YZERR(ワイザー)は、神奈川県川崎市出身のラッパー。双子の兄T-Pablowとともに、川崎発の8人組クルーBAD HOPを10代で結成し、楽曲制作から全体のプロデュースまでを担う「頭脳」として機能してきた。少年院を出たあと高校生RAP選手権で優勝し、そこから約10年。BAD HOPは2024年2月、日本のヒップホップとして初の東京ドーム単独公演をもって解散した。本記事では本名・年齢・身長・生い立ちから、解散後の現在地までを整理する。
この記事でわかること
- 本名・生年月日・出身地・身長といった基本プロフィール
- 川崎での生い立ちから少年院を経て高校生RAP選手権優勝までの経歴
- タトゥー・髪型・ファッションといった外見のディテール
- USのトレンドに近いフロウという、ラップの特徴
- 入門用のおすすめ曲3選と、それぞれの位置づけ
- BAD HOP解散の経緯と、解散後のソロ活動の状況
よくある疑問と、短い答え
検索して真っ先に確認したい項目だけを、1行ずつ先に置いておく。根拠と詳細はそれぞれの章で扱う。
※上表は2026年8月時点で確認した内容です。本名の表記は本記事では原典照合ができておらず、要確認としています。
CHAPTER 01 / SECTION 01YZERRのプロフィール|本名・年齢・身長・出身
YZERRは、1995年11月3日生まれの30歳、神奈川県川崎市出身のラッパーである。双子の兄T-Pablowとともに8人組クルーBAD HOPを結成し、楽曲制作と全体のプロデュースを担う中心人物として機能してきた。
以下は公表されている範囲の基本データ。BAD HOPは2024年に解散しているため、所属欄はその前提で読んでほしい。
本記事に繰り返し出てくる語を、先に定義しておく。
神奈川県川崎市を拠点に、2014年に結成された8人組のヒップホップクルーである。レコード会社に所属せず、制作から運営までを自分たちで行う体制をとってきた。2024年2月19日の東京ドーム公演をもって解散している。
CHAPTER 01 / SECTION 02YZERRの生い立ち・経歴|川崎から少年院、そして高校生RAP選手権
YZERRの経歴は、少年院を出たあとに出場した高校生RAP選手権を境に大きく分かれる。それ以前は川崎で非行を重ねる10代であり、以降はクルーの制作を担う立場になっている。
転機を年表で並べておく。優勝からBAD HOPとしての活動開始までが早い点が特徴だ。
年表から読み取れるのは、10代の大半を非行と収容に費やしながら、20代の10年でクルーを東京ドームまで運んでいることだ。この落差が、リリックの重さの背景にある。
幼少期から中学時代|川崎で過ごした10代前半
双子の兄T-Pablowとともに、幼い頃から地元の仲間内で過ごしてきた。本人によれば、保育園の頃から「ゴキブリギャングスタ」を名乗る仲間内で悪さをするのが日常だったという。
小学校に入るとタバコを吸い、校内での「抗争」に明け暮れる。校内では飽き足らず他校にまで進出したが、あっさり制圧してしまったと後年語っている。
中学に入ってからも状況は変わらず、学校側が専用の教室を用意する事態になった。その監視役だった教員にプロレス技をかけ、被害届を出されたこともあると本人が明かしている。先輩への上納金を稼ぐために盗みを働いていた時期があったことも語られている。
少年院と、その後の転機|高校生RAP選手権優勝
高校に入る頃に逮捕され、少年院に送られる。その後、施設内での事情から複数の少年院を転々とし、最終的に関東医療少年院へ移されたことを本人がラジオ番組などで語っている。
出所後に出場した第5回高校生RAP選手権で優勝し、ここからラッパーとしての活動が本格化した。
その後、双子のT-Pablowとのユニット2WIN、そして地元の同級生と結成したBAD HOPとして活動を広げていく。BAD HOPではフロントに立つだけでなく、楽曲のクオリティコントロールから全体のプロデュースまでを担った。
少年院の経歴は、本人が自ら語り、メディアもそれを前提に取材してきた事柄だ。ただし記事にする側が「不良からの成り上がり」という型に流し込むと、当時の当事者や被害を受けた方の存在が消える。本記事は、本人が語った範囲を本人の言葉として置き、それ以上の脚色をしない方針をとっている。
CHAPTER 02 / SECTION 03YZERRの人物像|MBTI・タトゥー・髪型・ファッション
YZERRの外見と振る舞いに一貫しているのは「設計してから出す」という順序だ。タトゥーの配置も、髪型とタトゥーの見せ方の関係も、偶然の積み重ねではない。
MBTIタイプ|編集部が推定するENTJ-A
MBTIについて本人からの公表はない。以下はDjtube編集部が、公開されているインタビューやSNSでの言動から整理した推定であり、診断でも公式情報でもない。
推定はENTJ-A(指揮官型)。根拠として挙げられるのは次の4点だ。
