TOCCHI自分の暮らしから、歌を作る
TOCCHI(トッチ)は、北海道札幌市出身、沖縄を拠点に活動するシンガーソングライター。ラップと歌、曲を作る側と歌う側を行き来し、「これだけで十分なのに」では自分にとっての小さな充足を歌った。唾奇やHANGら604の仲間との出会いが、移住にも作品にもつながっている。
10代で友人に教わったR&Bから制作を始め、2018年に「Life Record」を発表。沖縄で「Swings」を作り、「東京時代」では自分の生活から社会へ視点を広げた。近年もソロだけでなく、CraftBeatz、MuKuRo、GeG、DJ HAMAYAらの作品で歌っている。
CHAPTER 01TOCCHIのプロフィール|読み方・年齢・札幌とのつながり
名前はトッチと読む。公式プロフィールでもシンガー、プロデューサー、MCという複数の役割が紹介されている。本名や身長、血液型、学校名、家族構成については、確かな公表情報を確認できていない。「未確認」は、本人が非公表を宣言したという意味ではない。
1991年生まれ、札幌出身という来歴は公式プロフィールにもある。誕生日の3月27日は従来のプロフィールで紹介されてきた月日。発信を追う入口はTOCCHIのInstagramと本人のYouTubeチャンネルだ。
CHAPTER 02札幌で曲を作り始め、TOCCHIが沖縄へ移るまで
R&Bを聴くことから、曲を作って歌うことへ
10代の頃、友人にスティーヴィー・ワンダーやR&Bを教わった。2019年の本人座談会では、音楽をひたすら掘り続けるより、自分で曲を作りたい気持ちが強かったと話している。一人で曲を作るうちに自然と歌い、やがて人前でも歌いたくなって、札幌のラッパーが主催するイベントへ接点を広げた。
最初からラップを堂々と披露できたわけではない。当時は、不良ではない自分にラップができるのかと思い込み、部屋で録ったラップを一人で聴いていたという。PSGのようなグループを知り、その思い込みがほどけて、メロディだけでなくラップも人前で歌うようになった。
影響を受けたPSGの「寝れない!!!」
Ryu Okuboが投稿したPSG「寝れない!!!」の映像。TOCCHIの曲ではなく、本人が挙げた影響源を知るための参考曲だ。TOCCHIの歌唱や活動開始の年を示す映像とは分けて見る。
沖縄へ移住した理由は、そこで一緒に過ごした人たち
沖縄への移住は2018年。唾奇との出会いの後、仕事で現地を訪れ、移住前に604の仲間と2、3回遊んだ。その時間があまりに楽しかったことを、本人は一番大きな理由として挙げている。ゆっくり流れる時間や、そこに暮らす人たちの感覚が、自分に合ったという紹介も残る。
競争の中で何かを得ることだけを、幸せの形にしなくてもよい。沖縄に来て、よい意味で多くのことが気にならなくなったと語る姿には、他人の物差しから少し離れた感覚がある。移住と604への合流は、住所が変わった以上に、何を歌うかを変えていった。
CHAPTER 03食べること、歌うことから見えるTOCCHIの人物像
エビチリとエビマヨを迷う、食いしん坊な一面
たこ焼き、お好み焼き、天ぷら、中華料理が好き。エビチリとエビマヨでは、どちらを食べるか迷い、店員にハーフ&ハーフにできないか聞いてみるという話も伝えられてきた。食べ物の前で迷う具体的な姿に、気取らない一面が見える。
従来の取材紹介には、前日の朝4時にお腹がすき、山岡家で特製味噌チャーシュー、アブラ多め、ライスを食べたというエピソードがある。沖縄に来て10キロ増えたと笑った話も、その時の食事の話題として受け止めたい。現在の体重や健康状態を示す数字ではない。
誰かに勝つことより、自分の幸せを表す
Sync Japanによる「TOCCHI / 30sec.music」。TOCCHIの音楽を短く紹介する映像で、本人の野望について語る長編インタビューではない。ここでは、日常を歌う表現への入口として紹介する。
本人は、音楽を誰かより優れていると示すためのものとは考えていない。2019年のFNMNL座談会では、604と出会って、自分の考え方をこれでよい、これで幸せだと思えるようになったと説明している。
俺らは「FLEX」する感じじゃないんですよ。
