舐達麻メンバープロフィール
埼玉県熊谷市を拠点とする3MCクルー、舐達麻(読み方:なめだるま)。BADSAIKUSH、G-PLANTS、DELTA9KIDの3人が中心メンバーで、レーベルAPHRODITE GANG HOLDINGSを自前で回している。名前の由来も、結成の経緯も、メンバーの経歴も、どれもきれいな物語ではない。少年院、事故死した後輩、活動から消えたメンバー。それでも2019年以降、日本語ラップのど真ん中に居続けている。本記事では3MCと元メンバー2名のプロフィール、クルー名の由来、結成の経緯、楽曲制作の考え方までを、確認できた範囲で整理する。
この記事でわかること
- 舐達麻の読み方・拠点・編成といった基本情報
- BADSAIKUSH・G-PLANTS・DELTA9KIDそれぞれの本名・年齢・経歴・MCネームの由来
- 元メンバーDbubblesと1.0.4(とし)の現在と、脱退・死去の経緯
- クルー名「舐達麻」の由来と、49から舐達磨’sを経た結成の流れ
- 屋号APHRODITE GANG(AGH)の規模と位置づけ
- ビート選定からリリック執筆までの制作フロー
よくある疑問と、短い答え
検索して真っ先に確認したい項目だけを、1行ずつ先に置いておく。根拠と詳細は、それぞれ対応する章で扱う。
※上表は2026年8月時点で確認した内容です。生年月日など本人が公表していない項目は、本記事では「非公表」と記載しています。
CHAPTER 01 / SECTION 01舐達麻は現在どうしてる?|アルバム・活動状況・BADSAIKUSHが語った現在地
結論から言うと、舐達麻は解散していない。曲作りは続いており、BADSAIKUSHは「舐達麻としては曲は出ます」「最新の曲とかは絶対出ますね」と明言している。ただし、次のアルバムがいつ・どんな形で出るかは本人にも断言できない状態にある。2026年6月に公開されたBLUEPRINT™のロングインタビューで、BADSAIKUSHがクルーの現在地を自分の言葉で語った。この章では、その発言をもとに現在の活動状況を整理する。
出典:BLUEPRINT™「BADSAIKUSH|舐達麻の現在地、そして未来」(2026年6月公開)。書籍『BLUEPRINT THE RECORDS 001』掲載ロングインタビューの一部先行公開。
制作は続いている|「スタジオには毎日いますね」
活動が止まっているわけではない。BADSAIKUSHは「スタジオには毎日いますね」と語り、ただし録音は毎日ではなく、「貯めて、もう今完成させるべき時に完成させるみたいなサイクル」だと説明している。海外滞在を挟みつつも、渡航前には「1週間とか2週間、ずっと毎日レックして」曲を完成域まで持っていってから出る、という制作の波が保たれている。
アルバムが出ない理由|3人の気持ちが一致しない段階
『GODBREATH BUDDHACESS』(2019年)以降、アルバムが出ていない理由についても、BADSAIKUSHは言葉を選ばずに語っている。完成している曲は20曲規模で存在するが、それがそのまま出るかは「わかんない」。理由は仲違いという単純な話ではなく、次の発言に集約されている。
3人の気持ちが一致するっていうのは、やっぱめちゃくちゃ難しい段階に来てるっすね、俺らの中では。(中略)もうやっぱ人として、1人1人思うことが違いすぎて。生き方の話です。
時期によって「出さない理由」も変わってきたという。ビーフが起きた時期には「俺の気持ちで言ったら絶対アンサーを出さなきゃいけないから」と、何ヶ月もアンサー曲を書き続け、その間は他の曲を出せなかったと明かしている(結果的にアンサーは出していない)。それでも締めくくりは明確だった。「舐達麻としては曲は出ます」「最新の曲とかは、絶対出ますね」。解散の告知も活動終了の宣言も、現時点で存在しない。
BADSAIKUSHに起きた最大の変化|「子供ができて、全部変わった」
