KOHH千葉 雄喜
KOHH(コー)は、東京都北区王子出身のラッパーである。生い立ちと環境をそのまま言葉にする書き方で、国内外に支持を広げた。2021年末にKOHHとしての活動を引退し、2024年2月に本名の千葉雄喜名義で復帰している。本人はKOHH名義での活動再開を明確に否定しており、これは撤回ではなく別名義での再出発にあたる。
この記事でわかること
- 生い立ちと、ラップを始めるまでの経緯
- KOHHとしての活動と、国内外での評価
- 2021年末の引退と、その意味
- 2024年からの本名名義での活動
- MBTIの推定と、その根拠
- 本記事で扱わないこと
よくある疑問と、短い答え
検索して真っ先に確認したい項目だけを、1行ずつ先に置いておく。根拠と詳細は、それぞれ対応する章で扱う。
| 疑問 | 短い答え | 補足 |
|---|---|---|
| 引退を撤回したの? | していない | 本名名義での再出発 |
| いま何をしている? | 千葉雄喜名義で活動中 | 2025年に日本武道館でワンマン |
| KOHHの曲はやるの? | やらないと本人が明言 | 該当章で詳述 |
| 本名は? | 千葉 雄喜 | 現在の活動名 |
| 出身は? | 東京都北区王子 | 地元を主題にし続けている |
| 海外での活動は? | 複数のコラボと欧州ツアー | 該当章で詳述 |
| MBTIは? | INFP(推定) | 本人の公表ではない |
※上表は2026年8月時点で当編集部が確認した内容です。
CHAPTER 01 / SECTION 01プロフィール|基本情報
KOHHは、東京都北区王子出身のラッパーである。2012年のミックステープから活動を本格化させた。
この記事で使う用語
本文で繰り返し出てくる4語を先に定義しておく。いずれもヒップホップの文脈で意味が変わる語である。
スピットとは、ラップを吐き出すように発することを指す。英語のspitに由来し、勢いや切実さを含意する。
トラップとは、2010年代以降に広まったヒップホップの様式を指す。連打するハイハットと重い低音が特徴である。
ミックステープとは、正規の流通を経ずに発表される作品を指す。無名の時期に自分を知らせる手段として用いられる。
客演とは、他のアーティストの楽曲に参加することを指す。逆に自分の作品へ招く場合も同じ語を使う。
4語のうち「スピット」が、この人物を理解する鍵になる。整えた言葉ではなく、そのまま出すという姿勢が評価の中心にある。
この人物の歩みで最も特異なのは、名前を捨てたことである。国内外で評価を得た名義を2021年末に手放し、2024年に本名で戻ってきた。しかも本人は、KOHH時代の曲をライブでやらないと明言している。名義を変えて活動を続ける例はあるが、過去の代表曲ごと切り離す例はほとんどない。積み上げたものを持ち出さずに、もう一度ゼロから始めるという判断である。復帰作となった曲は、その名のとおり友人を集めた内容だった。個人の名前を捨てたあとで、まず呼び集めたのが仲間だったことになる。ここに、この人物が何を残したかったのかが表れている。
CHAPTER 01 / SECTION 02生い立ち|王子で育つまで
東京都北区王子で育った。経緯を時系列で整理する。
学歴について、確認できている記述がある。
最終学歴は中学生。
デビュー作の順序
作品の発表順には、通常と異なる経緯がある。
実は先に発売された「MONOCHROME」はセカンドアルバムで、先にセカンドアルバムを出したことが話題となりKOHHの存在が話題となる。
順序を入れ替えたこと自体が話題になり、名が知られる契機になった。作品の中身だけでなく、出し方でも注意を引いた例である。
プロデューサーとの出会い
活動の初期を支えた人物についても、記述がある。
318はKOHHが所属するGUNSMITH PRODUCTIONを主宰し、プロデューサーでもある318はデビューアルバムをプロデュースするなどKOHHの活躍に欠かせない重要人物。318も同じ北区王子の出身。
同じ地元の出身者が、制作の中心にいた。地元との結びつきは、作品の主題だけでなく体制にも及んでいる。
母について
家族については、本人が楽曲のなかで繰り返し扱っている。デビュー前のミックステープに収録された楽曲で、自身の生い立ちに触れたことが注目を集めた。
