YENTOWNメンバープロフィール
YENTOWN(イエンタウン)は、2015年に東京・渋谷で結成された日本のヒップホップ・クルーである。レーベルと紹介されることが多いが、実際にはMC・DJ・プロデューサーに加えて映像やファッションの担い手も集まるコレクティブに近い。個々が別々に活動しながら必要なときだけ集まるという形を10年続け、2025年に初のクルー名義アルバム「Y.E.N.」を発表した。本記事では、中核12名の経歴とクルーの歩みを、確認できた範囲で整理する。
この記事でわかること
- 中核メンバー12名それぞれの担当・出身・関わっている活動
- クルー名が何に由来し、どのような場所から生まれたのか
- レーベルではなくクルーと呼ばれる理由と、その活動の形
- 2015年の結成から2025年の10周年までの主な出来事
- 初のクルー名義アルバム「Y.E.N.」がどういう作品なのか
- MONYPETZJNKMNやkiLLaといった派生・関連プロジェクトの関係
- 中核12名それぞれのMBTI(推定)と、そう判断した根拠
よくある疑問と、短い答え
検索して真っ先に確認したい項目だけを、1行ずつ先に置いておく。根拠と詳細は、それぞれ対応する章で扱う。
| 疑問 | 短い答え | 補足 |
|---|---|---|
| YENTOWNの読み方は? | 「イエンタウン」 | 表記はすべて大文字のYENTOWN |
| レーベルなの? | レーベルではなくクルー/コレクティブ | 該当章で詳述 |
| メンバーは何人? | 中核は12名、ほかに関連する担い手も | MC5名+DJ・プロデューサー7名 |
| いつ結成? | 2015年1月 | 渋谷のパーティ「YENJAMIN」が母体 |
| 名前の由来は? | 映画「スワロウテイル」に登場する「円都」 | 該当章で詳述 |
| 創設したのは誰? | Chaki Zulu・JNKMN・PETZ・MonyHorseの4名 | 該当章で詳述 |
| クルーのアルバムはある? | 2025年6月25日リリースの「Y.E.N.」1枚 | 全16曲、完全セルフメイド |
| 全員でライブをする? | 基本は個別活動、集まるのは主催イベントなど | 該当章で詳述 |
| メンバーのMBTIは? | 本人公表はなく、公開情報からの推定を12名分掲載 | 根拠は該当章の表 |
※上表は2026年8月時点で確認した内容です。メンバーの本名・生年月日は公表されている値のみを扱い、確認できないものは「非公表」と記載しています。
CHAPTER 01 / SECTION 01YENTOWNとは|レーベルではなくクルー
YENTOWNは、2015年に東京・渋谷で結成されたヒップホップ・クルーである。レーベルとして紹介されることが多いが、契約や原盤の管理を軸にした組織ではなく、複数分野の担い手が集まるコレクティブに近い。まず、公表されている基本情報だけを先に置く。
表のとおり、クルー名義の作品は結成から10年目に出た1枚しかない。それでもこの集団が長く注目されてきたのは、個々の活動の質と、必要なときだけ集まるという運び方にある。
この記事で使う用語|クルー・コレクティブ・客演・セルフメイド
本文で繰り返し出てくる4語を先に定義しておく。いずれもヒップホップの文脈で意味が変わる語である。
クルーとは、グループより緩やかな結びつきの仲間の集まりを指す。全員で同じ作品を作ることを前提とせず、各自の活動を保ったまま同じ看板を共有する点がグループと異なる。
コレクティブとは、音楽に限らず映像・デザイン・ファッションなど複数分野の担い手が集まる集団を指す。YENTOWNがレーベルではなくコレクティブと説明されるのは、この構成のためである。
客演とは、他のアーティストの楽曲にゲストとして参加することを指し、フィーチャリング(feat.)とも表記される。YENTOWNではメンバー同士の客演が日常的に行われている。
セルフメイドとは、制作から流通までを外部に頼らず自分たちで完結させる姿勢を指す。クルー内にプロデューサーとDJを抱えるYENTOWNの構造が、これを可能にしている。
4語のうち3語が「集団の作り方」に関わる語である。このクルーを理解する鍵は、誰がいるかよりも、どう集まっているかにある。
活動の形|普段は集まらないという運び方
YENTOWNの特徴は、全員が揃って活動する機会がほとんどないという点にある。メンバーはそれぞれ個別にライブを行い、音源をリリースする。その一方で、互いの楽曲に客演として参加することは頻繁にある。
