Rin音プロフィール・生い立ち・代表曲
Rin音(リンネ)は、福岡県宗像市出身のラッパー。18歳でラップを始め、MCバトルを経て楽曲制作へ進んだ。「snow jam」がTikTokなどで広がり、2020年には日本レコード大賞の新人賞を受賞。歌うようなフロウと、恋愛や眠気、SNSのある日常を描く言葉を持ち味に、ドラマや映画の主題歌も手がけている。
CHAPTER 01 / SECTION 01Rin音のプロフィール
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「—」は、この欄に記載できる情報が揃っていない項目。兄弟や子供がいない、結婚していないという意味ではない。
Rin音は1998年9月16日生まれ。地元は福岡県宗像市で、福岡での暮らしや身近な出来事が作品にもつながっている。事務所としてのROOFTOPと、作品ごとの発売元・配信クレジットは分けて捉えたい。ユニバーサル ミュージックにも作品カタログがある。
Rin音という名前の由来と本名
Rin音は「リンネ」と読む。2022年のentaxの取材では、名義の由来について、本名の頭文字Rに、音の中にいるという意味を重ねたと説明している。本名を明かした説明ではなく、活動するときの自分を表す名前だ。
本名への質問に「クボタカイ」や「版知 線」と答えるやり取りもあった。クボタカイは交流のある別のアーティストで、この返答をRin音の本名として扱うことはできない。
CHAPTER 02 / SECTION 02Rin音の生い立ちとラップを始めたきっかけ
小学生のころ、父親が聴かせてくれたRIP SLYMEとBUMP OF CHICKENが音楽への入口になった。とくにRIP SLYMEの歌詞とフロウは、その後のラップにも影響している。
MCバトルの勝利から、持ち曲を作ることになった
バトルで強くディスられた時期にラップへの熱が増し、U20MCBATTLEでライブの権利を得て急いで音源を用意したという経緯もある。
高校時代に戦極MCBATTLEをきっかけにラップにハマり、18歳でラップのキャリアを始めた。大会に出るようになり、バトルで勝ってライブの権利を得たものの、歌うための持ち曲がなかった。そこで急いで曲を作ったことが、楽曲制作の始まりになった。
バトルでは対戦相手に言葉を返す必要がある。曲作りでは相手を傷つける方向へ進まなくても、自分の思うことを形にできた。その楽しさから制作にのめり込んでいった。大学に通いながらライブやリリースを重ねたが、最初から職業としての音楽活動を決めていたわけではなかった。
本人は、大学卒業を区切りに就職し、曲作りから少し離れるつもりだったとも振り返っている。「snow jam」のヒットは、学生時代から続けてきた活動を仕事として考える転機になった。
CHAPTER 03 / SECTION 03Rin音のファッションと仲間
モードとストリートを行き来する着こなし
- By Boys For Boys
- TOMMY HILFIGER
- VANS
- NIKE
Rin音の着こなしには、大きめのTシャツやシャツをタックインし、長いガチャベルトを合わせるスタイルがある。モード寄りの組み合わせだけでなく、ストリートの装いも取り入れる。ブランドや一つの型に限定せず、サイズや合わせ方を楽しむファッションだ。
オフィシャルのアパレルグッズも展開してきた。ROOFTOPのオンラインストアで予約販売していた経緯があり、現在販売している商品や受付期間は公式サイトのGOODSから確認できる。
クボタカイ、空音、地元のクリエイターとのつながり
Rin音の活動を知るうえで、同世代のラッパーやトラックメイカーとの関係は欠かせない。クボタカイ、空音、kojikoji、TERU、uncualcI、CARUS、Shun、ROBらとの交流があり、地元のクリエイターとも制作を重ねてきた。
なかでもクボタカイは、同じ福岡で活動し、互いに刺激を受ける存在。ルーツの近さや音楽性への共感があり、曲でも共演している。二人の関係は、同じレーベルのアーティストというだけではなく、初期のバトルやライブから続く仲間の関係でもある。
ROOFTOPの32VERSE FREESTYLE
Rin音、ICARUS、クボタカイによる「32VERSE FREESTYLE」。ROOFTOPの公式チャンネルで公開された映像で、クボタカイの公式サイトでも2020年1月に案内された。共演者との関係を、ソロ曲とは違う形で知る入口になる。
CHAPTER 04 / SECTION 04Rin音のMBTIを編集部が考える
Djtube編集部では、公開された制作上の選択からRin音をINFPと推定する。本人公表の診断結果ではなく、楽曲の主人公を本人の性格と同一視した判定でもない。