クルーの現在を語る上で欠かせないのが、BADSAIKUSH個人の変化だ。同シリーズのもう1本のインタビューで、本人は父親になったことをこう語っている。
子供ができてどう変わったかって言うと、もう全部が変わったんすよね。(中略)今はとりあえず家族が1番かなっていう。子供がでかくなるまでは、って思いました。
「一生ラップしてますよ」と5年前なら言っていたが、今はそうは思っていない、という発言もこのインタビューで出ている。ヒップホップより上に家族が置かれたこと。3人それぞれの生き方が変わってきたこと。アルバムの行方は、この地続きの上にある。発言の全文脈と、父親としての生活、制作観の変化については、BADSAIKUSH個人のプロフィール記事で詳しく扱っている。
※本章の引用は、公開インタビュー動画の発言を書き起こしたものです。話し言葉のため、意味を変えない範囲で読みやすく整えています。確認日:2026年8月10日
CHAPTER 02 / SECTION 02舐達麻とは|埼玉県熊谷市を拠点とする3MCクルー
舐達麻は、BADSAIKUSH・G-PLANTS・DELTA9KIDの3人で構成される、埼玉県熊谷市を拠点とした日本語ラップクルーである。事務所にもメジャーレーベルにも属さず、自前のレーベルAPHRODITE GANG HOLDINGS(AGH)から作品を出す完全な独立運営で、2015年のアルバム「NORTHERNBLUE 1.0.4.」で正式デビューした。
まず、本文に繰り返し出てくる3語を定義しておく。この3つの関係が分かると、以降の経歴が読みやすくなる。
BADSAIKUSH・G-PLANTS・DELTA9KIDの3人で構成される、埼玉県熊谷市を拠点とする日本語ラップクルーである。前身の「舐達磨’s」を経て、現在の表記になった。
舐達麻が属する「屋号」であり、レーベル法人名はAPHRODITE GANG HOLDINGS(略称AGH)である。舐達麻の3人を含む約30名規模の集団を指し、メンバーの範囲は固定されていない。
ナンシー(NANCY)が率いていた、埼玉県北部のHIP HOPポッセである。舐達麻の3人はいずれもここでラップを始めており、舐達麻の直接の母体にあたる。
「ポッセ(posse)」は本来、治安維持のために招集された自警団を指す語で、HIP HOPでは地元の仲間集団という意味で使われる。舐達麻の場合、49というポッセが先にあり、そこから枝分かれしてクルーができた。順序を逆に理解すると、結成の経緯が読み解けなくなる。
グループ名の由来|「実話ナックルズ」のなめだるま親方
名前の由来
やはり「なめだるま親方」から取ったんですね pic.twitter.com/KQLvuLzEfX
— ポンチ (@chinpo826) 2019年9月7日
名前をつけたのはG-PLANTS。たまたま開いた雑誌「実話ナックルズ」のページにあった「なめだるま親方」から取っている。イベントのオーガナイザーから電話で急にグループ名を聞かれ、その場で答えたものだという。
つまり、深い意味はない。ただし末尾の「達磨」の「磨」を「麻」に変えている点だけは意図的で、大麻に由来する。
結成の経緯|49から舐達磨’sを経て舐達麻へ
働いていたラーメン屋の先輩にHIP HOPを教えてもらい、19歳の頃にラップを始めたG-PLANTSが、ラッパーや旧車會で構成されるポッセ49に加入する。その後、BADSAIKUSHとDELTA9KIDも49へ合流し、ラップを始めた。
49のリーダーは、埼玉のシーンで顔役だったナンシー(NANCY)。埼玉県本庄市を拠点としていた人物で、現在はラップから離れている。49はナンシーのもとで着実にライブを重ねていった。
2009年6月3日の事件以降、BADSAIKUSHとDELTA9KIDはそれぞれ収監される。残されたG-PLANTSとDbubblesが活動を続けるなか、ナンシーが家庭の事情で活動頻度を落としたことで、49の内部に「舐達磨’s」というグループができ、ライブ活動が本格化した。