ここでいうFLEXは、目に見える成功や豊かさを誇示する姿勢のこと。競争そのものを一律に否定したわけではなく、沖縄で別のやり方や考え方にも出会ったという話だった。「これだけで十分なのに」の小さな充足は、その選択に近い。
シンガーとラッパーの間で、自分の形を探す
blackfilesstvが公開した「INTERVIEW FILE : TOCCHI」。聞き手はhokutoで、曲のMVではなく本人を掘り下げる取材映像。肩書きへの思いを知る資料として置いている。
TOCCHIの音楽は、柔らかな歌声とラップを自然につなぐ。緩やかな空気の中で日常を歌いながら、自分の幸せを周りの目だけで決めない芯がある。従来の音楽評でも、歌とラップのどちらかに収めきれないところが魅力として語られてきた。
一方で、本人は自分をラッパーと名乗ることへのためらいや、ラッパーへの憧れも話してきた。不良の人生を歩んだわけではないという当初の自己認識と、好きな表現への敬意が重なる。その後の「東京時代」では、歌かラップかより、聴く人へ伝わる言葉に集中したと語っている。
CHAPTER 04TOCCHIのMBTI|INFPという推定の根拠と限界
本人によるMBTIの公表は確認できていない。ここでは2019年の座談会と、hokutoとともに制作を振り返った2023年の本人取材をもとに、Djtube編集部の推定としてINFPを候補に挙げる。作品を読むための仮説であり、本人の診断結果ではない。
| 軸 | そう読む公開言動 | 推定の限界 |
|---|---|---|
| I・内向 | 一人で曲を作り、自問自答から作品の考えを育てた | 仲間やライブで人と出会う活動も多い |
| N・直観 | 未来の人が現代を東京時代と呼ぶ想定から歌詞を書いた | 暮らしの細かな感覚を大切にする面もある |
| F・感情 | 競争の順位より、自分が納得する幸せを制作の基準にした | 社会への問いには分析的な思考も含まれる |
| P・知覚 | 既存のヴァースやフックの型に縛られず表現を探す | 長期にわたり作品を完成へ向かわせる姿はJとも読める |
Iは、自分の内側で考えを深めた制作過程からの読み。Nは「東京時代」の未来視点、Fは自分の価値観を選び取る姿勢に着目した。Pは、hokutoが説明した、通常の小節や曲展開に収めずに組み立てる柔軟さからの推測で、4軸の中でも特に日常行動へ一般化しにくい。
食べ物や古い自転車、身近な暮らしの手触りから曲を作る点を重視すれば、ISFPという見方もできる。数年かけた構想と制作への没頭は、行き当たりばったりという人物像にも収まらない。INFPは公開された創作姿勢の一つの整理として捉えたい。
CHAPTER 05604と、TOCCHIの音楽をつないだ仲間たち
MAVELの604号室から広がったクルー
Final Weapon Companyによる「604 presents HUMAN ERROR」のダイジェスト。604の催しを紹介する映像で、TOCCHIの単独MVやクルー全員の名簿ではない。
604は、MAVEL、唾奇、MuKuRo、HANG、Disry、TOCCHIらが関わる沖縄のクルー。名前はMAVELが暮らしていた那覇のマンションの部屋番号に由来する。唾奇が住む場所を失ってMAVELの家へ身を寄せ、ラッパーが集まり、曲中のシャウトでも604と呼ぶうちに集団の名前になった。
2019年の本人座談会で唾奇が説明したのは、帰ろうとした実家が売られていたという経緯だ。そこから法的な差押えや細かな金銭事情までは分からない。TOCCHIは2018年の移住を通して輪に入り、音楽だけでなく日々をともにする仲間から、自分の表現を肯定されていった。






唾奇が満員のフロアをかき分けて来た日
出会いは2018年2月18日、福岡のイベント「NOBOSE」。主催者から好きなアーティストを聞かれ、TOCCHIが唾奇の名を挙げたことが共演につながった。HANGはそれより先に「これだけで十分なのに」を聴き、TOCCHIの音楽を唾奇へ教えていた。二人は会う前から、相手の曲と当日の共演を楽しみにしていた。
挨拶する前にTOCCHIのライブが始まると、満員の客をかき分け、ステージの真ん前まで来て仁王立ちしたのが唾奇だった。その後のライブでも気持ちを返し、連絡先を交換。沖縄で何度か遊ぶうちに、TOCCHIの移住へつながっていく。
