漢 a.k.a. GAMIプロフィール
漢 a.k.a. GAMI(かん えーけーえー がみ)は、東京都新宿区を拠点に活動するラッパー。ラップクルーMSCのリーダーであり、レーベル9SARI GROUPの創設者でもある。会話に近い言葉で、自分の身の回りに実際に起きたことだけをラップする——その姿勢を本人は「新宿スタイル」と呼び、自分にも周囲にも求め続けてきた。B BOY PARK優勝、UMB立ち上げ、フリースタイルダンジョン初代モンスター。そして2020年の逮捕と有罪判決。日本語ラップの黎明期から現在まで、シーンの中心に居続けている男の人物軸を整理する。
この記事でわかること
- 本名・生年月日・出身地・身長といった基本プロフィール
- 新宿での生い立ちから、ラップを始めてMSCを結成するまでの経歴
- 「漢」「GAMI」という名義それぞれの由来
- 「新宿スタイル」と呼ばれるラップの考え方と、その源流
- 代表曲とおすすめ楽曲3選、それぞれのバースが何をしているか
- 2020年の逮捕から判決までの経緯と、確認できている処分の内容
よくある疑問と、短い答え
検索して真っ先に確認したい項目だけを、1行ずつ先に置いておく。根拠と詳細はそれぞれの章で扱う。
※上表は2026年8月時点で確認した内容です。刑事事件に関する記載は報道された範囲に限っています。
CHAPTER 01 / SECTION 01漢 a.k.a. GAMIのプロフィール|本名・年齢・出身・所属
漢 a.k.a. GAMIは、本名・川上国彦、1978年6月7日生まれの48歳。新潟県長岡市に生まれ、幼少期から東京都新宿区で育ったラッパーである。ラップクルーMSCのリーダーであり、2012年に自身のレーベル9SARI GROUPを立ち上げた。
以下は公表されている範囲の基本データ。別名義が多い人物なので、表記の揺れもあわせて整理しておく。
本記事に繰り返し出てくる3語を、先に定義しておく。この3つの関係が分かると、以降の経歴が読みやすくなる。
漢 a.k.a. GAMIがリーダーを務める、東京・新宿を拠点とするラップクルーである。2000年に前身のMS CRUとして活動を開始し、のちにMSCへ改称した。クルー名の「MS」は明治通りに由来する。
漢 a.k.a. GAMIが2012年に立ち上げたヒップホップレーベルである。同年に株式会社鎖グループを設立し、アパレルブランド「9SARI GEAR」やカフェ事業も展開している。
本人が提唱するラップの姿勢を指す語である。「できるだけ会話に近い言葉でラップすること」「自分の身の回りのことや生活についてラップすること」という2つの規律からなり、言葉と行動に矛盾を作らないことを条件とする。
CHAPTER 01 / SECTION 02漢 a.k.a. GAMIの生い立ち・経歴|新宿からMSC結成まで
漢 a.k.a. GAMIの経歴は、中学時代の家庭環境の変化を境に大きく分かれる。裕福な家庭で育ちながら、親族の会社の倒産をきっかけにストリートへ移り、高校でラップと出会って現在に至る。
転機を年表で並べておく。ラップを始めたのが高校1年で、そこから2年で本格的な活動に入っている速さが分かる。
年表から読み取れるのは、ラップを始めてからMCバトルで優勝するまでが約8年、そこからレーベル設立までがさらに10年という長さだ。急に出てきた人物ではない。
幼少期から中学時代|裕福な家庭からストリートへ
新潟県長岡市に生まれた。生まれたときの体重は4160グラムとかなり大きかったという。実家は新潟だが、東京の祖父母の家に預けられて幼少期を過ごし、その後、新宿区高田馬場へ移って以降ずっと新宿で暮らしている。最初の住居は高田馬場で、当時は裕福な家庭だった。小学校の頃は公文式に通い、天才的な計算能力を発揮していたと語っている。
一方で、小学5年生の時点ですでに集団での窃盗に関わり、警察に補導されたと本人が語っている。不良の世界で成り上がりたかったというよりは、仲間といること自体が目的だったという説明だ。
決定的な転機は中学2年。親族の会社が倒産し、保証人になっていた両親もその影響を受けて家庭環境が一変する。家で過ごす時間が減り、新宿の街で過ごす時間が増えた。表も裏も見ることになったのはこの時期だ。
高校時代|アメフトとラップの両立
新宿区立西戸山中学校を卒業後、芸能人が多く通うことで知られる堀越高等学校へ進学した。本命ではなかったことを、本人はこう説明している。