そしてBADSAIKUSHが出所したタイミングで、49から独立する決断が下される。BADSAIKUSH・DELTA9KID・G-PLANTS・Dbubblesを中心に、舐達麻が結成された。
舐達麻の原型は、BADSAIKUSHとDELTA9KIDが収監されている間に、外に残った側の手で作られている。「中心人物が不在のあいだに器ができ、戻ってきた本人がその器を独立させた」という順序は、他のクルーではあまり見ない形だ。結成年を1点で語ろうとすると、この二段構えが消えてしまう。
デビューまでの道のり|49加入から2015年まで
結成の流れを、加入から正式デビューまで時系列で並べておく。人の出入りと収監が絡むため、年表で見たほうが構造が掴みやすい。
年表から読み取れるのは、49への加入から正式デビューまでにおよそ8年かかっているということだ。その大半が、収監と活動休止で埋まっている。
テレビ出演|G-PLANTSだけ映らなかった回
舐達麻がフジテレビの音楽番組「M_IND」に出演し、話題になった。事務所やメジャーレーベルに属さないインディペンデントなアーティストを特集する番組で、その1組として選ばれている。
ただし、G-PLANTSだけが出演していない。G-PLANTSのInstagramストーリーでは、家族のグループラインのスクリーンショットが公開され、弟が執行猶予中であることに触れる内容が笑いを誘った。
本人および番組側から不出演の理由についての公式説明はなく、編集部として断定はできない。ここでは本人の家族がSNSで発信した内容として記載している。
舐達麻のおすすめインタビュー|本人の言葉で辿る2本
本記事の内容の多くは、本人出演のインタビューで語られたものだ。原典に当たりたい人向けに、代表的な2本を挙げておく。
1本目は、3人のMCネームの由来について語られている回。本記事のMCネーム欄の一次情報にあたる。
2本目は後半でリリックの書き方やビート選びに触れている回。制作フローの章で扱う内容は、ここが出どころだ。
CHAPTER 03 / SECTION 03舐達麻のメンバー一覧|BADSAIKUSH・G-PLANTS・DELTA9KIDの3MC
現在の舐達麻は3MC編成で、全員がMCを務める。ボーカル以外の担当を置かず、ビートは外部のビートメーカーから受け取る形をとっている。
まず3人の違いを1つの表で押さえておく。誰から追いかければいいか迷ったとき用に、右端に判断列を置いた。目的に応じて上書きして使ってほしい。
※判断列を上書きしてお使いください。生年月日は本人が公表していないため、本記事では生年のみ記載しています。MBTIは3人とも本人による公表がなく、Djtube編集部が公開情報から整理した推定です。診断結果ではありません。
表のとおり、3人は学年でいうとG-PLANTS、DELTA9KID、BADSAIKUSHの順に1つずつ違う。BADSAIKUSHとDELTA9KIDが同学年の幼馴染で、そこにG-PLANTSが1つ上の先輩として合流した構図だ。
賽 a.k.a. BADSAIKUSH(バダサイクッシュ)|クルーの中心
BADSAIKUSHは舐達麻の中心人物で、ビートの方針を決めるプロデュース面も担う。1990年3月29日生まれの36歳、埼玉県深谷市出身。舐達麻以外にも多くの客演をこなしている。
MCネームの由来|賽からBADSAIKUSHへ
当初はサイコロや賽銭箱を意味する「賽」というMCネームで活動していた。博打や運を自分で決める、掴み取るという意味からきている。
そこに、よく捕まることから「BAD」を、自分の好きな大麻の品種名である「KUSH」を足して、BADSAIKUSHへ改名した。いつも吸っている大麻がメス、自分自身がオスで、合わせてリリックを生み出すという意味も込められている。
生い立ち|サッカー少年から49、そして2009年