表から読み取れるのは、作品単体より「体制をどう作るか」に一貫して力を割いてきたという傾向だ。ENTJの典型とされる特徴と重なる。
ただし、地元の仲間との関係を軸に判断してきた面を重く見ればESTJ(幹部型)と読むこともできる。直観(N)と感覚(S)のどちらを採るかで判定が割れるため、確定的なものではない。
タトゥー|川崎とクルーを刻む
BAD HOPのメンバーのなかでも、入っている範囲が広い。腕・指・首・顔・腹部と、身体の各所に見られる。
モチーフは地元の川崎やBAD HOPに関連するものが多く、祖父母をモチーフにしたものや、翼が紙幣になっている鳥など、それぞれに意味が持たされている。
髪型|コーンロウとブレイズ
コーンロウやブレイズといった編み込み系のスタイルが基本だ。ランダムに編むこともあれば、流れを整えることもあり、使い分けている。
特徴的なのは、こめかみからもみあげにかけてのタトゥーが見えるよう、サイドをツーブロックにしている点だ。髪型とタトゥーをセットで設計している。
ファッション|ハイブランドとデザイナーもの
BAD HOPのなかでも特にファッションに力を入れており、Instagramにも関連する投稿が多い。
- OFF-WHITE
- Dior
- Louis Vuitton
- Jp Purnell
- SUGATA
ハイエンドブランドを選ぶ一方で、Jp Purnellが手がけたオイル加工のデニムなど、デザイナー単位で選んでいるアイテムも多い。ブランド名だけで選んでいるわけではない。
CHAPTER 02 / SECTION 04YZERRのラップの特徴|USに近いフロウと重いリリック
YZERRのラップの特徴は、USのトレンドとの時差が小さいフロウと、経験に裏打ちされたリリックの重さの2点にある。この組み合わせが、BAD HOPのサウンドを同時代の海外作品と並べて聴ける水準に押し上げた。
- 経験に裏打ちされた、言葉の重いリリック
- USの最先端に近いフロウとサウンド設計
- クルー全体のクオリティコントロールを担う制作面の役割
リリックについては、10代で経験してきた事柄がそのまま素材になっている。作られた設定ではないぶん、言葉が軽くならない。
もう1つの特徴が、USのHIP HOPに近いフロウだ。ソロ曲だけでなくBAD HOPの楽曲でも顕著で、アルバム「Lift Off」では海外のプロデューサーとの制作も実現している。国内の潮流を追うのではなく、海外と同じ時間軸で作っていた点が、このクルーの特異さだった。
向いていないリスナー|歌モノや叙情性を求める人との相性
正直に書くと、YZERRの楽曲はメロディの美しさや叙情性で聴かせるタイプではない。歌モノとしての完成度を求める人には、まず刺さらない。
また、リリックには金銭や成功、非行の記憶といったテーマが繰り返し出てくる。この主題そのものが合わない読者もいる。合うかどうかは、フロウとサウンドの設計に関心を持てるかで分かれる。
- USのトレンドと同じ時間軸で日本語ラップを聴きたい人
- サウンドの設計に関心がある人
- クルー単位の物語ごと追いたい人
- メロディや叙情性を重視する人
- 成功や金銭を主題にした曲が苦手な人
- 歌モノとしての完成度を求める人
CHAPTER 02 / SECTION 05YZERRのおすすめの曲3選|Rich or Die・ZION・Space Trip
入門なら「Rich or Die」から入るのが分かりやすい。3曲を並べると、個人史・ソロとしての実験・クルーの野心という異なる側面が見える。
何を確かめたいかで順番が変わるので、右端の判断列は上書きして使ってほしい。
※判断列を上書きしてお使いください。発表時期は各配信サービスの表記に基づき、2026年8月時点で確認したものです。
Rich or Die
2019年3月のミックステープ「Rich or Die」の最後に置かれた一曲。ここまで築いてきた道のりを総括する内容で、アルバムの締めに配置されている意味がそのまま曲の役割になっている。タイトルは後年のソロ作品名にも引き継がれた。
ZION
2020年3月1日の「BAD HOP WORLD 2020」を前にリリースされたソロシングル。近未来的な曲調で、クルーの作品とは別の実験がなされている。ソロとしてのYZERRを最初に確かめるならこの曲だ。
Space Trip
同じくミックステープ「Rich or Die」収録。曲名のとおり宇宙を旅する意匠が用いられており、活動範囲を日本国内に限定しない意思が主題になっている。実際にその後、海外プロデューサーとの制作へとつながっていく。
CHAPTER 03 / SECTION 06BAD HOPの解散とYZERRの現在|東京ドームからソロへ
BAD HOPは2024年2月19日、東京ドームでの単独公演「BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME」をもって解散した。日本のヒップホップアーティストとして初のドーム単独公演であり、チケットは完売した。