いずれも本人が楽曲で公にした内容である。当編集部は、本人が語った範囲を超える記述を行わない。事実の経緯や、家族の現在についても記載しない。
後年、母に宛てた言葉も残している。
謝罪の形を取りながら、自分の年齢に触れて締めている。過去を振り返る文脈で、時間の経過を数字で示す書き方は、この人物の作品に繰り返し現れる。
※本項は本人が楽曲やインタビューで公にした内容を記載しています。もし気持ちがつらくなった場合は、ひとりで抱えず、身近な人や相談窓口に話してみてください。
CHAPTER 02 / SECTION 03名義の由来|父の名を継ぐ
KOHHという名義の由来を、本人が楽曲のなかで説明している。
父の名を自分の活動名にするという説明である。2歳で亡くなった父の名を、日本人である自分が使うと述べている。名義そのものが、出自の表明になっている。
2024年からは本名で活動している。父の名を由来とする名義を置いて、自分の名前で始め直したことになる。この対比が、引退と再出発の意味を考えるうえで重要である。
CHAPTER 02 / SECTION 04ラップスタイル|そのまま書くということ
スタイルの特徴は2点に整理できる。
- 日本のトラップミュージックの元祖と言われる唯一無二のフロウ
- 生い立ちや生活をリアルに描いたリリック
2点のうち後者が、この人物の評価の中心にある。生活と環境を加工せずに出す姿勢であり、それが結果として様式にもなっている。
始めたきっかけ
本格的にラップを始めた経緯について、本人が次のように述べている。
他人に任せるより自分でやるという判断である。この姿勢は、後年の作品制作やプロデュース業にも通じている。
地元へのスタンス
海外での活動が増えた時期にも、地元への姿勢は変わっていない。
行き先を並べたうえで、結局は地元だと締めている。比較の対象を広げるほど、戻る場所が際立つ構造になっている。この型は、後年の作品でも繰り返される。
CHAPTER 03 / SECTION 05国内での評価|宇多田ヒカルとの共演
国内では、ヒップホップの外側からの評価も得ている。共演したアーティストは幅広い。
4組のうち3組はヒップホップの書き手だが、1組は異なる領域から来ている。その共演が、この人物の位置を大きく変えた。
「忘却」での共演
宇多田ヒカルとの共演について、双方が印象を語っている。
2人が別々の言葉で、同じ種類の近さを述べている。初めて会った相手に対する感想としては異例であり、この共演が偶発的なものではなかったことを示している。
CHAPTER 03 / SECTION 06海外への広がり|It G Ma から Mamushi まで
2015年の客演が、海外での認知の起点になった。そこから欧州ツアー、そして海外の第一線との共演へと広がっていく。年ごとに整理する。
| 年 | 出来事 | 規模・特記 | 向いている人(この段階を見る意味) |
|---|---|---|---|
| 2015 | Keith Ape「It G Ma」に客演 | MVが世界的に広まる | 海外での起点を知りたい人 |
| 2016 | 3rdアルバム「DIRT」/欧州ツアー | 同年にBEST HIP HOP ARTISTを受賞 | 評価の広がりを見たい人 |
| 2016 | フランス大使館の交流会に招待 | 芸術活動としての評価 | 音楽以外の評価を見たい人 |
| 2019 | マライア・キャリーとの共演 | 海外の第一線との共演 | 到達点を確認したい人 |
| 2024 | Megan Thee Stallionとの共演 | 本名名義での活動再開後 | 現在地を知りたい人 |
| 共通点 | いずれも招かれる側 | 自分から売り込む形ではない | 評価のされ方を見たい人 |
いずれも海外側から声がかかった形である。日本語のまま参加している点も一貫しており、言語を合わせることで評価されたわけではない。
CHAPTER 04 / SECTION 072021年末の引退|何が終わったのか
2021年末、KOHHとしての活動を引退した。2022年にはKOHH名義のアルバム「The Lost Tapes」が発表されている。
ここで重要なのは、これが撤回されていないという点である。2024年に本名で活動を再開したが、本人はKOHH名義での活動再開を明確に否定している。
やりません。KOHHさんはもういません