TOCCHIについて質問したいことを聞かれた唾奇が、もう全部知っているという趣旨で答えた、という小話も紹介されてきた。初対面の強い印象だけでなく、その後一緒に過ごした時間が二人の関係を作っている。
HANGの古い自転車と、すぐに生まれたヴァース
HANGも北海道出身で、TOCCHIより先に604で活動していた。TOCCHIの曲に自分たちと近い価値観を感じ、唾奇へ紹介した人だ。最初に沖縄で会ったときは、カゴにワカメのような海藻が絡まった、さびた自転車で現れたという。
その姿に驚いたあと、一緒に家へ行くと、HANGは格好いいヴァースを書いてすぐ録音してしまった。初対面で二度も驚かされた経験が、「Have Plans」の古い自転車を歌う場面になった。見た目を飾ることとは違う格好よさを、TOCCHIはそこで見ていた。
RAITAMENやBASIとの関係も、作品へ残っている。RAITAMENとは唾奇がつないだ沖縄での交流から共作へ進み、BASIには唾奇を通して原曲が届いた。ライブで知り合い、遊び、曲を作る。音楽が仲間を増やす架け橋になってきた。
CHAPTER 06Life Recordから東京時代へ|TOCCHIの作品の歩み
- ALBUMLife Record / TOCCHI
- EPSwings / TOCCHI
- EPCYCLE / TOCCHI
- ALBUM東京時代 / TOCCHI
Life Record|札幌時代の自分を残す最初のアルバム
「Life Record」は2018年2月10日発売の1stアルバム。現在の配信版は13曲入りで、「これだけで十分なのに」も収録する。公式の作品紹介では、全曲をCraft Beatz名義でセルフプロデュースした作品と説明されている。
聴いてきた音楽を自分で作り、歌い、作品として残す。歌い手と制作者が重なるTOCCHIの出発点だ。公式プロフィールの略歴には2017年という記載もあるが、発売告知と配信作品情報は2018年2月10日を示している。原曲MVの2017年公開とは分けておきたい。
Swings|沖縄の仲間だけで完成させたEP
2019年10月9日発売の1st EP「Swings」は、Final Weapon Companyの最初の作品。唾奇、HANG、Pitch Odd MansionのRAITAMENが参加し、バックDJのhokutoがA&Rを担当した。曲名は「Swing」、EP名は複数形の「Swings」だ。
「Have Plans」を除く曲は沖縄へ移ってから作られた。前作よりビートの存在感が強まったという音楽評に加え、デザイン、ミックス、マスタリング、映像まで仲間だけで仕上げた制作の形も大切な点だ。HANGは客演だけでなくジャケットやアートワークにも携わった。
本人座談会でhokutoは、決まった小節の並びに縛られず、ラップとメロディが入れ替わる構成を評価している。TOCCHI自身は、逆に沖縄の仲間から一つのループを生かす格好よさも教わったと語った。似た感覚の仲間が、同じ表現だけを作るわけではない。
CYCLE|新曲と、待たれていた未発表曲がつながる
2021年12月17日発売の2nd EP「CYCLE」は全7曲。新曲4曲と、過去に制作された未発表曲をまとめ、過去と現在をつなぐ作品として案内された。「Shuffle」も収録されている。
先に映像が公開された曲や、ライブで披露されていた曲を、後からまとまった音源で聴けるようにする一枚でもある。MVの公開年、アナログ盤への収録、EP配信日を一つの日付に重ねると、作品の順序が見えにくくなる。
東京時代|曲が書けない時期から生まれた全10曲
2023年9月13日発売のアルバム「東京時代」は、約3年の制作期間を経た全10曲。Louis Futon(ロサンゼルス拠点)、Rascal、hokutoが楽曲を提供し、CraftBeatzが全曲のアレンジを担う。客演はHANGと唾奇によるglitsmotelだ。
2023年の本人取材で、TOCCHIは2020年1月に「Swings」のツアーが終わってから曲が書けなくなったと振り返った。hokutoは本人が望む海外のビートメイカーへ連絡を取り、約2年間ビートを集め続けた。Louis Futonへの働きかけも、そのA&Rの仕事の一つだった。
