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ウエッサイ(ウエストサイド)の意味とは?
HIP HOPのジャンルの1つである「ウェッサイ」とは、アメリカ西側「West Side」を略している言葉です。
ウエッサイ(ウエストサイド)は、ロサンゼルス市内の西側に位置する地区で、ビバリーヒルズの西、サンタモニカの東に広がっています。
ウエストサイドには、ヒップホップカルチャーの拠点となるコミュニティが多く存在し、多数のラッパーやプロデューサーが活躍しています。
ウェッサイの特徴は、ギャングの生活をリアルに歌うギャングスタ・ラップや、生演奏をバックに歌うGファンクなどが挙げられます。
また、ローライダーと呼ばれるビンテージなキャデラックに女性を乗せてフレックスすることもステータスとされています。
ウェッサイの成立に大きな功績を残しているのが、N.W.Aのメンバーであり、Snoop DoggやThe Game・2Pacなどを輩出した名プロデューサー・Dr.Dreです。
彼は過去にグラミー賞を6回受賞し、誰もが聴いたことがあると言っても過言ではない「Dr. Dre – Still D.R.E. ft. Snoop Dogg」は、YouTubeで12億回を超える視聴数を叩き出しています。
トゥパック・シャクールは、自分自身の人生経験や社会問題をリアルに描いた楽曲で知られており、その音楽は現在でも多くの人々に支持されています。
また、Snoop DoggやDr. Dreは、ウエストサイドのストリートカルチャーを取り入れたミュージックビデオや、ウエストサイドのストリートライフを描いた映画などを制作し、世界中のファンを魅了しました。
ウエッサイ(ウエストサイド)のファッション
1990年代のウエッサイのファッション
1990年代のウエストサイドのファッションは、ヒップホップカルチャーの中でも特にカジュアルであり、ストリートウェアのイメージが強いです。代表的なラッパーとして、以下の2人が挙げられます。
Snoop Dogg
スウェットパンツやスポーツジャージ、ナイキやアディダスのスニーカーなど、カジュアルなスポーツウェアがトレードマークであり、彼のファッションは若者たちに大きな影響を与えました。
Tupac Shakur
Tupac Shakurは、ヒップホップカルチャーの中でも特に「Gangsta Rap」と呼ばれるサブジャンルの代表的なラッパーの一人であり、そのファッションもカジュアルなストリートウェアが中心でした。特に、ジャージやバンダナを愛用していたことが知られています。
2000年代のウエッサイのファッション
2000年代のウエストサイドのファッションは、ストリートウェアから少し脱却して、よりファッショナブルな要素が取り入れられるようになりました。代表的なラッパーとして、以下の2人が挙げられます。
Jay-Z
Jay-Zは、2000年代を代表するラッパーの一人であり、彼のファッションは常にファッションアイコンのような存在でした。彼がよく着用するのは、スーツやベストなどのビジネスウェアであり、ストリートウェアとファッショナブルなデザインが融合したスタイルも特徴的です。
50 Cent
50 Centは、ヒップホップカルチャーの中でも特にGangsta Rapを代表するラッパーの一人であり、そのファッションも彼のルーツを反映したカジュアルなスタイルが中心でした。彼がよく着用していたのは、ブランドのロゴがプリントされたTシャツや、ビッグシルエットのパーカー、バンダナなどです。
2010年代のウエッサイのファッション
2010年代のウエストサイドのファッションは、ストリートウェアと高級ファッションが融合
Kendrick Lamar
Kendrick Lamarは、現代のヒップホップ界で最も影響力のあるアーティストの一人であり、彼のファッションも多くの若者たちに影響を与えています。彼がよく着用するのは、ジーンズやスニーカーなどのストリートウェアに、オーバーサイズのプルオーバーやジャケットなどのアイテムを合わせたスタイルです。また、帽子やアクセサリーにもこだわりがあり、自身のレーベルである「TDE」のキャップを着用していることが多いです。
Drake
Drakeは、流行に敏感なラッパーとして知られており、そのファッションも常に最新のトレンドを取り入れたスタイルが特徴的です。彼がよく着用するのは、オーバーサイズのトレーナーやベスト、ジーンズなどのアイテムです。また、コンサートなどのステージ衣装には、豪華なデザインの衣装を着用することが多いです。
2020年代のウエッサイのファッション
モノトーンやコントラストの強いカラーリング、シンプルなデザイン、そしてストリートウェアの要素を取り入れたスタイルが主流となった。 ・マスクを取り入れたファッションが増え、COVID-19の影響も反映されるようになった。
Travis ScottやA$AP Rocky
2020年代のウエストサイドのファッションは、シンプルで洗練されたスタイルが中心となっています。モノトーンやコントラストの強いカラーリングが特徴的であり、また、ストリートウェアの要素も取り入れられています。
さらに、COVID-19の影響も反映され、マスクを取り入れたファッションも増えました。
代表的なラッパーとしては、Travis ScottやA$AP Rockyが挙げられます。
彼らは、自身のブランドを展開するなど、ファッションにも大きな関心を持っています。
また、彼らが着用するファッションアイテムが注目され、若者たちに大きな影響を与えています。
ウエッサイ(ウエストサイド)の車の特徴
ウエッサイ(ウエストサイド)のヒップホップ文化において、車は非常に重要な要素の一つです。車を所有することは、ステータスの象徴であり、その車がどのような種類のものであるかは、個人の地位やプライドを表すものとされています。
特に、アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするウエストコーストのヒップホップ文化においては、車が重要な役割を果たしています。ここでは、代表的な車の種類やカスタムカー文化について簡単に説明します。
代表的な車の種類
1. ローライダー(Lowrider)
ローライダーは、車体を低く設定し、サスペンションを調整することで、非常に低い車高を実現した車です。美しいエクステリアデザインや、内装の豪華さ、派手な塗装が特徴で、ウエストコーストを中心に人気があります。
2. マッスルカー(Muscle Car)
マッスルカーは、高出力のエンジンを搭載し、高速道路での走行に適した車です。アメリカの自動車文化において、非常に重要な存在であり、特にカマロやマスタングなどが代表的な車種として知られています。
カスタムカー文化
カスタムカーとは、オリジナルの車に自分たちの好みやスタイルを取り入れた車のことを言います。ウエストコーストのヒップホップ文化においては、カスタムカーを自慢することがステータスの象徴とされ、各地でカスタムカーショーが開催されるなど、文化の一部となっています。
「ドンクスタイル」はどのエリア?
「ドンクスタイル」は、アメリカ合衆国南部の車文化から発展したカスタムカースタイルの一つです。主に1980年代から1990年代にかけて、アメリカ合衆国南部で盛んになりました。
「ドンク」とは、大型のリムを装着した車のことを指し、車体は低めにカットされています。リムのサイズは、通常は20インチ以上で、時には30インチ以上のものが使われることもあります。また、塗装やグリル、内装のカスタマイズも行われます。
ドンクスタイルは、ヒップホップやラップミュージックなどとも深い関わりを持っており、音楽とともに南部のカルチャーとして発展しました。現在では、アメリカ全土に広がっており、さまざまなバリエーションが存在しています。