高校ではアメリカンフットボール部に所属し、最終的に副キャプテンを務めた。東京の選抜に選ばれるほどの実力で、大学から特待生推薦も受けている。本人によれば、その選抜チームにはお笑いコンビ・オードリーの春日俊彰も同じチームにいたという。だが進学はせず、ラップの道を選んだ。
ラップを始めたのは高校1年、友人に誘われたことがきっかけだ。最初に組んだラップクルーの名前は「LO-FI-Q」。高校2年からライブに出るようになり、自分でイベントを打つようになるのも高校時代だ。
MSCの結成|北新宿の制作ルームから
2000年、漢・TABOO1・GO・PRIMAL・O2・SATELLITEらのメンバーで、北新宿に制作ルームを構えて活動を始めたのがMS CRU。グループ名の「MS」は明治通りに由来する。その後「CRU」が付いているのはダサいという理由でMSCへ改称した。
2002年6月、MS CRU名義でアルバムデビュー。同年8月の「B BOY PARK 2002 MC BATTLE」で般若を破って優勝し、認知度が一気に上がった。なお、それ以前にもB BOY PARKの本選に出場しており、そのときは2回戦でKREVAと対戦して敗退している。
漢 a.k.a. GAMIを語るとき、フリースタイルダンジョンから入った読者と、MSCから聴いていた読者では、同じ人物の説明が噛み合わないことがある。前者にとってはMCバトルの人、後者にとっては新宿のクルーのリーダーだ。本記事は経歴順に並べているので、どちらから入っても順番に読めば接続する構成にしている。
CHAPTER 01 / SECTION 03漢 a.k.a. GAMIの名前の由来|不動明王の梵字と本名
「漢」は不動明王を表す梵字の読み「カーン」から、「GAMI」は本名の川上に由来するあだ名から来ている。2つの名義が別々の出どころを持っているのが、この名前の特徴だ。
ラップに誘ってくれた友人が最初のMCネームを付けたが、本人はそれを気に入らなかった。
そこで自分で付け直したのが「漢(カーン)」。険しい怒りの表情で人の煩悩を焼き尽くし、願いを浄化するとされる不動明王。その梵字の読みが「カーン」であることが由来になっている。のちに背中一面へ不動明王を彫ることになるのも、この名義と地続きだ。
「a.k.a.」は also known as(別名)の略。「GAMI」は、本名の川上から友人たちに「ガミちゃん」と呼ばれていたことに由来する。
CHAPTER 02 / SECTION 04漢 a.k.a. GAMIの人物像|家族・刺青・ファッション・愛車
漢 a.k.a. GAMIの私生活で一貫しているのは「新宿」と「家族」という2つの軸だ。刺青のモチーフにも、ファッションの選び方にも、この2つが繰り返し出てくる。
結婚・子ども|本人がSNSで公開している範囲
結婚しており、子どもがいることは本人がSNSで公開している。2020年のクリスマスには、家族とケーキを作る様子をInstagramに投稿している。
MBTIタイプ|編集部が推定するENTJ-A
MBTIについて本人からの公表はない。以下はDjtube編集部が、公開されているインタビューやSNSでの言動から整理した推定であり、診断でも公式情報でもない。
推定はENTJ-A(指揮官型)。根拠として挙げられるのは次の4点だ。
表から読み取れるのは、個々の作品より「仕組みを作ること」に一貫して力を割いてきたという傾向だ。ENTJの典型とされる特徴と重なる。
ただし、規律の内容が抽象的な原則ではなく「自分の身の回りの実際」に根ざしている点を重く見れば、ESTJ(幹部型)と読むこともできる。直観(N)と感覚(S)のどちらを採るかで判定が割れるため、確定的なものではない。
刺青|背中の不動明王と新宿の文字
上半身に和彫りが広く入っている。名義の由来でもある不動明王を背中一面に彫っているのが最も大きな絵柄だ。
表から読み取れるのは、モチーフの選び方に一貫性があることだ。名義の由来、地元、家族。装飾として選んだ絵柄ではなく、自分を構成する要素をそのまま彫っている。
ファッション|9SARI GEARとシンプルなストリート
白Tにワークパンツ、スニーカーという、装飾を足さないストリートスタイルが基本だ。ブランドへのこだわりを前面に出すタイプではないが、自身のレーベル発のブランド9SARI GEARを好んで着ている。
9SARI GEARとは
9SARI GEARは、9SARI GROUPが展開するアパレルブランド。2ndアルバム「MURDARATION」以降は、ジャケットやMVのほとんどが9SARI GEARのアイテムでまとめられている。