表題曲ができるとアルバムの考え方が見え、そこからは毎日、作品の完成を考えるようになったという。未来の人が今を振り返る想定から、自分たちが当たり前に受け入れている仕組みを問い直す。以前の「自分はどう暮らすか」という歌が、暮らしを包む社会へ広がった作品だ。
CHAPTER 07TOCCHIの代表曲|暮らしと仲間を歌う言葉
初めてなら「これだけで十分なのに」「Swing Remix」「Shuffle」から入ると、TOCCHIの価値観が見えやすい。そこから「Have Plans」の出会い、「東京時代」の未来視点へ進むと、身近な出来事が曲の考え方へ変わる過程をたどれる。
これだけで十分なのに|何があれば、生活に満足できるか
Sync Japanが公開したTOCCHIの原曲映像。2017年に公開され、後のアルバム「Life Record」につながった。BASIのリミックスとは別の録音だ。
「これだけで十分なのに」は、音楽を続ける生活を、自分が何に満たされるかという問いから歌う曲。後にBASIへ届き、別の書き手とのつながりにもなった。
久々に会った友人に音楽で食べていけるのかと聞かれ、挙げるのは豪華な暮らしではなく、パンとコーヒー。小さいものでも、自分には足りていると言える。必要なものの小ささが、そのまま言葉の強さになる。何を豊かさと呼ぶかを、自分で選び直す歌として響く。
BASI REMIX|唾奇が送った原曲から、別の言葉へ
BASICMUSICTVによる「これだけで十分なのに(BASI REMIX)」の公式映像。TOCCHIの原曲を、BASIが自分の言葉で展開した版として聴き比べられる。
韻シストのBASIによる「これだけで十分なのに(BASI REMIX)」は2019年の作品。BASIはMikikiの本人取材で、唾奇から送られた原曲に惹かれ、TOCCHIとのやり取りへつながった経緯を話している。元の曲の価値観が、別の人の暮らしを歌う言葉へ渡った。
Swing Remix feat.唾奇|沈む日も含めて、毎日を続ける
Final Weapon Companyによる「Swing Remix feat.唾奇」の映像。CraftBeatz制作、2019年のEP「Swings」収録の客演入りバージョンに対応する。
「Swing Remix feat.唾奇」は、歌とラップを重ねた「Swing」のリミックス。本人は作った時に強い手応えを持っていなかったが、唾奇が気に入り共作へ進んだという話が、従来から紹介されてきた。
誰にでも沈む時があり、それ以外は能天気でもよい、と返す。余裕のなさを消すのではなく、何とか続いている生活の上で軽やかに振る舞う。生活の不安定さと気持ちの安定を別に考える感覚が、この言葉の下にある。
Shuffle|噂ではなく、自分が出会った相手を選ぶ
Final Weapon Companyが公開した「Shuffle」の映像。2020年3月の公開と同年の「Swings」アナログ盤収録を経て、2021年の「CYCLE」にも入った曲だ。
「Shuffle」はCraftBeatzプロデュース。「CYCLE」の収録曲としても聴ける。誰かにとって悪い評判の人でも、自分にとって大切な仲間かもしれないという関係の取り方を歌う。
人から聞いたイメージを、そのまま相手との距離にしない。短い言葉だが、その分、選んだ関係を自分で引き受ける姿勢が見える。他人にも同じ相手を好きになるよう求める歌ではなく、自分の目で会った人を信じる歌として読める。
Have Plans|古い自転車の人が、格好よく見えた瞬間
Final Weapon Companyが公開した「Have Plans」の公式MV。CraftBeatz制作で、2019年の「Swings」に収録。「Have Plants」ではなく「Have Plans」が正式な曲名だ。
「Have Plans」は、沖縄へ移住する前からあった曲。海藻の絡まった古い自転車で現れたHANGが、すぐに格好いいラップを作る。その初対面の経験が、歌詞の背景になっている。
輝いたのは、自転車の新しさでも、身なりの豪華さでもない。その人が生むラップの格好よさだった。外から見た印象がひっくり返る瞬間が、この先の予定まで変えてしまう。仲間との出会いを、進路の変化と結び付ける歌だ。
