォーズ」などとのつながりを見つけたという。作品に出てくる宇宙や別世界のイメージは、そうした本人の関心を音楽へ広げたものだ。
恋愛についての投稿と、現在の公表範囲
2017年7月の本人Xには、女性を紹介するような書き出しに続けて、恋人だったらいいと思う相手だとする冗談の投稿がある。交際宣言とは意味が違う。学生時代に交際相手が多かったという過去の紹介や、2016年のライブでの目撃談もあったが、それらから現在の恋人や結婚の有無は分からない。配偶者や子供について、ここで確定できる公表情報はない。
本人が過去の逮捕について書いたこと
本人は2017年1月5日のXで、一年前の1月5日に逮捕されたこと、その後もラップを続けていることを書いている。投稿の日付と記述から、指しているのは2016年1月5日だ。ただし、この投稿に罪名や判決は書かれていないため、そこまで確定する材料にはしない。
当時については学校を離れ、将来を見失いかけた時期とも紹介されてきた。Real Soundの本人取材では、第9回高校生RAP選手権に受かったことで、落ち込んでいた時期から音楽に本気で向き合うようになったと語っている。過去の一件だけで、その後の作品や人格を決め付けることはできない。
PROFILE / CAREEROZworldの生い立ちとラップの始まり
BMXからマイクへ
高校一年のころ、ストリートファッションもラップも目立っていた三年生の先輩から勧められたのが始まりだった。当時はBMXに打ち込んでいたが、友達とLotusやL-LINEへ遊びに行き、ラップに触れる。フリースタイルの動画を見せられて難しそうだと感じたところ、先輩は、あらかじめ歌詞を書く方法もあると教えてくれた。
その日のうちに書き始めた最初の言葉は、何かをぶち壊したいというもの。小節の数も分からないまま、YouTubeで見つけたビートに言葉を乗せた。やがてBMXを売り、音楽へ力を注ぐようになった。最初のライブも高校時代だ。
嘉手納と、基地を挟んだ反対側の沖縄市で活動していたRude-αは、一つ上の先輩。若手がマイクを持って遊べる場所が少なかったため、沖縄から高校生RAP選手権に出た五人ほどが、ミュージックバーL-LINEに集まっていたという。
海辺のフリースタイルから録音作品へ
本人は、まだ有名になる前にRude-αの知名度を借りて女の子にモテようと遊んでいた時期も、笑い話として振り返っている。Rude-αと北谷を歩きながらラップしていたとき、二人が繰り返す言葉が自然につながった。海岸で撮ってYouTubeへ上げたフリースタイルが、「CoCo ga Okinawa」の出発点になった。2015年に発表されたこの曲は、全国的に名前が知られる前の二人の空気を残している。
2019年6月9日に初アルバム「OZWORLD」を発表。「Lucy」にはMonyHorse、「Do it」にはYo-Sea、「NINOKUNI」には唾奇を迎えた。「Peter Son」のMaria、yvyv、「Mist」のLazy Wii、Len Kinjo as 1otu5など、曲ごとに異なる声が入る。DJ JAMの曲への客演やDJ HAZIMEとの「She Iz」も一枚に収めた。
一つのジャンルにまとめるより、まだ試していないことを曲数の多いアルバムで実行する。それが当時の制作方針だった。長く作っていた曲はビートを差し替え、Yo-Seaは歌詞を書き直して録り直した。ばらばらな曲を並べるだけにせず、通して聴いたときに無理のない曲順も考えている。
制作では、先にテーマを決めて言葉を当てはめるより、トラックから自然に出るメロディーやフロウを起点にしてきた。歌詞を考える段階で頭を使うという、以前からの説明ともつながる。2019年の本人取材では、ビートを聴いて最初に気持ちよく出た言葉から、フックにもヴァースにも広げると語っている。トラックの流れを受け、自分の感覚が動く入口から曲を作る方法だ。
ZERO、SUN、そして本名を掲げる作品へ