全員が集まるのは、主催するイベントなど限られた場面である。この距離感が、メンバーの流動性が高く謎が多いという評価につながってきた。ただし2024年以降はクルー名義での発信が増えており、この形も変化している。
CHAPTER 01 / SECTION 02クルー名の由来|映画スワロウテイルの円都
YENTOWNという名前は、1996年の映画「スワロウテイル」に登場する架空の街「円都(イェン・タウン)」に触発されたものだとメンバーが述べている。円が最も強かった時代の日本に、金を稼ぐため各国から移民が流入した街という設定である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 由来 | 映画「スワロウテイル」に登場する架空の街「円都」 |
| 語感 | イェン・タウン、円という文字を含む響き |
| 重なる部分 | 出自の異なる者が一つの街に集まるという構図 |
| 実際の編成 | 出身地も音楽性もばらばらのメンバーが集まる形 |
| アルバム名との関係 | 2025年の「Y.E.N.」も、縁を円で囲うという意味だとメンバーが説明 |
この由来は、クルーの編成そのものと重なっている。沖縄・青森・静岡・東京と出身がばらばらで、フィリピン国籍のメンバーもいる。地域性を看板にしないという点で、名前と実態が一致している珍しい例である。
この記事を書き直すにあたって最初に直したのが「HIP HOPレーベル」という位置づけだった。旧版は冒頭から一貫してレーベルと書いていたが、公式にもメディアにもレーベルとして紹介された記述は見つからない。クルーであり、コレクティブである。この違いは呼び方の問題ではなく、記事の構造そのものに関わる。レーベルなら所属と契約の話になるが、クルーなら誰がどう集まっているかの話になるからだ。もう一点、旧版はメンバー表の空欄をすべて「不明」で埋めていた。「不明」は編集部の調査不足に見える語で、本人が意図的に出していない情報には「非公表」を使う。このクルーは非公表を選んでいるメンバーが多いため、この一語の選び方で記事の信頼が変わる。
CHAPTER 02 / SECTION 03YENTOWNの歩み|結成から10周年まで
YENTOWNの歴史は、渋谷のクラブで開かれていたパーティ「YENJAMIN」から始まっている。そこに集まった面々が徐々に近づき、2015年1月にクルーとして形になった。主な出来事を時系列で並べる。
年表で目を引くのは、クルー名義での初リリースが結成から9年後だった点である。それまでの活動は、メンバー個々の作品と、互いへの客演によって積み上げられてきた。
2024年以降はクルーとしての露出が増えている。大型フェスへの出演やレッドブルの企画への参加を経て、翌2025年の10周年アルバムに至った。10年かけてようやくクルーとして一つの作品を残したという流れである。
CHAPTER 03 / SECTION 04YENTOWNのメンバー一覧|中核12名の担当
YENTOWNの中核は、MC5名とDJ・プロデューサー7名の計12名である。ただしクルーという性格上、境界は固定されていない。まず一覧で整理する。
| 名義 | 担当 | 出身 | 主な関連活動 |
|---|---|---|---|
| Awich(エイウィッチ) | MC・シンガー | 沖縄県那覇市 | ソロ活動が中心 |
| JNKMN(ジャンクマン) | MC | 青森県 | MONYPETZJNKMN/JUNKMANIA |
| kZm(カズマ) | MC | 東京都渋谷区 | ソロ活動/元kiLLa |
| MonyHorse(モニーホース) | MC | 東京都北区育ち | MONYPETZJNKMN/ソロ |
| PETZ(ペッツ) | MC | 非公表 | MONYPETZJNKMN/ソロ |
| Chaki Zulu(チャキ・ズールー) | プロデューサー | 静岡県 | 創設メンバー/楽曲提供多数 |
| WATAPACHI(ワタパチ) | プロデューサー・DJ | 非公表 | PRPR/KOZM |
| DJ JAM(ジャム) | DJ・トラックメイカー | 非公表 | 外部アーティストのバックDJ |
| MARZY(マーズィー) | DJ | 非公表 | PRPR |
| Nabewalks(ナベウォークス) | DJ・トラックメイカー | 非公表 | PRPR/アパレル運営 |
| Ryuw(リュウ) | DJ・プロデューサー | 非公表 | PRPR |
| U-Lee(ユーリー) | DJ・プロデューサー | 非公表 | MONYPETZJNKMNのDJ |
