KOPERU声と遊び心で、ラップの形を変える
KOPERU(コペル)は、大阪出身のラッパー。高い声と細かなリズムの変化、ユーモアを交ぜた言葉で、ソロ、梅田サイファー、ISSEI TERADAとのHYPER TAMADEなど、異なる編成を行き来している。17歳でB-BOY PARKのU-20部門を制したMCバトルの実力者でもある。
R-指定と組んだコッペパンや、制服姿の「Dream On」で知った人も多いだろう。初期の青春を描く曲から、ゲームや忍者のイメージを使う近年の作品まで、見た目の軽快さの中に、韻とフロウを組み立てる技術がある。
CHAPTER 01 / SECTION 01KOPERUのプロフィール
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2026年8月の本人のライブ告知では、11月3日の公演を誕生日前日で「34歳ラスト」と説明している。この告知の年齢と公演日を合わせると、生年月日は1991年11月4日と整理でき、2026年10月26日時点では34歳となる。従来の記事で年齢計算に使われた1月1日を、実際の誕生日として引き継ぐものではない。身長160cm程度も従来の紹介値である。本名、血液型、配偶者や子供については、本人が公開した情報を確認できていない。
CHAPTER 02 / SECTION 02兄から受けた影響と、長かった高校生活
16歳上の兄が教えた、音楽の格好よさ
ラップへ向かう入口には、16歳年上の兄の存在があった。本人の2016年のコラムでは、親が共働きのため兄から生活のことを教わり、親戚のおじさんやもう一人の父親のように感じていたと書いている。
二人でテレビを見ていたとき、MTVでRIP SLYME「JOINT」のMVが流れた。兄が格好いい音楽だと勧めたことで、日本語ラップを聴くようになったという。以前の紹介には兄がクラブで働いていたことや、中学2年生ごろからラップを始めたという紹介もある。音楽の好みを教えた兄の一言が、友人から勧められた日本語ラップへつながっていった。
公立高校から単位制へ、計6年の高校生活
本人のコラムによると、一般受験で公立高校へ入ったが、1年生の2学期に中退。卒業資格を取るため、単位制高校へ移った。服装や年齢がさまざまで、自分で時間割を組み、必要な単位を取れば卒業できる環境だった。
その後はラップやクラブでの活動に夢中になり、授業へ行く回数が減った。学校へ戻るころには、近い世代の友人が単位を取り終え、自分はさらに1年通う必要があったという。従来の紹介の「5年」は転校先へ通った期間の話で、本人は高校生活全体を6年と書いている。学校名を明かすことより、時間をかけて卒業まで通った経緯が、この時代の具体的な記録になる。
CHAPTER 03 / SECTION 03コッペパンとR-指定との関係
初期に活動したヒップホップユニットがコッペパン。以前の紹介ではKOPERUとペッペBOMBから始まり、R-指定とたまこぅが加わったあと、ペッペBOMBとたまこぅが離れ、DJドイケンとの3人体制になったと紹介されている。
2012年に活動を休止し、KOPERUは翌2013年からKEN THE 390が主宰するDREAM BOYでソロ作品を発表した。「MECCHA MECHA Remix」「喜怒哀楽」も、かつてのユニットを知る曲として以前の紹介に挙がっていた。R-指定は競い合う相手であると同時に、作品を一緒に作る旧友でもある。
代表曲として知られる「男子自由形」は、2014年のソロアルバム「大阪キッド」でR-指定を迎えた曲だ。コッペパン時代の仲間との掛け合いを聴けるが、作品の名義はKOPERU。ユニットそのものの新作として発表された曲とは分けてたどれる。
CHAPTER 04 / SECTION 04MUTANTの服と、異分野の表現者との共演
以前の紹介では、大阪のショップKelpで働いていた時期があり、MUTANTの服を扱っていたと紹介されている。映像でMUTANTの服を着るだけでなく、ブランドのプロデューサーでもあるISSEIとの共同制作へ発展した。現在の勤務先や店舗の営業状況を示す話ではなく、活動の接点が生まれた時期のエピソードだ。
その一例が「Look At Me Now」。KOPERUが音楽、フリースタイルバスケットボーラーのBUG!?が演舞、ISSEIが映像監修を担当したと紹介されてきた。服、映像、身体の動きがラップと出会う組み合わせで、関西のラッパー同士の客演とは違う見せ方を試していた。
CHAPTER 05 / SECTION 05高い声、多彩なフロウ、返しの言葉
KOPERUの声は、低い声を中心にしたラップとは違う輪郭を持つ。軽やかな声のまま細かくリズムを変え、クールにもポップにも曲の雰囲気を動かす。バトルでは相手の言葉を拾い、韻だけでなく、言い方のずれや余白にも応答するところが持ち味だ。
ソロの「Ole!」では、情熱的な曲調に力んだ言葉だけを重ねず、肩の力を抜いて楽しむ呼びかけを置く。HYPER TAMADE「NIN」では忍者の道具や動きを、ラップの韻や言葉の刃へ移す。題材が変わっても、聴き手が場面を思い浮かべられる言葉を選んでいる。
KOPERUのMBTIを編集部が考える
編集部の仮説としてはENTPを考える。手がかりは、「NIN」の本人パートで、忍者の動きから韻を結ぶ動作へ連想をつなぐ選択や、「Ole!」でフラメンコ調のトラックへコミカルな言い回しを持ち込む作り方だ。一つの題材を別の意味へひねり、既存の型の中で違う組み合わせを試す表現に注目した。
