RYKEY DADDY DIRTYプロフィール
RYKEY DADDY DIRTYは、本名を下田ムトアリツキーといい、1987年12月12日生まれ、東京都八王子市出身のラッパーである。日本人の父とケニア人の母を持ち、2015年にRYKEY名義でデビューした。2025年はRYKEYDADDY.X名義で「All Waiting For Me」とアルバム「FREEDOM or JAIL」を配信。2026年はRYKEY名義で「紙とペンと俺とお前」「底無し沼に華」に参加している。
CHAPTER 01 / SECTION 01RYKEY DADDY DIRTYのプロフィール|本名・年齢・身長・出身
RYKEY DADDY DIRTYは、本名・下田ムトアリツキー、1987年12月12日生まれの38歳。東京都八王子市出身のラッパーである。日本人の父とケニア人の母のもとに生まれ、2015年のアルバム「Pretty Jones」でデビューした。
以下は公表されている範囲の基本データ。名義の変遷が多い人物なので、あわせて整理しておく。
本記事に繰り返し出てくる語を、先に定義しておく。
東京都八王子市出身のラッパーが、2021年の出所後から使ってきた名義である。2019年の服役以前は「RYKEY」名義で活動しており、出所後にRYKEY DADDY DIRTYへ改めた。
2015年6月3日に発売された1stアルバムである。生い立ちと実体験を直接的に扱うリリックで、無名の新人として登場しながら注目を集めた。
客演とは、他のアーティストの楽曲にゲストとして参加することである。フィーチャリングとも呼ばれ、シーン内での関係や評価がそのまま形になる。
名義の変遷|RYKEYからRYKEY DADDY DIRTYへ
先輩方に名前をつけていただいた
本当に先輩方が昔から怖かった
そんな先輩方が
俺にこう言った
生きてる間には沢山思い出を作り
いつか死ぬその時はきっちりと
歴史を残さないといけないと
もうRYKEYDADDYDIRTYは
沢山思い出作っただろ
もう死ぬぞ
お前はもうKINGなんだから
RYKEYKINGDIRTYでいいよ— RYKEYDADDYDIRTY (@licky6329461) November 30, 2022
2019年の服役を経て、出所後に「RYKEY」から「RYKEY DADDY DIRTY」へ改めている。
2022年11月30日には、敬愛する先輩方から「お前はもうKINGなんだから」と言われたことを受けて、「RYKEYKINGDIRTY」への改名をSNSで宣言した。しかし数日後には撤回し、これからもRYKEY DADDY DIRTYで生きていくことを発表している。理由も本人が説明している。
母親から叱られたことが、元の名前に戻す理由だったと説明している。
その後はSNSでの発信を控え、「人間探しにいく」と投稿している。
CHAPTER 02 / SECTION 02RYKEY DADDY DIRTYの現在|2025年以後の配信と参加作
2024年8月には、国立代々木競技場第一体育館の「BATTLE SUMMIT II」に出場。1回戦でOZworldと対戦し、判定で敗退した。
2025年の配信では、RYKEYDADDY.X名義が用いられている。4月18日に「All Waiting For Me」、6月3日に18曲入りの「FREEDOM or JAIL」が配信された。
「All Waiting For Me」はMZEE RECORDSの公式YouTubeでも公開され、作品のクレジットにはBradley Moonらが記されている。MZEE RECORDSが公式映像を公開し、作品の権利表記にも名を連ねている。
2026年には、RYKEY名義でMasato Hayashi、SEEDAとの「紙とペンと俺とお前」、孫GONGの「底無し沼に華(feat. Masato Hayashi & RYKEY)」に参加している。RYKEYDADDY.Xからの恒久的な改名を示すものではなく、作品ごとのクレジットとして扱う。
2024年9月には暴行の疑いで逮捕と報じられた。同年12月には建造物侵入と暴行の疑いでも逮捕が報じられた。各件の後続処分や現在の身柄状況は確認できていない。