※メンバーの本名・生年は、公表されている範囲でのみ各項で記載しています。公表が確認できない項目は「非公表」としています。
一覧のとおり、12名のうち7名がDJまたはプロデューサーである。MCの数より制作側の人数が多いという構成が、このクルーがセルフメイドを続けられる理由になっている。以降の各章で個別に扱う。
CHAPTER 03 / SECTION 05MC・プロデューサー陣|7名のプロフィール
まずはマイクを握る5名と、制作の中心にいるプロデューサー2名を扱う。出身も経歴もばらばらで、共通しているのは各自が単独でも成立している点である。
Awich(エイウィッチ)|沖縄出身の女性MC
Awichは幼い頃から詞を書き、2Pacの楽曲をきっかけにヒップホップにのめり込んだと語っている。2006年にデビューした後、ビジネスを学ぶために渡米し、婚約した相手との死別を経て日本での活動を再開した。
YENTOWNへの加入は2017年で、Chaki Zuluとの出会いが契機になっている。加入後の作品で評価を大きく広げ、現在はクルー外での知名度が最も高いメンバーである。
Chaki Zulu(チャキ・ズールー)|クルーを作ったプロデューサー
Chaki ZuluはYENTOWNを立ち上げた中心人物であり、クルーの制作を統括するプロデューサーである。以前はTHE LOWBROWSというエレクトロ・デュオとして活動し、大型フェスへの出演やヨーロッパツアーの経験を持つ。
クルー外でも国内のポップスの大物アーティストの楽曲制作に関わってきた。2025年のアルバムについては、10年経ってようやく一つの作品を残したいと思ったという趣旨を語っている。
JNKMN(ジャンクマン)|クルーを取りまとめるMC
JNKMNはChaki Zuluと並ぶ創設メンバーで、クルーの取りまとめ役を担ってきた。MonyHorse、PETZとの3人による派生グループMONYPETZJNKMNとしても活動している。
音楽以外では、アパレルを扱うJUNKMANIAを運営している。ファッション面での発信も、このクルーが注目されてきた要素の一つである。
kZm(カズマ)|クルー最年少のMC
kZmはYENTOWN最年少のMCで、ソロとして早い段階から頭角を現した。幼い頃はバスケットボールに熱中しており、代々木公園のコートで耳にしたヒップホップがきっかけで音楽にのめり込んだと語っている。
2014年にkiLLaというクルーを立ち上げ、2015年にYENTOWNへ加入した。その後kiLLaからは2017年に脱退し、以降はソロとYENTOWNでの活動が中心になっている。2018年にはソロアルバムを発表している。
MonyHorse(モニーホース)|3つの軸で動くMC
MonyHorseは、YENTOWN・MONYPETZJNKMN・ソロという3つの軸で活動する主軸メンバーである。フィリピン国籍を持ちながら東京都北区で育ち、家庭を持つ父親としての顔もある。
幼い頃に地元でKOHHと出会ったことがヒップホップへの入口になった。2012年に2人で発表したミックステープが、注目を集める最初のきっかけになっている。
PETZ(ペッツ)|別グループを経て合流したMC
PETZもMonyHorseやJNKMNと同じく、3つの軸で活動する主軸メンバーである。もともとはTHE BOYZという3人組に所属し、2011年にシングルを配信リリースしている。
2012年に他アーティストの楽曲への客演でJNKMNと共演し、翌2013年の共作曲がヒットしたことで注目が広がった。2019年にはソロデビューアルバム「COSMOS」を発表している。
WATAPACHI(ワタパチ)|複数名義を使い分ける制作者
WATAPACHIは、複数の名義を使い分けて活動するプロデューサー兼DJである。YENTOWNのほかNoxin名義でも動き、VERBALが率いるKOZMのメンバーとしても活動している。
海外レーベルからのEPやリミックスも手がけており、代表曲はアパレルブランドとゲーム会社のコラボ時のプロモーション曲に採用された。あわせて東京のアートコレクティブPRPRを設立し、音楽とファッションの両面で動いている。
CHAPTER 03 / SECTION 06DJ陣|5名のプロフィール
YENTOWNのDJ陣は5名で、いずれもトラックメイクやプロデュースを兼ねている。MCの数より制作側が多いという構成を支えているのが、この5名である。
Ryuw(リュウ)|ベースを軸にするDJ
RyuwはPRPRとYENTOWNの双方で活動するDJである。DJとしての活動は2012年に始まり、それ以前は別名義を使っていた。