東京時代|今の常識を、未来から眺める
TOCCHI本人のチャンネルによる表題曲の公式MV。作詞TOCCHI、ビートLouis Futonという組み合わせに対応し、アルバム全曲をまとめた映像ではない。
表題曲「東京時代」はTOCCHI作詞、Louis Futon作曲。今を生きる人が江戸時代を振り返るように、未来の人が現代を東京時代と呼ぶ想定で書いたと、本人が説明している。
いつもある景色や仕組みも、後の時代から見れば過去のものになる。身近な当たり前を一度遠くから眺めると、受け入れてきた価値観も問い直せる。自分の暮らしを肯定する歌から、暮らしを包む社会への問いへ進んだ言葉だ。
CHAPTER 08TOCCHIの近年の新曲・共作・客演とライブ
2026年10月23日時点で確認した公式カタログでは、ソロ名義の最新欄は8月31日の「初めての砂」。一方、CraftBeatz名義の作品や、MuKuRo、GeG、DJ HAMAYAとの共作・客演もある。誰の名義で出た音源かを分けると、近年の活動が見えやすい。
Friends|家族と仲間への思いを、原曲で聴く
TOCCHI本人のチャンネルによる「Friends」の公式MV。本人が監督も担当した2024年の原曲映像で、2026年のHANGら参加リミックスとは別の版だ。
ソロ曲「Friends」は2024年12月11日発売。作詞はTOCCHI、サウンド・プロデュースはCraftBeatz。「東京時代」の後で、家族や仲間への思いをもう一度書き綴った曲として紹介された。
Sample1|CraftBeatz名義の曲に歌で参加
CraftBeatz公式チャンネルの「Sample1 feat.TOCCHI」MV。TOCCHIが監督し、公式配信ページにもつながる。後日のHAPPY FLOWER LIVE映像と同じ曲でも、こちらは原盤に対応する公式MVだ。
「Sample1 (feat. TOCCHI)」はCraftBeatz名義で2025年12月1日発売。TOCCHIが作詞、CraftBeatzが作曲・プロデュースを担当し、ギター、ドラム、ピアノにもクレジットされている。
曲を作ることを、その先の何かを得るためだけの手段にしない。続ける行為そのものに願いを置く言葉だ。歌うことと作ることが離れない、TOCCHIの表現のあり方にも重なる。
Sample1のHAPPY FLOWER LIVE版
HAPPY FLOWER LIVEが2026年7月15日に公開した「Sample1」のパフォーマンス映像。前年発売の音源を歌う別映像で、2026年に初めて発売された曲という意味ではない。
Loop feat. HANG & TOCCHI|仲間と作ることを続ける
DJ HAMAYAの正規配信音源。公式アルバム「glue」の同曲欄に接続された音源で、撮影されたMVではない。
「Loop (feat. HANG & TOCCHI)」は2026年1月21日発売のDJ HAMAYA「glue」収録曲。作詞はHANGとTOCCHI、制作はDJ HAMAYA。正規クレジットではTOCCHIがボーカル、HANGがラップを担当する。
誰かに自分を形づくってもらうより、仲間と手を動かして作りたいという言葉。制作を続ける輪そのものに重きを置く。個別の声を割り当てず、共同曲全体の言葉として読むと、604やFinal Weapon Companyでの協働ともつながる。
Friends Remix|HANGとJazadocumentを迎えたTour Video
CraftBeatz公式のTour Video。説明欄にはTOCCHI監督、hokutoのツアープロデュースが記されている。2024年の原曲MVを流用したものではなく、2026年のリミックスに対応する映像だ。
2026年2月28日、CraftBeatz名義で「Friends (feat. TOCCHI, HANG & Jazadocument) (Remix)」を発売。TOCCHI、HANG、Jazadocumentが参加し、原曲から名義も参加者も広がった。
つながる人数より、どんな言葉を交わせるかを大切にする短句だ。噂より自分が出会った人を信じる「Shuffle」とも通じる。原曲と共通する言葉を、複数の仲間が加わった曲全体の一節として受け止めたい。