公式ショップで販売終了になったアイテムも多く、なかでも「IX」のロゴが入ったものは中古市場で高値で取引されることがある。「IX SHINJUKU」のスナップバックキャップは、ファンのあいだで根強い人気を保っている。
愛車|メルセデス・ベンツ
愛車はメルセデス・ベンツのSUV「GLクラス」。過去には「Vクラス」「Sクラス」も所有していた。
CHAPTER 02 / SECTION 05漢 a.k.a. GAMIのラップスタイル|新宿スタイルとリアルの追求
漢 a.k.a. GAMIのラップは、技巧ではなく「言葉と行動を一致させる」という規律の上に成り立っている。本人はこれを「新宿スタイル」と呼び、自分にも周囲のラッパーにも求め続けてきた。
- できるだけ会話に近い言葉でラップすること
- 自分の身の回りのことや生活についてラップすること
- 言葉と行動に矛盾を作らないこと
この3つが「新宿スタイル」の中身だ。日本におけるギャングスタ・ラップおよびハスリング・ラップの第一人者とされるのも、この規律の帰結にあたる。テーマとして選んだのではなく、生活がそうだったから題材になった、という順序だ。
フロウは整っているとは言い難く、拍から少しずれる。だが描写は具体的で、ウィットとダークさが同居する。整っていないことが凄みとして機能する、珍しいタイプのMCだ。
ラップを始めたきっかけ|アメフト部の高校生への誘い
高校1年のとき、友人に「ラップをやってみないか」と誘われたのがきっかけだった。当時はアメフト部に打ち込んでいた時期でもある。誘われた友人と活動を始め、やがて自分でイベントを打つまでのめり込んでいく。
リアルの追求へ向かわせたMICROPHONE PAGER
ラップを始めた当初に強く惹かれたのがMICROPHONE PAGERだった。そこから日本語ラップを聴き込むなかで、嘘くささや矛盾を感じ、それを黙認するリスナーにも違和感を持つようになる。「新宿スタイル」の出発点はこの違和感にある。
MSCというクルー|新宿拡声器集団
- 漢 a.k.a. GAMI
- TABOO1
- GO
- PRIMAL
- O2
- SATELLITE
上記のメンバーで、北新宿の制作ルームを拠点に活動してきた。MSCの作品は、個人の技量を見せるより、新宿という場所の状況を記録することに寄っている。
向いていないリスナー|整ったフロウを求める人との相性
正直に書くと、漢 a.k.a. GAMIは技術面の完成度で聴かせるMCではない。譜割りの精度やフロウの滑らかさを基準に選ぶ人には、まず引っかからない。
また、リリックの多くは新宿の具体的な場所・人間関係・出来事に紐づいている。背景を知らずに歌詞だけを追うと、固有名詞の羅列に見える可能性がある。逆に言えば、その背景を追う気がある人ほど返ってくるものが大きいタイプだ。
- 言葉と行動の一致という基準で音楽を聴く人
- 日本語ラップの黎明期から系譜を辿りたい人
- MCバトル文化の成り立ちを知りたい人
- 整ったフロウと譜割りの精度を重視する人
- きれいにまとまった歌詞世界を求める人
- 背景や文脈を追わずに曲だけ聴きたい人
CHAPTER 02 / SECTION 06漢 a.k.a. GAMIの代表曲とおすすめ楽曲3選|ワルノリデキマッテルほか
代表曲は3rdアルバム「ヒップホップ・ドリーム」収録の「ワルノリデキマッテル」。ただし入門としては、時期の異なる3曲を順に聴くほうがスタイルの変化まで掴める。
代表曲|ワルノリデキマッテル
3rdアルバム「ヒップホップ・ドリーム」収録。ヒップホップMCのUZIが大麻取締法違反で逮捕されたことを受けて制作された楽曲だ。UZIは、漢 a.k.a. GAMIが出演していたテレビ朝日「フリースタイルダンジョン」の司会も務めており、初代モンスター就任時から関わりが深い人物にあたる。
デビューアルバム|導 〜みちしるべ〜
2005年1月、1stアルバム「導 〜みちしるべ〜」でソロデビュー。ジャケットはNASの「Illmatic」をオマージュしたものだ。現在も本人の全作品のなかで最も売れたアルバムとされる。
ただしこの作品の売上を巡って、当時所属していたLibraとのあいだにトラブルが起き、長い経緯を経て決別することになった。
おすすめ楽曲3選|聴く順番と選び方
時期の異なる3曲を挙げる。何を確かめたいかで順番が変わるので、右端の判断列は上書きして使ってほしい。
※判断列を上書きしてお使いください。発表年は各配信サービスの表記に基づき、2026年8月時点で確認したものです。
