Watsonプロフィール
Watson(ワトソン)は、2000年2月22日生まれ、徳島県小松島市和田島出身のラッパー。本名は勇斗(ゆうと)である。18歳で大阪へ移り、19歳で彫師の店に併設されたスタジオで本格的な録音を始めた。2021年の「18K」で注目を集め、身の回りの人や出来事を倍速のフロウに乗せる書き方で知られる。2026年3月には日本武道館で単独公演を行い、Koshyと制作した「Soul Quake」三部作を完結させた後も、作品発表と公演を続け、10月15日にはKoshyとSTUTSが手がけるソロ曲「2024」を発表した。
| 項目 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 本名 | 勇斗(ゆうと) | 姓は非公表 |
| 生年月日 | 2000年2月22日 | 26歳 |
| 出身 | 徳島県小松島市和田島 | 三兄弟の次男として育った |
| 学歴 | 通信制高校卒業 | 18歳で大阪へ |
| 活動開始 | 2021年 | 19歳で初めて本格録音した後、作品を発表 |
| 主な制作相手 | Koshy | 曲選び・構成でも共同する |
| 身長・血液型 | 非公表 | 推定値は載せない |
CHAPTER 01Watsonのプロフィールと現在の活動

Watsonは2000年2月22日生まれ。本名は勇斗で、徳島県小松島市和田島を出身地として公にしている。通信制高校を卒業し、18歳で大阪へ移った。19歳で本格的な録音を経験し、2021年から作品を発表している。ヒップホップに触れた入口は、友人がカラオケで歌ったAK-69であり、GReeeeNやUVERworldも聴いていた。
— 私はワトソン (@imwatson0222) October 1, 2022

CHAPTER 02Watsonの生い立ちとハスラー時代
音楽との出会いから現在までの主な転機。
Watsonは和田島で三兄弟の次男として育ち、本人は家庭を「普通」と説明している。小松島を非常に田舎だと表現しながらも恥じるのではなく、T-STONEやRing-toを含む徳島のラッパーが出てくることを誇りに思うと話した。大阪で生活し音楽を始めてからも、地元を盛り上げたいという思いを持ち続けてきた。
To The Top Ggng x T-STONE x Watson
徳島シーンの盛り上がりhttps://t.co/YdOib0nRuT@yellowbucks @t_to_da_mf @imwatson0222 @DJSID_TTTG pic.twitter.com/V1OewWPltA— PRKS9 / パークスナイン (@parks_nine) August 13, 2022
大阪で経験した生活と、音楽へ向かった判断
大阪ではハスラーとして生活した時期がある。本人はストリートでの経験を語る一方、十分に稼げず、続けることに意味を見いだせなかったため手を引いたと説明している。経験を武勇伝にせず、音楽を作るための金も時間も足りなかった当時を、自分の曲や取材で具体的に言葉にしてきた。
小松島市は徳島県内でも面積の小さい市で、人口は4万人を下回る。常設クラブ、レコーディングスタジオ、レーベルが厚く集まる土地ではない。だからこそ本人は、同じ徳島のT-STONEやRing-toが出ることを町を上げる手がかりとして語ってきた。
Watsonの名前の由来とラップを始めたきっかけ
「Watson」は、16歳の職場で本名の勇斗がもう一人いたためにした一発ギャグから残った呼び名である。シャーロック・ホームズの登場人物などに由来する名義ではない。
大阪で世話になった彫師の店にはスタジオがあり、新しいマイクが届いた時に録音を勧められた。徳島では遊びでサイファーをしたことがあったが、本人が本格的な制作の最初と位置づけるのは19歳のその録音である。手応えを得た後は機材をそろえ、独学で制作を続けた。
大阪のタトゥーショップ併設スタジオでの録音開始を補う映像である。
Watsonが制作を続ける理由
本人は2022年当時、1日2曲以上を作り、ほぼ毎日書く生活と約600曲のストックを話していた。これは現在の曲数ではない。曲を作り続けると格好をつけた内容だけでは言葉が尽き、身の回りのことを書くようになったという回想が、以後の制作の軸になっている。ラップを始めるきっかけになった彫師を、本人は最も影響を受けた人物としても挙げている。
CHAPTER 03Watsonの家族・地元・仲間から見える人物像
初期の取材では、母から働くように言われたこと、タトゥーを入れたことで祖母の家へ行きにくくなったことを、自分の生活のまま歌詞に書けるようになったと話している。2026年のKoshyとの取材では、2024年のO-EAST公演あたりから兄を含む家族の応援が増えたことにも触れた。地元や家族を、成功後に整えた物語としてではなく、曲の中で続く関係として扱っている。