音楽ナタリー「千葉雄喜、KOHH時代の曲はもうやらないと宣言」KOHH時代の曲を今後のライブでやるかという問いへの回答である。過去の代表曲ごと切り離すという判断であり、単なる改名ではないことが分かる。
2025年2月には、雑誌の特集で1万5000字におよぶインタビューが掲載された。その表題は、なぜKOHHを終わらせたのかを問うものだった。
CHAPTER 04 / SECTION 08本名での再出発|2024年からの活動
2024年2月、本名の千葉雄喜名義で「チーム友達」を発表した。配信当日にSNSでトレンド入りし、国内外で話題を集めた。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年2月 | 「チーム友達」を配信、ミュージックビデオを公開 |
| 2024年 | Megan Thee Stallion「Mamushi」で共演 |
| 2025年2月 | 雑誌「SWITCH」で1万5000字のインタビューが掲載 |
| 2025年3月 | 2ndアルバム「億万長者」を発表 |
| 2025年7月3日 | 日本武道館で初のワンマン公演「千葉 雄喜 – STAR LIVE」 |
| 2026年 | Yan Sekuのソロアルバム「NATURAL PUNKS」を総合プロデュース |
| 並行 | 地元の北区王子に実店舗を持つ衣類制作販売店のクリエーション |
「チーム友達」のミュージックビデオには、複数のラッパーが登場している。ZORNもその一人である。個人名義での復帰作でありながら、内容は仲間を集めたものだった。
2025年7月3日、日本武道館で初のワンマン公演を開催した。KOHHとしての活動を含めても、単独名義での武道館公演はこれが初めてである。
過去のライブでの一幕も記録されている。
発表前の曲を、その場で許可を取って披露したという場面である。予定を守るより、いま出したいものを出すという判断が表れている。
制作の状況について、本人が次のように述べている。
CHAPTER 05 / SECTION 09おすすめの曲|3曲
入口として3曲を挙げる。いずれもKOHH名義の作品である。
飛行機
売れる前の状況を、具体物で示している。客がいない会場、仕事で乗っていた車、そして歌詞を書く端末。抽象的な苦労話ではなく、手に取れる対象で当時を再現している。
貧乏なんて気にしない
貧乏と億万長者を一行に並べている。矛盾する語を組み合わせることで、金額ではなく状態のことを言っていると示している。後年の2ndアルバムの表題にも、同じ語が使われている。
Living Legend
画家の名を並べたうえで、外が見える窓で締めている。芸術家を列挙する流れから、視界という具体物へ着地させる構成である。自身を彼らと並べるのではなく、同じものを見る位置に置いている。
CHAPTER 05 / SECTION 10ファッションとタトゥー
愛用しているブランドは、当編集部が確認できた範囲で11ある。
- FACETASM(ファセッタズム)
- THREESIX9INE(スリーシックスナイン)
- MAISON MARGIELA(メゾン マルジェラ)
- NIRVANA(ニルヴァーナ)
- COOGI(クージー)
- GIVENCHY(ジバンシー)
- CHANEL(シャネル)
- VERSACE(ヴェルサーチ)
- FENDI(フェンディ)
- LOUIS VITTON(ルイヴィトン)
- GUCCI(グッチ)
11のうち複数が海外のハイブランドである。一方で、バンド名を冠したものも含まれており、系統は一つに定まっていない。
タトゥー
タトゥーの箇所とデザインについて、確認できている内容を整理する。いずれも本人が公開しているものである。
- 顔・・Mutt 1990
- 首・・髭のついたモナ・リザ
- 腕・・「KOHH’S SON」とバラの花
- 手の甲・・ニコラ・ステラの肖像と「アリガトウ」の文字
- 背中・・風神と雷神
- 胸・腹部・・合唱のイラスト、羽、ビル群のイラスト
- 「THE BLUE HEARTS – 情熱の薔薇」の歌詞
選び方について、本人が次のように述べている。
意味のあるものだけを入れるという説明である。絵画、宗教、バンドの歌詞と対象は幅広いが、いずれも本人にとって理由のあるものだと述べている。
CHAPTER 06 / SECTION 11MBTI考察|INFP(推定)