CHAPTER 03 / SECTION 03RYKEY DADDY DIRTYの生い立ち・経歴|八王子からデビューまで
RYKEY DADDY DIRTYがラップを本格的に始めたのは17歳。八王子のクラブイベントで先輩のライブを見たことがきっかけだった。そこからデビューまでには約10年かかっている。
転機を年表で並べておく。デビューが27歳と遅く、そこから作品が一気に出ている点が特徴だ。
年表から読み取れるのは、作品のリリースが逮捕・服役の期間を挟んで断続的になっていることだ。活動そのものは止まっていない。
幼少期から中学時代|八王子で過ごした10代
東京都八王子市で生まれ育った。当時はハーフという存在が今ほど一般的ではなく、容姿や髪型をからかわれることもあったが、本人はあまり気にしていなかったと語っている。
周囲と違う容姿を、むしろ自分の格好よさとして受け止めていたという。
中学時代は野球部でピッチャーを務める一方、地元のギャング集団「八王子クリップス」の一員となり、毎晩家を抜け出して遊び回る生活も送っていたと本人が語っている。周囲にHIP HOPを聴く人が多く、音楽に自然と触れる環境でもあった。
当時の自分を、HIP HOPが好きで、やんちゃな子どもだったと振り返っている。
17歳の転機|先輩のライブを見た夜
決定的だったのは17歳のとき。八王子のクラブイベントで先輩のライブを見ている最中に、自分でもやれると感じたという。
先輩のステージを見て、自分ならさらにうまくできるのではないかと感じた。観客から演者へ回る発想が、この場で生まれたという。
19歳からリリックを書き始め、2008年にプロデューサーのJIGGと出会って制作を本格化させた。なお、子どもの頃から姉の影響でHIP HOPのトラックに替え歌を乗せて歌っていた、というエピソードも語られている。
学歴|公表されていない範囲
学校の教育を疑うぜ
てめぇがはねれてねぇのに
生徒はダメらしいな pic.twitter.com/hkk4Yg54LH— RYKEY_923 (@licky6329461) July 16, 2020
学歴は公表されていない。中学時代を八王子で過ごしたことは本人が語っているが、その後の進学については情報がなく、本記事では推測を記載しない。
HIP HOPという生き様|本人の言葉から
本人はHIP HOPを、音楽ジャンルというより人生そのものとして捉えてきたと語っている。ブリンブリンのネックレスを身に着け、アメ車を乗り回して仲間と遊ぶ往年のラッパーたちの姿に、HIP HOPの真髄を見ていたという。
だからこそ、自らその「ハードな人生」に飛び込んでいった。薬の売人をしたことも、喧嘩を重ねたことも、本人はその延長として語っている。社会とはかけ離れた自分にはHIP HOPしかない、という確信がその根にあった。
本人は、学歴を誇る作品より、刑務所から戻った経験を語る作品のほうにHIP HOPらしさを感じていたと説明している。
社会になじめない人にも生きていく道がある職業として、ラッパーを捉えていた。
CHAPTER 04 / SECTION 04RYKEY DADDY DIRTYの人物像|家族・タトゥー・ファッション
RYKEY DADDY DIRTYの私生活で繰り返し出てくるのが、家族とルーツという2つの主題だ。タトゥーのモチーフにも、リリックにも、この2つが刻まれている。
結婚・子ども|事実婚とその解消
タレントの紅蘭と事実婚の関係にあり、2018年12月に第一子が誕生している。2019年7月に関係の解消が双方から発表された。
親権は紅蘭側にあるとされるが、SNSには本人と娘が会っている様子がたびたび投稿されている。
タトゥー|ルーツと転機を刻む
公開されている写真や本人の発言から、位置とモチーフが確認できているタトゥーを部位別に並べたのが次の表である。由来が語られている箇所は備考に併記している。
| 部位 | モチーフ | 備考 |
|---|---|---|
| 腹部 | 「KAMBA」の文字 | 母のルーツに連なる語とされる |