ベースを主軸にした音楽やエレクトロニックな音楽を得意とする。WATAPACHIと同様にクルー外の制作にも関わっており、活動範囲は広い。
MARZY(マーズィー)|ファッション分野にも広がるDJ
MARZYは、PRPRとYENTOWNの両方に所属するDJである。幼い頃から両親の影響でブラックミュージックに触れ、現在はヒップホップ・トラップ・ハウスなど複数のジャンルを横断する選曲を特徴とする。
18歳でDJ活動を開始し、2012年にPRPR、2015年にYENTOWNへ加わった。ファッション誌やブランドが企画するイベントへの出演も多く、音楽以外の場でも顔が知られている。
DJ JAM(ジャム)|2007年から続けるベテラン
DJ JAMは2007年から活動を続けるベテランで、YENTOWNではDJとトラックメイクの両方を担っている。幼少期は兄の影響でロックバンドの楽曲に親しみ、そこから楽曲制作への関心が生まれたという。
もとは別名義を使っていたが、同名のDJが多かったため2019年に現在の名義へ変更した。2017年からはアジア各都市でのツアーも行い、クルー外のアーティストのバックDJも務めている。
Nabewalks(ナベウォークス)|ハウス出身のトラックメイカー
NabewalksはYENTOWNとPRPRに所属するDJ兼トラックメイカーである。2008年にハウスのDJとしてキャリアを始め、テクノやハウスを得意としつつ幅広いジャンルの影響を作品に取り込んでいる。
旧名義から現在の名義への変更には、仕事という意味の語をやめて人生を歩むという意味を込めたという経緯がある。ソックスやアパレルのブランドも運営しており、デザイン面でも動いている。
U-Lee(ユーリー)|バトル実績を持つターンテーブリスト
U-Leeは、YENTOWNのDJであると同時にMONYPETZJNKMNのDJも務めるターンテーブリストである。幼少期から複数の楽器に触れた経験があり、技術に軸足を置いたスタイルを特徴とする。
2012年に他のDJとの共同名義でMIX CDを出したのがキャリアの起点で、その後は海外の著名DJとの共演も果たしている。DJバトルの大会にも出場しており、メンバーの楽曲のプロデュースにも関わっている。
CHAPTER 04 / SECTION 07派生・関連プロジェクト|MONYPETZJNKMNとkiLLa
YENTOWNの内側には、複数の派生グループと関連する集団がある。クルーの構造を理解するうえで、この重なりは避けて通れない。整理したのが次の表である。
| 名称 | 関係 | 参加メンバー | 補足 |
|---|---|---|---|
| MONYPETZJNKMN | YENTOWN内の派生グループ | MonyHorse / PETZ / JNKMN(DJはU-Lee) | 2016年にミニアルバム2作、2017年にアルバムを発表 |
| kiLLa | kZmが立ち上げた別クルー | kZmほか | 2015年にYENTOWNへ参加、kZmは2017年に脱退 |
| PRPR | アートコレクティブ | WATAPACHI / Ryuw / MARZY / Nabewalks | WATAPACHIが設立、音楽とファッションの両面 |
| THE LOWBROWS | Chaki Zuluの旧ユニット | Chaki Zulu | エレクトロ・デュオとして活動 |
| KOZM | VERBALが率いるプロジェクト | WATAPACHI | クルー外での参加 |
表から見えるのは、メンバーの多くがYENTOWN以外にも所属先を持っているという点である。専属ではないこの構造が、クルーという呼び方が適している理由でもある。
なお現在は、上記12名のほかにDJ・プロデューサーやモデル・ビートメイカーとして関わる担い手も公表されている。本記事では、公式に中核として扱われている12名を対象とした。
CHAPTER 05 / SECTION 08Y.E.N.|結成10周年の初アルバム
「Y.E.N.」は、2025年6月25日に配信リリースされたYENTOWN初のクルー名義アルバムである。結成10周年を記念した作品で、全16曲すべてをクルー内のメンバーとプロデューサーだけで制作している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Y.E.N. |
| リリース | 2025年6月25日、配信 |
| 位置づけ | 結成10周年を記念した初のクルー名義アルバム |