3曲を並べると、宣言(2005)→ 回想(2018)→ 再宣言(2020)という流れになっている。同じ「新宿」を主題にしながら、立っている位置が変わっているのが分かる。
漢流の極論
不穏な三味線の音から始まる、1stアルバム「導 〜みちしるべ〜」の収録曲。新宿の裏路地で生きていく覚悟を、装飾のない言葉で置いていく。ここで引くのは、この曲が「決意を語る」のではなく「決意の代償を先に並べる」構成をとっているためで、要約に置き換えると順序が消えてしまう。
注目したいのは、四字熟語と身体の描写が交互に来る配置だ。抽象的な言い回しのすぐ隣に、爪や骨といった具体的な語を置くことで、覚悟が観念ではなく身体の話として着地する。2005年の時点でこの手つきが完成していたことが、後続に与えた影響の大きさを説明している。
新宿ストリートドリーム
2018年発表の3rdアルバム「ヒップホップ・ドリーム」のメインナンバー。幼少期から現在までを一本のリリックにまとめた、自叙伝と呼べる一曲だ。以下を引くのは、この曲が回想を「美化」ではなく「分岐点の指摘」として扱っていることを示すためである。
仲間との関係を語った直後に、過ちが分岐点だったと言い切る。順接でつなぐことで、後悔とも自己正当化とも違う位置に着地している。自伝的な楽曲が陥りがちな自己美化を避けているのは、この構文の選択によるものだ。
Do it till I die
2020年、2度目の逮捕の後に発表された楽曲。新宿で若手ラッパーたちのサイファーに本人が入り、フリースタイルを始めるところからMVが始まる。ここを引くのは、逮捕後の第一声が謝罪でも弁明でもなく、継続の宣言だったことを示すためだ。
4行のうち3行が意思の表明で、最後の1行だけが他者に向いている。自分の話として始めて、他人との約束で閉じる。この順序は「漢流の極論」と逆で、15年を挟んで語り方が変わったことが分かる。
CHAPTER 03 / SECTION 07漢 a.k.a. GAMIの逮捕|2020年の経緯と判決
漢 a.k.a. GAMIは2020年5月2日に大麻取締法違反の疑いで逮捕され、同年8月4日に懲役1年6か月・執行猶予4年の有罪判決を受けたと報じられている。7月の再逮捕分については不起訴処分となった。逮捕を受けて株式会社鎖グループの代表を辞任している。
2020年5月|1度目の逮捕と代表辞任
2020年5月2日、東京都新宿区の路上で乾燥大麻を所持していたとして、警視庁戸塚署に現行犯逮捕されたと報じられた。その後の尿検査で覚醒剤の陽性反応が出て、覚醒剤取締法違反でも再逮捕されている。
この件を受けて、本人は株式会社鎖グループの代表を辞任し、「MC漢」として再出発する意向を明らかにした。テレビ朝日「フリースタイルダンジョン」からも降板している。
2020年7月|保釈中の再逮捕と不起訴
保釈中の7月6日、大麻所持の疑いで再び逮捕された。再起を表明した楽曲の発表からわずか10日後という時期だった。この件については、その後不起訴処分となっている。
2020年8月|懲役1年6か月・執行猶予4年の判決
2020年8月4日、懲役1年6か月・執行猶予4年の有罪判決が言い渡されたと報じられている。実刑ではなかったため収監はされておらず、同年12月には新作「Start Over Again EP」をリリースしている。
出典:KAI-YOU Premium「漢 a.k.a GAMI 出所後インタビュー後編」(2026年8月9日確認)https://premium.kai-you.net/article/272 / 音楽ナタリー「漢 a.k.a. GAMIが逮捕を受けて鎖グループ代表辞任」(2020年6月5日公開/2026年8月9日確認)
逮捕を扱った記事は、逮捕の報道だけを載せて処分の続報を追記しないまま放置されることが多い。その状態の記事は、時間が経つほど不正確になり、対象者に不利益を与える。本記事は判決の内容までを記載し、以降も続報が確認でき次第この章を更新する運用としている。なお、執行猶予の期間は判決から4年で、報道どおりであれば2024年8月に満了している計算になる。
CHAPTER 03 / SECTION 08漢 a.k.a. GAMIのビーフまとめ|晋平太・DABO・KNZZほか
漢 a.k.a. GAMIは複数のラッパー・著名人とのビーフを経験している。「言葉と行動の一致」を他者にも求める姿勢が、対立に発展しやすい構造そのものだ。
それぞれの経緯は、専用記事で時系列に整理している。