| 左腕 | クロス・プレイハンド・ケニアの革命家像 | 16歳で最初に彫った箇所を含む |
| 右腕 | 「SMR」の文字 | |
| 右胸 | 方位磁針 | |
| 左胸 | 「NEVER BACK DOWN」の文字 |
表から読み取れるのは、モチーフの多くがルーツと信条に関わるものだということだ。装飾として選んだ絵柄ではない。
最初に彫ったのは16歳のとき。知り合いの先輩の彫師に、左腕のクロスとプレイハンドを入れてもらったという。
初めて彫ったときの年齢を考慮し、担当した彫師の名前は明かしていない。
その後は交際相手の兄が東京都福生市の彫師だったことから、徐々に増やしていった。母の故郷であるケニアでも彫っている。
本人は、人生の節目や人との出会いをタトゥーに残していると説明している。
ファッション|BULLISHとのコラボ
- BULLISH
- CONVERSE
- FUBU
- HUF
- APHRODITE GANG HOLDINGS
- RAIDERS
シンプルな組み合わせで存在感を出すスタイルが基本だ。ストリートからモダンなものまで振れ幅が広い。
ストリートブランドBULLISHとはコラボ商品も発売している。なかでも「オーバーサイズアラン編みニット」は、ダボっとしたシルエットに編み目の模様が入ったアイテムで、本人はブラックを愛用している。
歯へのこだわり
歯が汚ねぇ奴は
信用するな
約束だぜ— RYKEY_923 (@licky6329461) June 7, 2020
歯のケアに強いこだわりを持っており、インスタライブで歯間ブラシを使う様子を配信することもある。純金の歯にしている様子もSNSに投稿されている。
CHAPTER 05 / SECTION 05RYKEY DADDY DIRTYの人物像とMBTI|ESFP(編集部の見解)と判断の根拠
当編集部はRYKEY DADDY DIRTYのMBTIをESFP(エンターテイナー型)と推定している。本人による公表はなく、以下は公開されている言動から整理した推定である。
MBTIについて本人からの公表はない。以下はDjtube編集部が、公開されているインタビューやSNSでの言動から整理した推定であり、診断でも公式情報でもない。
推定はESFP(エンターテイナー型)である。根拠として挙げられるのは次の4点で、いずれも本人のインタビュー発言か報道から確認できる言動に限っている。心理検査の結果は用いていない。
| 観察された言動 | 対応する傾向 | 出典の性質 |
|---|---|---|
| 先輩のライブを見た場で「俺にもやれる」と即断してラップを始めた | その場の刺激から行動を決める外向的感覚(Se) | 本人のインタビュー発言 |
| 「リアルかどうか」を判断の軸に置き、作られた表現を退ける | 内的な価値基準を優先する内向的感情(Fi) | 本人のインタビュー発言 |
| ライブで感情を前面に出す一方、家族との時間も歌にする | 場面の実感を表現へつなぐ傾向として読む | 公の音楽活動・作品 |
| 母親の一言でリリックの書き方を変えた | 身近な人間関係が判断に強く影響する | 本人のインタビュー発言 |
表から読み取れるのは、計画よりも場面ごとの判断で動き、その基準が外部評価ではなく本人の中にあるという傾向だ。ESFPの典型とされる特徴と重なる。
対立仮説|ISFPとも読める理由
ISFP(冒険家型)とも読める。リリックの内容は内省的で感傷を含むものが多く、作品の側だけを見るとこちらのほうが自然に映るためだ。本記事では、公の場での振る舞いと、その場で判断して動く行動の型を重く見てESFPを第一の推定とした。どちらを重視するかで判定が割れるため、確定的なものではない。
CHAPTER 06 / SECTION 06RYKEY DADDY DIRTYのラップスタイル|生い立ちに根ざしたリリック
RYKEY DADDY DIRTYのラップは、情緒的なトラックの上に実体験由来の荒いトピックを乗せる、という組み合わせで成り立っている。フックがメロディアスな一方、リリックの内容は生々しい。この落差が持ち味だ。