2020年11月17日には「OZKNEEZ FXXKED UP」をZERO Albumとして発表。重盛さと美、KUJA、CHICO CARLITO、Awich、Grace Aimi、Marie Yasukoらが参加した。2023年9月6日の「SUN NO KUNI」は、二枚目という数え方を飛び越え、第三の扉を開く作品として打ち出された。ピーナッツくんやPIEC3 POPPO、DALU、Celeina Ann、ACE COOL、Ralphなどとの共作が、その世界を広げた。
2025年には「369ノ3」「369ノ6」「369ノ9」を掲げた三部作のプロジェクトを始動。「369ノ3」は六月九日、「369ノ6」は九月三日に配信された。同年10月には初の日本武道館ワンマン「369 at 日本武道館」を開催。ゲームの大会を企画する活動や、ジュエリーと服のブランド「VOiCE」も、音楽以外に広がる表現の一部だ。
2026年2月にはFOUXとのシングル「おくまれお」、9月9日には同じ題名の九曲入りアルバムを発表した。シングルとアルバムは別のリリース。アルバムには「フツーって何?」「等身大」、Mr. Freedomとの曲、KUJAとDALUを迎えた「YUME」、佐久間龍星との「俺たちのままで」、「鯉のぼり」などが入る。大きな別世界を描いてきた人が、本名を作品の入口に置いている。
2026年の客演では、3Li¥enの「KILLA」で共同作詞とラップを担当し、Kaneeeの「STAY OMS」のリミックスにも参加。CHICO CARLITOのアルバム「紅碧」では、柊人、CHOUJIとともに「ユガフ」に加わった。自分の作品で世界を描くだけでなく、相手ごとに異なる声の組み合わせへ入っている。
PROFILE / MUSICOZworldの代表曲と2026年の新作
畳 -Tatami-:原曲
2018年2月に発表したソロ曲で、配信ページの日付は2月15日。Spikey Johnが監督したMVとともに、R’kumaからOZworldへ表現を広げた時期を知る一曲だ。肩の力が抜けた声を、細かなリズムに合わせて動かしていく。
遠い宇宙へ飛ぶイメージを持つ人が、畳という身近な床の上から歌い出す。音楽の言葉と日本の暮らしの景色が隣り合う短句だ。浮遊するような声も、生活から切り離されたものにはならない。
NINOKUNI feat. 唾奇
2019年の「OZWORLD」に収録。Howlin’ Bearの制作で、唾奇を迎えた。Yoshihito Katoによる映像や桂由美の衣装も印象に残る。落ち着いた声を持つ二人が、同じ沖縄から別の世界を作るように言葉を渡していく。
本人取材によると、題名は唾奇が遊んでいたゲームにもつながる。遠くの世界を救うと宣言する前に、自分たちと隣にいる人が生きやすい場所を作る。空想の国を、身近な相手との関係へつなぐ曲だ。共同曲の歌詞を、すべてOZworld一人の発言として読むことはできない。
畳 -Tatami- REMIX feat. JP THE WAVY
「OZWORLD」収録のリミックス版。JP THE WAVYを迎え、原曲とは異なるラップの色を重ねる。映像は公式Topicの配信音源版で、元の「畳」のMVとは別のものだ。ZOT on the WAVEとOZworldの作曲表記がある。原曲とは違う声が交わることで、畳から広がる世界にも違う表情が生まれている。
GOOD PEOPLE GOOD COFFEE feat. OZworld a.k.a. R’kuma
こちらはJP THE WAVYの客演曲。2019年の発表で、「畳」のリミックスとは異なる作品だ。コーヒーやゲーム、いつもの仲間を、強いビートの上へ持ち込む。KSRのリリース案内も、日常の言葉をハードなトラップに乗せる曲として紹介している。
二人の声の違いがありながら、遊びと仕事、親しい相手を大切にする気持ちが同じ曲の中へ入る。共同作詞曲としての全体の読みであり、歌詞の登場人物を実際の交際相手や私生活の事実へ結び付けるものではない。
