pekoプロフィールと音楽
peko(ペコ)は、兵庫県川西市出身のラッパー、DJ、トラックメイカー。梅田サイファーと黒衣で活動し、ビートボックスもこなす。日本語ラップを聴き込んできた耳と、自分の暮らしを背伸びせず言葉にする姿勢が、いくつもの役割をつないでいる。
出発点は高校時代のバンドと、KENTとの出会いだった。DJからラップへ活動を広げ、MCバトルでも知られる存在に。2026年には憧れのMummy-Dと「巡る」を発表している。生い立ち、仲間や家族の話、代表曲をたどりながら、その歩みを紹介する。
PROFILEpekoのプロフィール
名前の由来は、保育園の先生に不二家のキャラクターになぞらえて「ぺこちゃん」と呼ばれていたこと。活動名は小文字のpekoを用いている。本名、身長、血液型は確認できていない。
活動の告知はpekoのXでも発信される。Instagramも本人の発信を知る窓口の一つだ。
HISTORY川西で育ち、DJからラップへ
高校時代はTHE MAD CAPSULE MARKETSのコピーバンドで活動
中学生の頃、RIP SLYMEやKICK THE CAN CREWを通してヒップホップに興味を持った。遠い世界の人物というより、身近にいそうな人たちが格好よくラップしている。その姿に、自分も表現する側になれるかもしれないと感じたという。
高校時代はメタル好きで、THE MAD CAPSULE MARKETSのコピーバンドを組んでいた。オリジナル曲を作るバンドではなく、好きな音楽を演奏するところからのスタートだった。次の映像は影響源となったTHE MAD CAPSULE MARKETSの「SCARY」。peko自身のバンド映像ではない。
THE MAD CAPSULE MARKETS「SCARY」の参考映像
一方、5人で作りたいものをそろえる難しさもあった。バンドに区切りをつけた後、自分の選曲で組み立てられるDJにのめり込んでいく。大学時代にはTSUTAYAで日本語ラップを掘り下げて聴いていたという話もあり、演奏することと同じくらい、聴くことが土台になっている。
KENTとの出会いと、黒衣の結成
2005年9月頃、川西の駅で流れていたTERIYAKI BOYZの曲が、KENTとの出会いにつながった。路上ライブを準備していたKENTたちに興味を持ち、pekoもその場でビートボックスを披露。地元で同じ音楽を好きな仲間に出会った瞬間だった。
KENT、覇世、K.IのKRC(神田ライマーズクラブ)へ加わった後、KENTの誘いで二人のユニット・黒衣へ進む。形は変わっても、覇世やK.Iとの友人関係が切れたわけではない。2021年のkyotaro yamakawaによる取材では、二人ともその後の交流を振り返っている。
KENTは、周囲に音楽をやめる仲間も出てくるなか、活動の初期から一緒に続けてきた相方だ。pekoが梅田サイファーで広く知られるようになってからも、黒衣は単なる別名義ではなく、二人で作る場所として残っている。
ラップを始めたのは22歳頃
最初からラップ一本で活動していたわけではない。バンド、DJ、トラックメイクを経験し、梅田のサイファーで周囲から勧められたことをきっかけに、自分でもラップするようになった。
2020年公開のKZによるメンバー取材では、始めた年齢を22歳頃と話している。高槻POSSEでの活動も、ラッパーとしての基礎をつくる大きな経験になった。DJとして黒衣を始めた時期と、MCとして本格的に活動し始めた時期は分けて見ると分かりやすい。
HISATOMIのチャンネルで公開された「pekoに色々聞いた結果…必見の内容に!!」も、本人の言葉から音楽との関わりを知るインタビューだ。
PERSONALITY自然体の言葉と、日々の暮らし
ラップ、DJ、トラックメイクをつなぐ日本語ラップへの愛
pekoのラップは、滑らかなフロウと固い押韻、メロディアスなフックを組み合わせる。大きく自分を見せる言葉よりも、普段の暮らしから届く言葉を選ぶ。不良でも裕福でもない自分の立場から、ヒップホップで表現する道を見つけてきた。
COCOLOSTUDIOの「COCOLOROOM WEDNESDAY#5」は、韻シストBANDと共演するpekoを紹介した映像。ソロ曲や大人数のマイクリレーとは違う編成で、ラップに触れられる。
ラップだけでなく、DJ、ビート制作、ビートボックス、プロデュースまで手がけることから、R-指定には「完璧超人」と評されてきた。ただ、本人は一つの役割に執着するより、好きだと思えることを続ける姿勢を語っている。多趣味であることが、活動の幅にもつながっている。