- 生い立ちをもとにした実体験由来のリリック
- メロディアスでドラマチックなフックとフロウ
- 情緒的なサウンドと荒いトピックの落差
リリック制作|紙とペンで書く理由
リリックは携帯電話のメモではなく、紙とペンで書いている。きっかけは母親の一言だったという。
母親は、大切な歌ならノートとペンで書くものではないかと本人に問いかけた。
その言葉に重みを感じたRYKEYは、書き方を変えたという。
デビューからの道のり|5か月で2枚
MZEE RECORDSが2020年9月に公開した「DEMO TAPE」の公式動画。SIBAがビートを手がけ、BACHLOGICがミックスとマスタリングを担当する。同名音源集の表題曲として、服役前に録音した作品を届けた時期を知る一曲である。
2015年に1st Album「Pretty Jones」をリリースし、そのわずか5か月後に2nd Album「AMON KATOA」を発表している。
本人は、HIP HOPを軽薄な音楽とみなす印象から解放したいと考え、このアルバムを作ったと説明している。
2018年に「MZEE」、2020年に「Beef & Chicken」。服役前に録音された音源集「DEMO TAPE」は2020年9月23日に配信され、CDは2021年1月に発売され、BADSAIKUSH・DELTA9KID・仏師・REAL-Tらが客演に参加している。
代表曲「Baby」|MVで話題になった一曲
2015年5月発表の「Baby」が代表曲にあたる。「ホンネ」に続く2枚目のシングルで、恋愛の心の揺れを描いた楽曲だ。MVはHavit Art Studioが手がけ、恋人役として紅蘭が出演したことでも話題になった。
まっすぐな呼びかけの直後に、傷つけ合う関係や迷いが続く。甘い言葉だけで終わらせず、恋愛の揺れを抱えたまま相手へ向かうフックとして働いている。
向いていないリスナー|内容面でクリーンな作品を求める人との相性
正直に書くと、RYKEY DADDY DIRTYは万人に勧められるラッパーではない。リリックには犯罪や薬物に関する記述が含まれ、実体験として書かれているぶん生々しさもある。内容面でクリーンな作品を求める人には合わない。
また、人物と作品を切り離して聴けるかどうかも人によって分かれる。報道された事件を踏まえて距離を取る判断も、それはそれで妥当だ。本記事は、聴くかどうかを読者に決めてもらうために、事実を並べる立場をとっている。
- メロディアスなフックと生々しい内容の落差を面白がれる人
- 実体験由来のリリックを聴きたい人
- 日本語ラップのストリート系の系譜を追いたい人
- 内容面でクリーンな作品を求める人
- 人物の言動と作品を切り離して聴くのが難しい人
- 明るく前向きな曲を探している人
CHAPTER 07 / SECTION 07RYKEY DADDY DIRTYのおすすめ楽曲|2026年の参加作から代表曲まで
入門なら「ALL GODS BLESS ME」から入り、時代をさかのぼって「ホンネ」へ進む順番が分かりやすい。後掲の比較表に挙げた代表曲4曲を並べると、同じ主題の扱い方が年代で変わっているのが見える。
代表曲を、発表年・収録作・聴きどころで比べると、家族への感情と自分の評判への向き合い方が見えてくる。
紙とペンと俺とお前|Masato Hayashi、SEEDA、RYKEYの共同曲
「紙とペンと俺とお前」は、Masato Hayashiの2026年9月2日発売アルバム「Iconic」収録の共同曲。Masato Hayashi、SEEDA、RYKEYが作詞・作曲・ラップに名を連ね、YouTubeではMasato Hayashi提供の自動生成公式全曲音源が9月1日に公開された。
底無し沼に華|孫GONGとRYKEYの2026年共同曲
「底無し沼に華」は、孫GONGとRYKEYがMasato Hayashiを迎えた2026年8月26日配信曲。公式MVでは孫GONG、Masato Hayashi、RYKEYの作詞とTEAM2MVCHのプロデュースが示されている。