当編集部は、KOHHの性格タイプをINFP(推定)と考える。本人が公表したものではなく、公開情報から整理した推定である。
| 指標 | 推定 | 根拠として挙げられる事柄 |
|---|---|---|
| I(内向) | 該当 | 評価が高まった時期に名義を手放している |
| N(直観) | 該当 | 芸術家を主題にした作品、絵画への言及 |
| F(感情) | 該当 | 家族と地元を繰り返し扱う姿勢 |
| P(知覚) | 該当 | 引退と再出発という、計画より判断に寄る進み方 |
4指標のうち、IとPは活動の進め方から、NとFは作品の主題から導いている。ただし、いずれも決定的な材料ではない。
代替タイプの考察|対立仮説
別のタイプも成り立つ。当編集部はINFPを唯一の答えとせず、対立仮説を併記する。次の2つは、同じ材料から導ける。
| 代替タイプ | そう考えられる理由 | INFPを採る理由 |
|---|---|---|
| ISFP | 具体物で状況を示す書き方 | 芸術家や抽象的な主題への志向がNに近いため |
| INFJ | 名義を終わらせる判断の一貫性 | その後の展開が機会に応じておりPに近いため |
MBTIは本人の公表がない限り、推定の域を出ない。当編集部は断定せず、根拠と代替案をあわせて示す。
CHAPTER 06 / SECTION 12本記事で扱わないこと|確認できない情報
この記事で扱わない事項
この人物については、確認できない情報も流通している。当編集部が意図的に扱わないものを、理由とともに明示する。
| 扱わない事項 | 理由 |
|---|---|
| 家族の現在や、経緯の詳細 | 本人が楽曲やインタビューで公にした範囲を超えるため |
| 交際や婚姻に関する記述 | 本人による公表を確認できていないため |
| 引退の理由の断定 | 本人による説明を確認できた範囲を超えるため |
| 血液型 | 本人が非公開としているため |
| 親族の私生活に関する記述 | 本人が公にしている範囲を確認できないため |
| 噂として流通している情報 | 一次情報を確認できないため |
本人が楽曲で扱った家族の事柄については、その楽曲の内容を記載するに留める。当編集部は、本人が公にした範囲を超える記述を行わない。事実認定や経緯の補足も行わない。
CHAPTER 07 / SECTION 13KOHHに関するよくある質問(FAQ)
この人物への検索で繰り返し現れる疑問は、引退、現在の活動、そして名義の3方向に集中している。確認できている範囲で回答する。
CHAPTER 07 / SECTION 14まとめ|名前を置いて先へ進んだ書き手
KOHHは、東京都北区王子出身のラッパーである。本名は千葉雄喜、1990年4月22日生まれ。生い立ちと環境をそのまま言葉にする書き方で、国内外に支持を広げた。
2021年末、KOHHとしての活動を引退した。そして2024年2月、本名で「チーム友達」を発表し復帰している。ただしこれは撤回ではない。本人はKOHH名義での活動再開を否定し、過去の曲もライブではやらないと明言している。
2025年7月3日、日本武道館で初のワンマン公演を開催した。国内外で評価を得た名義を手放したうえで、本名で武道館に立ったことになる。積み上げたものを持ち出さず、もう一度始め直すという判断である。
この記事の要点
- 本名は千葉雄喜、1990年4月22日生まれ、東京都北区王子出身
- KOHHという名義は、2歳で亡くなった父の名に由来すると本人が楽曲で説明
- 2015年のKeith Ape「It G Ma」への客演で海外に広まり、欧州ツアーも開催
- 宇多田ヒカル「忘却」での共演により、ヒップホップの外側からも評価された
- 2021年末にKOHHとしての活動を引退、撤回はしていない
- 2024年2月に本名の千葉雄喜名義で「チーム友達」を発表し復帰
- 2025年7月3日、日本武道館で初のワンマン公演を開催
- MBTIはINFP(推定)、本人の公表ではない
— Djtube 編集部 / 2026.08
※本記事は、レーベル発表・音楽メディアの報道・本人が公にした発言で確認できた事実のみを記載しています。家族に関する記述は、本人が楽曲やインタビューで公にした範囲に留めています。MBTIは当編集部による推定です。確認日:2026年8月23日。