| 収録曲数 | 全16曲 |
| 制作体制 | 客演なし、クルー内のプロデューサーのみ |
| 参加MC | kZm / Awich / PETZ / MonyHorse / JNKMN ほか |
| プロデュース | Chaki Zulu / DJ JAM / U-Lee / Nabewalks / WATAPACHI / Ryuw |
| 先行曲 | 不幸中の幸い(2024年)/バグり/Asobo |
表のとおり、外部の客演もプロデューサーも入っていないのが本作の最大の特徴である。タイトルの意味について、Chaki Zuluは次のように説明している。
そんな縁を円で囲った
Apple Music「Y.E.N.」アーティストコメントあわせて、10年かけて仲間が仲間になった気がするという趣旨の言葉も残している。クルー名義の作品が10年目まで出なかった理由が、ここに表れている。
アルバムの最後を飾る曲では、メンバー全員が揃ってマイクを握っている。普段は集まらないクルーが、10周年という機会に一枚として形を残したのがこの作品である。リリースにあわせて帽子ブランドとのコラボ商品も発売された。
CHAPTER 06 / SECTION 09メンバーのMBTI|12名の推定と判断の根拠
YENTOWNのメンバーでMBTIを公表した例は確認できていない。以下はすべて、公開されている言動・作品・担ってきた役割から当編集部が推定した値である。本人の申告ではない点を先に断っておく。
12名の一覧|推定値と判断の主軸
まず全員分を一覧で示す。各行の右端に置いたのが、その値に至った最も大きい判断材料である。いずれも公開されている事実に限っている。
| 名義 | MBTI(推定) | 判断の主軸になった事実 |
|---|---|---|
| Awich | ENFJ-A | 渡米や死別といった自身の経験を作品に変換し、クルー外で最も広く届けた |
| Chaki Zulu | INFJ-A | 10年かけて仲間が仲間になったと語り、その時点で初めて一枚の作品にまとめた |
| JNKMN | ENTP-A | 渋谷のパーティを母体にクルーを立ち上げ、アパレルまで自ら展開した |
| kZm | ENTP-A | 自ら立ち上げたクルーを持ちながらYENTOWNへ参加し、最年少で先行して評価を得た |
| MonyHorse | ISFP-A | 地元での出会いから始まり、身近な関係を軸に活動を広げた |
| PETZ | ISTP-A | 別グループでの活動と客演を重ね、場数を通じて位置を確保した |
| WATAPACHI | INTP-A | 複数の名義を使い分け、音楽とアートの集団を自ら設立した |
| Ryuw | ISTP-A | ベースを軸にした音づくりという明確な技術領域を持つ |
| MARZY | ESFP-A | ファッション誌やブランドの現場に多く出演し、場を作る側に回った |
| DJ JAM | ESTJ-A | 2007年から活動を継続し、アジア各都市でのツアーやバックDJの役も担った |
| Nabewalks | INFP-A | 名義から仕事という語を外し、人生を歩む意味を込めて改めた |
| U-Lee | ISTJ-A | 幼少期からの楽器経験を土台に技術を積み、大会や海外DJとの共演で示した |
一覧から見えるのは、12名のうち7名がI型に寄っているという傾向である。普段は全員で活動せず、各自が個別に動くというこのクルーの運び方は、この分布と無関係ではない。
Chaki Zulu|INFJ-A(推定)と判断の根拠
Chaki ZuluをINFJ-Aと見る最大の理由は、10年という時間の使い方にある。すぐに形にせず、条件が揃うまで待ってから一枚にまとめた。
| 観察された言動 | 対応する傾向 | 出典 |
|---|---|---|
| 結成から10年目で初めてクルー名義のアルバムを制作 | 時期が来るまで全体像を保持し続ける傾向(Ni優位) | 本人コメント |
| 仲間が仲間になるまで10年かかったという言葉 | 関係の質を基準に判断する傾向(Fe補助) | 本人コメント |
| 縁を円で囲うという意味をタイトルに込めた | 意味づけから作品を組み立てる傾向 | 本人コメント |
| 表立った活動が少ない一方で制作を統括 | 前に出ずに全体を動かす傾向 | 公式プロフィール |
| 出自の異なるメンバーを一つのクルーとしてまとめた | 多様な要素を統合する方向へ働く傾向 | クルーの編成 |