幼少期から2018年までの流れを年表で置いておく。転機がどこにあるかは、年表で見たほうが早い。
年表で目を引くのは、2009年の事件を挟んで生活の中身がまるごと入れ替わっていることだ。ラップを本格化させたのは、出所した後になる。
刑事事件については、有罪が確定するまで犯罪者と断定しない書き方を編集部の規律としている。逮捕の事実は報道された範囲で記載し、不起訴・無罪の続報が出た場合は同じ章に追記する。2022年10月の件は不起訴処分で終わっており、本記事もその前提で書いている。
タトゥー|両腕は信州まなぶ、足はGAKKIN
両腕の彫りは彫師の信州まなぶによるもので、足はGAKKINが担当している。
愛用ファッションブランド
- BlackEyePatch(ブラックアイパッチ)
- THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
- WACKO MARIA(ワコマリア)
- FERRAGAMO(フェラガモ)
- AGH(自社ブランド)
リスペクトする海外ラッパー|ケンドリック・ラマー
BADSAIKUSHがリスペクトする海外ラッパーとして名前を挙げているのがケンドリック・ラマーだ。ビートの質を語る場面で、その名前が基準として出てくる。
愛猫|リュウとzerry
BADSAIKUSHは猫を飼っており、1匹目はコラット種のリュウ。インスタライブにもよく登場する。
zerryとリュウ pic.twitter.com/ntf5sQR1gy
— BADSAIKUSH (@NAMEDARUMAAz) July 28, 2020
その後、2匹目としてベンガル種のzerryが加わっている。
服役中の愛読書|村上龍「限りなく透明に近いブルー」
服役中に読んだ本のなかで一番好きな一冊として挙げているのが、村上龍「限りなく透明に近いブルー」。米軍基地の街を舞台にした作品で、愛猫リュウの名前も、この作品の主人公からとられている。
カナダでの拘束と強制送還
MV撮影のためアメリカ・ロサンゼルスへ向かう途中、経由地のカナダでテロリスト疑惑をかけられ、留置施設で過ごしたのち強制送還された、と本人がInstagramで発信している。
DELTA9KID(デルタナインキッド)|寡黙な幼馴染
DELTA9KIDは、BADSAIKUSHと同学年の幼馴染で、中学時代から常に行動を共にしてきたMCである。メディア出演の際もほとんど話さないほど寡黙で、照れ屋な性格として知られる。
MCネームの由来|廣からDELTA9KIDへ
元々は本名の廣井から「廣(ひろ)」というMCネームで活動していた。その後、大麻に含まれる成分であるDelta-9(テトラヒドロカンナビノール)と、KID(小さくてイケてるやつ)を組み合わせて、DELTA9KIDへ改名している。
生い立ち|DJからMCへ、そして4年の服役
BADSAIKUSHと重なる部分が多いが、49に入る前はDJをしていた点と、2009年の事件での服役期間が異なる点が特徴だ。
同じ事故で、BADSAIKUSHが約1年、DELTA9KIDが約4年。事故当時BADSAIKUSHが19歳、DELTA9KIDが20歳だったことが、この差につながっている。
愛用ファッションブランド
- THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
- WACKO MARIA(ワコマリア)
- AGH(自社ブランド)
- 白山眼鏡
特徴的なのは眼鏡で、白山眼鏡のモデルを愛用している。廃番モデルは中古市場で高値で取引されることもある。
G-PLANTS(ジープランツ)|面倒見のいい最年長
G-PLANTSは3人のなかで最年長にあたり、フックづくりと面倒見役を担うMCである。本名から「本ちゃん」と呼ばれ、いかつい見た目とは裏腹に、周囲から慕われる性格として知られる。
刺青について「祖父母を悲しませたくない」という理由から、見える場所には入れないという方針を語っている。クルーの性格を最も端的に示すエピソードだ。