Prayer|GeGとの共作で、人生の手探りを歌う
GeG – Topicの公式配信音源。アルバムの第7曲「Prayer」として公式ページのYouTube導線に接続されており、物語仕立てのMVではない。
「Prayer」は2026年4月22日発売の「Mellow Mellow ~GeG’s Playlist Vol.3~」収録曲。作詞はTOCCHI、作曲とプロデュースはGeGで、ベースに林拓也、キーボードに中村エイジも参加している。
相手が余裕を持って見えても、その人も同じように初めての人生を生きている。人の歩みを一つの尺度で比べず、手探りで進む共通の立場へ戻す言葉だ。大きな成功を約束せずに励ますところに、この曲の近さがある。
imadakeha|MuKuRoとの共作で、少しだけ立ち止まる
MuKuRo本人のチャンネルによる「imadakeha」のVisualizer。説明欄の両名の作詞、Funkeyのビート、CraftBeatzのアレンジ等が、公式配信の共作クレジットと対応する。
「imadakeha」はMuKuRoとTOCCHIの共同名義で2026年5月20日発売。二人が作詞と歌唱、CraftBeatzとFunkeyが作曲を担当し、プロデューサーはFunkey、コプロデューサーはCraftBeatzと記載されている。
暮らしを全部投げ出したい、と言い切る言葉ではない。やることがある毎日だからこそ、今だけは少し止まりたい。その小さな休息の願いと、生活を続ける現実が同じ曲の中にある。
初めての砂|過去を、手触りから思い出す
HAPPY FLOWER LIVEが2026年9月5日に公開したTOCCHIのパフォーマンス。音源の発売は同年8月31日で、映像公開日と分けて聴ける。
「初めての砂」は2026年8月31日発売のソロ曲。作詞・歌唱TOCCHI、作曲FUNKY、コプロデュースHAPPY FLOWER MUSIC。初めて触れた感覚と、そこから時間がたった今を重ねる。
過去の出来事を順番に説明するより、触れた時の感覚から記憶を呼び戻す。昔と今の違いだけでなく、残っている気持ちも見えてくる。曲に現れる恋や過去を、本人の私生活の記録と自動的に同一視しないで読みたい。
SUMMER SONIC大阪のHAPPY FLOWER LIVEへ
2026年8月15日のSUMMER SONIC大阪では、PAVILIONのHAPPY FLOWER LIVEに出演。終了後の公式ライブ写真ページにはTOCCHI & NODATINと記録されている。ソロや仲間との制作に加え、別の編成で歌う場所も広がっている。
CHAPTER 09TOCCHIについてよくある質問
TOCCHIは何と読む?
トッチと読む。北海道札幌市出身で、沖縄を拠点に活動するシンガーソングライター。曲作り、歌、ラップを手がける。
北海道から沖縄へ移ったのはなぜ?
2018年の唾奇との共演をきっかけに604の仲間と遊び、その時間や人柄に惹かれたことが大きい。移住は同年で、その後の「Swings」にも現地でのつながりが反映された。
CraftBeatzとはどんな関係?
TOCCHIの作品に深く関わる制作チーム。「Life Record」はCraft Beatz名義でのセルフプロデュースと紹介され、「東京時代」ではアレンジを担当した。近年はCraftBeatz名義の曲へTOCCHIが歌で参加する形もある。
最新のソロ曲とアルバムは?
2026年10月23日に確認した公式カタログのソロ最新欄は「初めての砂」。フルアルバムは2023年の「東京時代」が直近で、その後も「Friends」や共同名義・客演曲が発表されている。
CHAPTER 10自分のものさしで暮らしを歌う、TOCCHIの音楽
札幌で一人で作っていた歌が、人前でのラップへ、沖縄の仲間との制作へ広がった。「これだけで十分なのに」の小さな充足も、「Have Plans」の予想外の出会いも、TOCCHIが生活の中で選び取ってきた感覚につながっている。
「東京時代」では社会を未来から眺め、近年の共作では友人や日々の手触りへ立ち戻る。柔らかな歌声の奥にあるのは、自分と仲間にとっての豊かさを、自分たちの言葉で作る姿勢だ。
満たされる基準を、自分の暮らしから見つける
Djtube 編集部 / 2026.10