対立仮説として、INTJ-Aも成立する。長期の設計を統括する立場という点はこちらでも説明できる。ただし判断の基準が構造よりも人の関係にある点を重く見て、当編集部はINFJ-Aを採った。
Awich|ENFJ-A(推定)と判断の根拠
AwichをENFJ-Aと見る理由は、自身の経験を他者に届く形へ変換し続けている点である。
| 観察された言動 | 対応する傾向 | 出典 |
|---|---|---|
| 幼い頃から詞を書き続け、経験を作品にしてきた | 内面を外向きの表現へ変える傾向 | 公式プロフィール |
| 渡米してビジネスを学ぶという選択 | 環境ごと組み替えて次へ進む傾向 | 公表されている経歴 |
| 死別を経て活動を再開 | 困難を語れる形に変えていく傾向(Fe優位) | 公表されている経歴 |
| クルー外での知名度が最も高い | 広い層へ届けることに向かう傾向 | 公開情報全般 |
| クルーの中では2017年の後発加入 | 既存の場に入って役割を確立する傾向 | クルーの年表 |
対立仮説として、ENFP-Aも成立する。可能性を追って動く姿勢はこちらでも説明できる。ただし他者へ届けることを目的に据えている点は、Fe優位の型のほうが説明しやすい。
JNKMN|ENTP-A(推定)と判断の根拠
JNKMNをENTP-Aと見る決め手は、場そのものを作ってきた点である。パーティを母体にクルーを立ち上げ、そこから複数の派生を生んでいる。
| 観察された言動 | 対応する傾向 | 出典 |
|---|---|---|
| 渋谷のパーティを母体にクルーを結成 | 既存の枠の外に場を作る傾向(Ne優位) | クルーの成り立ち |
| MONYPETZJNKMNという派生グループを並行 | 同時に複数の形を試す傾向 | ディスコグラフィ |
| メンバーの取りまとめ役を担った | 人を集めて動かす方向へ働く傾向 | 公式プロフィール |
| アパレルの運営も自ら手がける | 関心を音楽の外へ広げる傾向 | 公式プロフィール |
| 創設メンバーとして10年以上続けた | 作った枠を維持する実務も担う傾向(Ti補助) | クルーの年表 |
対立仮説として、ENFJ-Aも成立する。取りまとめ役という点だけを見ればこちらでも説明できる。ただし派生グループやアパレルへ同時に手を広げる動き方は、可能性を試す型のほうが自然である。
U-Lee|ISTJ-A(推定)と判断の根拠
U-LeeをISTJ-Aと見る理由は、技術の積み上げ方が一貫している点にある。幼少期からの基礎を土台に、大会と共演という形で成果を示してきた。
| 観察された言動 | 対応する傾向 | 出典 |
|---|---|---|
| 幼少期から複数の楽器に触れた経験を土台にする | 基礎から順に積む傾向(Si優位) | 公式プロフィール |
| DJバトルの大会に出場 | 明確な基準のある場で技術を示す傾向 | 公表されている実績 |
| 海外の著名DJとの共演を実現 | 積み上げを結果へつなげる傾向(Te補助) | 公表されている実績 |
| 派生グループのDJも兼任 | 決まった役割を継続して担う傾向 | 公式プロフィール |
| メンバーの楽曲のプロデュースにも関与 | 裏方としての範囲を広げる傾向 | ディスコグラフィ |
対立仮説として、ISTP-Aも成立する。技術志向という点では同じであり、Ryuwとの違いが小さくなる。ただし大会という枠のある場で結果を出してきた経緯は、秩序を重んじる型のほうが説明しやすい。
この推定の限界
ここまでの推定には、はっきりとした限界がある。このクルーは本名・生年を含む基礎情報を非公表としているメンバーが多く、判断材料が作品と役割にほぼ限られている。私生活での振る舞いは一切含まれていない。
また、クルーという集団の中では、役割が性格を作ることもある。プロデューサーだから統括的に見えるのか、統括する人だからプロデューサーになったのかは、外部からは切り分けられない。その意味で、上記の値は人物そのものというより、公開された場面での傾向の要約として読んでほしい。
CHAPTER 06 / SECTION 10YENTOWNのおすすめ曲|入門ガイド
どこから聴くかで、このクルーのどの側面に触れるかが変わる。クルー名義の作品が1枚しかない一方、メンバー同士の共作は数多い。入口ごとに整理したのが次の表である。
| 入口 | 形式 | 参加 | わかること | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| Y.E.N. | クルー名義アルバム | 中核メンバーほぼ全員 | 10年分の総括と現在の形 | まとめて理解したい人 |
