9forプロフィール・KOK優勝歴と代表曲
9for(ナインフォー)は、神奈川県横浜市出身のラッパー。第11回高校生RAP選手権の優勝者であり、2025年1月11日に開催された「KING OF KINGS 2024」でも頂点に立った。特徴的な声とフロウ、相手の言葉を切り返すアンサーが持ち味だ。
1998年10月6日生まれで、日本大学代表として大学対抗MCバトルを制した経歴もある。TERUと共演した2026年の「EXP.」では、負けた経験を次の作品へつなげている。
CHAPTER 01 / SECTION 019forのプロフィール|読み方・年齢・出身
1998年10月6日生まれで、2026年10月22日時点では28歳。読み方はナインフォーで、神奈川県横浜市を拠点に活動している。
ラップでは強気な返しを見せる一方、日常の話になると、勉強や大学での人付き合いについて飾らず話す。その落差も9forを知る面白さのひとつだ。
CHAPTER 02 / SECTION 02D.OとMC☆ニガリから始まったラップ
友人に勧められたD.O「悪党の詩」
ヒップホップと出会ったのは高校1年生のころ。編入してきた、ジャイアンのような雰囲気の友人からD.O「悪党の詩」を勧められ、YouTubeで聴いたことが入口だった。
最初から格好いいと思ったというより、声が癖になると感じたという。悪いことを歌にして公開しても逮捕されないのか、本当にこんなことを歌ってよいのか。そんな驚きや疑問から、ほかのヒップホップも聴くようになった。
MC☆ニガリを見てフリースタイルを始める
自分もラップをしようと思ったきっかけは、MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻。2024年の本人インタビューでも、調べるうちに第6回高校生RAP選手権の映像へたどり着き、ニガリを見てフリースタイルを始めたと振り返っている。
見た目とのギャップ、ラップの上手さ、人を引きつける力にひかれ、約2年間スキルを磨いた。ニガリのように、外見だけでは測れない魅力をラップで伝える人が目標になった。
CHAPTER 03 / SECTION 039forの大学は日本大学|学生時代と素顔
9forは日本大学へ進み、2017年には日本大学代表「GN9」として大学対抗MCバトル「UNIRAP」に出場した。大会での活躍だけでなく、本人が語る学生生活にも素顔がのぞく。
厳しい母から言われた努力についての言葉
以下はニートtokyoの「9for:母の一言」。本人が家庭での出来事を話すインタビューで、ラップのパフォーマンス映像ではない。
父はどこか気楽で優しく、母は厳しかったという。数学の問題集を3〜4周したのに成績へつながらなかったとき、母からは、結果につながらなければ努力とは言えないという厳しい言葉をかけられた。
どれだけ取り組んだかだけでなく、その先に何を残せたかを問う言葉だ。9forが家族のエピソードとして挙げるほど、記憶に残った出来事だったことがうかがえる。
大学では控えめだったという一面
高校卒業後は日本大学へ進み、ラップも続けた。一方で、大学では友達が少なく、講義中に女性へ話しかけることもできず、自分の立ち位置は低いほうだと話していた。舞台の堂々とした姿とは違う、本人の自己評価だ。
夜の勉強中に起きた恐怖体験
こちらはニートtokyoの「9for:恐怖体験」。勉強中の出来事を本人が話す動画で、少し拍子抜けする結末まで含めて人柄が見える。
夏の夜、エアコンをつけ、眠らないよう怖い動画を見ながら勉強していた。背中がぞくっとして脇の下へ目を向けると、髪のようなものが見えたという。
勇気を出して確かめると、幽霊の髪ではなく、風でなびいた自分の脇毛だった。怖さをそのまま笑い話に変えてしまう、印象的なエピソードだ。
好きなタイプと過去の交際に関する投稿
好みとして挙げていたのは、優しく、文句を言わず、元気な女性。2016年3月には、周囲に交際相手ができていくなか、自分も彼女が欲しいと投稿していた。ただし、当時の投稿から現在の交際状況を決めることはできない。
CHAPTER 04 / SECTION 049forのMBTIはINTP(推定)|編集部が考える根拠と限界
Djtube編集部は、公開された言動や作品から考える暫定候補として、INTP(推定)が最も近いと考える。本人の診断結果ではなく、ひとりで集中する姿、言葉の前提を組み替えるアンサー、表現を更新する姿勢を4軸へ当てはめた見立てだ。とくにNとTの読みは弱く、別のタイプにも解釈できる。
INTP(推定)と読む4軸の根拠
I寄りと読む理由は、内側で集中を整える場面にある。2024年のMy Moodsインタビューでは、ミメイからプレッシャーをかけられた後、ひとりで集中したと振り返っている。前述の大学では控えめだったという話も合わせ、編集部はIを暫定的に選ぶ。ただし、勝負前の過ごし方や話しかけにくさが、そのまま日常のE/Iを示すわけではない。