友人からの冗談まじりのいじりが減ったことを少し寂しく感じるという話もある。作った曲を真面目に聴かせるだけではなく、友人の受けを考えた外しや内輪の言葉もパンチラインに入れる。大きく見せる歌詞から、名前や家庭の細部を含む身の回りの話へ移ったことが、Watsonの人物像と作品の両方をつないでいる。
2026年の取材では、アルバム収録曲「Real Love」に過去の純愛経験を残したことや、過去は後から消せないという考えも話している。恋愛の経験を曲から消すより、その時に感じたことを作品に残す姿勢がうかがえる。
Watsonのファッションとタトゥー
黒やグレーを基調に、SAINT MICHAEL、NIKE、NEW ERA、THE NORTH FACE、ENTIRE STUDIOS、KSUBI、MIHARA YASUHIROを混ぜるストリートスタイルが目立つ。本人は、収入が増えて高価な服を買えるようになったという変化も語っている。
RayVlogの「Tokyo Drip Check Vol.10」は、服の合計金額を入口にWatsonの装いを取り上げる企画。ブランド名の一覧とは別に、身につける物への本人の関心に触れられる。
タトゥーは16歳から入れており、全身に及ぶ。左耳の地球儀、左首の虎、右腕のアラビア語レタリングが公開情報で確認できる。右腕の文言は非公表である。ラッパーや自分が格好いいと思う人物への憧れが入口だったと説明し、「Hood Star」では入れすぎてロンTのようだという趣旨のラインもある。「I know」では祖母との距離を含む生活の反応が表現に現れる。
Watsonのタトゥーって何語?英語? pic.twitter.com/Vlgem9mbw8
— 桃香 (@mo_mo_kaaa_a) January 17, 2023
CHAPTER 04WatsonのMBTIと編集部の見解
Watson本人によるMBTIの公表は確認していない。編集部は、公開された発言と活動からISFPと見る。これは心理検査の結果ではなく、人物像を読む補助線である。
| 発言・行動 | 編集部の読み | 限界 |
|---|---|---|
| 身の回りの人、服、家庭、地元を歌詞に置く | 具体の感覚から組み立てるS寄りの表現 | 歌詞は性格検査ではない |
| 強く見せる書き方をやめ、実感に寄せた | 自分の価値観を起点にするF寄りの選択 | 制作上の選択を性格へ固定できない |
| 読書し、言葉を一人で詰める | 内面で言葉を処理するI寄りの面 | ライブや対人関係には別の顔がある |
| 大量に作り、Koshyに選曲・構成を任せる | 作る過程を開いておくP寄りの面 | 役割分担だけで型は決まらない |
一方、職場での一発ギャグやステージでの応答、友人との関係からは外向的な面も読める。したがってISFPは本人を断定するラベルではなく、制作の言葉と日常の具体を重く見た編集部の仮説である。ステージでの応答やユーモアを重く見れば、ESFPと読む余地もある。
CHAPTER 05Watsonと交流の深いラッパー
同郷のT-STONEは、Watsonが避けて通れない存在として敬意を示してきた先輩である。2022年3月の取材では、T-STONEが地元でイベントを開き、県外でも徳島を掲げてきた活動を評価し、その先例が自分の動きやすさにもつながると話している。徳島で活動すると周囲からT-STONEのやり方を聞かされ、強く意識してきたという。2022年12月7日にはT-STONE「STAR feat. Watson」で初共演した。Ring-toは同じ和田島出身の後輩、TJ.ROBは徳島のトラックメーカー、Yattは大阪でミックスを担ったラッパーとして、制作や地元のつながりに登場する。GodSon(Playsson)は東海を拠点に活動し、Watsonをフックアップしてきた先輩で、「I gold feat. Pedro the GodSon」やライブで共演を重ねた。Young zettonは「NEW REAL」で組む京都のラッパーである。

T-STONE「STAR feat. Watson」は、同郷の先輩とWatsonが初めて組んだ2022年12月の共演曲。徳島で意識してきた先輩との関係が、曲で接続した一例である。

「I gold ft. Pedro the GodSon」は、東海を拠点とする先輩との共演曲。Watsonが地元の外へ活動を広げる中で築いたつながりを知る一曲でもある。
今日も頑張ろ pic.twitter.com/jr4rw8UTH4