| BUSSIN | 共作曲 | SEEDA / JNKMN / kZm | 初期のマイクリレーの質感 | 成り立ちから追いたい人 |
| Higher Part II | 派生グループ | MONYPETZJNKMN | 3人組としての完成度 | 派生から入りたい人 |
| Open It Up | ソロ | Awich | クルー外で最も広く届いた声 | 人物から入りたい人 |
| 各メンバーのソロ作 | ソロ | 個別 | クルーに収まらない各自の幅 | メンバー個別に興味がある人 |
表から読み取れるのは、クルー名義の音源とメンバー個別の音源で受ける印象がかなり違うという点である。アルバム1枚だけで判断すると、各自がソロで見せている幅を取りこぼす。
SEEDA, JNKMN, kZm「BUSSIN」(Prod. Chaki Zulu)
2015年にリリースされた、3人によるマイクリレー形式の楽曲である。結成間もない時期の音であり、それぞれの持ち味の違いがそのまま並ぶ構成になっている。
MONYPETZJNKMN「Higher Part II」(Prod. Chaki Zulu)
2015年にリリースされ、後にMONYPETZJNKMNの作品にも収録された楽曲である。3人それぞれの伸びが分かりやすく出ており、映像にはプロデューサーのChaki Zuluも登場している。
Awich「Open It Up」(Prod. Baauer)
2020年のアルバムに収録された、海外プロデューサーによるトラックの一曲である。民族音楽的な色を帯びたトラックに、Awichのフロウが乗る構成になっている。
向いていないケース|まとまった作品数を追いたい人
クルーとしての作品を順に追いたい人には、YENTOWNは入口として向かない。クルー名義のアルバムが2025年の1枚しかなく、それ以前の音源は各メンバーのソロと客演に散っているためである。
また、固定メンバーで一体となって動く集団を求めている人にも印象が違って映る。このクルーは全員が揃って活動する機会がほとんどなく、普段は個別に動いている。その場合は、まず気になったメンバー1人のソロ作品を追い、そこから客演をたどるほうが接点を作りやすい。
CHAPTER 07 / SECTION 11YENTOWNに関するよくある質問(FAQ)
YENTOWNへの検索で繰り返し現れる疑問は、メンバー構成、レーベルなのかクルーなのか、そして名前の由来の3方向に集中している。公表されている範囲で回答する。
CHAPTER 07 / SECTION 12まとめ|集まらないことで続いたクルー
2015年1月、渋谷のパーティ「YENJAMIN」に集まった面々が、Chaki Zulu・JNKMN・PETZ・MonyHorseを中心にYENTOWNとして動き出した。名前の元になったのは、映画に登場する架空の街「円都」である。
このクルーの特徴は、全員が揃って活動する機会がほとんどないという点にある。メンバーは個別に作品を出し、互いに客演で行き来する。中核12名のうち7名がDJまたはプロデューサーという構成が、外部に頼らない制作を可能にしてきた。
そして2025年6月25日、結成10周年を機に、初のクルー名義アルバム「Y.E.N.」が発表された。全16曲すべてがクルー内で完結し、最後の曲ではメンバー全員がマイクを握っている。10年かけて仲間が仲間になった、というのがプロデューサー自身の言葉である。
この記事の要点
- YENTOWNはレーベルではなく、2015年1月結成のヒップホップ・クルー/コレクティブ
- 創設はChaki Zulu・JNKMN・PETZ・MonyHorseの4名、渋谷のパーティ「YENJAMIN」が母体
- 中核は12名、内訳はMC5名とDJ・プロデューサー7名で、制作側の人数のほうが多い
- クルー名は映画「スワロウテイル」に登場する架空の街「円都」に由来
- 普段は全員で活動せず、個別のリリースとメンバー同士の客演が活動の中心
- 2024年5月にクルー名義初シングル、2025年6月25日に初アルバム「Y.E.N.」(全16曲)を発表
- MBTIは本人公表ではなく公開情報からの推定、中核12名分を根拠付きで掲載
— Djtube 編集部 / 2026.08
※本記事は、クルーおよびメンバーの公式発表と音楽メディアの報道で確認できた事実のみを記載しています。メンバーの本名・生年月日は公表されている値のみを扱い、確認できないものは「非公表」としました。確認日:2026年8月15日。
