LSDとは?
LSDは代表的な幻覚剤の一種です。
LSDがもたらす幻覚は”神秘体験”とも表現され、一部のアーティストや実業家がLSDから発想を得ていると言われます。
危険薬物の幻覚作用を「トリップ」と表現することがありますが、もともとはLSDの幻覚作用を表現する言葉です。
スティーブ・ジョブズもLSDを使っていた。
スティーブ・ジョブズは自身のLSD使用について、「人生の中で2つか3つに入る重大な体験だった」と語りました。
ジョブズはLSDの幻覚によって、金儲けに捕らわれない人生の重要性に気づくことができたと言います。
ジョブズのように、LSDの体験を肯定的に捉える人が一部います。
参考 Steve Jobs' LSD habit, why he indulged in Marijuana, and his 1975 arrestNETWORKWORLDビル・ゲイツ
ビル・ゲイツもLSDの使用歴を明かしています。
しかし、ジョブズとは対照的に「25歳までにやってみたかったことの一つで、若気の至りだった」と、やや否定的な感想を残しました。
ちなみに、ジョブズはゲイツに対して、「ゲイツは想像力が足りないから、LSDを使えば良い」と書籍の中でコメントしています。
The Beatles
The Beatlesの全メンバーもLSDの使用歴があると語っています。
The Beatlesの楽曲「Lucy In The Sky With Diamonds」は、LSDがもたらす幻覚を歌ったものではないかという噂があります。
曲名をよく見ると、L・S・Dの文字が含まれていることがわかります(”L”ucy In The “S”ky With “D”iamonds)。
しかし、メンバーは同楽曲とLSDの関連を否定していて、「不思議の国のアリス」から影響を受けたと語りました。
LSDの効果は?使うとどんな感じ?
LSDは「トリップ」や「神秘体験」と表現される幻覚をもたらします。
LSDの作用は存在しないものを感じ取らせ(幻覚)、時間感覚や気分・思考を変化(陶酔感・心地よさ)させます。
ジョブズは「畑がバッハの曲を演奏する」という幻覚を見て、これに大きな意義を見出しました。
幻覚に陶酔感や心地よさが加わることで「神秘体験」がもたらされ、これが使用者の人生に大きな影響を与えることもあります。
LSDの副作用と危険性
LSDは危険薬物の一種であり、様々な副作用や中毒症状などを示します。
また、LSDの依存性は長期にわたって発揮され、断薬成功者を再び乱用に引き込みます。
バッドトリップ
バッドトリップとは、LSDの急性中毒の一つで、不快な精神神経症状を呈します。
バッドトリップは、LSDを初めて使用するときや、使用量を増やしたときに現れやすいです。
- 気分の落ち込み
- 圧倒されるほどの恐怖感
- 錯乱状態
- 恐ろしい幻視
- パニック発作
身体的な中毒性・依存性
LSDの身体的な作用は、他の危険薬物と比較して、弱いと言われています。
実際、薬物乱用者の医療の現場では、LSDの効果で死ぬことはほとんどないと考えられています。
しかし、LSDの使用に身体的苦痛が伴うこともあり、セロトニン症候群を引き起こすことが報告されました。
参考 Does getting high hurt? Characterization of cases of LSD and psilocybin-containing mushroom exposures to national poison centers between 2000 and 2016PubMedフラッシュバックと幻覚剤持続性知覚障害
フラッシュバックと幻覚剤持続性知覚障害は、何らかの刺激によって、薬物なしで危険薬物使用時の感覚や幻覚が生じることを指す言葉です。
LSDのフラッシュバックと幻覚剤持続性知覚障害は、断薬後数年の時間が経っても生じることがあり、長期間にわたってLSDへの欲求を駆り立てます。
これらの幻覚剤の依存性・後遺症は、薬物乱用の再犯率が高い理由の一つと考えられています。
LSDは違法ドラッグ
LSDは麻薬及び向精神薬取締法で規制される違法ドラッグです。
乱用すれば、7年以下の懲役が課されます。