「ここ最近、頻繁に耳にするスラングだけど、どういう意味があるのだろう」
「そもそも擬音語みたいだけど、意味ってあるのかな」
スクースクー(skrr skrr)は、その場から立ち去る、飛び立つという意味のスラングです。
由来は車のアクセル音で、擬音語のような使い方をします。
2016年頃から爆発的に流行した、まだ歴史の浅いスラングのスクースクー(skrr skrr)について、詳しく解説していきます。
目次
スクースクー(skrr skrr)の意味とは?
まず、意味は下記の通りです。
- その場から立ち去る
- 飛び立つ
- 立ち去る際の擬音
スクースクー(skrr skrr)は、その場から立ち去ったり、飛び立ったり際の擬音を意味したスラングです。
深い意味や歴史があるスラングというわけではなく、カジュアルに人や車が立ち去る際の擬音として使います。
スクースクー(skrr skrr)には別の意味がある?
- イエーイといった掛け声、挨拶
- テンションが上がったときの掛け声
スクースクー(skrr skrr)には、その場から立ち去る際の擬音以外の意味もあります。
それは、テンションが上がったときの掛け声や親しい友達同士での挨拶的な意味合いでも使います。
スクースクー(skrr skrr)の語源は何?
スクースクー(skrr skrr)の語源は、車のブレーキ音です。
車が急激にアクセルを踏んだ時、タイヤと地面の摩擦で起きる音を「スクー(skrr)」と表現したことで、スラングとして広まっていきました。
アメリカのヒップホップカルチャーはローライダーなどの車との関係が密接なこともあり、車を題材にした楽曲でリリックに取り入れられています。
日本語を交えたスクースクー(skrr skrr)の使い方や例文
意味を理解したところで、使い方について例文を交えつつ解説していきます。
まずは基本的な使い方は以下の通りです。
- そろそろ行かなくちゃ。skrr skrr(そろそろ行かなくちゃ。ブーン)
スクースクー(skrr skrr)はあくまで擬音なので、違和感のない車のエンジン音、タイヤの摩擦音に置き換えて考えてもらえれば大丈夫です。
スクースクー(skrr skrr)のライブや挨拶での使い方
ライブや仲のいい友達同士の挨拶で使う場合、意味と使い方が変わってきます。
ライブで使う場合
- 最高だぜ。skrr skrr(最高だぜ。イエーイ!)
テンションが上がったときの掛け声として使えます。
特に意味を持たせず、楽曲の間奏や間を埋める言葉としても便利です。
挨拶で使う場合
- skrr skrr。調子はどうだい。(ウィーッス!調子はどうだい。)
軽く「おいっす」「ウィーッス」と声をかけたいときに使います。
日本語的なニュアンスだと「よっ!」「やぁ!」といった、親しい間柄の相手に使う軽い挨拶の言葉と同じです。
スクースクー(skrr skrr)の日常会話での使い方
では、実際に日常会話でどのように使えばいいのでしょうか。
例文を挙げて解説していきます。
- 急いでいるから行くね。スクースクー(skrr skrr)
- とりあえず、待ち合わせ場所までダッシュで行くわ。スクースクー(skrr skrr)
- 今日は調子がいいぜ。スクースクー(skrr skrr)
- スクースクー(skrr skrr)。久しぶりだな。
- スクースクー(skrr skrr)。とりえずお酒飲もうぜ。
急いでいることを相手に伝えたいときに使うと便利です。
また、テンションを上げて飲み会などの席で使うと、相手がこのスラングを知らなくても、なんとなくニュアンスで楽しいことが伝わります。
カジュアルなシーンでは色々と使う場面が多いですし、トレンドのスラングということもあり、使いかなせると格好いいです。
スクースクー(skrr skrr)の例文
HIYADAM
Taeyoung Boy
FARMHOUSE
アメリカのヒップホップシーンのトレンドを積極的に取り入れている若手ラッパーたちが、こぞってリリックに盛り込んでいます。
若手ラッパーだけでなく、ベテランラッパーのSEEDAやDJ TY-KOHも頻繁に使っています。
まだまだ他のスラングと比べても日本では知名度はそれほど高くないですが、今後、日本でもスラングとして定着していく可能性が大いにあります。
スクースクー(skrr skrr)の言い換え表現・対義語
では更に掘り下げて、言い換え表現や対義語についても解説していきます。
スクースクー(skrr skrr)の言い換え表現
類義語は、以下の言葉です。
- ブーン(Boom)
- イエーイ(Yeah)
スクースクー(skrr skrr)は擬音語として使うことが多いため、類義語はたくさんあります。
その中でもニュアンスが近いものとして挙げられるのが、擬音語として使う場合はブーン(Boom)、挨拶やテンションが上がったときに使うのがイエーイ(Yeah)です。
ブーン(Boom)やイエーイ(Yeah)のほうが一般的には使った意図が伝わりやすいです。
しかし、楽曲や日常会話で「トレンドを押さえている」「かっこいい」と思われたいのであれば、スクースクー(skrr skrr)を使った方が映えます。
スクースクー(skrr skrr)の対義語
対義語は、以下の言葉です。
- スチル(Still)
一般的にスチル(Still)は「まだ~」という意味で使います。
しかし、スラング的には「静かに」「静止している」という意味でも使います。
大きな音で急いでいるという意味を持つスクースクー(skrr skrr)とは、真逆の意味のスラングです。
スクースクー(skrr skrr)の英語表現
スクースクーの英語表現は以下です。
- skrr skrr
- skrt skrt
skrrとskrtは同じ意味ですが、もともとはskrt skrtとして使われていました。
しかし、発音が「スカー」もしくは「スクー」ということもあり、スラング的に綴りが語尾を伸ばすことを強調するskrrに変化し、定着したという経緯です。
正解はありませんが、よりこなれた感じが出るskrrのほうが、スラング感があります。
スクースクー(skrr skrr)の英語表現の例文
では実際にどのように楽曲で使われているのか、例文を紹介します。
Kendrick Lamar
Travis Scott
KODAK BLACK
Chief Keef
Drake
このスラングを生み出した元祖はChief Keefだと言われています。
しかし、一気にシーンで使われるようになったきっかけは、KODAK BLACKが2015年に発表した楽曲「SKRT」でした。
スクースクー(skrr skrr)のwikiまとめ
この記事では、以下のテーマついて紹介しました。
- スクースクー(skrr skrr)の意味とは?
- スクースクー(skrr skrr)の使い方や例文
- スクースクー(skrr skrr)の言い換え表現・対義語
- まとめ
まだまだ日本ではなじみの少ないスラングですが、日本語ラップシーンでもアメリカのトレンドを意識した新世代のラッパーがこぞって使っています。
ヒップホップカルチャー、さらにはスラングにもトレンドはありますが、今まさに日本で浸透しつつある旬のスラングと言っても過言ではありません。
飲み会やコンパ、友達同士でフランクに使えるスラングなので、是非使い方をマスターしてください。