「沼」と「華」を並べ、抜け出しにくい現実のなかにも咲こうとする意志を置く。RYKEYだけの個別パートではなく、三者が作詞する共同曲全体の短句として読む。
| 曲名 | 発表 | 収録作 | 聴きどころ | こんな人向け | 判断 |
|---|---|---|---|---|---|
| ALL GODS BLESS ME | 2022 | RYKEYDADDYDIRTY | 贖罪と家族への感情を扱うフック | 現在地から入りたい | まず聴く |
| ホンネ | 2015 | Pretty Jones | 自分の評判を先回りして引き受ける構え | デビュー期を知りたい | まず聴く |
| Walk | 2017 | — | 断定と自問が交互に来る組み立て | 語り口の変化を追いたい | 次に聴く |
| LETTER | 2020 | Beef & Chicken | 日常の時間を並べて閉じる終曲 | 生活の描写を聴きたい | 次に聴く |
ALL GODS BLESS ME
服役を経て改名した後、2022年3月のアルバム「RYKEYDADDYDIRTY」に収録された一曲。TikTokを中心にバイラルヒットした。フックでは、他者の幸福を願う気持ちから、自分も幸せになりたいという気持ちへ視点が移る。
悲しみに留まる時間を終え、外へ向かうよう促す一節である。
同じ問いかけの形を2度繰り返しながら、1度目は他者の幸福を、2度目は自分の幸福を願っている。順序が逆なら単なる自己憐憫になるところを、他者を先に置くことで贖罪の側に着地させている。メロディとともに、願いの宛先が移る構文も、この曲の印象を強めている。
ホンネ
1st Album「Pretty Jones」収録。プロデュースは盟友のJIGG。デビュー作の時点で、他人が自分について語る噂を引き受け、自分の経験で答える書き方が表れている。
噂が信じがたいものでも、見聞きした経験として受け止め、決めたことをやり抜く姿勢を示す。
英語と「本音」をつなぐ短いフックで、個人的な来歴を飾らず自分の言葉として差し出す。噂への反論ではなく、その言葉で自分の輪郭を引き受ける曲だ。
自分について流れている話を否定するのではなく、そのまま認めて引き受ける。反論を書かずに肯定で返すこの構えが、後年の作品まで一貫している。デビュー作から態度が変わっていないことが、言葉の組み立てから伝わる。
Walk
2017年公開。MVには漢 a.k.a. GAMIや敵刺も参加している。思い込みや過剰な勘繰りを退けた後、自分がこの場所で生きていることを言い切る。
他者の解釈に振り回される危うさと、自分が生きる足場を確かめる言葉が対になる。
「ここ」という短い場所の言葉が、前段で退ける憶測と対照になる。説明を重ねず居場所だけを言い切るため、曲の断定が生活の実感に結びつく。
前半で他者の解釈を否定し、後半で自分の存在だけを言い切る。留保を並べたうえで最後に一つだけ断定する順序が、この曲の推進力になっている。
LETTER
2020年5月5日配信、同年6月17日CD発売のアルバム「Beef & Chicken」の最終曲。プロデュースはPENTAXX.B.F。朝の時間の経過と、録音する本人のそばにいる家族の気配を描く。
妻が起きる前に録音を終えようとする朝と、娘の泣き声を聞いて再び意欲を得る場面が描かれる。家族の存在が制作の時間へ入り込んでいる。
制作の意欲を大きな決意としてではなく、娘の声という生活の出来事から言い直す。家族の気配を背景にせず、録音を続ける理由そのものへ置く言葉である。
時刻の推移、家族の気配、録音という作業。出来事らしい出来事がひとつも起きないまま曲が閉じる。前3曲がいずれも「自分をどう語るか」の曲であるのに対し、ここだけは語ることをやめて時間を置いている。終曲として聴くと、家族と暮らす時間が余韻として残る。
参加した主な楽曲
- 田代まさし「リハビリマーシー feat. D.O, 漢 a.k.a. GAMI, RYKEY」(2016)
- DJ CHARI & DJ TATSUKI「Good Die Young feat. RYKEY & Pablo Blasta」
- SIMON「Eyes feat. IO & RYKEY」