ラップは”好き”やからやってるって感じ。
好きでなくなればやめられる、とも語る。その言葉は投げやりというより、肩書きを守るためではなく、音楽に惹かれる気持ちを出発点にする態度と読める。
結婚と、父親としての日常
pekoは既婚で、息子がいる。家族の話は作品にも表れ、「Nugget (Remix)」では子供のランドセルに触れ、「Echo」では家族との食卓を描いている。舞台の上だけでなく、家庭で暮らす自分もラップの中に置く人だ。
テークエム、KennyDoes、pekoによる「Nugget (Remix)」は、父親としての生活がのぞく参加曲。次の短い言葉は、pekoのパートに登場する。
日々の買い物のなかに子供の成長が入り込んでいる。その小さな具体物があることで、父親という立場を抽象的な肩書きで終わらせず、暮らしの一場面として伝えている。
この曲についての反応を紹介した、2023年のリスナーの投稿も残っている。家族の個人情報を特定するための資料ではなく、楽曲がどう受け止められたかの一例だ。
昨日nuggetのpekoさんのヴァースにやべぇ·····ってなって、nuggetの意味を調べてさらにやべぇ·····ってなってたのに、息子くんが歌ってると聞いた私は·····やべぇよぉ·····
— とりあたま@次はALIワンマンin広島 (@10_riatama) June 23, 2023
ラジオで家族の話をすることもあるが、配偶者や子供の氏名、学校などはここでは扱わない。歌詞に表れた生活と、家族のプライバシーは切り分けたい。
ファンとの距離感と、仲間からのいじり
バトルを見て声をかけてくれる熱い男性ファンが多かった、というのが本人の振り返りだ。2020年公開のメンバー取材では、その前年を振り返り、会場で女性に声をかけられる機会も増えたと話していた。
テークエムがモテるエピソードの多さをからかう一方、pekoは目立った話がないと返す。このやり取りには、人気を誇示するよりも仲間と軽口を交わす距離の近さがある。2023年には、男女を問わず好かれると感じたファンの投稿もある。
やっぱpekoさんは男女問わずモテるhttps://t.co/tmaoDSBoI2
— キヨ (@Z6vCm) May 13, 2023
MBTIpekoのMBTIを考察
pekoがMBTIのタイプを公表した情報は確認できていない。ここでは公開された音楽との向き合い方を手がかりに、編集部の推定としてINTPを挙げる。診断結果や、本人の自己認識を示すものではない。
手がかりになるのは、DJ、ビート制作、ラップと方法を増やしながら、好きな音楽を自分なりに掘り下げる姿勢だ。KZの取材で語った多趣味さや役割に固執しない態度からは、一つの肩書きよりも探究を続けることを重視する人物像が浮かぶ。
2022年のDIGLE MAGAZINEの黒衣インタビューでは、pekoがライブの構成を担い、KENTが映像の構成を進めたと話している。音楽を集めるだけでなく、どう組み立てて届けるかまで考える点を、INTP寄りと読む理由にした。
ただし、好き嫌いや体感を大切にする創作姿勢からはISFPとも読める。制作上の役割だけで内向・外向や思考・感情の傾向を判定することはできず、確度の高い分類ではない。
PROJECTS黒衣、梅田サイファー、高槻POSSE
黒衣はKENTとpekoの2MCユニット
黒衣は「くろこ」と読む。KENTとpekoがともにMCとトラックメイクを担い、pekoはDJも務める。結成当初は1MC1DJだったが、2011年頃から活動を休止した時期を挟み、2018年頃には2MCでの活動へ移った。
pekoがラッパーとして知られるようになっても、黒衣を自分一人のユニットとは捉えていない。フロントマンはKENTだという思いを持ち、相方と作る場所として大切にしている。
黒衣の活動に添えられていた関連動画は、2026年10月時点では非公開になっている。現在の活動は、作品とライブの双方で続いている。
2026年秋冬にはワンマンツアー「THE SHOW VOL.3」を予定している。11月13日が福岡The Voodoo Lounge、11月28日が東京・月見ル君想フ、12月6日が大阪Shangri-La。いずれも2026年10月20日時点では開催前の予定だ。
梅田サイファーと、2027年の活動休止予定