CHAPTER 03 / SECTION 09漢 a.k.a. GAMIと仲の良いラッパー|TABOO1・般若・BOSS THE MC
漢 a.k.a. GAMIは、かつてビーフの相手だった人物とも和解して関係を続けているケースが多い。対立と交流が同じ人物のなかで両立しているのが、この人物の交友関係の特徴だ。
般若|B BOY PARK時代からの盟友
般若とは、B BOY PARK時代にラップバトルで対戦した間柄。その後「フリースタイルダンジョン」でも共演しており、20年以上の付き合いになる。
BOSS THE MC|単身で新宿に来た戦友
ラップシーンが北海道と東京で対立していた時期に、BOSS THE MCが単身で新宿を訪ねてきたことに感銘を受けたと語っている。以降、同じシーンの戦友としてリスペクトを送り続けている。
また、若手ラッパーを呼んでBBQを開くなど、後輩の面倒見が良い先輩という一面もSNSで伝わっている。
TABOO1|小学校時代からの幼馴染
MSCのメンバーで、ヒップホップMC兼グラフィティ・ライターのTABOO1は、小学校時代からの幼馴染にあたる。幼い頃から絵を描くことが好きで、授業中も休み時間も描き続けていたという。その彼にラップを教えたのが漢 a.k.a. GAMIだった。
20歳の頃、ライブ前にふざけてプロレスの真似をしていた際、漢 a.k.a. GAMIがTABOO1を病院送りにしてしまったというエピソードも残っている。関係の長さを示す逸話として、本人たちが繰り返し語ってきた話だ。
CHAPTER 04 / SECTION 10漢 a.k.a. GAMIの現在|9SARI GROUPとKING OF KINGS
漢 a.k.a. GAMIは2026年8月時点も、9SARI GROUPのラッパーとして活動を継続している。2020年の判決後も活動を止めておらず、リリース・イベント主催・配信と活動範囲はむしろ広がっている。
- 2020年12月|「Start Over Again EP」をリリース
- 2022年|DABOとのタッグで「BATTLE SUMMIT III」に出場
- 2022年11月|料理番組「漢 Kitchen」のレギュラー配信が決定
- 現在|MCバトルイベント「KING OF KINGS」を主催
出典:Wikipedia「漢 (ラッパー)」の出典欄に挙げられた音楽ナタリー・SPICE各記事(2026年8月9日確認)/9SARI GROUP公式X(@9sari_group)
UMBを立ち上げた人物が、いまはKING OF KINGSを主催している。MCバトルの大会を作る側に回り続けているという点では、2005年から役割が変わっていない。
CHAPTER 04 / SECTION 11漢 a.k.a. GAMIに関するよくある質問(FAQ)
CHAPTER 04 / SECTION 12まとめ|漢 a.k.a. GAMIが日本語ラップに残してきたもの
高田馬場の裕福な家に育ち、中学で家庭が傾き、高校でラップに出会った。そこから25年以上、拠点は新宿から動いていない。
やってきたことを並べると、作った側に回り続けている人だと分かる。MSCというクルーを作り、UMBという大会を作り、9SARI GROUPというレーベルを作り、いまはKING OF KINGSを主催している。ラッパーとしての作品より、後続が立てる場所を作った量のほうが多いかもしれない。
2020年の逮捕と判決は、その経歴に確実に傷を残した。本人も、言葉と行動の一致を掲げてきた側として、そこを説明する立場に立たされている。
それでも活動は止まっていない。「新宿スタイル」を掲げた人間が、その基準で自分を裁かれながら、同じ場所で続けている。その継続自体が、この人物の一番の記録なのだと思う。
この記事の要点
- 本名は川上国彦、1978年6月7日生まれ、新潟県長岡市生まれ・新宿育ち
- MBTIは本人未公表。編集部の推定はENTJ-A(指揮官型)
- ラップクルーMSCのリーダーで、9SARI GROUPの創設者
- B BOY PARK 2002優勝、UMB立ち上げ、フリースタイルダンジョン初代モンスター
- 「新宿スタイル」は、会話に近い言葉・身の回りの題材・言行一致の3条件
- 2020年5月に逮捕、8月に懲役1年6か月・執行猶予4年の有罪判決(報道による)
- 現在も9SARI GROUPのラッパーとして活動し、KING OF KINGSを主催
— Djtube 編集部 / 2026.08