CHAPTER 08 / SECTION 08RYKEY DADDY DIRTYの逮捕歴|報道で確認できる経緯
RYKEY DADDY DIRTYは複数回の逮捕が報じられている。直近は2024年で、9月に沖縄県での暴行の疑い、12月に建造物侵入などの疑いで、それぞれ逮捕されたと報じられた。
2010年・2016年・2019年|過去に報じられた件
2010年に強盗致傷で服役したこと、2016年にも逮捕・服役があったことが伝えられている。2016年の件について、当時は詳細が公表されなかった。本人は後にこう振り返っている。
本人は服役を、人間としての免許を更新する時間になぞらえて振り返っている。
2019年7月には傷害の件で起訴され、実刑判決を受けて水戸刑務所に収監された。服役期間はおよそ1年で、2021年に出所している。出所後は「RYKEY DADDY DIRTY」名義で活動を再開した。
2024年9月|沖縄県での暴行容疑
2024年9月14日、沖縄県警は暴行の疑いで本人を逮捕したと発表したと報じられている。報道によれば、同日早朝に沖縄県沖縄市で、飲食店経営の女性に暴行を加えた疑いとされる。本人は飲酒しており記憶がないとして容疑を否認していると伝えられた。9月16日に那覇地方検察庁へ送致されている。
2024年12月|建造物侵入などの疑い
2024年12月4日、警視庁は建造物侵入などの疑いで、本人を含む計10人を逮捕したと報じられている。容疑は2023年12月17日、東京都渋谷区のクラブに正当な理由なく立ち入ったというもので、本人には建造物侵入と暴行の疑いがかけられたとKAI-YOUは報じている。当該クラブでは当時、舐達麻がライブを行っていた。
その後の処分|本記事で確認できていないこと
2024年9月の件では、後に起訴されたと伝える情報もあるが、判決の原典は確認できていない。12月の件も含め、逮捕報道と最終的な刑事処分は区別する必要がある。
2024年12月の件についても、起訴・不起訴を含む処分は確認できていない。これらの報道から現在の身柄状況は判断できない。
CHAPTER 09 / SECTION 09RYKEY DADDY DIRTYのビーフ|YZERR・ANARCHY・GodSon
RYKEY DADDY DIRTYは複数のラッパーとのビーフを経験している。いずれも経緯が長く、専用記事で時系列に整理している。



なお、舐達麻との関係は、共作を経て対立に転じた経緯がある。2023年12月の件については、前章の2024年12月の逮捕報道とあわせて確認してほしい。
CHAPTER 10 / SECTION 10RYKEY DADDY DIRTYに関するよくある質問(FAQ)
RYKEY DADDY DIRTYへの検索で繰り返し現れる疑問は、逮捕に関する事実関係、名義の変遷、そしてルーツと家族の3方向に集中している。以下は、本文で扱った内容のうち単独で問われやすい項目を、その場で答えが完結する形にまとめたものである。確認できていない事項は、その旨を明記している。
CHAPTER 11 / SECTION 11RYKEY DADDY DIRTYのまとめ|表現者としての歩み
RYKEY DADDY DIRTYの表現は、生い立ちと現在地を加工せずに書くという一点で貫かれている。報じられた出来事の多さも、その姿勢と切り離しては読めない。
八王子で生まれ、17歳でラップを始め、27歳でデビューした。作品は評価され、TikTok経由で若い層にも届いた。その一方で、逮捕の報道が繰り返されている。
この2つを、どちらかに寄せて書くことはできる。作品の凄みだけを書けば伝説になるし、事件だけを並べれば断罪になる。だが、どちらも実際に起きていることだ。
母に勧められた紙とペン、娘の気配がある録音の時間、体に刻む故郷のモチーフ。強い言葉の奥には、家族やルーツに引き戻される場面がある。
2025年にはRYKEYDADDY.X名義で作品を発表した。名義が移り変わっても、生きてきた時間を歌にする姿勢は続いている。
「言葉は、歩いた時間を映す」
Djtube 編集部 / 2026.10