梅田サイファーは、大阪駅付近の歩道橋で行われていたサイファーから生まれた集団。pekoは初期から接点を持ち、ラップだけでなくDJや制作の経験も持ち込んできた。
2023年3月29日、アルバム「RAPNAVIO」でメジャーデビュー。これは梅田サイファー名義の作品であり、peko個人の所属契約やソロ作品のレーベルがすべて同じという意味ではない。
2026年7月5日の公式発表では、2027年夏頃に予定するライブをもって無期限の活動休止に入るとしている。2027年2月23日には日本武道館公演を予定しており、武道館がそのまま活動休止日というわけではない。2026年10月時点で、すでに活動を終えたグループでもない。
2025年のアルバム「HAPPY RETENTION」では、pekoは表題曲や「ミリオン☆ヒット」「1%」の制作にも携わった。「1%」はプロデューサーとしての参加で、公式の歌唱者一覧にpekoの名前はない。声だけでなく、曲を作る側からもグループを支えていることが分かる。
高槻POSSE、Cosaqu、関西の仲間とのつながり
高槻POSSEでの出会いは、pekoがラッパーとしての基礎をつくるうえで大きかった。グループとしての活動休止後も交流は続き、メンバーが黒衣の作品へ参加するなど、関係は作品の中にも残っている。
梅田サイファーや高槻POSSEの仲間に加え、チプルソ、韻踏合組合、TORNADO、韻シスト、BASIなど、関西のさまざまな音楽家と接点を持つ。高槻POSSEのJABによる投稿も、その周辺の交流を知る手がかりだ。
Cosaquとは梅田サイファーでの活動以前からの友人。自宅に遊びに行って音楽について話し、制作の相談もする関係だ。「しんちゃん」と呼ばれる間柄でもあるが、その呼び名から本名を推測することはしない。
KZへの第一印象は、今とは違っていた
KZとの出会いは、mixiの「ビートボックスジャム」という集まりと梅田サイファーが交流した時だった。長髪にカチューシャ、細い眉でたばこを吸っていたKZに声をかけられ、pekoは最初、仲良くなれそうにないと感じたという。
ところが一緒に活動するうちに関係は変わった。2020年公開の取材では、前年に最も一緒に過ごした相手としてKZを挙げている。アマチュア8耐ではDJとサイドMC、ラジオでは話し相手として並ぶ。第一印象だけでは分からなかった相手と、長く組むようになったのだ。
以下は、pekoとKZが出演する「WREPアマチュアラジオ」を紹介した2023年のリスナー投稿。
WREPアマチュアラジオ / peko & KZ (梅田サイファー) #WREP https://t.co/MZMVlgzJtt pic.twitter.com/OcUKXHRRHH
— megu (@megu_uc_cn) January 6, 2023
DJ & LIVEDJとしての活動と、帰る場所
大切にするのは選曲
バンドを経て始めたDJは、ラップが知られるようになってからも活動の柱だ。影響を受けたDJにはKAZZ-K、DJ KRUSH、DJ UJIを挙げ、技術だけでなく選曲を大切にしてきた。
UMBにはMCとしてもバトルDJとしても関わり、DJ peko名義で長時間のプレイやツアーも行ってきた。「ラッパーがDJもできる」というより、DJとして積み重ねた音楽の知識がラップや制作にも流れ込んでいる。
2023年のフリスポでのDJについて、会場の楽しさを伝えるファンの投稿もある。
pekoさんのDJまじで楽しかったな… pic.twitter.com/STYmmth5k7
— らっきょ (@idimooo) July 10, 2023
NOON+CAFÉは初心に帰れる場所
大阪・中崎町のNOON+CAFÉは、pekoにとって長く通う場所だ。昼の喫茶と夜の音楽が同居し、仲間との打ち合わせやライブ、黒衣が始めたアマチュアナイトの場にもなった。
番組「片っ端から喫茶店」では、梅田サイファーのメンバーが常連として店を訪れる。pekoが2006年頃から通い、山本洋平との付き合いや店での思い出を重ねてきた場所を知る回だ。
梅田サイファーの初ワンマンライブにもつながる場所で、pekoは初心に帰れる店として大切にしている。お気に入りのキャラメルラテという小さな話にも、ステージだけではない通い慣れた場所との距離が表れる。
8時間、日本語ラップをかけ続ける「アマチュア8耐」
アマチュア8耐は、pekoが一人で8時間にわたり日本語ラップをDJプレイし、KZがサイドMCを務めるイベント。黒衣が主催してきたアマチュアナイトの流れにある。