MCネームの由来|G-BOKKからG-PLANTSへ
元々はG-BOKKというMCネームで活動していたが気に入らず、当時、質の悪い草を売っていたという理由から、GANGSTAR(悪い)とPLANTS(草)を組み合わせてG-PLANTSに改名した。
フリースタイルもできるG-PLANTS
MCバトル形式のフリースタイルにも対応できる。動画でバトルの所作を真似ている場面があるが、あれは茶化していたのではなく、経験があるからこその動きだ。
生い立ち|ラーメン屋の先輩からHIP HOPへ
3人のなかで唯一、2009年の事件には関わっていない(2021年・2022年の逮捕報道については個別記事で扱う)。舐達麻という器を、最初の危機のあいだ外側で守り続けたのがG-PLANTSだった、という見方ができる。
愛用ファッションブランド
- COOGI(クーギ)
- WACKO MARIA(ワコマリア)
- AGH(自社ブランド)
CHAPTER 03 / SECTION 04舐達麻の元メンバー|Dbubblesと1.0.4(とし)
舐達麻には過去に2人のメンバーが在籍していた。Dbubbles(ディーバブルス)と、1.0.4(とし)である。Dbubblesは服役後に消息が確認できておらず、1.0.4は2009年の事故で亡くなっている。現在の3MC体制は、この2人が抜けた結果として成立している。
Dbubbles(ディーバブルス)|服役後に消息不明
舐達麻の初期メンバーで、MCを務めた中心人物のひとり。BADSAIKUSH、DELTA9KIDとともに大麻取締法違反で逮捕され、3人のなかで唯一実刑判決を受けて服役したと報じられている。
出所後、公の活動は確認できていない。メンバーも所在について言及しておらず、編集部としても現況を確認できていない。
Dbubblesは公人としての発信を止めている人物にあたる。本記事では「消息不明」という断定を避け、「公の活動が確認できていない」という書き方に統一している。私生活に関する推測を書かないのは、本人が公表していない情報を扱わないという編集部の方針による。
1.0.4(とし)|2009年の事故で死去した後輩
1.0.4(とし)は、BADSAIKUSHとDELTA9KIDの後輩にあたるMC。埼玉県熊谷市出身で、ラップのスキルについては「一番うまい」と言われる存在だった。
2009年6月3日、金庫破り後の逃走中の事故により死去。1stアルバム「NORTHERNBLUE 1.0.4.」のタイトルは、この名前からとられている。
月命日である毎月3日には、メンバーが揃って墓参りをしている。
CHAPTER 04 / SECTION 05APHRODITE GANG(あふろでぃーてぃー・ぎゃんぐ)とは|舐達麻の屋号
APHRODITE GANGは舐達麻にとっての「屋号」であり、舐達麻の3人を含む約30名規模の集団を指す。レーベル法人としてはAPHRODITE GANG HOLDINGS(AGH)で、作品のリリースから物販まで自前で行っている。
舐達麻のメンバー以外にも、ラッパーのTIPが在籍していることで知られる。規模の内訳は以下のとおり。
- メンバーは30名程度
- そのうちラッパーやDJが15人ほど
- 活発に活動しているのは10人ぐらい
ただし、この人数は固定された名簿に基づくものではない。舐達麻の地元である埼玉県熊谷市の仲間が集まって構成されており、具体的なメンバーは決まっていない。ラッパーやDJ以外の職種のメンバーも含まれる。
この発言のとおり、メンバーシップは自己申告に近い流動的なもので、実態としては地元の友人関係が主体になっている。
レジスタンス|同じ埼玉を拠点とする集団
音楽のプロモーションを目的に始めたSNSなんだが「音楽以外のつぶやきに興味あり」が38%を得てトップ。
2位「おっ…」に28%
「おっ…」が「おっぱい」だって何故分かったんだ?