手がかりは、登場人物に合う言葉を自分の感覚で選ぶ制作姿勢と、思いついた発想から曲の方向を広げる作り方だ。「clean up」では、物を洗っても使われた記憶まで消えるのかという日常の疑問を題材にしている。感覚の細部を掘り下げ、別の場面へ想像を伸ばす点を、この仮説の根拠とした。
ただし、これらは作詞家としての技術や題材選びとも読める。共同制作では意見を交わし、ライブにも立つため、公開活動だけで内向・外向まで判定できるわけではない。INFPは人物像を考えるための仮説として捉えたい。
CHAPTER 05 / SECTION 05Rin音の活動歴と現在
「film drip」から「snow jam」へ
2019年7月に初EP「film drip」を配信し、2020年1月22日には全国流通盤を発売。「snow jam」は同年2月に発表され、TikTokでの利用などを通じて広まった。Spotify国内バイラルランキングで1位を記録し、MCバトルを見ていなかった層にもRin音の名前が届いた。
2020年6月には1stアルバム「swipe sheep」を発売。Rin音は同年の日本レコード大賞で新人賞を受賞した。以後、作品制作に加えてドラマ・映画の主題歌へと活動を広げている。
ドラマ主題歌とアルバム「error clock」
2022年のドラマ「Sister」、2023年のNetflixシリーズ「離婚しようよ」などで主題歌を担当した。「離婚しようよ」のW主題歌は、asmiと共演した「Good Bye」「Fruits」。2025年の映画「リライト」では「scenario」が主題歌となった。
2025年6月25日発売のアルバム「error clock」には、これらの曲に加え、「テレスコープ feat.asmi」「ダラダラする feat.クボタカイ」などを収録。ヒット曲一曲だけでなく、共同制作や映像作品との接点を通して活動を追える一枚だ。
2026年は「clean up」と共同EP「HATAKE」を発表
2026年3月18日にはTaro Ishidaと共作した「clean up」を発売。7月8日にはAkusa、クボタカイと共同EP「HATAKE」を発表した。三人で共演した戦極MCBATTLE第39章や「SHIBUYA MUSIC LABO」を経て、制作が続いている。Akusa、クボタカイとは「渋谷音楽製作所」の名でも共演している。
「HATAKE」は「サニーレタス」「トトノウ」「三軒目の本音」「マチウケ」の4曲入り。三人の曲だけでなく、Rin音とAkusa、Rin音とクボタカイという組み合わせも収める。学生時代からの仲間との共演が、現在の作品にもつながっている。
Rin音のライブ情報を探すには
Rin音はワンマンだけでなく、ROOFTOPの仲間との公演や各地のイベントにも出演している。2026年には、クボタカイ、asmi、キズナと出演する広島の「Meeting vol.07」などが告知された。
公演ごとに共演者、会場、チケットの受付期間が異なる。これから行けるライブを探す場合は、公式サイトのLIVE情報で日付と受付状況を確かめたい。
CHAPTER 06 / SECTION 06Rin音のラップスタイルと代表曲
- メロディーに乗せるラップ
- 耳に馴染むフロウ
- 恋愛や睡眠、SNSを身近な言葉で描く作詞
Rin音のラップは、RIP SLYMEから受けたフロウの影響と、BUMP OF CHICKENなどを聴いてきたメロディーへの親しみが重なる。相手を言い負かす言葉だけでなく、部屋で考えごとをする時間や、好きな人への言葉にしにくい思いを曲へ持ち込む。
Summer Film’s feat. クボタカイ, 空音
クボタカイ、空音と共演した「Summer Film’s」。Rin音のメロディーを生かすラップと、同世代の仲間との制作をつなぐ曲だ。穏やかな曲で身体を揺らしたくなるフロウは、ソロの楽曲にも通じている。
次に会う日を確かめる問いが、恋心を日常の予定へつなぐ。大きな告白よりも、会えるかどうかが気になる時間に焦点を当てた一節だ。
snow jam
Rin音の入口としてまず挙げたいのが「snow jam」。冬の乾いた空気を思わせるトラックに、口ずさみやすいメロディーと恋心を重ねる。気持ちはあるのに素直に踏み出せない人物を描く点も、この曲の特徴だ。
思いを液体の濃さに見立てながら、相手へ注ぐのではなく蓋をする。ここに、気持ちの強さと行動のためらいが同居している。恋の成就だけを歌わず、会う前に考えが増えてしまう時間を描くところに、Rin音らしい距離の近さがある。
Cherry Blossom
「snow jam」から季節を進めて聴きたい春の曲。出会いと別れの季節を、学校生活や何気ない仕草のある風景で描く。冬曲の続編のようにも楽しめるが、公式な続編と断定する意味ではない。