2019年の4都市ツアーに先立つNOONでの開催では、pekoが30人ほど、KZが100人弱の集客を想定していた。KZは当時の取材で、その100人弱の想定の2倍ほどが集まったと振り返っている。4都市公演の合計では500人以上を動員したと伝えられている。長い時間を一人のDJに預ける企画が成立したのは、知られた曲だけで終わらない選曲への信頼があってこそだろう。
当時の企画に添えられていたアマチュア8耐の関連動画は、2026年10月時点では非公開。イベント自体は2019年で終わったわけではなく、2024年3月23日にはNOON+CAFÉで再び開催された。開催前のFM802出演でも、8時間のDJに向けた話をしている。
MC BATTLEバトルから距離を置いた時期と、その後の出場
pekoはSPOTLIGHT 2010で優勝し、UMB本選にも出場。「フリースタイルダンジョン」ではラスボスの般若に挑戦するなど、バトルMCとしても知られてきた。
2019年には、ADRENALINEのKIKUMARUとのエキシビションを経て、バトルから距離を置いた。DJとしても現場に関わるうちに仲間が増え、相手をディスすることに難しさを感じたという。輪入道との対戦も、その思いを強めた出来事として語られている。
当時の引退を惜しむファンの投稿には、勝敗だけでなく、pekoの言葉や人柄を受け止めていたことが表れている。
pekoさんバトル引退…
本当に好きなMCでした。
スキル云々の前に魂のこもったラップ、本当かっこよかったです。「みんなと仲良くなりすぎた」って言葉で引退を納得してしまうくらい、優しさや人柄が滲み出る、人間臭い最高のMCです。
これからはライブ追うぞ!! pic.twitter.com/TJgtM1sI2I
— りょ→ (@anisondejuggle) September 10, 2019
ただし、以後まったくバトルに出ていないわけではない。2025年6月8日の「戦極MCBATTLE 第39章 3on3」では、KBD、KOPERUと組んで優勝した。2019年の区切りを、その後も変わらない永久的な引退として紹介するのは正確ではない。
MUSICpekoを知る代表曲と、近年の共演
「The Boy Flies In The Mid Night」
「The Boy Flies In The Mid Night」は、COCOLO BLANDのコンピレーション「INDIE RAP」に収録されたpekoの楽曲。肩の力を抜いた語りと、夢を手放さない思いが同居する。COCOLOSTUDIOが公開した次の動画は同曲のMVで、KOPERUも友情出演している。
大げさな成功の宣言ではなく、自分の中に残っている夢を確かめる言葉だ。自然体でいることと、何も望まないことは違う。その二つを分けて聴くと、この曲の穏やかさの奥にある意志も伝わってくる。
「Red Bull 64 Bars」
pekoの「Red Bull 64 Bars」は、WATT a.k.a. ヨッテルブッテルがプロデュースした2021年のパフォーマンス。公式では「64 Bars -無垢なライム-」と紹介される。1人のMCが64小節をラップする企画で、言葉を無駄なくタイトに連ねるpekoの持ち味が出ている。レッドブルマイクの公開動画から聴ける。
うまくいかなかった過去を消すのではなく、今の自分の一部として引き受ける言葉だ。押韻の強さだけを競うのでなく、積み重ねた経験と日本語ラップへの思いを短い小節へ詰める点に、pekoらしさがある。
hokuto「Echo feat. peko & テークエム」
「Echo feat. peko & テークエム」は、hokutoのアルバム「plums」に収録された共演曲。hokutoのトラックに、pekoとテークエムがそれぞれの生活や音楽との関係を重ねている。次はhokutoが公開した公式MVだ。
仲間の活躍を見つめる視点のそばに、自分の食卓を置く。成功の大きさを比べるだけでは測れない暮らしが、この具体的な言葉で見えてくる。華やかで洒落たhokutoのトラックに、二人の自由でメロディアスなラップが重なる点も、この曲の魅力だ。
MVの撮影場所として紹介されているのは、大阪府堺市のアメリカンダイナー「SEAGULL DINER」。西海岸をイメージした店の空間も、曲の周辺にある風景の一つだ。
黒衣「ConverSession」と「Session」