一方、身近な感情や楽しい空気を大切にする面へ重心を置くならENFPという読み方もある。曲の工夫やバトルの応答だけで、普段の外向性や心理検査の結果まで決まるものではない。これは制作上の選択を読む仮説で、本人の性格を確定する紹介ではない。
CHAPTER 06 / SECTION 0617歳の優勝から、戦極でのID戦へ
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2009年、代々木公園野外音楽堂の「B-BOY PARK UNDER20 MCバトル」で17歳にして優勝した。以前の紹介には同年のENTER MC BATTLE、2010年の「R-Festa 2010 R-MIC BATTLE under20」の優勝も記録されている。早い時期に結果を残し、後年のフリースタイルダンジョンや各地の大会へ活動が広がった。
戦極MCBATTLE第28章のKOPERU対ID
戦極MCBATTLE公式が公開した、2022年12月30日の第28章大阪関西公演の試合映像。なんばHatchで行われたKOPERU対IDの1回戦で、曲のMVとは異なるバトル映像である。
16人が集まった同大会ではミメイが優勝した。KOPERUとIDの対戦では、先攻のKOPERUが、バトルへ出る怖さを認めつつ、その場を変えるために師走を駆け抜けるという流れで客席へ呼びかけた。IDは大阪の実力者に対し、自分が背後へ現れる死神だというイメージで応じた。
KOPERUは、森羅万象、心技体、信じたい、新時代といった言葉をつないで押韻を重ねる。IDも展開の速さに触れて返し、相手の巧さを受け止めながら勝負を続けた。以前の紹介では、スマートな言葉選びとユーモアを見せたKOPERUが勝利したと紹介されている。強く言い合いながら、相手のラップへ反応する面白さを感じられる一戦だ。
CHAPTER 07 / SECTION 07ソロ、HYPER TAMADE、梅田サイファーの作品
ソロでは2013年8月の「Dream On」を経て、2014年12月17日に13曲入り「大阪キッド」を発表。2024年5月8日の「Demonstration」は5曲入りで、「LCC~おおきに~」「Ole!」「Spice」「General Shadow」「On The Flow」を収録する。本人名義の作品と、ISSEIとの共同作品を分けると、ソロの間隔と活動の広がりの両方が見える。
ISSEIとの活動では「プレッシャーヒーロー」「カマトト」「タンバリン」などを発表し、7年を経てHYPER TAMADEへと名義を改めた。2023年12月の「ZOOOOM」、2024年の「SSF」に続き、2026年4月1日に「GG」、7月29日に4曲入り「NIN」を配信。「NIN」には韻踏合組合を迎えた「ドンスタ」、表題曲、「Carnivorous Plants」、雲雀と峰清が参加する「GG」のSquad Remixが入る。原版とリミックスは別の曲版である。
梅田サイファーでは、2026年9月30日に12人のMCが参加する「TOYOTOMI」を発表した。同年8月13日の「生物マナー」など、集団の中でも新しい曲を作り続けている。7月5日の公式発表では、2027年夏ごろのライブをもって無期限休止する予定が告げられた。2026年現在すでに休止したという話ではなく、2027年2月23日の日本武道館公演も予定されている。
客演では、2026年7月24日のKEN THE 390「Big Wave」にポチョムキン、Miiと参加。7月31日にはACID HEAD SOME RISE「Dream Alchemist」へteppeiと加わり、9月18日発売のZトN「RAP GAME」では「Pease Out」にラップと作詞で参加した。アルバム表題曲「RAP GAME」そのものの客演ではない。
10月22日には、ゲーム「ONE PIECE 海のごちそうレストラン」のローンチPV「ごちレスRAP」での歌唱も発表された。バンドTHE PORのラッパーとしても紹介されており、ソロ、二人組、マイクリレー、ゲーム映像と、声の使いどころは一つに絞られていない。
CHAPTER 08 / SECTION 08代表曲と近年の曲を聴く
Dream On
DREAM BOYが公開した公式MV。2013年8月のソロ・デビューシングルで、tofubeatsが制作し、映像はISSEIが監督した。2014年の「大阪キッド」にも収録されている。
夢を見ることを冷やかす相手の言い方を曲へ入れ、青春の片思いや、踏み出せずにいる時間へ重ねる。制服姿のMVは、当時すでに高校生の年齢を過ぎていた本人が演じる学校の風景だ。声と見た目の若さに、実際の年齢とは別の役を与えている。
男子自由形 feat. R-指定
DREAM BOY公式のリリックビデオ。2014年12月17日発売「大阪キッド」収録。詞はKOPERUとR-指定、曲はMUMAとKOPERUで、元コッペパンの二人が学生時代の風景を描く。
曲の始まりは、大きな夢や成功ではなく、学校の友達へ投げる何気ない質問だ。そこから授業や恋愛、修学旅行、体育祭といった日々の場面へ進む。会話の短い応酬が、二人で学校生活を思い出しているような近さを作る。ここでの引用は冒頭の二人の会話で、片方のソロ・ヴァースへ限定するものではない。
Ole!