— 私はワトソン (@imwatson0222) July 16, 2022
CHAPTER 06Watsonの現在の活動状況
2026年10月15日には、KoshyとSTUTSが作曲する「2024」を配信した。2年前と現在を歌詞の中で行き来しながら、仕事と暮らしの変化を描く曲である。2026年2月25日には3rdアルバム「Soul Quake 3」を配信リリースし、4月22日にはSonsiとの連名シングル「Real Love」も配信した。同年3月9日には日本武道館で単独公演を行った。武道館にはAK-69、ANARCHY、Benjazzy、BIM、C.O.S.A.、DADA、Eric.B.Jr.、eyden、guca owl、IO、JUMADIBA、Lunv Loyal、MIKADO、NENE、ralph、SEEDA、T-Pablow、WILYWNKA、¥ellow Bucksらが参加した。2025年7月26日には、地元のアスティとくしまで凱旋公演を開き、U-18枠も設けた。配信クレジットではTBD – A表記と℗ Watsonが確認できるが、所属事務所やマネジメントを示す表記とは区別される。
CHAPTER 07WatsonのラップスタイルとKoshyとの制作
Watsonはトラップやドリルのビートへ高い密度で日本語を置く。Apple Musicのプロフィールでも、三連フロウや歌うようなアプローチとの違いとして、グライムやドリルの流れをくむ倍速ラップが挙げられている。ここでいう倍速とは、ビートの速さを変えることではなく、一定の拍のなかへ細かく言葉を配置して、倍の速さに感じさせるラップのこと。短い単位で韻や着地をつくり、生活の細部をパンチラインに変える書き方が、速さと結びついている。攻撃的な曲だけでなく、哀愁のあるビートやラブソングでも、短い言葉に情報を詰めるところが聴きどころになる。
ドリルは2010年代のシカゴから広がり、ロンドンで別の発展を遂げた。とくにUKドリルでは、暗い響きや疾走感のあるリズムに加え、音程が滑る808ベースが特徴になる。Watsonも2022年3月の取材では、制作中のミックステープにUKドリルの曲が増え、UKのビートをやりやすく感じたと話した。ジャンル名を知ると、声の速さだけでなく、その下で動く低音やリズムとの組み合わせも追いやすい。
「I know」は2021年のEP「thin gold chain」収録曲。タトゥーを入れた自分と祖母の距離など、身近な生活の反応が歌詞に現れる。速さだけでなく、具体的な経験を言葉にするWatsonの表現を知る曲でもある。
WatsonはKOHHの曲を全曲聴いたと話し、ZORNの、好きなことや地元の人の名を書いてよいという姿勢に触れて、等身大の書き方へ向かった。歌詞が出てこない時は本を読む。ラップを始めてから小説を読み、情景描写や比喩を自分の歌詞へ取り込もうとしている。2021年に沢田研二・菅田将暉らの出演で映画化された小説「キネマの神様」を読んで涙を流したとも語っている。
WatsonがKOHHとZORNから影響受けたって聞いて、そりゃ俺好きなるわ。って納得した
— のむら (@r82_ie) January 2, 2023


ニートtokyoの「歌詞への拘り〜海沿いの交換本」では、歌詞と言葉の材料への関心をWatsonが語る。身の回りの話と読書が、同じ制作の背景につながっている。
Koshyとは大阪のナイトクラブで知り合い、Watsonが直接メッセージを送りビート提供を頼んだことから、2020年頃に本格的な共同制作へ入った。KoshyはWatsonの個性を守るためリリックやラップに細かな指示をせず、曲選び、タイトル、曲順、アルバム全体の構成を担う。2022年の取材で話した600曲のストックは当時の数量で、現在の数を示すものではない。大量に作るなかで、格好をつけた内容だけでは言うことが尽き、身の回りのことを書くようになったというのが本人の回想である。2026年の取材では、本人が詞を練り、正確にビートへ合わせる時間を取る制作の変化も話されている。
CHAPTER 08Watsonの代表曲と人気曲
「2024」
「2024」は2026年10月15日に配信されたWatsonのソロ曲で、KoshyとSTUTSが作曲を担う。2024年10月と2026年10月を詞中で並べ、生活の散らかり、金、体調、家族、手続きといった断片を現在地点の記録として集めている。
「俺も」と置くことで、過去を成功談へ磨き直さず、誤りを判断の学びとして残す。失敗を認めた上で今の生活を語る、振り返りの視点がある。
「Real Love」