黒衣のEP「ConverSession」は、2023年4月1日にCD、4月14日に配信でリリースされた全6曲の作品。会話やセッションから作ることを意識したという二人の説明どおり、声を交わす関係そのものが作品の出発点になっている。
収録曲「Session」はKENTとpekoが作詞し、pekoが作曲を担当。ラッパーとビートメイカーの両方の役割を一曲で確かめられる。「ConverSession」を配信で聴くと、ユニットとしての活動にも触れられる。
言葉を上手に見せることより、相手との距離を縮める働きに目を向けた一節だ。会話から作るという作品の成り立ちとも重なる。互いの言葉を受け止めることが、二人で作る意味にもつながっている。
黒衣「Phantom Menace」
「Phantom Menace」は、黒衣の公式配信カタログで2023年5月14日発売とされるシングル。二人の現在までの歩みをたどる際にも聴いておきたい。「Phantom Menace」の配信から聴ける。
考えや不安を抱えるだけでなく、何かを作って外へ出すことを、生きる手応えに結びつけている。言い切りのなかに「多分」を残すところには、迷いを消さずに進む読みもできる。これは曲中の表現への解釈であり、二人の私生活を断定するものではない。
peko & Mummy-D「巡る」
「巡る」は、pekoとMummy-Dが連名で2026年8月12日にリリースしたシングル。番組「RECTRUCK」での共作から生まれ、hokutoが作曲とプロデュースを担当した。各地を巡ってきた二人の経験が、出会いと音楽の継承を描く題材になっている。
ABEMA HIPHOP公式が公開した次の動画は、4月の番組パフォーマンスの短い抜粋。フルMVではなく、8月の配信リリースより前に披露された時の映像だ。
旅は移動の記録だけではなく、音楽が次の人へ渡っていく時間としても読める。Mummy-Dのラップを聴いて育ったpekoが、同じ曲に名を並べる。その関係まで含めると、題名の「巡る」が世代のつながりにも響く。
claquepot「バブルス feat.peko」
「バブルス feat.peko」は、claquepotが2026年8月24日に発表した楽曲。claquepotとpekoが作詞し、claquepotとT.O.Mが作曲を担当している。pekoのソロ曲ではなく、客演を通じて別の作り手と交わる一曲だ。「バブルス feat.peko」の配信に加え、claquepotが公開したMVでも聴ける。
周囲に合わせて自分を大きく見せるのではなく、自分の尺度で生きようとする言葉だ。泡になぞらえた不安定な日々という曲の設定のなかで、何を基準に立つかを示している。自分を測る物差しを他人に預けない、という曲の姿勢が短く表れている。
テークエム「Lucky Boys feat. peko & KennyDoes」
「Lucky Boys feat. peko & KennyDoes」は、2026年8月26日発売のテークエムのアルバム「No Fear」に収録された共演曲。BACHLOGICが手がける作品に、梅田の仲間として参加した。「No Fear」の配信から聴ける。
pekoのパートに登場する一節。自分の実力だけを強調するのでなく、誰かの助けによって今があると捉えている。長く続く仲間との共演の中に置くことで、感謝が一般論ではなく具体的な関係に結びつく。
梅田サイファー「TOYOTOMI」
「TOYOTOMI」は、梅田サイファーが2026年9月30日に発表したシングル。pekoもラッパーとして参加し、KennyDoes、teppei、Cosaquがプロデュースした。次の動画は同曲の公式MVで、個人の曲とは違う集団での表現を聴く入口になる。
大阪を出発点に、自分たちで新しい歴史を作るという宣言として読める。大人数で言葉をつなぐ曲に、土地を共有する集団の意思が表れている。活動休止を発表した後も新しい作品を送り出している、現在の梅田サイファーを知る曲でもある。
FAQpekoについてよくある質問
SUMMARY好きな音楽を、聴く側と作る側の両方から広げる人
川西での出会い、黒衣の相方KENT、梅田やNOONの仲間たち。pekoの活動は、DJとラップを別々に積み上げたものではなく、同じ音楽を好きな人たちと時間を重ねながら広がってきた。
「The Boy Flies In The Mid Night」の自然体の言葉、「Echo」の暮らし、Mummy-Dとの「巡る」。まずはそうした曲を聴き、DJや黒衣の作品へ進むと、マルチプレイヤーという一言だけでは見えないpekoの輪郭がつかめる。