整った教室の風景ではなく、使い込んだ参考書という手触りを選んでいる。勉強や会話を繰り返した日々が、短い名詞の組み合わせから見えてくる。飾らない日常の物を、恋の記憶を映すものへ変える書き方だ。
sleepy wonder
眠る前に書いたという曲。本人は、眠気のなかのわがままと本音が混ざった寝言のように捉えてほしいと説明している。慌ただしい一日を終えた夜、気持ちをほどく曲としても聴ける。
残るのは録音された音だけではない。テープを、消しきれない思い出の入れ物として扱うことで、古い道具と個人的な記憶がつながる。眠気の曖昧さのなかに、過去を巻き戻したくなる感覚を置いた表現だ。
SNSを愛してる
早くからRin音を聴いてきたファンにも親しまれる曲。MVではなく、ULTRA-VYBEから提供された配信音源だ。SNS世代の恋愛を歌いながら、画面で見える姿と人そのものを同じものとして信じてよいのか、という疑問も含んでいる。
画面越しという距離に、偽物という言葉をぶつける。SNSの便利さを紹介する曲ではなく、見せるために整えた姿と、相手への気持ちがすれ違う場面へ目を向ける。題名の愛してるも、そのまま無条件の肯定には読めない。
clean up
2026年3月18日発売、Taro Ishidaとの共作。掃除を題材に、きれいにした後も物や人の記憶は残るのかという問いを扱っている。日常の小さな違和感を、恋愛の記憶へと広げた曲だ。
拭けば消える汚れと、心に残るものを重ねる表現。きれいにするという題名に対して、消えずに残った状態を置くことで、整理したい気持ちだけでは片付かない恋の後を浮かび上がらせている。
サニーレタス
2026年の共同EP「HATAKE」に収録されたRin音、Akusa、クボタカイの曲。公式MVも公開されている。夏休みの宿題を後回しにする一節を入口にすると、仲間との時間と季節の感覚を重ねた曲として聴き進められる。
夏の終わりにある9月を、面倒なことを引き受ける先として置いている。宿題を先送りする言い方からは、今の時間をまだ終わらせたくない感覚が読める。共同曲の表現であり、Rin音本人の学生時代の出来事だと断定するものではない。
Good Bye feat. asmi
asmiを迎えた「Good Bye」は、Netflixシリーズ「離婚しようよ」のW主題歌の一つ。maeshima soshiが制作を手がけた。公式MVでは二人がダンスに挑戦し、振り付けにはパワーパフボーイズが参加している。
チグハグと合わないを重ねて、二人の気持ちが同じ方向へ向いていないことを表す。相手への思いの有無だけでなく、二人の歩調がずれることへ焦点を当てた言葉だ。題名の別れを、人間関係のずれから考えられる。
Fruits feat. asmi
「Good Bye」とともに「離婚しようよ」の主題歌となった、asmiとの共作。2023年6月22日に配信された。「Fruits」を探しているなら、同じドラマに使われた二曲の一方であることと、asmiが参加していることが聴き分けの手がかりになる。
熟すことは甘さや食べごろにつながるが、過ぎたという言葉が加わると、よい状態を越えてしまった時間が見えてくる。果実の比喩から、関係にも変わってしまう時期があると読める。共同曲の表現を本人の恋愛歴には結び付けない。
CHAPTER 07 / SECTION 07Rin音のMCバトル
小倉KMB外伝でのcj戦
小倉KMB外伝でのcjとの対戦映像。Rin音のバトルでは、言葉の内容だけでなく、緩急や声の使い分けで流れを作るスタイルが見どころになる。相手をただ罵倒する方向へ絞らず、自分のフロウへ聴き手を引き込もうとする。
戦極MCBATTLE第20章 九州&沖縄予選のカツヲ戦
2019年5月19日の予選で、Rin音はカツヲと対戦した。フロウの気持ちよさを押し出すRin音に、カツヲが言葉の内容で返す。二人が何を強みにするか、その違いが現れた一戦だ。
このビートの乗り方 あんま分かってないけど 内容ないとか言われたくないから このまま俺のスタイルで突進していくぜ
またフリースタイル 即興 頭の中に浮かんだ言葉発射していくだけ
ウォーウォーとか叫んでるだけで上がってんじゃねぇ ちゃんと俺の言葉を聞け
フロウに乗る感覚を優先するRin音と、言葉を聴かせようとするカツヲの応酬だった。最後にカツヲがバイブスを押し出したパンチラインを放ち、僅差で勝利した。Rin音の音源とは違う、対戦相手とのやり取りから生まれるラップを知る一戦になっている。
CHAPTER 08 / SECTION 08Rin音のよくある質問
Rin音は、MCバトルをきっかけにラップを始め、暮らしのなかで言い切れない気持ちを曲へ移してきた。代表曲から聴き始めたら、共同制作の「HATAKE」や「clean up」まで進むと、同じ身近な言葉が別の題材へ広がっていることが分かる。