N寄りと読む理由は、目の前の出来事を別の意味へ組み替えるアンサーだ。3対3では、相手がステージを走る動きを、ビートの上を走るという比喩へ転じた。「EXP.」の敗北を次へ渡す主題も含め、出来事の意味やつながりを捉え直す面に注目してNを選ぶ。一方、音や身体の動きへの具体的な反応を重く見るならSとも読める。比喩を使うことだけでNとは決まらず、この軸の根拠は弱い。
T寄りと読む理由は、相手の主張の前提を点検して返す技術にある。裂固戦では、体調の悪さへの批判を、万全でなくても勝ったという反論へ組み替えている。編集部は、この論点の整理を重く見てTを暫定候補に置く。ただし、勝つためのアンサーと、日常で論理・気持ちのどちらを優先するかは別だ。作品で経験や思いを伝える面を重く見ればFにも読めるため、Tも弱い根拠による選択となる。
P寄りと読む理由は、状況に合わせて表現を変える姿勢だ。その場の動きや言葉を拾う返しに加え、2024年の取材では以前よりビートへのアプローチを意識するようになったと説明している。固定した型より、課題に応じてやり方を更新する面を重く見てPを選ぶ。ただし、準備や計画を重ねたJ寄りの人にも即応はできる。フリースタイルをする人だからP、と判断しているわけではない。
別タイプの可能性と推測の限界
観客や相手との応酬を中心に読むならENTP(推定)、具体的な音や動きへの対応を重く見るならISTP(推定)も候補になる。「EXP.」の経験や思いを伝える面を中心に読むならINFP(推定)という見方もある。編集部は、ひとりで集中する場面と、相手の言葉の前提や意味を切り替える表現を合わせ、今回はINTP(推定)を第一候補とする。
この見立てが扱うのは、公に見えるラップや制作の一面までだ。日常での活力の戻し方、制作の着想の順序、合理性と気持ちがぶつかったときの選択、締切に向けた進め方までは分からない。とくにN/SとT/Fは、その具体例が増えれば候補が変わりうる。また、「EXP.」はTERUとの共作であり、曲全体の主題や既存の短い歌詞を、すべて9for自身の実体験や性格へ置き換えない。舞台上の技術を普段の人格と同一視せず、A/Tや精度の数値は付けない。
CHAPTER 05 / SECTION 059forの主な戦績|高校生RAP選手権からKOK優勝へ
9forの経歴を押さえるなら、高校生RAP選手権、戦極U22、大学対抗のUNIRAP、そしてKOK2024での優勝が節目になる。高校時代に注目された後も、異なる形式の大会で結果を残してきた。
オーディション落選を経て、最後の機会に優勝
各地のバトルで知られるようになり、選手権への出場を期待されながらも、第9回のオーディションでは落選。すぐに全国の舞台へ出られたわけではなかった。
転機は高校3年生の第11回。高校生活最後の機会に初出場を決め、そのまま優勝した。オーディションに関わったKEN THE 390も、とんちの利いたアンサーを評価していた。練習で磨いた技術が、全国へ名前を広げる結果につながった。
2024年には、初戦のミメイとの対戦をとくに印象深いものとして振り返っている。負ければ終わりという緊張のなか、先攻・後攻を決めるじゃんけんについて話しかけられ、強いプレッシャーを感じていたという。
戦極U22 2017でも優勝
高校生RAP選手権に続き、2017年には戦極U22でも優勝した。高校生同士の大会だけでなく、22歳以下のMCが集う舞台でも実績を重ねた時期だ。
がじゅまると日本大学代表で初代王者に
大学へ進んだ後は、がじゅまるとの日本大学代表「GN9」で大学対抗MCバトル「UNIRAP」に出場し、初代王者になった。個人戦とは違う、先輩と組んで大学を背負う舞台でも結果を残している。
音楽ナタリーの当日のレポートによると、UNIRAPの決勝大会は2017年9月8日に開催。GN9は慶應義塾大学代表を破って優勝し、表彰式では応援に来た後輩たちに食事をごちそうしたいと話していた。
KOK2024で優勝|開催日は2025年1月11日
2025年1月11日、豊洲PITで開催された「KING OF KINGS 2024 GRAND CHAMPIONSHIP FINAL」で9forが優勝。
大会名は「KOK2024」だが、決勝大会が行われたのは翌2025年。高校生RAP選手権の王者という紹介だけでは収まらない、キャリアの大きな到達点となった。優勝までの姿を追ったKOK公式のチャンピオンドキュメンタリーも公開されている。
プロデューサーとの共同制作を重ねる