最下位の「ただのアンチだよ」が13%
アンチ、そんなに少ないの? https://t.co/d5eqL8tXlv
— 666 (@st__666) August 25, 2020
舐達麻と同じく埼玉県を拠点とする集団。2020年4月に起きたBADSAIKUSHを巡るトラブルの仲裁に入ったとされるが、当事者からの公式な説明はなく、編集部として裏付けを確認できていない。
グッズ|公式オンラインショップでの取り扱い
舐達麻のグッズは、AGHの公式オンラインショップで販売されている。人気が高く、在庫が長く残らないことが多い。
CHAPTER 04 / SECTION 06舐達麻の楽曲制作|ビート選定からリリックまでのこだわり
舐達麻の制作は、BADSAIKUSHがビートを選び、最初にリリックを書くところから始まる。煙たいトラックに生々しいリリックを乗せるスタイルは、この順序から生まれている。
リリックのトピックは、HIP HOPとしては珍しくない。ただし、フィクションを織り交ぜたいわゆる「なんちゃってギャングスタラップ」とは、成り立ちが逆になっている。
従来の日本のラップには、アメリカやギャングスタの意匠を借りたエンターテインメントとしての設定が見え隠れしていた。舐達麻の場合は、先に生活があり、そこにラップという表現が後から乗った形だ。3人が口を揃えて語るのが、自分たちの生活と24時間をそのままリリックにしているだけ、という説明である。
制作フローを整理すると、次の2ステップになる。
この一文が、舐達麻の制作の入口を全部説明している。ビートの水準に妥協しないから、リリースの間隔も一定にならない。
制作について本人が語っているのは、成功則ではなく制約のほうだ。基本はスランプであること、簡単に進むものではないこと、DELTA9KIDがすぐには書けないと言うこと。制作フローを紹介する記事は「こうすればできる」と書きがちだが、本人の発言は逆を向いている。ここを削って美談にしないことが、この記事の役割だと考えている。
舐達麻に楽曲を提供しているビートメーカー
舐達麻のトラックは外部のビートメーカーが手がけている。主要な4組は以下のとおり。
このなかでもGREEN ASSASSIN DOLLARとの関係は長く、BADSAIKUSH本人が最上級の評価を与えている数少ない相手だ。
大麻と生活環境|リリックの背景にあるもの
舐達麻のリリックを語るうえで避けて通れないのが、メンバーが育った環境だ。BADSAIKUSHとDELTA9KIDは、いずれも中学生の時期に大麻が身近にある環境に置かれていた。
暴走族時代の先輩が親しくしていた人物が大麻を栽培しており、その保管場所としてBADSAIKUSHの自宅が使われていた、と本人が語っている。中学生が自宅に大量の大麻がある状態で日常を送っていた、という環境そのものが、後のリリックの前提になっている。
本人たちが繰り返し語る「生活をそのままリリックにしている」という説明は、この環境と地続きだ。つまり舐達麻のリリックは、テーマとして大麻を選んだのではなく、生活の記録として結果的にそうなっている。
今後の展望|本人たちが語った目標
インタビューで語られた展望は、時間軸で2つに分かれている。10年後については、世界的なチャートで1位を取ること、そしてそういう曲を10年後も作り続けていることを挙げている。20年後については、大麻の栽培をしたいと語っている。
後者は日本の現行法では認められていない行為であり、本記事は発言の紹介として記載している。
向いていないリスナー|クリーンな内容を求める人との相性
正直に書くと、舐達麻は誰にでも勧められるクルーではない。リリックには犯罪や薬物に関する記述が含まれ、そこが美化されているわけでもないが、除去もされていない。内容面でクリーンな作品を求める人には、まず合わない。
また、3人とも声を張るタイプではなく、盛り上がりの山を作らない。フロウの手数や勢いで気持ちよくなりたい人にとっては、地味に聞こえる可能性が高い。
- トラックの質から音楽を選ぶ人