CoCo ga Okinawa feat. R’kuma
Rude-αがR’kumaを迎えた初期曲。2015年5月にMVが公開され、同年6月3日のEPにも収録された。Real Soundの本人取材では、Rude-αが繰り返した言葉と自分が歌っていた言葉を合わせて、海辺でフリースタイルを撮ったと明かしている。
本人が口にしていたというこの短句が、二人のフックの一部になった。観光地を説明するより、いま立っている場所と、一緒に遊ぶ相手をそのまま曲へ入れる。全国へ名前が広がる前の、沖縄の若手同士の近さが残る。
She Iz
DJ HAZIMEと組んで制作した曲で、2018年の「SMASH HIT Season 2」で勝利につながった。アルバムでは2019年の「OZWORLD」に収録。番組を通して知った人にも、音源として聴き直せる公式配信版だ。
自分の曲にも登場する畳を、空へ進む乗り物に変える。遠くへ行く冒険のイメージと、出会った相手を大切にする曲の語りがつながる。歌詞の女性像を、本人の実際の恋人だと特定する根拠にはしない。
等身大
2026年8月26日先行配信、アルバム「おくまれお」に収録。FOUXとの制作で、大きく見せるだけではない自己像を言葉にする。本人の公式発信からつながるOZworld_2ndのMVだ。
変わらないという反復の周りで、迷いや孤独も歌われる。成功した自分だけを見せる宣言ではなく、揺れる部分を抱えたまま自分でいるという読みができる。曲の表現を、そのまま本人の健康状態や診断へ置き換えることはしない。
富士のUTAGE
2026年10月の新曲で、配信日は10月11日。富士急行の創立100周年テーマソングとして制作した。OZworldが作詞とラップ、D3adStockが制作と録音、TAXONがミックスとマスタリングを担当する。
百年という長い時間を歌いながら、子供のままの好奇心も手放さないよう呼びかける。歴史を重く受け止める言葉と、これから遊びに来る相手を待つ姿勢が隣り合う。社員や施設スタッフと話し、富士山を望む場所を巡った経験が、昔を振り返るだけではない未来への誘いになっている。
PROFILE / BATTLEOZworldのMCバトルと共演
高校生RAP選手権で見せたフロウ
2016年の第9回高校生RAP選手権には、三度目の挑戦で出場した。一回戦の相手は裂固。大阪の舞台へ沖縄の曲の言葉を持ち込み、落とし穴という言葉を投げると、裂固はそれを拾って返した。続いてR’kumaは、言葉だけでなくビートに乗るフロウを勝負の軸へ引き寄せる。
裂固は、その場の雰囲気と余裕を見せるラップへ、鼻ピアスにも触れながら応戦した。最後まで姿勢を崩さず返した裂固が勝利。延長を望む声もあったが、R’kuma本人は打ち負かされた感覚も含めて気持ちがよかったと振り返ったと紹介されている。鼻ピアスを含めた当時の姿と、強いディスにも音の上で自分のペースを作るところが印象を残した。
同年の第10回にはファン投票で出場。初出場の敗戦だけで終わらず、音源を作る活動へも進んだ。その後に名義を加えた理由も、バトルの戦績だけで覚えられる状況を変えたいという思いにつながっている。
「チーム1997」とフリースタイルダンジョン
2017年には裂固、EINSHTEINと「チーム1997」を組み、フリースタイルダンジョンに出演。Season3のRec1で、EINSHTEINと二人でサイプレス上野と隠れモンスターの崇勲に挑んだ。第一ラウンドを落とし、第二ラウンドでは競り合い、第三ラウンドで勝利する展開だった。
即興でも、言い返す言葉の数だけを増やすのではなく、節を付けるように声を動かす。相手の攻撃を受けながら自分の音を維持するところに、音源作品につながる持ち味がある。
DJ HAZIMEと作った番組の一曲