「Real Love」は、2026年4月22日にWatson & Sonsi名義で配信された共同曲。作詞は二人、作曲はKoshyとG06Beatz、プロデュースはKoshyが担う。2月の「Soul Quake 3」収録曲に続く共同名義のシングルで、映像もこの4月版に対応する。MVは4月に東京バギー村で撮影されたとロケ地側が報告している。
「明後日」という具体的な日付の近さが、会えない寂しさに待てる長さを与える。「我慢」と「会える」を結び、恋愛を大きな誓いだけでなく、次に会うまでの日常として描いている。
「18K」
2021年のEP「thin gold chain」収録曲で、本人も代表曲として挙げる。衣服や持ち物を並べるだけで終わらせず、足りなさを隠さない生活の画が、曲の輪郭になる。
片方だけない白い靴下という小さな具体が、誇示より生活の手触りを前に出す。上着のポケットのファスナーと、別の場所に隠す小袋を対比し、汚れのついた細身のジーンズまで描く。ブランド物を身につけても暮らしの雑然さは消えないという、見栄と現実の距離が残る。母に就職を促されながら明け方まで曲を作る場面や、サッカーをしていた少年期も同じ曲に並ぶ。華やかな持ち物だけで自分を説明せず、うまくできなかった記憶や身近な人の声を残すため、成功への願いにも生活の時間が感じられる。
「NEW REAL feat. Young zetton」
京都のYoung zettonを迎え、メロディックドリルの要素と二人のフロウが噛み合う曲。欲しい物や仲間へ渡したい金を連ねることで、個人の上昇だけでなく、周囲との距離を主題にする。
ここでは「金」が自分の装飾ではなく、仲間に返す対象として置かれる。欲しい高級ブランドの服、仲間に渡したい金、マリファナから学んだという平和と商売の感覚を並べ、願望と経験を同じ高さで語る。知人の恋人も自分の曲を聴いているかもしれないという冗談まで差し込むことで、立派な成功談にまとめず、身内の会話に近い軽さを保っている。
「DOROBO」
ドリル/トラップの響きと、過去の羨望から自分で得る物への移動を合わせた曲である。
羨む対象を友人のブランドとして具体化したことで、変化が抽象的な成長譚にならない。かつて盗んでいた状態から、正当に稼いだ金で女性へ贈り物ができる状態への移動を描く。乏しい金をライブ衣装の靴へ回し、給料を音楽に賭け、新作を次々に出す姿も続く。欲しい物だけでなく、そこへ届くために何を差し出すのかが言葉にされる。歌詞の過去像を、そのまま本人の具体的な犯罪歴の証拠とすることはできない。
最初に聴く作品を選ぶなら
| 項目 | 18K | DOROBO | Soul Quake 3 |
|---|---|---|---|
| 発表年・形態 | 2021年・EP収録曲 | 2022年・FR FR収録曲 | 2026年・全10曲のアルバム |
| ビートの傾向 | トラップ | ドリルとトラップ | ダンスホールなども含む多様な構成 |
| 客演 | なし | なし | IO、ANARCHYほか多数 |
| 聴きどころ | 生活の比喩とパンチライン | 言葉の響きと過去からの変化 | 客演を含む構成とKoshyの選曲 |
| 選ぶ目安 | 広く知られる入口の一曲 | さらにリリックを聴きたい時 | 単曲より作品全体を聴きたい時 |
単曲での瞬発力を知るなら「18K」、言葉の組み立てを追うなら「DOROBO」、表現の振れ幅と共演者との関係まで知るなら「Soul Quake 3」が入口になる。
CHAPTER 09Watsonの逮捕について本人が語った範囲
Watsonは大阪で暮らした時期の逮捕と留置場での経験を本人の言葉で語っている。確認できる公表情報では、罪名、逮捕件数、刑期、処分は特定できない。推測で補わない。
ニートtokyoのインタビュー「留置所について〜雑居での思い出」では、大阪時代の留置所生活をWatsonが振り返る。楽曲の歌詞とは別に、本人の体験の語りに触れられる。
「03- Performance」で披露したラップにも、当時の時間の重みを思わせる言葉がある。
残る期間を食べ物の持ちの長さに重ねたラインで、「弁当」を執行猶予の隠語として読む解釈がある。日常語へ時間の重みを含ませる表現だが、歌詞だけで本人の刑期や具体的な判決を確定することはできない。
CHAPTER 10Watsonについてよくある質問
CHAPTER 11Watsonのまとめ
Watsonを知るには、武道館や数字だけでなく、徳島の和田島で育ったこと、大阪で見つけた録音の入口、家族・祖母・兄弟や友人を曲へ残す書き方まで追う必要がある。Koshyと作る作品の規模が広がっても、生活の一部を言葉にする方法が、彼の曲の中心にある。
「生活の細部が、Watsonのフロウに人を描く」
Djtube 編集部 / 2026.10