本人公式MV。2024年5月8日発売EP「Demonstration」のリード曲で、RIP SLYMEのFUMIYAが制作。MV監督はISSEIで、JURINAがフラメンコのダンサーとして参加する。
フラメンコ調の情熱を、力み続けるラップだけで表さない。この短い呼びかけを、挑戦や表現への意欲の間に差し込み、聴き手が体を動かす余白を作る。独特の声を別人の名前へひっかけるユーモアもあり、技術を軽く楽しませる曲になっている。
GG
Yellow Temple公式MV。KOPERUとISSEI TERADAによる原版シングルで、正規配信日は2026年4月1日。オンラインゲームのイメージを使い、詞は二人、曲はISSEI TERADAが担当する。
ゲームでチームを組むことと、音楽の場に加わることを重ねた呼びかけ。ロビーへの集合、装備、島への降下といった言葉が、仲間と遊ぶ風景を作る。二人組の曲全体のフックとして読み、ラップの一行一行を、すべてKOPERU一人のパートとするものではない。
NIN
Yellow Temple公式MV。2026年7月29日配信の同名4曲入りEPの表題曲。詞はKOPERUとISSEI TERADA、曲とMV監督はISSEI TERADA、コーラスはIga Nanaが担当する。
正規歌詞でKOPERUと明記されたパート。忍者が印を結ぶ動作を、ラッパーが韻を組み立てる動作へ置き換えている。手裏剣や言葉の刃、里へ還元するという言い回しも続き、一つの忍者のイメージから、自分のラップや地元との関係へ言葉を広げる。
TOYOTOMI
梅田サイファー公式MV。2026年9月30日配信で、KOPERUを含む12人が作詞・ラップに参加する。制作はKennyDoes、teppei、Cosaqu。MVにはDJ SPI-Kも出演し、MCの人数と映像出演者数は異なる。
大阪から成り上がる姿を、豊臣や草履、天下取りのイメージへ重ねるマイクリレー。引用は曲全体の言葉で、KOPERU単独のパートと断定しない。歴史上の大きな身ぶりと、食べ物や地元の日常の言葉を隣に置くことで、豪快さを笑いに変えている。
CHAPTER 09 / SECTION 09リスナーの反応と、よくある質問
声とフリースタイルに集まった反応
以前の紹介には、「マジでハイ」のKOPERUのヴァースを好む声や、ワンマンへ行くほど好きだという声、見た目のかわいらしさや声を好む反応が載っていた。別のファンは、突然話しかけられた場面でも即興を乗りこなす姿を挙げていた。Lick-Gとの東西口迫歌合戦も、二人のスキルが高いと紹介されている。
KOPERUくんさんのお声が好きやなと思う
めっちゃかっこよかった!
シラフのお姉さんに絡まれて即興フリースタイル
やけど乗りこなすKOPERUさんかっこいい
やばい
同じ高い声でも、曲のキャッチーさに惹かれる人と、即興の応答を楽しむ人がいる。バトルの勝敗だけでも、ソロ曲だけでも説明しきれない魅力が、こうした具体的な反応に表れている。
KOPERUとHYPER TAMADEは同じ?
KOPERUは個人の名義。HYPER TAMADEはISSEI TERADAとの二人組で、以前のKOPERU & ISSEIから改名したユニットだ。梅田サイファーやTHE PORでの活動とも編成が違う。
高校を卒業するまで何年かかった?
本人の2016年のコラムでは、高校生活は計6年。最初の公立校を1年生の2学期に離れ、転校先の単位制高校に5年通ったと読める。従来の紹介の「5年で卒業」という紹介は、最初の高校を含む全期間とは分けている。
最初に聴くなら?
初期の青春の風景なら「Dream On」「男子自由形」、ソロの声とリズムなら「Ole!」。二人組の言葉遊びは「NIN」「GG」、多くのMCが声をつなぐ姿は「TOYOTOMI」から入れる。
KOPERUは、言葉の遊びをラップの強さに変えていく。
Djtube 編集部