「SMASH HIT Season 2」のバトル3では、DJ HAZIMEと組み、YZERRとDJ Dirty Orangeのチームに勝利した。YZERRはBAD HOPのメンバーとして知られる。出来上がった曲が「She Iz」だ。番組で対戦した相手と、その後の私生活の関係は別の話。作った曲を本人も繰り返し聴いていたというエピソードは、勝敗だけでなく制作自体を楽しんだことを伝える。
Rude-αとは地元時代から、「NINOKUNI」で共演した唾奇とは同じ沖縄の音楽を作る仲間としてつながる。¥ellow Bucksとも交流が紹介されてきた。JP THE WAVYとの曲では、それぞれの声の個性を残しながら同じビートに立つ面白さがある。
PROFILE / STYLEOZworldのファッションと人物像
服とジュエリーも表現の一部

色や形を大胆に合わせるファッションも注目されてきた。過去に着用ブランドとして紹介されたのは、INARI、SON OF THE CHEESE、BLACK BRAIN、Pretty Boy Gear、RIPNDIP、BAPE、XLARGE、Tommy Hilfiger、Adidas、Coogiなど。今もすべてと契約しているという意味ではなく、服の選び方の幅を示す顔ぶれだ。XLARGEとのサコッシュのコラボや、自身のグッズにもその感覚が表れている。
2023年にはジュエリーとアパレルのブランド「VOiCE」を立ち上げ、JP THE WAVYを迎えた同名曲も発表した。2026年のWWDJAPANのARISAKとの対談では、初アルバムの写真を本人が探し、InstagramのDMから協働が始まったことを明かしている。見た目の世界も、誰かに任せ切るのではなく、相手の作品を選ぶところから作ってきた。
タトゥーと、家族に見せる素顔
最初のタトゥーは高校三年生のころ、腕に入れたクルーの名前。学校で先生に気付かれたのは二日ほど後だったが、その場で強くとがめられることはなかったという。沖縄のSouth Side StyleのHIKARUが見習いだったころから彫ってもらい、自身も彫師に弟子入りした経験が紹介されている。タトゥーを入れていることだけで、性格や犯罪との関係を判断するものではない。
2015年には、母の姉に当たる叔母をワイルドだと紹介する本人投稿もあった。母親本人の写真だと取り違えないようにしたい。家族の一場面を気軽に見せる投稿と、宇宙人のようなビジュアルの作品は、同じ人物の違う表情だ。
MBTIはENFPと編集部推定する理由
MBTIは本人が公表した結果を確認できていないため、ENFPという編集部の仮説として紹介する。根拠にするのは見た目やタトゥー、過去の事件ではなく、公開された制作の選択だ。
2019年の本人取材では、ジャンルを先に決めず、まだ試していない音をアルバムへ入れ、Howlin’ Bearと一緒に自分たちなりの可能性を作ったと話している。2026年の「富士のUTAGE」では、相手の施設へ行き、人と話した経験を曲へまとめた。新しいつながりを見つけ、相手とのやり取りから表現を広げる点を、ENFPという見方の手掛かりにした。
一方、曲順やアルバム全体の見せ方を丁寧に組む姿は、内側で構想を深めるINFPという読みもできる。公開作品とインタビューからの限定的な解釈で、日常の性格を診断したものではない。
聴き手に届いてきたOZworldの世界
2020年ごろの反響には、繰り返し聴きたくなる声、自然や沖縄への関心、車で流す心地よさ、眠る前にも合う響きなど、曲が暮らしに入っていく感想があった。気分が上がるときにも落ち着きたいときにも聴く人や、つらい時期に聴いていた人、「NINOKUNI」が特に好きだという人もいる。個々の感想を、健康への効能が証明されたという話にはしない。
作品の案内は本人のInstagramや本人X、公式配信ページからたどれる。大きな別世界を描く曲にも、本名で自分を見つめる曲にも、嘉手納で友達とマイクを持った時間がつながっている。
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DJTube編集部
