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【薬物・ドラッグ】リーン(パープルドランク)ってどんな飲み物?
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リーン(パープルドランク)とは、ラッパーの間で流行っているとされる、カジュアルドラッグの一種です。
その実体は、お酒に風邪薬を混ぜたもので、鎮静と陶酔感が現れるとされます。
風邪薬成分と高濃度のアルコールによる中枢神経系抑制には要注意です。
中枢神経抑制が出ると、強すぎる鎮静作用や呼吸抑制が出るため、最悪の場合死に至ります。
ポンコツくん
リーン(パープルドランク)の効果と体感は?
リーンには鎮静作用と陶酔作用があるとされます。
このリーンの作用は、主にアルコールとコデインが原因です。
コデインとは咳止めの一種であり、麻薬のモルヒネに似た作用を持ちます。
コデインの作用はモルヒネと比較すると、非常に弱いです。
しかし、コデインの量を増やせば、モルヒネに近い効果が得られます。
コデインは処方箋なしで購入可能
薬局で咳止めや風邪薬として販売されている薬には、コデインが含まれているものがあります。
ただし、市販品内のコデイン濃度は1%であり、かなり低濃度です。
1%以下のコデインは”家庭用麻薬”と呼ばれ、法律の上では麻薬として扱いません。
日本の市販用風邪薬で、海外で言うリーンほどの効果が望めるかどうかは不明です。
コデインは体内で麻薬(モルヒネ)変換される
コデインは肝臓で代謝され、約10%がモルヒネに変換されます。
コデイン自体の麻薬様作用に加えて、生成されたモルヒネがわずかながら作用します。
この生成された少量のモルヒネであっても、咳止めとしての効果があるのです。
コデインの副作用と危険性
“風邪薬中毒”という言葉があります。
市販の風邪薬に含まれる、1%のコデインが依存性を発揮するのです。
薬局のスタッフも、風邪薬が長引いている患者には、受診勧告するよう指導されます。
また、コデインにも副作用があります。
風邪の治療に使う分には問題になりませんが、アルコールと併用すると危険です。
- 便秘
- 眠気
- 呼吸抑制
- 幻覚など
リーン(パープルドランク)は違法?
先ほど触れましたが、コデインは含まれている量によって規制が変わる薬物です。
1%以下のものは”家庭麻薬”と呼ばれ、法律の上では麻薬として使われません(麻薬及び向精神薬取締法 別表第一 七十六 イ)。
それ以上の製品は”医療用麻薬”として、麻薬及び向精神薬取締法の規制対象です。
乱用すれば、同法の違反となり、7年以下の懲役が課せられる可能性があります。
参考 麻薬及び向精神薬取締法e-Gov法令検索 おすすめのCBDを見る