2020年にはOddy lozyとの「oxide」を発表し、音源制作にも力を注ぐようになった。「LAB in GARAGE」「A1M PO1NT」、2025年のNoconocoとの「Skill Tapes Vol.1」と、作品ごとに違う制作陣と組んでいる。
2026年もNEMLANDとの「Try&Error」、sh1tを迎えた「Real Move」、TERUとの「EXP.」を発表。バトルで培ったスキルを、曲の中へどう置くかという取り組みが続いている。
CHAPTER 06 / SECTION 069forの強さが分かる声・フロウ・アンサー
9forは2021年のRed Bullインタビューで、他のラッパーと重ならないフロウを意識していること、自分の声を武器と考えていることを話している。言葉の内容だけでなく、声をどう響かせ、どのタイミングでビートに乗せるかにも注目したい。
ライム、フロウ、アンサー、熱量と、どこから見ても大きな穴を感じさせないオールラウンダー。そのなかでも、相手の言葉を自分の優位へひっくり返すアンサーが際立つ。ここで挙げるのは、客観的な能力点数ではなく、対戦を聴くうえでの見どころだ。
裂固戦――体調の話を切り返しへ変える
フリースタイルダンジョンの裂固戦は、アンサーの面白さが伝わる対戦のひとつ。裂固は、体調の悪さを口にしてステージへ不安を持ち込むべきではない、と9forを批判した。
それに対して9forは、万全でない自分にも勝てなかった相手なら問題にならない、と返す。以前に体調が悪いなかでも裂固へ勝った対戦を踏まえ、弱点として突かれた話を勝利の根拠へ変えている。
3対3――走る場所はステージではなくビートの上
高ラ10回、11回、12回王者タッグが1つのグループになり、韻を踏みまくる。 pic.twitter.com/2504UMVT31
じょう、9for、Coreという高校生RAP選手権の第10・11・12回王者が組んだ3対3でも、場面を拾う力が光った。相手は裂固、輪入道、ACEのチームだ。
相手がステージ上を走る様子を見て、ラッパーが走るべきなのは舞台ではなくビートの上だ、と返した。相手の動きをその場で比喩に変え、音楽の話へ持ち込む。その即応性こそ、9forのバトルを見たくなる理由だ。
2024年の本人インタビューでは、以前よりビートへのアプローチを意識し、誰が聴いても上手いと感じるラップを目指していると話している。答えの巧さと、聴いたときの気持ちよさを両立させようとしているのだろう。
高校生RAP選手権での詳しい戦歴はこちら。
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CHAPTER 08 / SECTION 089forの代表曲・初期音源と2026年のリリース
最初の一曲を選ぶなら、本人が代表曲として挙げた作品と、近年のリリースを分けて聴くと変化が分かりやすい。以下は再生数による人気ランキングではなく、9forの音源を知るための入口だ。
本人が挙げた代表曲は「admission」「JDM」「A1M POINT」
2021年7月のRed Bullインタビューで、9forは自身の代表曲としてこの3曲を挙げた。自分の曲を普段から聴くようになった作品だという。Oddy lozyとの制作を通じ、バトルの乗り方をそのまま持ち込むのではなく、トラックを聴いてフロウを組み立てる感覚を磨いていった。
「admission」は、配信では「Admisson (feat. Ryudo)」と表記されている。「JDM」とあわせて、まずはOddy lozyとの作品から声の使い方を聴いてみたい。「A1M POINT」はGerardparmanとの制作を知る入口になる。
Admisson (feat. Ryudo)
Oddy lozyと9forによる「oxide」収録曲で、龍道を迎えている。動画はOddy lozy – Topicで配信された公式音源だ。
JDM (feat. XakiMichele & week dudus)
「LAB in GARAGE」に収録された、9forとOddy lozyの共同曲。XakiMicheleとweek dudusを迎えており、動画は9for – Topicの公式音源だ。
A1M PO1NT
9forとGerardparmanによる同名曲。本人のチャンネルが公開した公式MVで、「A1M PO1NT (Deluxe)」の収録曲として案内されている。
バトルの強い応酬だけが9forではない。初期の音源には夜に歩きながら聴きたくなる爽やかさがある一方、速いラップでビートへ攻め込む面もある。乗り方の幅に耳を向けてみたい。
ANTHEM
初期のSoundCloud音源「ANTHEM」は、バトル以外の9forを知るための入口。対戦相手への答えではなく、一曲の中で自分の声をどう聴かせるかに注目したい。