- 地元と生活が地続きのリリックを聴きたい人
- アンダーグラウンドの文脈ごと追いたい人
- 内容面でクリーンな作品を求める人
- 声を張るラップ・畳みかけるフロウが好きな人
- 背景を追わずに曲だけ消費したい人
本記事で扱わないこと|未確認情報と私生活
本記事では、次の3点を意図的に扱っていない。
- 匿名掲示板・まとめサイトを出典とする情報(画像を含む)
- メンバーおよびその家族・交際相手の私生活に関する未公表情報
- 有罪が確定していない事件について、犯罪の断定にあたる記述
該当する内容がSNSやまとめサイトで流通していることは把握しているが、一次情報で裏付けが取れないため掲載しない。裏付けが取れた時点で追記する。
最新の活動状況|2025年の新曲と再配信
配信停止となっていた2ndアルバム「GODBREATH BUDDHACESS」は、2025年6月1日に「GODBREATH BUDDHACESS (THE RE-UP EDITION)」として再配信された。同月5日には収録曲「THE SEQUEL」(プロデュース:GREEN ASSASSIN DOLLAR & 7SEEDS)がシングルカットされている。2023年12月の「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」以来、約1年半ぶりの新曲となった。
出典:THE MAGAZINE(TuneCore)「舐達麻、未発表曲『THE SEQUEL』シングルカット」(2025年6月公開/2026年8月9日確認)
舐達麻のおすすめの曲|楽曲側から入る導線
どの曲から聴くかで迷う場合は、楽曲側から整理した専用記事を用意している。
CHAPTER 05 / SECTION 07舐達麻と仲のいいラッパー|阿修羅MIC・ANARCHY・漢 a.k.a. GAMIほか
舐達麻と関係の深いラッパーは、同じ埼玉県北部の阿修羅MICを筆頭に6名が挙げられる。世代も拠点もばらばらだが、いずれも客演や共演で実際に接点がある相手だ。
- 阿修羅MIC(同じ埼玉県北部。仲裁役としても登場する)
- RYKEY DADDY DIRTY(2019年に共作EPを発表)
- TAKABO
- 孫GONG(ジャパニーズマゲニーズ)
- 漢 a.k.a. GAMI(2019年に客演楽曲)
- ANARCHY(2020年にEP「GOLD DISC」)
ただし、関係が続いている相手ばかりではない。RYKEY DADDY DIRTYとは後に対立に転じており、その経緯は別記事で扱っている。
CHAPTER 05 / SECTION 08舐達麻に関するよくある質問(FAQ)
CHAPTER 05 / SECTION 09まとめ|舐達麻というクルーの現在地
49というポッセがあり、そこから舐達磨’sが生まれ、リーダーを外して舐達麻になった。そのあいだに、1人が亡くなり、2人が収監され、1人が活動から消えた。
いま残っている3人は、全員がその全部を見ている。BADSAIKUSHが選んだビートに、BADSAIKUSHが最初の16小節を書き、G-PLANTSがフックを乗せる。この順番は結成から変わっていない。
クルー名も、屋号も、3人のMCネームも、全部同じ場所から生えている。適当につけた名前が、結果的に一番正確な自己紹介になってしまった、というのが舐達麻というクルーの奇妙なところだ。
この記事の要点
- 舐達麻は埼玉県熊谷市を拠点とする3MCクルー。読み方は「なめだるま」
- BADSAIKUSH(1990年生)・G-PLANTS(1988年生)・DELTA9KID(1989年生)の3人
- 元メンバーはDbubblesと1.0.4の2名。現在の3MC体制はその結果
- グループ名はG-PLANTSが雑誌から取ったもので、深い意味はない
- 制作はBADSAIKUSHのビート選定と最初のバースから始まる
- 所属はAPHRODITE GANG HOLDINGS。事務所・メジャーに属さない自主運営
— Djtube 編集部 / 2026.08