この公演に向けて、YZERRは自身のInstagramで完売の報告と決意を投稿している。
出典:オリコンニュース「BAD HOP、解散ライブとなる東京ドーム公演完売」(2024年1月31日公開/2026年8月9日確認)https://www.oricon.co.jp/news/2312382/full/
解散後の動き|引退報道とソロ活動
解散にあたり、YZERRがラッパーを引退して起業家の道に進むと複数の媒体が報じた。実際に事業を立ち上げている。
一方で、2026年に入ってからはソロ名義での活動が確認できる。同年4月28日に豊洲PITで初のソロワンマンライブ「ROD III Concert」を開催し、その後「RICH OR DIE III」JAPAN TOURとして全国を回った。福岡・仙台・名古屋・札幌・川崎・新潟などの公演が各会場の公式サイトに掲載されている。
したがって「引退」という報道と、2026年のツアー開催は、そのままでは整合しない。本記事は、引退が報じられた事実と、その後にソロ活動が行われている事実を、どちらも起きたこととして併記する。本人による経緯の説明は確認できていない。
2026年7月|ツアー3公演の中止
2026年7月3日、「RICH OR DIE III」JAPAN TOURの残り3公演(7月3日・広島、7月4日・香川、7月9日・東京)が中止となった。会場である広島クラブクアトロの公式サイトには、アーティスト本人の身体的な都合により公演が困難になったため中止する旨が掲載されている。
出典:広島クラブクアトロ公式サイト 公演中止のお知らせ(2026年7月3日更新/2026年8月9日確認)https://www.club-quattro.com/hiroshima/schedule/detail/?cd=018271
CHAPTER 03 / SECTION 07YZERRのビーフ|RYKEY・舐達麻との対立
YZERRは複数のラッパーとの対立を経験している。なかでも長期化したのが、RYKEY DADDY DIRTYおよび舐達麻との一連だ。
舐達麻との一連は、2019年の客演楽曲を火種として2023年に物理的な衝突へ至り、双方のディスソング・アンサーソングへ着地した。2024年1月には、YZERRがアンサーソング「guidance」をBAD HOPのラジオ番組で先行公開している。
CHAPTER 03 / SECTION 08YZERRの彼女・交際の噂|確認できている範囲
結論として、YZERRの交際・結婚について、本人による公表は確認できていない。SNSの投稿をもとにした噂は流通しているが、当事者からの言及はない。
過去に、あるモデルのInstagramストーリーにYZERRが写り込んだことから、交際関係にあるのではないかという見方が広まったことがある。ただしその投稿は2人だけで写ったものではなく、当時から交際の根拠としては弱いと指摘されていた。当事者双方からの説明もない。
したがって本記事では、交際相手を特定する記述を行わない。公式な発表があった場合のみ追記する。
「◯◯の彼女は誰か」という検索需要は確実に存在する。ただしその需要に応えるために、公表していない第三者の氏名・生年月日・所属先を並べることは、当編集部の方針として行わない。読者の疑問には「確認できていない」という答えで返すのが、この場合の正確な回答だと考えている。
CHAPTER 04 / SECTION 09YZERRに関するよくある質問(FAQ)
CHAPTER 04 / SECTION 10まとめ|YZERRが川崎から持ち出したもの
10代の大半を非行と収容に費やした人間が、20代の10年でクルーを東京ドームまで運んだ。しかもレコード会社に所属せず、制作も映像もブッキングも自分たちで回したままで。
この経路で効いていたのは、ラップの巧さより設計の力だったと思う。海外の潮流を早い段階で取り込み、国内の前例に合わせず、終わり方まで自分たちで決めた。解散を「失速」ではなく「完結」にできたクルーは、日本語ラップの歴史でも多くない。
その後、引退が報じられ、それでも2026年にはステージに立っている。矛盾しているように見えるが、辻褄を合わせるのは本人の仕事であって、記事の仕事ではない。編集部にできるのは、起きたことを起きた順に置いておくことだけだ。
この記事の要点
- 1995年11月3日生まれ、神奈川県川崎市出身。T-Pablowは双子の兄
- MBTIは本人未公表。編集部の推定はENTJ-A(指揮官型)
- 少年院を経て、第5回高校生RAP選手権で優勝したことが転機
- BAD HOPでは制作と全体のプロデュースを担う中心人物だった
- BAD HOPは2024年2月19日の東京ドーム公演をもって解散
- 2026年にソロワンマンと全国ツアーを実施。7月に残り3公演が中止
— Djtube 編集部 / 2026.08