9for Who Run It
もうひとつの初期音源がSoundCloudの「9for Who Run It」。爽やかな曲調と、速いラップを聴かせる曲という対照的な二つの入口として、「ANTHEM」とあわせて聴き比べたい。
2025年の「Skill Tapes Vol.1」にも「Who run it」という曲名があるが、こちらはDonatelloと大神が参加する作品。同じ題名だけで、初期のSoundCloud音源と同一の録音だとは決められない。
EXP. feat. TERU
2026年9月9日発表の「EXP.」は、TERUを迎え、KMのビートで制作した一曲。動画はKING OF KINGSのチャンネルで公開されている楽曲映像で、バトルそのものではない。
勝ったことだけでなく、負けた日も次へ進む力にする。曲では、積み上げた過去を無駄にしない姿勢と、差が開く不安や現実から逃げられない感覚が並ぶ。強がりだけで終わらず、それでも動く理由を自分へ言い聞かせる曲として聴こえる。
配信ページでは、KOK 2025で手に入れたKMのビートを用い、負けた立場からの景色を表した作品と説明されている。第11回の優勝から時間を重ねた9forが、勝敗を経験値へ変えようとする一曲だ。
CHAPTER 09 / SECTION 09好きな服装とラッパー仲間
スポーツブランドから青を軸にした着こなしへ
adidasやNIKEなどのスポーツブランド、エアマックスをはじめとするスニーカーを身に着ける姿が知られている。靴をプレゼントされた様子もあり、足元の選び方も服装の楽しみのひとつだ。
2024年には、青い服や靴を選ぶことが増えたと話している。アレン・アイバーソンのユニフォームシャツも、街歩きや録音、気合いを入れるバトルで着る一着。好きなラッパーの着こなしが、選ぶ後押しになったという。
Oddy lozy・百足・韻マン・怨念JAPとの交流
親しいラッパーとして名前が挙がるのが、Oddy lozy、百足、韻マン、怨念JAP。大学では控えめだと話す一方、ラップを通じた交友関係を築いてきた。
年齢の近い百足、韻マン、怨念JAPとは私生活でも交流し、がーどまんやMYと寿司を食べに行くこともあったという。Oddy lozyとは「oxide」も発表しており、遊ぶ仲間と制作する仲間が重なるところもある。
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CHAPTER 10 / SECTION 10リスナーからの評価
2017年から2019年の投稿には、パンチラインの強さ、フロウ、曲とラップがかみ合う瞬間への反応がある。ヒールを演じるより自然体で楽しむ姿が良いという声もあり、単純に勝ったかどうかだけではない魅力が伝わる。
9for変にキャラ作ってるより素で楽しくやってる方がかっこいい、ヒール似合わない
9for好きすぎるよぉ!😆😆😆かっこいい!😆😆😆 pic.twitter.com/JtpaIORr16
9forの最後の落とし方royaltyと合いすぎててやばい笑 pic.twitter.com/EyMZHseZNm
CHAPTER 11 / SECTION 119forについてよくある疑問
9forの読み方は?
ナインフォーと読む。横浜を拠点に活動するラッパーだ。
高校生RAP選手権で優勝したのはいつ?
高校3年生で出場した第11回大会。初出場で初優勝を果たした。
9forの年齢は?
1998年10月6日生まれで、2026年10月22日時点では28歳。読み方はナインフォーだ。
大学と学部は?
日本大学代表としてUNIRAPに出場した記録がある。学部や卒業については確認できていない。
KOKで優勝したのはいつ?
「KOK2024」の王者。決勝大会の開催日は2025年1月11日で、大会名の年と開催年が異なる。
堂安律に似ていると話題になった?
2022年2月の日刊スポーツの記事で、サッカー選手の堂安律に似ているとSNSで話題になり、9for本人も反応したことが紹介されている。
音源から聴くならどの曲?
本人が2021年に代表曲として挙げた「admission」「JDM」「A1M POINT」が入口になる。近作なら、TERUを迎えた2026年の「EXP.」を聴きたい。KOK2025で得たKMのビートを使った作品で、KOK2024の優勝とは別の経験が楽曲につながっている。
CHAPTER 12 / SECTION 12勝負の経験を次のラップへ
相手の言葉をひっくり返すアンサーから、負けた経験を次の力へ変える音源へ。9forのラップを追うと、即興の巧さだけでなく、その後に何を作るかという姿勢も見えてくる。バトルと作品を行き来しながら聴きたいラッパーだ。
「勝った日も負けた日も、次の一曲につなげる」
Djtube 編集部
